自転車に乗って先を歩く若者に近ずくと瞬時にこちらの気配を察して避けてくれる。老いた身にはそのような能力が失われつつあることを思い知る場面が多くなった。私の場合はそれに難聴が加わるからなおさらだ。そこで道路はできるだけ「端」を歩くように心がけている。また家の中で、思いがけない物に身体をぶつかることが多くなった。
先日は家の中の壁の角に足をぶつけて、右足の中指の爪が割れて出血した。生爪を剥がすとはこのことと合点した。スリッパを履いていれば防げたかもしれない。しかし夏は素足に限る。孫たちは血に染まったバンドエイドを見て顔をしかめて同情した。これを書きながら足の中指は医学的には「第二趾」ということを知った。手は「指」で足は「趾」ということのようだ。(写真の右はオカトラノオ、ムラサキシキブ)
孫たちの生活は昨年とくらべて変化が見える。やはり学年が進みカタカナ、漢字が増えた影響だろう。算数はなんとかこなしているようだが、それでも質問の文章を読むという壁がある。「漢字」は最小限でいいから「ひらがな」の練習をしようとなぐさめている。担任が変わり「れんらくちょう」を通じての学校とのやりとりはかなり減ってきた。忙しい先生方に多くを望む立場にないと自戒する。
学校の友だちはいろいろとおけいこ事で忙しいのか、孫は学校の友だちと遊ぶ機会が少なくなった。近所の小さな男の子たちが孫と遊びたがるので、二人はそちらとつきあうことが多い。近所に子育ての上手な若夫婦がいる。大声を張り上げて子供を叱ることはまずない。簡単なようでこれがなかなかできない。私の場合このことで反省する場面が度々ある。