玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*W杯対戦相手国

2009年12月07日 | 捨て猫の独り言

 サッカーW杯1次リーグの組み合わせが決まりました。日本との時差が7時間のアフリカ大陸での大会は6月に始まり決勝は7月12日です。日本は6月14日カメルーン19日オランダ24日デンマークと戦います。サッカーも文化の一つであり、それぞれのお国柄が滲み出ると言われます。その意味で私にとって、ことさら興味深い3カ国が揃いました。

 オランダは海抜0m以下の地帯が国土の4分の1を占める平坦な地形で、自転車の利用が盛んです。この国の優遇税制による自転車通勤奨励政策は私の関心事です。江戸時代に長崎の出島を介した貿易を通じ、欧州の近代文明を蘭学という形で日本にもたらしました。大麻、積極的安楽死、管理売春などが許容されるなど、何ごとに対しても寛容な国です。

 11月25日付朝日オピニオン面の 「私の視点」 に駐デンマーク大使近藤誠一氏の投稿がありました。「デンマークでは独特な労働市場システムを労働者、企業、政府の3者が話し合ってつくった。再生可能エネルギーの導入には電力インフラの地域分散が必要だが、これも地域の住民主導で行われた。自分たちが納得してつくったモデルだから誇りを持ち維持するために協力する。有権者の80%以上が選挙で投票し、高い税金をいとわないのはそのためだ。ここで学ぶべきはこうしたデンマークのモデルそのものではない。国民自らがそれをつくったということ」 デンマークでも自転車道路の整備が進み、自転車用の高速道路もつくられるそうです。コペンハーゲンではこの7日から気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が開かれています。

 02年日韓大会でカメルーン代表のキャンプ地となったのは大分県旧中津江村(現日田市)でした。元村長は日本の初戦の相手がカメルーンと聞き 「運命のいたずらか」 と驚いたそうです。同国との交流が続いている大分地方では応援するチームはカメルーンだそうです。いずれにせよ私はこれから半年間は、折に触れこの3カ国の文化に注目していくことになるでしょう。インターネットの恩恵に感謝しつつ、海外で生活する日本人発信の 「オランダ生活日記」 などのブログにアクセスすることがそのための強力な手段の一つです。 

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