玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*新年はアトランタで

2019年12月12日 | 捨て猫の独り言

 予期せぬことに、娘と孫が住むアトランタで新年を迎えることになった。一か月の滞在予定だ。成田からアトランタまでデルタ航空の直行便が毎日一便運航されている。所用時間は往路約12時間30分という。この時期の運賃は格段に安い。これが引き金になった。私は11年前に当時はノースカロライナ州のダーラムの娘を訪ねて以来二回目のアメリカだ。その時の季節は春で、のどかな田舎町の散策やデューク大学の構内を見て回ったことが記憶に残っている。

 その後まもなくして娘はアトランタに引っ越した。そこで数多く進出している日系企業に職を求め現在に至っている。二人の娘の教育に追われる毎日のようだ。その子供たちはサッカーチームで練習に参加している。異国の地で暮らす娘にはエールを送るしかない。日本に戻る気などこれっぽちもないようだ。ITの時代は世界のどこにいても、いつでも互いの消息がわかるので昔のような別離の寂しさなどとは無縁である。

 これまで毎年、孫たちは夏季休暇になると二人でやって来て6月から7月まで日本の小学校に短期留学してきた。それぞれ日本の学校に6年間お世話になり、今年で日本の友達は中学校に進んだ。日本の中学校に進む気のない二人は「また来年ね!」とあいまいな言葉を残して帰国したが、受け入れる側の体力などを考えるとここらが潮時だろうと考えている。区切りをつける時という思いが今回のアトランタ行きの理由の一つでもある。

 今回は季節は冬、しかも長期の滞在だ。冷静に考えるとアトランタでどのように暮らしたものか具体的なイメージ湧かない。車社会で車を手繰れない状況は最大の弱みだ。暖かい季節なら、まだ自分の足で歩き回ることもできる。ここは娘にならってなるようにしかならない精神でゆこうと腹をくくった。アトランタについて手がかりにした本は「地球の歩き方・アメリカ南部編」と都市ドキュメント「アトランタビーツ」だった。

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