パプニューギニアのラバウル紀行記は既に書いた。この作業もあと4回で100回。年内で終了する。サテ船上で主婦が一番解放されたのは何と言っても家事全般。料理、掃除は不要。自分の洗濯物のみ洗面台の手洗いで済ました。長らくそんな暮らしをすると家事に対して渇望感すら湧いて来る。(海に面した広場に朽ちた戦車、飛行機の残骸を展示ラバウルにて)
船には300~400人の外国籍の従業員が居た。食事関係、船室清掃、船内外の塗装、床張替え、水周りの管理など業務は分担されて毎日、あるいは停泊中に絶えず手入れをしていた。道理で横浜に着いて数日をおかず次の航海に出れた筈だ。手入れをしながらの航海はユックリ出来ないとトラブルもあったやにも聞いた。(bedはセミダブル。上に畳んであるbedを開くとシングルbedが増やせる。毎日ベッドメイキングあり、私はカードにNo-ThankyouとPlease-Takecareと明記して用いた)
船では診療所以外一通り体験した。美(理)容院は私の部屋へ向かう途中にあるのだが大柄のブルガリア女性2人がいつも腕、足組をして客待ちしていた。私はヘアーマニュキュアをしていたのだがマニュキアは出来ない、髪全体の毛染めならできるというのでやって貰った。女性2人が髪をいじる。アチコチ引きつれて痛い。シャンプーも仰向けになった首が痛い。そんな折も折シャンプーの途中で水詰まりがして中断。 「料金は要らないから」と帰された。最後のハプニングの所はどうしても通じずフロントを呼んで意味を解したが後日レシート上では引き落とされていた。(ロッカー。も1つのトランクは半開きのままベッドの下。そのまま出し入れして用を足す。金庫はダイアル式。オレンジの救命胴衣は3着)
それに比べると日本のサービスはヤッパリ快適。マッサージも受けてみた。こちらは日本の女性。国と同様のサービスを受け心地よかった。外国旅行を好んだ娘も「兎も角日本のサービス振りは徹底している。外国では不快な思いをすることが多い」と言っていたっけ。しかし私の部屋のハウスキーパーは同じブルガリアの男性だったがにこやかで美容師さんとは似ても似つかなかった。
ハウスキープといえば若い男性の4人部屋の乱雑さはひどかった。6畳位の部屋に2段ベッドが2つとロッカー。1人当たり荷物が2ケとして荷解きしなくても賑やか。そこえ土産物が増えて物の氾濫は想像もつこう。「笑え!輝け!Starへの道」で優勝して以来ジャニーズ5076のメンバーは人気があったが、クラスメートのクンちゃんもいた。通路に面したその部屋は朝夕よく開放してあり、私も中に入ったり覗いたりしたのだが若者の誰か1人は昼間でも寝ていた。此処まで来るとどうやって片付けるのだろう。どうやって掃除するのだろう。キーパーさんの溜息が聞こえてきそうだった。(フリープラン・ローマのホテル)