玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*生活の変化

2014年01月06日 | 捨て猫の独り言

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 三大穀物であるトウモロコシ、米、小麦はいずれもイネ科だという。これらは世界各地で主食として多くの人々の命を支えている。穀物以外の食物で主食となっているのはジャガイモ、サツマイモ、タロイモなどのイモ類がほとんどである。戦後アメリカの過剰な小麦は日本に送り込こまれて、それを契機に日本人の食生活は洋食へと大きく変化していった。それはアメリカの戦略だったかもしれない。私はこれまで朝はパン食であったのだが、今年から朝のパン食を止めることにした。日本人の米の消費量の減少に少しでも歯止めをかけたいと考えた。

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 たまたま昨年の秋に、小粒だからだろう安価なサツマイモを見い出した。これがねっとりした食感で甘味たっぷりである。大いに気に入って、それ以来イモを毎日のように食べるようになった。イモはビタミンCや食物繊維を多く含んでいるという。ちょうど医者にスポーツドリンクや果汁100%ジュースなどの甘いものは避けよとの忠告を受けた時期だった。おやつ代わりである。今朝もイモを蒸かした。これで買い溜めていたイモは底をついた。年間を通して店頭からイモが姿を消すことはないと記憶しているがどうだろう。

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 年齢とともに、大なり小なり自分の体に変化を感じるようになった。肌に保湿力がなくなる。とくに冬になると肌は乾燥して、かさかさとなる。右手の二つの指に痛みを感じて調べると、爪のところにあかぎれが生じていた。退職後に見舞われた片方の目の視力の障害に、最近では聴力の障害が加わった。これもやはり片方である。両方だと私にとっては一大事だ。現在聴力の方は錠剤と顆粒剤の服用中であるが、聴力が完全に元の状態に戻ることは期待していない。これまでにない変化と言えば毎朝起床直後に血圧を測定することが日課になった。ときおり血圧の上昇を経験したからである。今では朝ふつうに目覚めて起き上がれることだけで幸せを感じている。

023

 難病の身で軽井沢で過ごしておられる先輩から年賀状が届いた。例年と変わらないスタイルの年賀状に安心する。裏面は縦書きで小さく二段に分けて印刷された37の句がぎっしり並んでいる。その冒頭には「吉例(?)の回顧の拙句でご機嫌お伺い申し上げます」とある。表面の宛名の下には手書きの横書きで「私は愈愈(足は)不自由になり外出は難しくなりましたが他は元気で長閑に過ごしています」云々とあって、横には小さくかわいいカットがついている。句をいくつか選んでみた。一月【難聴】耳元へ優しい息子の怒鳴り声 四月【理科教育】ケイタイを持つ子が驚く糸電話 六月【悟り】寝て暮らす夢が叶って寝たきりに 九月【風流人】耳鳴りも虫の音めいて秋の宵 十二月【秘密保護】百均にもう並んでる極秘印 【聖夜所懐】難聴が独居に静けさプレゼント

コメント (2)
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