玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*清澄庭園

2015年05月07日 | 捨て猫の独り言

 今年も土を掘り起こしてトマト、キュウリ、ゴーヤの植え付けの準備をした。年金生活の身でもこの時期はどうにも落ち着かない。いつも大型連休はどこか見知らぬ街に出かけることにしている。私の場合それは遠いところではなく、東京近辺のどこかである。東京に住みながらあまりにも東京を知らない。出かけなくても玉川上水ほど素晴らしいところはないと主張するオープンギャラリーの鈴木さんのような方もいる。

 出かける前日になって5月2日は江東区にある「清澄(きよすみ)庭園」、4日は墨田区にある「向島百花園」とそれぞれ決めた。両日とも快晴で気温はぐんぐん上昇して身体に堪えた。歩くコースは図書館のガイドブックを参考にする。清澄庭園は半蔵門線の清澄白河駅から徒歩3分のところだ。つい先日のこと六義園を見学した時に見知らぬ人から清澄庭園を薦められたことがあった。

 園内の無数の巨石は岩崎家(三菱財閥)が自社の汽船を用いて全国の石の産地から集めたものだという。芭蕉は日本橋から深川の草庵に移り住んだ。園内には「古池や かはづ飛び込む 水の音」の石碑もある。食事の後、あまりの暑さに深川江戸資料館で一休み。その玄関ホールでは横綱大鵬の名勝負の場面がくり返し上映されていた。また1955年に開館した東京都現代美術館のロビーでも一休みする。

  

 木場は昭和50年に新木場に移転した。跡地には防災拠点の役割も担って緑豊かな木場公園が整備された。家族連れの子供たちの歓声を聞きながらあまりの暑さに木陰で寝ころんでしばらく休む。公園の中央には仙台堀川をまたいで木場公園大橋が架けられている。深川は富岡八幡宮の門前町として発達したという。その富岡八幡宮や深川不動堂の見学をあきらめて木場公園南口にある東西線の木場駅から高田馬場経由で帰宅した。

コメント (1)
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