ニガウリの緑のカーテンを作ることにした。5月初めに植えたニガウリの苗四本は順調に育っている。その中の一本はすでに黄色い花をつけた。昨年までは南側の椿の木にニガウリをからませるというきわめていい加減な育て方をして収穫も少なかった。今年は朝陽の当たる窓側に一階までの高さのネットを立ち上げることにした。ところが東側壁面にはネットを吊り下げるとっかかりがない。そこで2本の竹竿を垂直に立てたいのだが、これがなかなか難しい。試行錯誤の末になんとか竹竿を固定してネットを張った。カーテンの重みや強風に耐えられるかどうか見ものである。
この時期は庭の椿や梅の木に虫がつく。特に今年の梅の木はひどく虫にやられた。梅の木の下にあるドウダンツツジや砂利がまるで重油をぶちまけられたようにどす黒く染まっている。よく分からないがこの害虫は日本に700種もあるというアブラムシの一つなのか。これまで梅の花は楽しませてもらったが、梅の実の収穫はあまりなかった。この害虫による惨状を機会に、2階のベランダまで繁る梅の木を処分することにした。素人の仕事では一気に処分することはできない。昨日その第一段階として幹だけ残してほとんどの大枝をチェーンソウで切り落とした。哀れにも梅の木は葉の一枚もない姿になって残っている。
鈴木さんの「玉川上水さんぽ暦」の「小満」には、ウツギ、コヒルガオ、スイカズラ、ドクダミ、桜の実、桑の実、カルガモ、ムクドリの子育て、カワセミ、カヂイチゴ、栗の花、ナツグミ、ヒメジョオン、ヤブジラミ、ネズミモチの順に記されている。5月22日は私の方の自主企画による玉川上水散策と、鈴木さんの「小満のミニ観察会」とが重なって、ミニ観察会の方は欠席した。去年の小満のミニ観察会ではムクドリの営巣場所に案内してもらったことを思い出す。ムクドリの巣は空き家の2階の窓の戸袋だった。スイカズラの甘い香りを知ったのも昨年のことである。
さんぽ暦の「芒種」には、アジサイ、ムクドリの親子、ホタルブクロ、ツバメの子育て、ツユクサ、ツミの子育て、ムラサキシキブ、オナガの子育て、オカトラノオ、イチヤクソウ、チダケサシ、ネジバナ、オオマツヨイグサ、クヌギの樹液、コマツヨイグサの順に記されている。芒種という節気は稲などの芒のある穀物を植えるという意味だ。ところで鈴木さんによると、畑作中心の小平では、田植えなどの光景に出合うことはなく、むしろ麦刈りの印象が強く残っているという。いわゆる麦秋の候である。梅雨の期間は例年だと6月11日頃から7月中旬までだが、今年の梅雨入りは早かった。はたして梅雨明けはどうか。