夏至は北半球の「ザ・ロンゲスト・デー」だ。今年の夏至(22日)の東京の日の出は4:41で、日の入りは18:54だから昼間の時間は14時間14分である。北の方ほど長く、サンクトペテルブルグなどでは約19時間もある。しかも残り5時間も明るい「白夜」である。夏至が過ぎると、暑さのつのる中で、太陽はもう冬へ向かって歩き始める。
「地球が太陽のまわりを一回公転する時間が一年であることは小学生の知識になっている。四季が生じ、それに対応して自然界に芽生え・万緑・黄落・荒涼の変化が現れるのは、地軸が公転面に傾斜していることにより、地表面に入射する太陽エネルギーに一年を単位とする周期的変化があるためである」とお天気博士の倉嶋厚さんは述べている。
しっかり理解しようと小学生の理科を復習した。地球は自身の地軸の周りを東向きに回転(自転)しながら、太陽の周りを回っている(公転)。その公転面に対して地軸は23.4度傾いたままである。北半球では、夏は地軸の北極が太陽の方に傾いていて、太陽光線が高い位置から当たるので光りが多く当たる。昼が長い北半球となる。この時、逆に南半球では太陽光線が低い位置から当たるので太陽光線が弱くなるため冬である。
予報通り曇りときどき雨の日曜日だった。孫たちが選んで借りた図書館の3冊の中になぜか紙芝居があった。そのケースの裏に「紙芝居のやり方」という注意書きが私の目に入った。かならず「舞台」をつかうこと、紙芝居では「ぬき」が重要などと書かれている。私は段ボール箱の角を生かして簡易の舞台を作った。そして二人を座らせて「なんにもせんにん」という紙芝居を演じた。興味を持った二人は自分でやりたいと言い出し、たどたどしい語りでそれぞれ最後までやり通した。観客はそれを忍耐強く聞いていた。