朝刊をひろげて真っ先に目を通すのは4コマ漫画だ。古紙回収直前に切り抜き作業するまで、漫画以外は真剣に読んでいない。なぜか最近、落語漫才に接する機会が少なくなっている。その埋め合わせを漫画に求めているのかもしれない。
いわゆる三大新聞には、それぞれ長期連載の4コマ漫画がある。朝日は「ののちゃん」、毎日は「桜田です!」、読売は「コボちゃん」だ。なぜだか日本経済新聞とスポーツ紙には漫画はない。三大の中では、現在購読中の朝日の「ののちゃん」が私には一番おもしろい。「ののちゃん」のために朝日をとっていると言ってもいいくらいだ。
「ののちゃん」の作者について調べてみる気になった。「いしいひさいち」1951年生まれの72歳である。過激な皮肉、ナンセンス、解読困難な展開などが特徴という。主人公の山田ののこは小学3年生、グータラでお気楽な性格、山田家の人々は母親まつ子40歳、父親たかし40歳、兄のぼるは中学2年生、祖母山野しげ(まつこの母)70歳はひねくれもののハードボイルド婆さん。
この10月16日には連載9314回で、計算すると25年以上も続いている。この日の漫画は祖母しげが「必要量がカップを選ぶ。カップが内容を選ばない。宅配も荷物が箱を選ぶ。箱が荷物を選ばない!本末は転倒してはならない!」とガーガー説く。その傍らで母まつ子が「親は選べない」と返して、ののちゃんが笑うと母の「なにがおかしい」という落ち。
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