2年前2週間の旅行をしたことがあったので、思い切ってツアーを離れて自由行動とした。(船との往復バス、ホテルは指定)さて、何処へどう行こうか?と思案する。荷物は預け、各人に手渡されたmapを元に自分の力で動き出さなければならない。
前回の旅行もパック旅行だった。自分自身で行動したわけではない。ともかくバスに乗ろう。ターミナルには国際都市ローマならではの路線の多さ。しかもイタリア語表示でどこへ向かうかも不明。第一自分が行きたい所も決まっていない。とりあえず目の前に来たバスに「エイッ」とばかりに飛び乗った。
バスは表示された郊外らしい方向に走る。心配になったら車中でmapを広げ、車中の婦人に何とか英語らしきものを操って現在地を尋ね、聞き取ってくれた車中の誰かが場所を指し示してくれる。走り過ぎてるようだったら降りて反対方向のバスに飛び乗り同じ事を繰り返す。そうやってジグザグしているうちに、パック旅行で来た場所に辿りついたり新たな場面に出くわしたり。一人なればこそ出来た冒険だ。
翌日は相部屋になった船友が同行させてという。1日目に冒険をしたので「何とかなるわ」とばかりに2人で出かけた。2日目は列車に乗ってみる事にした。映画「終着駅」のローマ駅。映画で見たように沢山の列車が並んでいる。日本の長距離列車はピカピカに光り、いかにも遠くまで走ると言う顔をしている。そんな訳でボロイ列車なら近場か?と二人合点?して乗った。
行けども行けどもひた走る。同席の紳士にどこへ向かっているのかと問うとナポリだという。ナポリから引き返しても間うらしかったが、小一時間かかる次の駅で引き返す事にして一安心す。その間私が「故郷は東洋のナポリ」と話したものだから、絵描きという紳士はベスビオス火山や地震に関係する地下プレートの図まで書き出して解説を始めた。当方はそんな悠長な気分ではなかったけれど・・。
私が知る限りイタリアやオーストラリアなどキップの検札は緩いが、引っかかると罰金が大きい。遠出のつもりはなかったのでバレやしないかと恐れていた所へそれらしき人物。スルリと身をかわし貨車を移動して事なきを得た。女性に優しいイタリアならでか?兎も角も”ホッ!!”最後の一枚は安堵の図。
ほんとうに似たようなものだとわかります。"長距離列車の冒険”には笑いました。
捕まらなくて良かったですね。