今回のバス旅行の添乗員さんとガイドさんは女性で、ドライバーは男性でした。3人とも経験豊富の方々でした。2人の女性から教わったことを記録しておくことにします。まずガイドさんはとても誠実な方で聞き手が眠気を催すほどゆったりとした語り口の方でした。
「草原地帯にビニールにくるまれたロール状の牧草が、点在している風景が見られます。このロールベールは1つの重さが350kgあり、ラッピングすることで中の牧草が発酵してめでたくサイレージとなり、つまり漬物状態となって、牛が美味しく食べるのです。北海道酪農王国の風物詩は何といってもロールベールサイレージでしょう。他に北海道と皆さんのところとの違いを見てみましょう。雪のため住宅では瓦屋根はなく、雨樋や雨戸がありません。除雪の邪魔になるので隣家と隔てる垣根や塀はありません。半年は暖房のある生活が続きます。暖房費の関係でこじんまりとした戸建てが多いです。食べ物では茶碗蒸しには栗、すき焼きは豚肉、赤飯は甘納豆が入ります。赤飯は食紅で着色します。植物では杉や孟宗竹や柿や桃の木は見かけません」
黒髪が肩まで届いている添乗員さんは、昔のクサリ鎌の達人といった風情の女性でした。要点をおさえてテキパキとグループに伝達し口数少なく時々ポツリと面白いことを言う方なので私は一言も聞き逃さないぞと身構えていました。
「このバスには灰皿が備わっていますがあくまでも観賞用なので使用しないで下さい。網走刑務所は更生施設なので旗を持って皆さんを案内することはできません。面会の方は各自でどうぞ。観光船ではオホーツクの日没が見られます、太陽は6時9分にジュッとなります。もし朝の出発時間に遅れたら余程この地が気に入ったのだと理解して置いて行きます。旅行中1日で体重が1kg増えます。体調を崩した方はいませんか。それとも体型を崩した方はいませんか」(写真は旭山動物園と知床観光船にて)
今度は大自然の北海道旅行で本当にうらやましいですね。
夫婦バラバラ旅行でも同伴旅行でもいづれもいいですね。元気でなくてはできません。