玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*さらに日本語勉強

2017年02月06日 | 捨て猫の独り言

 辺野古新基地建設反対のリーダーである山城博治(64)氏は威力業務妨害などで逮捕され拘留が約3カ月間続いている。国際人権団体アムネスティは27日に山城氏の即時釈放や拘留中に適切な治療を受けさせることを求めるメッセージを出した。またこのことを安倍首相や西川検事総長に送るよう呼びかけている。私は昨年の2月初旬に山城氏のもとで辺野古の座り込みに参加した。この頃は沖縄といえども早朝の冷え込みが厳しい。今年は空の便の閑散期でもある4月初旬に行くことにした。その時に元気な山城氏に会えることを願っている。

 

 井上ひさしの「ニホン語日記」の中に「カタカナ先習」とあった。カタカナは漢字の素になっている。イはにんべん、ウはウかんむり、リはりっとう、ワはワかんむり、そしてンはにすいである。小学一年生に、あなたがたはいま、じつはあのむずかしそうな漢字の勉強を始めているんですよと言ってあげる。そうやって勉強は「伏線だらけの持続」であることを理解させる。平仮名は似通ったものが多いが、カタカナの方は「ン・ソ」「シ・ツ」「ア・ヤ」「ウ・ワ」ぐらいなものである。(小金井公園にて)

 

 丸谷才一は「私の教科書批判」の中で「小学生のときから文語体を読ませろ」と主張したが、これも黙殺された。丸谷に「ウナギ文の大研究」というのがある。みんなで揃って食堂へゆく。「何なさいますか?」と訊かれる。そこで蒲焼を食べたい男が「ぼくはウナギだ」と答える。奇妙と言えば奇妙なこの言ひまわしは日本語では許容されてゐる。飛行機の中での会話「あなたはチキンですか、それともステーキ?」これもウナギ文。直訳した間違い英語は「Are you a chicken or steak?」

 また「像は鼻が長い」という文には主語が二つあるようにみえる。「ハとガ」は日本語文法の大問題のようだ。ここで大野晋はつぎのように説明する。日本語では誰がした彼がしたということを重く見ず、相手が知っているかいないかという、相手とのやりとりを重んじて言語を発達させてきている。その結果「は」で受ければその上はお互いに知っていることとして扱う。「が」がきた場合には「が」の上は未知のものである。「は」という助詞は主格とか目的格とかいう格には関係しない。「ぼくは(何を食べるかというと)ウナギだ」「像は(どういうものかというと)鼻が長い」昔々、おじいさんとおばあさん「が」ありました。おじいさん「は」山へ柴刈りに、おばあさん「は」川へ洗たくに行きました。

コメント
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