今回の旅行は喜界島がメインであり、一般の旅行会社は企画することのないコースだ。大型フェリーは喜界島には立ち寄らない。「フェリーあまみ」は鹿児島を17:30に出港し、時速38㌔(20.5ノット)で11時間の船旅である。ほとんどの人が乗船早々に和室で横になり目を閉じていた。早朝4:30に喜界島の「湾」の港に着く。喜界島のフェリー発着は一日に早朝と深夜の2回だけだから港湾関係者は大変である。(鹿児島・北埠頭、サトウキビの一本道)
喜界島は隆起珊瑚礁の平坦な地形の島だ。そこに基幹作物のサトウキビ畑が広がっている。恒常的な水不足を解消するため、海に流出していた地下水をプールする地下ダムが建設された。そこから汲み上げられた水は7月~9月にかけてスプリンクラーでサトウキビ畑に散水される。予約なしで地下ダムのトンネルに入り見学することができた。「いのちの湖」というパンフレットに地下ダムの詳しい説明があった。(朝日酒造、早朝の出港)
初日は自転車でまず島の中央部分にある台地を目指した。好天に恵まれ汗だくになりながら自転車を押して登ってゆく。人影はほとんどない。道に迷ったら海を目指して下れば必ず島を一周しているバス通りに出るから心配ないと教えられた。その通り、この日に道に迷った三人が別々の道を駆け下って最後には合流できた。「蝶の島」と呼ぶだけあって、見晴らしのよい「百之台公園」辺りでは各種の蝶が私達を出迎えてくれた。(加計呂麻島の来々夏ハウスにて)
2日目の午後は朝日酒造で三人だけの酒蔵見学が実現した。宿の主人と同級生だという方の案内で、黒糖焼酎ができるまでのすべての行程を見て回った。意外なことに、原料はタイ米と沖縄県の粟国島産の黒糖を使っていた。翌早朝に喜界島を出たフェリーは大島海峡の古仁屋に着き、そこから小型のフェリーで加計呂麻島に渡った。宿は大島海峡の白砂のビーチにあり、宿泊客は他になく宿の環境は喜界島のそれより数段上だった。
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