玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*芒種の頃

2024年06月10日 | 捨て猫の独り言

 芒種とは稲や麦などの穂の出る植物の種を蒔く頃のこと。稲の穂先にある針のような突起を、芒(のぎ)という。「のぎ」を覚えることがなかなかできない。田植えの季節だが、小平には畑地ばかりで水田はない。かつて小平辺りは、米でなくうどん粉(小麦)の栽培が盛んだった。九州南部は8日、四国は9日に梅雨入りしたが、さて関東甲信越の梅雨入りはいつになるのだろう。

 市民農園で数々の野菜を収穫している利用者からナスの苗一本で百個くらい収穫するという話を聞いた。我が家の畑にもナスの苗を2本植えてみた。意外に早く実をつけたけれど、いかにも姿が弱弱しい。教科書にある「3本仕立て」というのもよく分からない。そこで近くの市民農園にナスの仕立てぶりを見学に行った。

  

 途中の緑道にムラサキシキブが咲いて風にゆれていた。薄紫の地味な花だ。秋の紫の実の方を愛でる人が多いのではないか。庭にもムラサキシキブがあるが、これもまた、剪定のし過ぎか弱弱しく花を咲かせるのはこれからだ。放置されて育った緑道の野性的なムラサキシキブがまぶしい。農園は色とりどりのアジサイに囲まれ、園内は丹精込めた野菜類が勢いよく繁茂していた。

 

 農園のナスはどれも大きく育ち2本の交差した支柱に支えられていた。これなら百個の収穫というのは噓ではなさそうだ。彼と我の育ちぶりのちがいに愕然とした。残念だが、その収穫量は大差になりそうだ。以前、カボチャの苗を植えたことがあった。雄花と雌花は咲いたが、受粉せず悲しいことに収穫はゼロだった。

コメント
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