10月末に上水の緑道で、巣を張る蜘蛛にカメラを向けている鈴木さんに久しぶりに出会った。相変わらず追求するテーマは豊富だ。ギャラリーの展示休止から、ほぼ二か月もお会いできずにいた。お知らせに体調不良とあったので入院でもされているのかと思っていたと話すと、自分の体調は良好で、実は家庭の事情だと打ち明けた。年を越して春には展示を再開するつもりだという。
立冬の頃に我家の庭ではヒガンバナ科のネリネがあでやかに咲いている。私の知らないうちにギャラリーに変化が起きていた。5面あるパネルのうち2面に鈴木さんの展示が再開されていたのだ。残りの3面はひき続き若い母親たちが主体の「どんぐりの会」に開放したままである。むろん以前のような節気毎の本格的な展示ではない。入院なんかしていませんとお知らせしているかのようだ。
昨日は朝から六本木の国立新美術館に出かけた。「入場無料特別入場券」を受け取り、写真撮影許可申込書に住所氏名を記入して腕にテープを巻いて入場する。昨年の半券をみると「第45回日展」となっている。今年は「改組新第1回あらたな一歩ニッポンの美をひらく」とある。昨年その閉鎖的不正体質が問題視され改革が迫られていた。若者は日展への出品を避けるのが常識となりつつあるという。
会場の一角で改革された審査方法や5科それぞれの作品を紹介するビデオが流れていた。「書」の応募が一番多く9200で入選943のうち新入選は29%であることが強調されていた。陳列されていたのは「日本画」では205の入選作品と142の会員作品、「洋画」では640と128、「彫刻」では104と163、「工芸」では396と136、「書」は943と1083だった。このあと京都、名古屋、大阪、福岡、富山の各地を巡回する。
さて、来年は本県でも国文祭(国民文化祭)が行われるということで、主催者はPRに熱が入ってきました。いわゆる「国体」の文化祭版ということで、各県持ち回りとのことです。私どもが何かをするということはなく、郷土芸能とか各文化団体の展示や舞台発表が主になるものと思います。
学校で言えば、体育祭・文化祭というものであると思えばいいのでしょうか。