最近、東京オリンピックが開催されたようだが、私にはオリンピックの印象はうすく、ワクワク感も感動も皆無だった。国費が無駄に使われたという空しさだけが残った。4年に一度のサッカーW杯が21日に中東のカタールで開幕する。こんどは世界的規模のスポーツの祭典を楽めるだろうか。カタールとの時差は6時間だ。
カタール開催には問題があることが指摘されている。大会に関連する施設の建設に携わった外国人労働者(インドやバングラデシュ)らへの劣悪な労働環境や賃金未払などの人権侵害に対して欧州ではパブリックビューイングのボイコットが相次いでいるという。またカタールが同性愛を法律で禁じていることについても抗議の声があがっているという。
そして国際サッカー連盟(FIFA)の前会長までもが「当時の会長としてカタールを開催国に選んだのは間違いだった。カタールは国が小さすぎる。それに対して、サッカーW杯は大きすぎる」と述べている。ちなみに2026年の開催国はアメリカ・カナダ・メキシコが共催、2030年はウルグアイ・アルゼンチン・パラグアイ・チリが共催となっている。
カタール大会ではW杯史上初めて、女性審判6人(主審・副審各3人)が選出された。そのうちのひとりが山下良美主審(36)である。8月から日本サッカー協会とプロ審判契約を結び、9月にはJ1の試合で笛を吹いた。彼女がカタールで主審を務める機会に恵まれることを期待しよう。優勝候補予想は順にブラジル、アルゼンチン、フランス、イングランド、スペイン、ドイツだ。日本は23日にドイツ、27日にコスタリカ、2日にスペインと対戦する。