短期編入生である二人の孫たちの小学校の登校日は合計36日だ。7月は終業式までに13日しか残されていない。二人とも学校に分厚い英語の読み物を持って行く。止めたらどうかと提案したが、すぐに撤回した。交友関係を広げる妨げではないかと考えるのは、こちらの一方的な高望みだと考え直した。元気に登校しているだけでも十分ではないか。
できるだけ週末にはあちこち連れ出したいと考えている。6月のある週末に渋谷にあるNHKスタジオパークに出かけた。渋谷の街ではものすごい数の人が行き交い、迷子にならないように互いに固く手を握り合って歩いた。玉川上水の緑陰をサイクリングして行く小金井公園は何度も来ている。国分寺崖線の湧水を見た後で行く、広大な原っぱがある武蔵国分寺公園は初めてだった。
上の孫に「ジジはこれからどうするの?」と聞かれたのはギャラリー閉鎖のことだった。「う~ん、どうしようか」と答えるのが精一杯だった。私が抱える喪失感をこの子がどの程度理解しているのか定かではない。気を取り直して、これまでの鈴木さんの節気のパンフレットを整理してみた。通年で揃っているのが2年分ある。あと2年分はいくつかの節気が欠けている。さっそく夏至のパンフを読み返していると、ハンゲショウについて自分なりに理解が深まったことがあったので、それをつぎに記すことにした。
カラスビシャク(烏柄杓)はサトイモ科の多年草で、根茎を「半夏」といいそれは悪阻(つわり)の妙薬という。玉川上水でよく見かける「ウラシマソウ」に似る。カラスビシャクが芽を出すこの季節の、夏至から11日めに当たる日を「半夏生」と定めた。田植えを済ませた農家が湯治場などに出かけて休息をとる日である。二十四節気の雑節である。一方「ハンゲショウ」という植物はドクダミ科の多年草で、「半夏生」の頃に茎の上部の葉が白くなる。これは「半化粧」の駄洒落ではないかと思いつき、その思いつきに一人悦に入っている。
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