玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*磐梯山②

2023年10月12日 | 捨て猫の独り言

 手元の日本史年表を開いてみた。1707年(宝永4)の富士山、1779年(安永8)の桜島、1783年(天明3)の浅間山の大噴火、1914年(大正3)の桜島爆発の記載はあるが、1888年(明治21)の磐梯山の記載は見当たらない。しかし磐梯山の被害は世界中に発信されたという。

 2日めのお昼近くに五色沼探勝路に出かけた。雨上がりのためホテルに長靴と傘を提供してもらう。片道約4㎞、所要時間は1時間30分だ。高い木々に囲まれたコースはアップダウンが少なく、よく整備されていた。青沼の辺りに「遠藤現夢の碑」の案内があり、帰宅後調べてみた。

 会津の人・遠藤十次郎は山体崩壊後の荒廃した土地に私費を投じて植林を行った裏磐梯緑化の父だ。協力者は日本林業の祖と伝えられる信州の人・中村弥六博士だ。アカマツ5万本、他にスギ3万本、ウルシ2万本は新潟方面から磐越西線で運び、さらに猪苗代からは馬車で裏磐梯方面に運んだ。

 五色沼のなかで一番大きな毘沙門沼の駐車場の入り口近くに「日本赤十字社災害活動の碑」があった。戦争における兵士の救護が目的であった赤十字が医師と看護婦を派遣して、戦争ではない平時に救助活動を行った最初のケースになったことを記念したものだ。ホテルの表示によると猫魔温泉の特長は「ph6.8の湯は肌に近い中性温泉。肌への刺激が少なく、身体に優しい湯のため、疲れにくく、長湯にも適しています」とあった。

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