玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

方言メールの味わい

2005年08月28日 | ねったぼのつぶやき
 台風一過も厳しい残暑が続きます。MLのお一人からメールが発信されたことがキッカケでした。同じ首都圏に住んでいても、雨が知らぬ間に通り過ぎてしまったようだという人がいるかと思えば、自分の家の上を台風が通過して?丹精こめた畑が台無しだと嘆いている方もいらしゃるようです。

 そして次に記されている文言は、決まって被害を蒙った方に対して「~さんを慰める会」であり、無事であればあったで「~を喜ぶ会」であり、要は一杯飲みましょうやの枕詞としてだしにつかわれるのがおちといった所でしょうか?

 畑の被害の状況報告が発せられたら、次には落下物のおこぼれにありつけないかの打診が入り、つづいて慰める会のお誘いがかかり、同窓会の日時設定にいたる都合不都合などメールはほぼ全て方言のままで往来し公開されるのです。名だたる方言、しかも超難解とされる「鹿児島弁」ですから、同郷者には、被害の状況やいわゆるビミョウなニュアンスまで、しかも可笑しみを伴っ伝わってくるから不思議なものです。他の県の方にはこの醍醐味はなかなか説明しにくいものです。

 考えてみればこの長い60年の内、たった3年間共に同じ校舎で過ごしたことが今になってこうも大きな結束力を生むとは不思議な気がします。とりわけ私たちは敗戦前年に生を受け、敗戦後の復興とともに歩いてきたことになります。特殊な時代背景のなかで育ってきたといった親近感のなせる業でしょうか?このところ、同窓会のお誘いがあれば一も二もなく出かけて行って皆さんにお会いしたくなります。自由な時間が多く取れるようになったせいもありますが、そればかりでもなさそう。兎も角お会いしてまた元気をたくさん貰いたいと思うのです。



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