高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ヤシャビシャク

2009-03-21 00:03:05 | 山野草
蝋細工のような可愛い花と、夜叉という名前の恐さに魅かれて入手した。
ブナ()などの古木に着生するが、養分を貰うような寄生はしていない。樹木の外観がスグリ(酸塊)に似ているのが、同じスグリ属であった。

夜叉柄杓/ユキノシタ科/スグリ属。
落葉性の落葉小低木。ブナなどの落葉広葉樹の樹幹に着生する。別名テンバイ(天梅)、テンノウメ(天の梅)。
葉は円形で浅く掌状に分裂し、 葉と葉柄には毛が生える。梅の花に似た直径1cmほどの淡黄緑色の花を数個付ける。
名前の由来:果実の形を夜叉が持つ柄杓(ひしゃく)に見立てたという説などがある。
花期:4~5月。
【山野草の索引へ】

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カテンソウ

2009-03-20 00:07:23 | 山野草
裏高尾の日当たりがよく、少し湿ったような場所でよく見かけるが、今まで名前がわからなかった。調べると、東京都でも保護上重要な野生生物の仲間にもなっているカテンソウ(花点草)であった。
雌雄同株で、下の画像では、1個だけ雄花が咲きかけている状態である。これから5本の雄蕊が外側に弾けて花粉を飛ばす。雌花は下の葉の陰に隠れるように付いているとのことだが、まだ開花してない。
学校では加点してもらったことが多かったが、きょうのブログは開いた雄蕊もなく、加点は難しそうである。外側に弾けた雄蕊と雌花の画像を撮ったら、ブログに追加して、合格にしてもらいたい。
2009.3.31画像入れ替え)

 

花点草/イラクサ科/カテンソウ属。
日当たりのよい山野の林縁に群生する多年草。
風媒花で雌雄同株。葉は菱形状卵形から三角形で、縁には鋸歯があり互生する。雄花序は長い花柄があり、開花すると雄蕊が外側に開き、花粉を飛ばす。雌花は葉の付け根に付く。
名前の由来:雄花の外に弾けた蕊が点のように見えるからとの説がある。
花期4~5月。
(裏高尾)
【山野草の索引(2)へ】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津久井湖城山公園の菜の花

2009-03-19 00:57:27 | 旬な花

相模原市の津久井湖の入口に、「水の苑地」と「花の苑地」の公園がある。ここはよく来る場所であるが、先日近くで菜の花の名所があることが新聞に載った。菜の花の場所は、津久井湖畔にそびえる城山の、裏側に位置する根小屋地区である。
行って見て驚いたのは、2つの苑地と根小屋地区を合わせて、神奈川県立津久井湖城山公園だったことである。県立公園なら近くに相模原公園が近くにある。平成の合併の遺産か、同じ市内でもう1箇所県立公園が有ったのである。もともと、「水の苑地」と「花の苑地」は、昭和30年代の津久井湖を造った時に整備されたものであるが、根小屋地区は津久井湖の完成から50年近く経過した今も、まだ整備が続いているのである。
根小屋の名称は全国の古城跡の各地にあるが、昔は城の武士が住んでいた所の名称である。

 
(県立城山公園)         (菜の花が満開)

 
(公園から見下ろした津久井湖)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツクシショウジョウバカマ

2009-03-18 00:18:05 | 山野草
ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)らしき植物は、裏高尾のセリバオウレン(芹葉黄蓮)と同じ民家の庭にあった。もちろん高尾には自生はしてない。ツクシショウジョウバカマは先端に咲く花の数がショウジョウバカマ(猩々袴)より少なく、うつむき加減に咲いている。
また、似た種類にヤクシマショウジョウバカマ(屋久島猩々袴)があり、ツクシショウジョウバカマの矮性種(草丈の低い品種)といわれるが、両者を見分ける知識は持っていない。

 
(自宅の庭のショウジョウバカマ、左は昨日、右は本日)

筑紫猩々袴/ユリ科/ショウジョウバカマ属。
山地の林のやや湿ったところに生えるゆり科の多年草。
葉はロゼット状で、長い花茎が立ち上がり、先端に花色は白色か淡いピンクの花をうつむき加減に咲かせる。
名前の由来:筑紫地方に生えるショウジョウバカマからこの名がついた。
花期3~4月。
(裏高尾)
【山野草の索引(2)へ】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セリバオウレン

2009-03-17 10:45:41 | 山野草
春の良い天気に誘われて、裏高尾にハナネコノメ(花猫の目)を見に行った。
旬の時期から数日遅れたようで、赤い蕊のがあまり目立たなかった。
今回の収穫は、民家の庭にあったセリバオウレン(芹葉黄蓮)で、バイカオウレン(梅花黄蓮)を知る者には、ぜひ見たい花である。この花の面白いところは、雄花、雌花と両性花があることである。
雌花は花の中央に茶色または緑色のカギ状の突起がある。上の画像では突起と雄蕊があるので、両性花とおもわれるものが3個見られ、下の画像では中央の突起が目立たない雄花が多い。雌花は雄蕊がないというが、今回は気づかなかった。

 

芹葉黄蓮/キンポウゲ科/オウレン属。
山地の林下に生える多年草。葉はすべて根生し、2回3出複葉で、根茎から花茎を伸ばし白い花を付ける。花には雌花、雄花と両性花がある。
名前の由来:葉がセリ(芹)に似て、根が根が黄色であることからこの名が付いた。
花期:1~3月。
(裏高尾)
【山野草の索引(2)へ】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本一の梅の名所・吉野梅郷(最終回)

2009-03-16 01:05:23 | 山野草

日本経済新聞「何でもランキング」の「おすすめの梅のランキング」で、2009年の日本一になった吉野梅郷の特集も、本日が最終回である。

根が一つで黄と赤の花が咲く珍しいミツマタは、ウメの公園の入口近くに植えてあった。またサンシュユは、梅の公園を見下ろす天沢院という寺を背景に撮った。
吉川英治の夫人が創業した店で知られる紅梅苑は、梅を見に吉野梅郷を訪れるリピーターがよく寄る店である。最後は、足元にあったマンホールで、紅白の梅の中央にウグイスを入れたデザインであった。


フクジュソウ

 
(黄と赤のミツマタ)      (サンシュユと天沢院)

 
セツブンソウ)          (ミスミソウ

 
サクラソウ)           (マメヅタ

 
(吉川英治の紅梅苑)    (青梅市のマンホール)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワサビ

2009-03-15 00:59:35 | 山野草
日本古来からの言葉の「侘(わび)」と「寂(さび)」の味がするところから、ワサビになったなどという珍説もあるくらい、ワサビ(山葵)は日本的な味である。アブラナ科の仲間で花は四弁花で、草形は先日の裏高尾で見たユリワサビ(百合山葵)に似ている。
越後の実家の裏には、逃げ出して野生化したワサビの白い花が一面に咲いていた。
チューブ入りの練りワサビと違って高価な食品であるが、吉野梅郷の売店では、根茎と葉がかなりの安価で売られていた。
いよいよ明日は吉野梅郷の最終回である。

山葵/アブラナ科/ワサビ属。
日本特産の山間の渓流の砂礫地に生える常緑多年草。
葉は長い柄を持ち心形でを互生し、先端に白色の4弁花を付ける。太く長い根茎は古くから香辛料として利用される。
名前の由来:山に生え葵の葉に似ていることから山葵であるが、読み方はいまいちはっきりしない。
花期:3~5月。
(青梅市吉野梅郷)
【山野草の索引(2)へ】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲンカイツツジ

2009-03-14 00:41:41 | 樹木
今回行った青梅市の梅郷で、新たにブログに追加するものはゲンカイツツジ(玄海躑躅)と農協近く売店で売っていたワサビ(山葵)で、その他の新しい発見はなかった。
梅の公園の道沿いに、白色とピンクのゲンカイツツジが植えてある。きっと梅の時期に開花するような品種を選んだのであろう。
梅以外にある数少ない樹木なので、来園者からもその美しさに関心が持たれている。
このツツジは表示があるので品種がわかるが、地域名の付くものが多く、品名の特定が苦手なものの一つである。いま属している山野草グループの展示会を開催中で、この展示会に先生がサクラゲンカイツツジ(桜玄海躑躅)を出展している。でもゲンカイツツジとほとんど見分けが付かない。明日はワサビを取り上げる。

 

玄海躑躅/ツツジ科/ツツジ属。
九州北部と朝鮮半島に多いツツジ科の落葉低木。
葉は楕円形で互生し、葉の出る前に淡紅色や白色の花を咲かせる。
名前の由来:玄海灘付近の九州北部や朝鮮半島に生えることからこの名が付いた。
花期3~4月。
(吉野梅郷)
【山野草の索引(樹木)へ】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本一の梅の名所・吉野梅郷(その4)

2009-03-13 00:06:50 | 四季

この日は、平日でしかも朝の天候がはっきりしなかったことで、観梅に訪れる人が少なかった。画像にはほとんど人は写っていないが、偶然にも数枚に人物が写っている。今回は人の入った画像の特集である。
日本一の吉野梅郷も、次回はゲンカイツツジ(玄海躑躅)で、最終回がその他の花を特集して終わることにする。

ところで昨日は確定申告を提出した。税務署の2階から階段、そして敷地の外まで申告者の長蛇の列が続いている。その最後部に並んだが、不況下とは言えこれほど長くなることはない。
職員を見つけて聞くと、この列は納税相談をする人達で、書類提出場所は1階とのことである。
1階の部屋に入ると、職員が長机に8人位並び、お客?は4人位で、残りの職員は次の人の呼び込みをしている。親切そうな人を選んでそこに行ったが、並んでいる間に揃えようとした書類の準備をしてない。あわててバッグから取り出したが、待ち時間が全くないのも困ったものである。
ものの数分で税務署から出てきたが、列に並んでいる人が税務署を後にするのは何時間後になるのだろう。


 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本一の梅の名所・吉野梅郷(その3)

2009-03-12 00:03:35 | 四季

梅の公園には松の木も目立つ。梅の木は公園を造ってから30数年なので、それほど大きな木ないが、松は大木である。公園に造成する以前から山に生えていたものを利用したのではないだろうか。
紅白の梅に松の緑をいれると、梅の色が引き立って見える。
次回は、観梅に訪れた人たちが偶然画像に入ったので、梅と人を中心に載せることにする。


 

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする