上水のヤマユリが咲いて梅雨が明け、そのあと猛暑が続いてまもなくヤマユリはその華麗な姿を消した。現在は大人の背たけより高く伸びた庭のユリが平凡につぼみを開き始めた。海の日の連休に大阪のおじちゃんが訪ねてきた。遊び相手になったり、朝早く起こされたりで疲れがとれない様子だった。子供は無限のエネルギーに満ち溢れていると言い残して2泊して帰った。帰るときにはほっとした顔になっていた。
6月中旬に始まった学校のプールは七夕の梅雨明けまではほとんど中止が続いた。水温もぐんぐん上がり水の中が気持ちよくなると毎日のように体育館のプールに出かけた。顔なじみになった受付のおじさんに皆勤賞ですねと声をかけられた。プールには爺と2人で行くのが多かったけれど、学校で隣の席のAちゃんと爺の3人で行くこともあった。婆とはプールに一度、スケートに一度一緒に行った。スケートの時は冬服を取りに家に帰ってからもう一度出かけた。スケートは婆より上手に滑れるようになった。
毎朝学校に行く時に付き添ってくれる6年生のS君はしっかりしていて学校の人気者だ。1年生の女の子もSのことをみんな知っている。だからすみれちゃんはいつもSと一緒でいいなとうらやましがられている。海の日の午後からSとその5才の弟と爺の4人で西東京市にある多摩六都科学館に遊びに出かけた。婆が仕掛けて、爺が場所を決めた。この科学館はSのお気に入りの場所でこれまでなんども通ったことがあるという。案内はSに任せておけばまちがいなかった。兄ちゃんでなくSと呼び捨てにする弟は、プラネタリウムで上映中におしっこのため係りの人の誘導で爺と一緒に外に出てまた戻った。
在籍期間中の給食費について7月16日に請求があった。5月28日~7月18日分の給食費 226×37回の8362円で、納入期限は7月19日とある。なんともうれしい請求書だ。母親が不在の小学1年生の8週間の体験入学が終わろうとしている。当初受け入れの学校長も母親不在を気にかけていたものだ。終業式前日のれんらくノート「市内の19の小学校でいっせいにカレーとは楽しいですね。最後の給食を食べることができてほっとしています」返信には「私もほっとしています。すみれちゃんがんばりましたね」とあった。