プロ野球の日本シリーズが戦われていた頃、10月24日から市内のH病院に4泊5日で手術入院しました。緊急のものではなく長期間続いていた疾患で、健康保険の自己負担割合が低いうちにという打算から、また自然治癒はあり得ず治療には手術が必要だということで踏みきりました。その日が来るまではできるだけ快適に過ごすべしというのが二番目の理由でした。
ところがコロナの影響ということで入院は10月へとずれ込み、入院のときには1月違いで自己負担割合が高くなっていました。決断が遅かったというわけです。病名は「そけいヘルニア」で、H病院の「メッシュプラグ法」という手術を受けました。いつもの後追いですが、この病気のことについて事後の研究に励みました。
「そけい部」は漢字で「鼠径部」ですが、ほとんどは「そけい」と表記されます。そけい部ぶとは、足の付け根の部分のことをいい、ヘルニアとは体の組織が正しい位置からはみ出した状態をいいます。そけいヘルニアには「外」「内」「大腿」の3つの種類があり一番多いのが「外そけいヘルニア」のようです。H病院の医師が明言したわけではありませんが私も「外」にちがいありません。
一般には「脱腸」と呼ばれています。この言葉を聞くとなぜか「お前のかあちゃんでべそ!」を思い出します。人体は外側から皮膚、筋肉、腹膜があり腸が保護されています。指で押さえると通常はひっこむのですが、引っ込まなくなると嵌頓(かんとん)ヘルニア状態になりその部分の腸が壊死して腸閉塞という緊急事態になるといいます。