玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*ネーミング

2022年09月22日 | 捨て猫の独り言

 エッセイストの酒井順子(1966年生まれ)さんのことを彼女が新聞に寄稿した文章を読んで知った。それは違和感から始まった。われわれは政治に関してもっとオープンに語り合うべきという思いとギャップを感じたのである。彼女は幼い頃に選挙の投票でだれに投票したかは聞いちゃいけないんだと父に言われたという。

 「誰に投票したしたか言わなくちゃいけないとしたら、自由な考えをもてないでしょう。だから親子でも聞いちゃいけないことはあるの。どれほど親しくとも、他人を自分の考えで考えで縛ったり、考えを認めなかったりするのは良くないんだ」(アキノノゲシ)

 

 彼女は2003年には自分を含む「30代以上・未婚・子ナシ」の女性を「負け犬」と名付けた「負け犬の遠吠え」を出版、大ベストセラーになった。選挙には行くが、政治的発言はしない。でも名付けの意味合いって大きい。私には問題を解決する力はないけれど、ネーミングならできますから。

 彼女が最近気になっているのは、シングルマザーの恋人や再婚相手が連れ子を虐待する事件だ。なぜ起こってしまうのか、論じられている様子はない。今この事象に名前を付けたいと思っている。名付けすることで注目されて、困窮するシングルマザーのケアにもつながるのではないか。なるほど、これには期待したいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする