高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

テイカカズラの実

2009-02-17 09:22:47 | 樹木
高尾山で毛の付いた種子は、10~20個なら簡単に拾える。その半数がテイカカズラ(定家葛)で、残りはキジョラン(鬼女蘭)である。
中段右の画像を良く見ると、種子の隣にしわくちゃな緑の塊が見える。これはイワタバコ(岩煙草)が冬の寒さに必死に耐えている姿である。

テイカカズラは近くの山など何処でも見れるが、細長い果実はかなり古い株でないと付いていない。
高尾では種子は落ちていても、高いところにあり確認が難しかったが、今回は低い位置で見つかった。もう鞘は全開して、ほとんどの種子が飛び出した後であった。


(テイカカズラの葉と種子)

 
(左キジョラン、右テイカカズラ) (種の先にイワタバコの冬芽)

 
(多摩丘陵で見つけたテイカカズラの鞘から出る実)

定家葛/キョウチクトウ科/テイカカズラ属。
山野の木や岩にはい上がる常緑の蔓性植物。別名マサキノカズラ(柾葛)。
葉は長楕円形または披針形で対生し、根本と先では葉の形が異なる。集散花序をつくり、約2cm程の白色の花を咲かせ、花後の果実は鞘状に細長く、秋から冬に裂開し、毛の付いた細長い種子を風に乗せて飛ばす。
名前の由来:内親王に恋した藤原定家が、彼女を忘れられず蔦葛になって彼女の墓にからみ付いたという伝説による。
花期5~6月。
(高尾山、多摩丘陵)
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コメント (4)
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