玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*早い梅雨明け

2013年07月08日 | 捨て猫の独り言

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 関東地方は中旬を待たずに早い梅雨明けとなった。あちこちにネムの花が咲いている。視力の低下かネムの花は遠くにおぼろげに見える。もっと鮮やかなピンク色に見えるはずなのにと思う。近くの玉川上水の土手にヤマユリの花が3個咲いていた。この場所に咲くヤマユリの存在に初めて気付いた。昔は日あたりがよかったからヤマユリは1本に十数個の花が咲きその重さで下に垂れていたものだった。今は1本に一または二個の花をつけて細々と咲いているという話を聞かされた。少し心配していた庭のおいらん草が白い花を咲かせた。やはり園芸種の紅いおいらん草より心静かに見ることができる。

 譲り受けて間もない孫娘の自転車がパンクした。サドルを上げるだけ上げて窮屈そうに乗っていた小さな自転車である。家具や自転車のリサイクル商品を扱う市の施設に出かけた。子供用はなかなか出ないよと言われて諦めることにした。せっかくだからと展示された家具などを見学して帰ろうとしていたときに掲示板に一枚の印刷物を発見した。「22インチの女の子用の自転車を譲ります」とある。鉛筆をお借りして電話番号を控えた。自転車を発展させたのがイギリスだから、自転車の車輪のサイズはインチである。22インチは車輪の直径が56cmとなりパンクした自転車と直径にして15cmの差がある。

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 信頼しているわが町の自転車屋さんによると小学1年生なら20インチが適当という。ともかく隣町まで車で譲り受けに出かけた。小学校1年から6年生まで利用した自転車で、中学生になり手放すことにして市役所に届けて2ヶ月になるが連絡が来たのは初めてだという。たしかに1年生の体力ではコントロールするには多少の無理がある大きさだ。サドルを下げるだけ下げてやっと両足が地面に届いた。それでも本人は乗る気満々で果敢に挑戦して今では安心して見ていられるまでになった。中央公園での周回道路を友だちと1周することがあった。当然のことだが車輪の大きさに比例したスピードで戻ってくる。得意気である。車との接触がないようにと心配の種は尽きない。

 孫娘の下の前歯は乳歯である。その後方に重なるように2個の永久歯が顔を見せていた。祖母はその処置についてアメリカの母親と連絡を取りあっていた。日本で診察を受けて医師の意見を聞くことになり、週末に学校まで迎えに行き、そのまま歯科医院に連れて行った。抜歯ということに即決したという。抜歯した2個の小さな歯をビニール袋に入れて持ち帰り高々と持ち上げて私に見せてくれた。麻酔のとき一粒の涙が出たが、声は出さなかったと上気した顔で報告する。祖母はこともなげに「私の予想した通りの展開」と言う。母親には事後報告となった。義務教育就学児医療費助成制度により費用は200円である。アメリカならかなり多額の出費となるところではなかろうか。本人もなにやらさっぱりしたようだ。その日はいつもは頑強に拒否する昼寝を2時間ほどした。そして夕食前に起こした。

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