玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

白内障の手術

2005年09月12日 | 捨て猫の独り言
武蔵野赤十字病院に一年間毎週一回通院し、この7月で治療が終わった。その後は半年の間に月一回の検査でウイルスが再検出されなければ完治となる。どうしてもやらねばならない治療ではなかった。少なく見積もってあと10年生きるとして、肝炎ウイルスのためにその10年が中断される可能性は少ない。肝臓だけ耐用年数を延ばしてどうなるとけちなことを考えた。

目の治療を先にやるべきだった。風景の見え方の問題だから毎日暮らしていく気分に直結する。遅ればせながら9月8日から3泊4日の白内障の手術入院が実現した。私が一番若い患者だ。病室は小児病棟の隅っこにあり、赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる。男の看護師さんがすみませんねえと言うが、頑張って泣きなさいそれがあなたの仕事だからと思う。103歳の可愛いおばあちゃまが白内障の手術を受けていた。周囲はひょっとするとギネスブックものと囁く。手押し車で自力で歩く。よく聞くと川辺(かわなべ)出身の薩摩おごじょである。娘のときに上京したところ翌日に関東大震災に遭遇したなどしゃべりも達者だ。

手術は濁った水晶体を超音波で砕いて吸い取り、その人に固有のコンピュータで作製したレンズを入れる。約20分かかる。手術翌日に網膜に穴があいていることが見つかり網膜剥離予防のためそこにレーザーをあてた。想定外の出費となったがこの発見は幸運だった。術後視野が明るくなった、特に遠くの風景は見違えほどクリアーである。このままでは左右のバランスが悪い。この病院とは当分縁が切れそうもない。

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