玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*8月中旬

2013年08月15日 | 捨て猫の独り言

 2個の眼鏡を使い分けている。そのうち遠近両用の眼鏡は疲れやすくて困っていた。2月に目の手術して視力が安定するまで新しい眼鏡の購入は禁じられていた。なんだかんだでのびのびになり最近やっと買い替えた。1年半ほど前に購入した読書用の老眼鏡はそのまま使う。読書は読書でも碁に偏った狭い範囲の読書である。新しい眼鏡で甲子園のテレビ中継がよく見えるようになった。

 久しぶりに日曜日のオープンギャラリーの観察会に出席した。連日の猛暑で参加者は総勢7名と少ない。猛暑の中を陽あたりのよい南側の右岸を下流に向かう。野草保護観察ゾーンにはキツネノカミソリやワレモコウの姿が見える。鈴木さんは玉川上水に多様な植物を持ち込むべく、挿し木をしたり種をまいたりとひそかに奮闘している。最近ではツルボや蝶の食草であるウマノスズクサを増やしているところだ。

 この日のテーマは「チョッキリ」と「カラムシのゆりかご」だった。8月ごろに青いドングリが落ちている。しかも葉っぱが何枚かついている。チョッキリという虫がドングリの帽子部分に穴をあけ卵を産み付け、口で枝を切り落としているのだという。その切り口は鋭い。コナラやクヌギは高木だから高い木の上の作業を目撃することは難しい。まだ小さなドングリの木を見つけてチョッキリを探してみようという。雑草にしか見えないカラムシはアカタテハなどの蝶の食草である。カラムシの葉をまるめこんだゆりかごの中で幼虫が育つ。どちらも教えてもらわないと気付かない。

 しっかり水分補給をしながらの散策だったが終わったあとで暑さによるダメージを感じた。最近では就寝時には氷枕と扇風機でしのいでいる。今日はアニメ映画「風立ちぬ」を観に立川に出かけた。電車か自転車のどちらにするか迷ったが炎天下を自転車で行くことにした。夏休みということもあって平日にもかかわらず大勢の人がつめかけていた。宮崎駿監督はインタビューで「自分の今いる場所で、可能な限り誠実に、力いっぱい生きるしかない」と映画のテーマについて語っている。関東大震災の場面の迫力ある描写が私の記憶に残っている。大地が波打って表現されている。この映画は孫娘と一緒に予告編を見た瞬間に見ることを決めていた。

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2 コメント

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 私ごときがコメントして申し訳ないですが、一筆... (今でも青春)
2013-08-16 20:21:53
 私ごときがコメントして申し訳ないですが、一筆執らして下さい。
 文中に「ワレモコウ」とありましたが、まだ本物をみたことがなく、花の本やネットで見ただけです。いいですね、ちかくにあって。今年になって知ったのが、ヒメジョオン、ユキヤナギです。花の名を知るだけでも人生にアクセントがつきます。 最近、花の名前を知りたくなってきました。もう使うところはないのに。
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すぎもとまさとの唄に「吾亦紅」があります。野に... (捨て猫)
2013-08-17 21:17:36
すぎもとまさとの唄に「吾亦紅」があります。野に咲く吾亦紅は暗赤色の丸い花穂の地味な姿です。私はまず「後で恥じない自分を生きろ、あなたのあなたの形見の言葉・・・おれは死ぬまであなたの子供」という強烈な印象の唄を知りました。野の花を確認したのはその後でした。それにしてもこの地球上にどれだけの生物が分布するのか誰も知らないらしいです。500万種~1000万種という説があるといわれています。
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