私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

2018年、2022年と見に行き、2023年は巣が崩れてしまったらしく、今年は隣の岩で抱卵中だった。

2024年2月24日(土)羅臼沖流氷クルーズ飛翔編

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)5:30-10:30【天気】晴れ【機材】 EOSR5+RF100-500mm
【場所】①羅臼漁港~知床半島沖流氷帯 ②羅臼漁港~国後島方面流氷帯
【種名】オオワシ、オジロワシ、オオセグロカモメ(2科3種)
【メモ】知床ネイチャークルーズ「早朝便」と「8時30分頃便」のエバーグリーン38に乗船して撮影。
このクルーズの最大の魅力は、オオワシとオジロワシが間近で見られることだが、それに加えて知床半島の山々や流氷原、それに国後島から昇る朝日の逆光に浮かび上がる美しいワシたちのシルエットだ。このへんはいくら頑張っても宮城県では見ることができないので、ここに来る。飛翔パターンも翼の上面、いわゆる背打ちも簡単に見られるところがいい。まして、近づいてくる時の大迫力の顔と、獲物を掴む足がすごい。今回の写真はオジロワシがオオワシより少し多いが、カメラの腕のせいか、次のランディング編では、近づいてくるオジロワシの顔にピントが合わないのが多いのと、オオワシは色がカラフル(嘴、蝋膜、瞬膜、眼瞼が黄色でコーディネイトされている)で、顔の迫力と言えば、オジロワシの方がいいと思ったからだ。飛翔・ランディング・餌を喰う・休む、飛び出す、この5つの動作にはそれぞれの魅力がある。
【写真】
  
塒入り前に飛ぶオオワシとオジロワシ/塒近くを飛ぶオオワシ。夕方16時30分近くだったが、ISO400、F7.1、1/800ほどの流し撮りで何とか撮影できた。
  
オジロワシ/オジロワシ若鳥/オジロワシ成鳥
  
オジロワシ若鳥/瞬膜まで黄色っぽいオオワシ/同じ個体。背景の違いで写真が締まる
  
雲海を飛んでいる感じのオオワシ成鳥/オジロワシ4Wか5W
  
オオワシ幼鳥/オジロワシ成鳥


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2024年2月24日(土)羅臼沖流氷クルーズRF16mmF2.8STM編

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)5:30-10:30【天気】晴れ【機材】 EOSR5+RF16mmF2.8STM
【場所】①羅臼漁港~知床半島沖流氷帯 ②羅臼漁港~国後島方面流氷帯
【種名】オオワシ、オジロワシ、オオセグロカモメ(2科3種)
【メモ】知床ネイチャークルーズ「早朝便」と「8時30分頃便」のエバーグリーン38に乗船して撮影。動画を先にアップしたので、今回からシリーズで静止画を掲載する。最初は偏光フィルターを装着したRF16mmF2.8STMとR5の組み合わせで撮影した写真。県外遠征の時は、RF100-500mmとRF16mmにそれぞれR5をつけたセットを持参している。とてもコンパクトなので、ザックの中に着替えと一緒に入れて、手荷物で飛行機に乗れるのがいい。万が一メインの100-500mmの方のR5が不調の時(今までないが)、もう一つのR5に付け替えられる。16mm装着のR5はリザーブの役割もある。ちなみに、R5+RF16mmも、うまく撮影すれば、現場の環境写真として、いい写真が撮れると思う。
今回、オオワシやオジロワシがかなり近いところにいて、被写体も大きく、およそ、16mmとは思えない感じで撮影できた。冬のクルーズは、今回が3度目の正直で、前回、前々回はいまいちだったので、本当にすばらしい一日となった。
前日の金曜日に中標津空港から羅臼に向かう途中で、クルーズ事務所から連絡があり、流氷が行ってしまって到達できない時は、岸壁で、と連絡があった。また、岸壁!また、流氷遠い!と前々回、前回を思い出したが、そこは自然のなせる業と諦め、北風が吹いて、氷たちが戻って来るの待つ他はない。ちなみに2週間ほど前から羅臼の天気予報と、クルーズのブログを見ていたが、日程が近づくにつれ、コンディションが良好になって行くのがわかり、明日に期待と心を躍らせて羅臼に向かった。道路に雪は全くなく、乾いている。こんな中標津空港から羅臼までの道路は、初めてだった。
羅臼に到着し、宿のまるみを通り過ぎ、事務所に行って、ワシたちの塒を聞く。というのも途中、全然ワシたちの姿がなかったので、もしかしたら、サシルイ川やもっと奥の方まで行けば見られるかもしれないと思い、聞いてみると、どうやら、船から見るとそちらの方にワシが止まっているのを見たことがあると言う。ワシたちに塒がないはずはないし、寝る前に塒あたりを飛ぶはずだと思って行ってみると、飛んでいるではないか。20羽くらいぐるぐる山の際を周っていた。けっこう近くを飛んでくるオオワシもいたので撮影し、明日はだめでも、撮るものは撮ったという感じだった。さらに奥へと道路を走ると、遠くに流氷らしいものが見え、その上にオオワシが止まり、背景は、夕日に染まる国後島だった。シノリガモが目の前の開氷面に集まっていたが、それ以外の海鳥の姿はなかった。ちょっとだけ気をよくして、宿のまるみに帰った。(次の100mm編に続く)
【写真】
  
羅臼漁港とエバーグリーン/国後から上る朝日と流氷原
  
沖で明かりがついている漁船はスケトウダラ漁をしている/流氷原
  
羅臼、知床半島側の風景。オオワシが集まって来る。


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2024年2月24日(土)知床半島流氷クルーズ 動画編

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)5:30-10:30【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500 EOSR5+RF16mmSTM
【場所】①羅臼漁港~知床半島沖流氷帯 ②羅臼漁港~国後島方面流氷帯
【種名】オオワシ、オジロワシ、オオセグロカモメ(2科3種)
【メモ】知床ネイチャークルーズ「早朝便」と「8時30分頃便」のエバーグリーン38に乗船して撮影。
【動画】
① 流氷とオオワシEOSR5+RF16mmf2.8SSTM
② 流氷上のオオワシの採餌と鳴き声
③ 流氷とオオワシ
④ 流氷の上で餌を食べるオオワシ
⑤ 流氷上のオオワシ
⑥ 餌を飲み込むオオワシ


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2024年2月24日(土)羅臼沖流氷クルーズまとめ

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)5:30-10:30【天気】晴れ【機材】 EOSR5+RF100-500mm
【場所】①羅臼漁港~知床半島沖流氷帯 ②羅臼漁港~国後島方面流氷帯
【種名】シノリガモ、オオワシ、オジロワシ、オオセグロカモメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス(4科6種)
【メモ】知床ネイチャークルーズ「早朝便」と「8時30分頃便」のエバーグリーン38に乗船して撮影。
早朝便の美しい流氷原から帰港して、いったん下船し、駐車場のレンタカーをさらにすぐに出られる場所に移動し、やや温かいペットボトルのお茶を飲んで、チョコレートとパンを食べ、再度、8:15発の第2便に乗船した。トイレは普通にあるし、客席もけっこうな数があるので、2シートにゆったり座って、出港を待った。ワシ船は、全部で何隻あるのかわからないが、中クラスの船からちょっと小さめの船までけっこうな数がある。有名なところは、今乗船しているエバーグリーン2隻、ゴジラ岩観光のカムイワッカ、まるみのアスランとかだが、見ていると他にもけっこうあるようだ。
さて、乗船後、間もなく出港し、救命胴衣も1回目よりは簡単に装着できた。船べりに出ると、今度は、早朝便とは違うポイントに向かっていた。しばらく走って到着したところは、羅臼漁港や羅臼の町並みが遠く正面に見え、国後島も1回目よりは少し大きく見える海域だった。流氷がとても美しく、流氷の陰影がエメラルドグリーンの色になっているところが、ところどころにあった。1回目よりも、2回目はワシたちの動きをよく観察することができた。ワシたちの餌は、直接見たわけではないが、スケトウダラ漁の網からおこぼれと、観光船から投下される冷凍の魚ということになるが、期間中、流氷がなければ、漁港の防波堤の上に餌がまかれ、流氷があれば、その上、ということになるので、300羽近いというワシが、一冬過ごすのに、安定した餌があるということなのだろう。かなり前からだが、鳥インフルのために、阿寒のタンチョウの方は、魚をまかなくなり、タンチョウ以外のオジロワシやオオワシ同士の空中戦は見られなくなった。センターの職員の方にいつだったか話を聞くと、羅臼や風連湖では、魚まいているんですけどね、と残念がっていた。だったら、出水のツルはどうなるんだ?ということになるが、あちらの方は、けっこうツルが鳥インフルで死んでいたようだった。まあ、地域によって状況が違いのだろう。
さて、要するに餌の話をしたかったのだが、ここのワシたちは確かに餌をめぐって争いはするが、空中戦をするわけでもなく、自分より強そうなのがくると、あっさり戦うことなく譲ってしまうようだ。それで、バトルの写真はほぼない。やはりフィールドの面積が広いのと、餌にありつく確率がまあまあ高いので、あえて争うということは避けている感じがした。宮城県内のオオワシやオジロワシは、自力で魚をすくって掴んでいるが、そういう形とはかなり違う。また、ペアと思われるオオワシやオジロワシも、よくよく見ると少なからず見受けられた。
ともあれ、大学時代から、何度も羅臼に行き、67歳で、ついに羅臼で最上のクルーズを体験することができたのは、何よりだった。知床ネイチャークルーズに感謝!これにユキホオジロのおまけまでついたので、言うことなしの1泊2日だった。自分にとって、北海道の鳥旅は、大学時代の記憶を辿る旅でもあり、やはり青春時代はよかったなあと、老人になって
【写真】
  
国後島の夜明け。トリッキーなオジロワシの飛翔/この光景が素晴らしかった。カラスは確かに2種類いた。かぽっと鳴くカラスはいなかったと思う。/オオワシ1羽強いのがいる感じ
  
オオワシ成鳥/この2羽の行動を見ているとペアのようだった/こういう流氷の先端によく止まっている
  
ワシ星人風/飛び立つオオワシ/こちらのオジロワシもペアかと思われた
  
この2羽は餌を取りに行くのも、一緒に羽ばたきもシンクロナイズしていた/魚を食べるオジロワシ成鳥
  
オジロワシの若と成鳥/オジロとオオワシの若
  
魚を落としたオオワシを、何やってんのというように見ていたオジロワシ/餌を食べる目が真剣/オオワシ同士が餌をめぐってちょっと争っていたが、すぐに右側の個体が譲った。
  
魚が海中に沈むこともあるようで、すぐにすくって食べていた。
  
場所をちょっと移動するときには、歩くかちょっと羽ばたいて移動する/オオワシペアのシンクロナイズ羽ばたき。飛び立ち、翼の上げ下げ、ランディング、ずっと一緒にやっていた。
  
オオワシって嘴大きい!/いい風景がたくさんあった
  
バトルだがすぐやめる/別の場所に移る時の連続写真3枚
  
着地の場所を見定めて、さっと飛ぶ/オオワシペアのいい風景/納沙布岬で大学時代に見た流氷原の風景が何としても見たかったわけ
  
オオワシとオジロワシ成鳥の顔。宮城県ではちょっとここまでは無理。
 
オジロワシ成鳥/流氷とワシは本当にいい


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2024年2月24日(土)羅臼沖流氷クルーズRF100-500mmの100-200mm撮影編

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)5:30-10:30【天気】晴れ【機材】 EOSR5+RF16mmF2.8STM
【場所】①羅臼漁港~知床半島沖流氷帯 ②羅臼漁港~国後島方面流氷帯
【種名】オオワシ、オジロワシ、オオセグロカモメ(2科3種)
【メモ】知床ネイチャークルーズ「早朝便」と「8時30分頃便」のエバーグリーン38に乗船して撮影。eosR5+RF100-500の100mmから200mmで撮影した写真を掲載。
早朝5時15分集合で漁港船着き場に向かう。駐車場はすでにかなり埋まっていて、誘導係の指示に従って駐車する。いくら続けて乗ると言っても、車が出られなくなるようでは困るので、すぐに出られるところに駐車した。流氷クルーズには、多くの羅臼の観光船が他の漁港からも出ている。ネイチャークルーズのような厚い氷をかき分けられる船から、これは、ちょっとと言いたくなる船まで様々だ。いずれも、船同士で連絡を取り合いながら、流氷に到達でき、たくさんのワシを見せられるように、日々がんばっているようだ。さて、EG38の方に乗船するよう言われ、荷物と言ってもカメラレンズ2セットだけなので、救命胴衣を着けて早速、船べりに出てみた。ユニクロで極暖上下を購入したのを初めて着用し、他は2週間前に苫小牧航路用に購入した防寒具を着用し、それで十分だった。零下10度以下のはずだが、風が吹かず、奇跡的に凪なので、体感温度は寒いかな、でもあまり気にならないというくらいだった。まもなく出港し、知床半島の先端を目指して船は進む。朝日が昇る国後島側と、知床半島側では全く風景が違う。かたや東雲を曙の光が染める美しい風景。一方は、まだ夜という感じくらいの青暗さ。オオセグロカモメの群れが何度も飛んでいく。スケトウダラ漁の灯りが見える漁船が、それほど数は多くないが、遠くに停泊している。時間が過ぎ、あっと驚く風景がそこにはあった。夜明けの美しさに気を取られ、まだかなり遠いが、先ほどよりは近くに見えるスケトウダラ漁の漁船にピントを合わせると、何とその周囲のかなり広い範囲の流氷上に、数えたら35+のワシの黒い影が点々と見えた。これはすごいと感動。確かに網からもれるスケトウダラを狙って集まるということだが、簡単には見ることができない雄大な光景だ。
7時近くなって、だいぶ明るくなり、500mmのF7.1ISO400の設定でも、飛翔するオジロワシやオオワシをぶれずに撮影できるようになってきた。8時近くに漁港に戻り、早朝便は8時15分の出港になった。早朝便は、夜明けの風景や朝日を浴びるワシたちの美しい姿を撮影できる機会が多くあったが、オオワシやオジロワシのアップや餌を間近に食べる様子や雄大な飛翔などは、もっと明るくなる早朝便の方がよいようだった。天気が良ければ、ぜひ、2便続けて乗ることをお勧めしたい。(早朝便に続く)
【写真】

  
前日は17時近くから撮影。夕陽に映えるの国後島を背景に流氷ではない氷の上にオオワシが1羽とまっていた/塒近くでぐるぐる回りながら飛ぶオオワシ/塒のオジロワシ
  
少しずつ氷の上にワシの姿を見るようになってきた/最初のポイントへ向かう/スケトウダラ漁の漁船と35+のワシ
  
今日もよい日でありますようにとでも祈っているかのようなオジロワシ/ワシたちの近くに近づいてきた。
  
ここから、8時15分出港便の画像。きれいな流氷の陰ここにとまったのを撮りたいと思っていたら、飛んできてとまってくれた/向こうの形のいい流氷に止まってほしいと思っていたら(1羽すでにとまっているが)
  
最終的に2羽止まってくれた。背景は羅臼でたぶん一番高い建物で宿泊したまるみ/羅臼を背景に飛ぶオオワシ/この流氷も美しい
  
後半は明るくなってきてISO100に/この写真が撮りたかった1枚。国後まで続く流氷原とオオワシ。


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2024年2月24日(土)羅臼沖流氷クルーズランディング編

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)5:30-10:30【天気】晴れ【機材】 EOSR5+RF100-500mm
【場所】①羅臼漁港~知床半島沖流氷帯 ②羅臼漁港~国後島方面流氷帯
【種名】オオワシ、オジロワシ、オオセグロカモメ(2科3種)
【メモ】知床ネイチャークルーズ「早朝便」と「8時30分頃便」のエバーグリーン38に乗船して撮影。
見事なランディングを間近に見られる鳥と言えば、宮城県ではガン類だが、ここ羅臼の流氷原では、オオワシとオジロワシが船から氷の上に投げられた冷凍の魚を食べに、見事なランディングを見せる。写真にあるように1回だけオオワシがランディングする場所を間違えたか、それとも、降り方を失敗したのかわからないが、降りた瞬間に氷しぶきが上がり、そのオオワシは尻もちをつくが、すぐに何でもなかったかのように、体勢を持ち直したのは王者のプライドか。いずれにせよ、ランディングをあちこちで撮影できたのはよかった。
掲載した写真は、すべて一連のランディング体勢から着氷までの連続写真の中の1枚を選択したもの。やっかいなのは、似た写真で、別の餌を求めて、別の場所に小走りに飛んで着地する場合も多いが、それはランディングとは言えないので含めてはいない。
【写真】
  

  

  

  

  

  
2枚目氷しぶきをあげる
  


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2024年2月24日(土)野付半島

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)12:10-14:32【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】野付半島
【種名】ハギマシコ32+、ユキホオジロ20+(2科2種)
【メモ】8:15発のクルーズが、10:30頃に終わり、あとは中標津空港に16:00頃まで戻ればいいだけになった。途中、若干のオオワシやオジロワシが道沿いの高木に止まっているのを見ながら、いろいろコースを考えた。春国岱まで行くには、ちょっと時間がかかり、まして花咲漁港は、無理な感じがしたので、何もいないとは思うが、野付半島と尾岱沼を見て終わりにしようと思っていたところに、ユキホオジロの情報を教えていただき、ちょうど、野付半島の入口に入ったところだったので、行ってみることにした。ベニヒワ情報もいただいたが、この時はどこにいるかわからなかった。
ユキホオジロは、道東の冬には何回かこれまで行っていたが、見ることができず、1977年2月、大学野鳥の会で道東に行った時、尾岱沼白鳥台で見たのが初めてで最後。宮城県内では蒲生で冬に枯れたハマニンニクに止まっていた♀1を見て、リバーサルで写真も撮影。最近も、時々県内では観察されているようだが、見ていない。ということで、結論として見たいのは、ユキホオジロ♂のかなり夏羽に近い個体だった。
ネイチャーセンターに着く前に、またまた情報をいただき、10分ほど待って許可証をもらい、行けるところまで車で行き、最後は歩いた。許可証が出るまで、ネイチャーセンターの案内パネルを見ていたら、歩くと片道2時間!とあるではないか。往復4時間、見るのに1時間、疲れて休憩30分とすると6時間近くなる。やはり車が正解だと思ったのが甘かった。歩き始めると、足元が砂地と石ころで悪く、渚に行っても砂が硬くない。植物や海藻の枯れた上をできるだけ歩くが、スピードが出ない。もう、疲れた、やめようかと思ったら、陽炎の向こうから人影が近づいてくる。やっと近くなって、まだいますか?と問うと、朝からいて見てるけれど、飛んだり降りたり分散したりしている。さっきは、どこかに行ってしまったので、諦めて戻るところ、と言う。ところで、あとどれくらいですか?と聞くと、1/3くらいかな、この辺りは。ますます、行く気が失せてきたが、ここまで来て戻るも地獄行くも地獄。また、とぼとぼ歩いて行くと、またしても、向こうから戻って来る方が。話を聞くと、まだ30羽くらいいるから早く行った方がいいと言われ、ちょっと元気になってまた歩き出す。またまた、人に会い、あとどれくらいですか?と聞くと、ほらあそこに人影見えるでしょう、と言われ、見ると確かに陽炎の向こうに小さな複数の人影が。あそこまで行かなければならないのと思い、グーグルマップで位置を確かめると、意外と近い。俄然元気になって、春国岱の浜辺の方にでも飛んで行かれる前に、何とか見たいと急ぐ。そして、ついに3人ほど見ているところに到着。おーいるいるという感じ。ハマニンニクの実を食べているではないか。ただし、ちょこまか枯草の間を餌を食べながら移動しているので、なかなかきちんと見ることはできない。そこで、いつもシギチでやっている方法。これが、あたり、じっと待っているとやってきた。完全夏羽はいなかったが、これがユキホオジロというものだったかと改めて近くで見て感心した。写真の感じと動画の感じでは全然違うが、行動はせわしなく、しかし、写真で見ると一生懸命、種子を探しているのがわかるのだった。ちなみに、コウボウムギの種と枯れ茎に止まるのが好きなようだ。
詳しい情報を教えていただいたK氏に感謝です。
【動画】
① ユキホオジロ♀1Wの間接頭掻き(羽根の下から掻く)
② ユキホオジロ♂1W夏羽移行個体
【写真】 ※1Wと成鳥の識別は、確定ではありません。
  
ネイチャーセンターを過ぎて灯台近くで見たエゾシカ/近くにいたユキホオジロ
  
♂1W、♀1W、♂1W。
  
♂成鳥W→S/種子を食べる♂1W/♂1W
  
♀1W/春国岱側を見る/♀1W
  
♀成鳥羽繕い、正面顔、横
  
種子を食べる♀1W/種子を探す♀1w/♂成鳥W→S
  
一見どこにいるかわからない♀/♂1W
  
ハギマシコの群れ。残念ながらベニヒワは見ず。


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2024年2月17日(土)蕪栗沼、白鳥地区

2024年02月17日 | 蕪栗沼・白鳥地区

■2024年2月17日(土)12:53-17:05【天気】晴れ【機材】EOSR7+EF500Ⅱ
【場所】蕪栗沼、白鳥地区、周辺田圃
【種名】オオヒシクイ、マガン、シジュウカラガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、カワウ、ダイサギ、ヘラサギ、クロツラヘラサギ、タゲリ16、トビ、チュウヒ♀成鳥、ハイイロチュウヒ成鳥♂♀、ノスリ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カシラダカ、オオジュリン(13科23種)
【メモ】気温の予想が高い日でしかも晴れの予報だったので、かなり久しぶりに蕪栗沼にハイチュウを撮影に来た。結果は、遠くしか飛ばなかった。あの距離だとこの程度にしか撮れない。またのお楽しみ。シジュウカラガンの小群がマガンの群れにいた。やや白化のマガンも2羽いて、他のマガンを威嚇していた。タゲリが蕪栗沼と東側田んぼにいた。夕陽がきれいな日だった。ハイチュウはたくさん連写したが、その中で飛びながら後ろを振り向いている写真があったが、今、探せなかったので、そのうち掲載する。
【写真】
  
ノスリ成鳥♀/タゲリ
  
シジュウカラガン/やや白化マガン/この日の月
  
ヘラサギとクロツラヘラサギ/チュウヒ♀成鳥
  
きりもみマガン/ハイイロチュウヒ♂成鳥
  
ハイイロチュウヒ♂成鳥
  
ハイイロチュウヒ♂成鳥
  
ハイイロチュウヒ♂♀/夕日にススキ


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2024年2月10日(土)苫小牧航路

2024年02月13日 | 仙台-苫小牧航路

■2023年2月10日(土)6:59-8:30:【天気】晴れ・凪【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】尻屋岬沖~内浦湾沖
【種名】ミツユビカモメ+++、カモメAdW2、セグロカモメ1W2、オオセグロカモメAdW3、トウゾクカモメJ2、ウミスズメ11(3科6種)
【メモ】昨シーズンは2月4日に観察したので、約1週間遅れだったが、前回よく出たコアホウドリは見つけられなった。代りにミツユビカモメがずっと出ていて、100羽以上はいたと思う。
さて、仙台港を出港する際、船長のアナウンスで、航路は凪状態というような話だったが、朝起きて、左舷デッキに立つと、確かに冬季でこんな凪の海面があるのかというような状態だった。しかし、びっくりしたのは左舷デッキ入口から写真のように雪が薄く積もり、融けているところはつるつるで、長靴でも危なかった。時々、霰が降ってくるという状態で、これはだめだと、右舷に移動した。すると太陽の光もあって、暖かい。左舷と右舷でこれほど寒暖の差があるのは初めてだった。
 さて、尻屋岬沖から観察をスタートし、最初に出たのはセグロカモメ1Wが2羽で、続いてオオセグロカモメ成鳥が3羽飛んでいた。ただし、これからの海域も同じだが、特に左舷は遠くに見える陸地との間に、たくさんのカモメ類が飛んでいた。フェリー航路であまり数がいないというだけの話だ。尻屋岬を過ぎる頃から、内浦湾沖まで、ずっとミツユビカモメが飛んでいた。群れでは飛ばず、1羽1羽だが、トータルすると100羽以上はいたと思う。というか、カモメが途中、あれはカモメ?というレベルで飛んでいたくらいで、全部、ミツユビだった。あとは、海面低く飛ぶトウゾクカモメ幼鳥が計2羽、ウミスズメ2羽と9羽の群れが飛んでいたくらいだった。ミツユビカモメは、ほぼ成鳥冬羽で、1Wや2Wは少しはいたくらいだった。上空から餌を見つけてひらりと降下し、海面で捕食する様子を何度も見ることができた。餌は魚や軟体動物らしいが、今回見たものは魚ではないようで、10回以上見たが、同じ餌のようだった。トウゾクカモメは、成鳥かと思ったが、写真を見ると、背中に白斑が残っており、幼鳥のようだった。ウミスズメは、北海道なんだから、別の種類が出てほしかった。
【写真】
  
左舷デッキ/セグロカモメ1W/オオセグロカモメAdW
  
ミツユビカモメAdW
  
ミツユビカモメAdW/コンテナ船の近くを飛ぶミツユビカモメ
  
トウゾクカモメ幼鳥
  
護衛艦/ミツユビカモメが獲物を見つけ、ひらりと降下、着水
  
捕食した餌を咥えて飛んでいく/恵山岬
  
カモメAdW/ウミスズメ


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2024年2月12日(月)松川浦漁港他

2024年02月12日 | 磯浜漁港

■2024年2月12日(月)11:16-12:41【天気】晴れ【機材】 EOSR7+EF500Ⅱ
【場所】磯浜漁港、釣師浜漁港、原釜・尾浜、松川浦漁港内港、松川浦漁港外港
【種名】オオハクチョウ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、コスズガモ、シノリガモ、ウミアイサ♂、カンムリカイツブリ、アカエリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ、オオバン、シロチドリ1、ミユビシギ19、ユリカモメ、ウミネコ、オオセグロカモメ♂型♀型(6科22種)
【メモ】阿武隈川河口左岸沖のいつものクロガモポイントで撮影を終え、目的は達したので帰ろうと思ったが、ここまできて帰るのもどうかと思い、時間もまだ早かったので、鳥の海経由で磯浜方面に
行った。最初に松川浦内港に行き、順に回って最後に磯浜漁港で終わりにした。かなり以前から、磯浜沖はクロガモの姿があまりというか、ほとんど見えなくなり、中浜から阿武隈川左岸沖で見られるようになっている。中浜沖から牛橋沖はずいぶん昔からビロードキンクロやクロガモが観察できていたが、今ほどビロキンもクロガモも多くはなかったように思う。
さて、松川浦漁港外港内には、アカエリカイツブリとミミカイツブリ、それに眼下にシノリガモがいた。以前、クロガモをここで大きく撮影したこともあったが。シノリガモは♂2♀1で、♀は離れて♂2羽がくっついていた。アカエリカイツブリは残念ながら左足が途中でなかった。強力な水かきが片方なくてこれから生きて行けるのかかわいそうだった。釣師浜漁港には、例によってコスズがいたが、遠かった。
【写真】
  
ミミカイツブリ冬羽/アカエリカイツブリ冬~夏羽移行中
  
スズガモ♀/オオセグロカモメ♀型と♂型。♀型は大きさが一回り小さかった。
  
スズガモ頭掻き/奥はスズガモ♂1W/スズガモ♂
  
シノリガモ♂。尾羽はすでに摩耗している/なぜか、♀1羽が離れたところにいた。
  
白い首輪があるタイプのオカヨシガモ/ミユビシギ冬羽
  
シロチドリ冬羽/ホシハジロ♀/コスズはどこかな(右端)


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2024年2月11日(日)仙台苫小牧航路 気仙沼沖~網地島沖

2024年02月11日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年2月11日(日)6:38-8:34【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】仙台苫小牧航路 気仙沼沖~網地島沖
【種名】オオハム?、シロエリオオハム、ウミネコ+++、カモメ、セグロカモメ1W、オオセグロカモメ+、トウゾクカモメJ1(3科7種)
【メモ】気仙沼沖はウミネコが多く、志津川湾沖からアビ類(オオハム?)が群れで飛び始めた。金華山沖から網地島沖では、首輪と下尾筒に線が入る、明らかにシロエリオオハムと識別できる群れの飛翔が多く見られたが、昨年のように、海面にいて、フェリーが来て飛び立つというシーンはほぼ見られなかった。鳥の海沖では、今年も観察できたが、顔や首が白く見える部分が、多く見えるアビと識別できる個体は観察できなかった。左舷と右舷を行ったり来たりなので、見逃しも多くあったと思う。ミツユビカモメを見ることはできなかったが、たまたま、左舷に行ったら、トウゾクカモメが1羽飛んでいたのはラッキーだった。アビ類の観察個体数については、ほぼ途切れなく群れが飛び、今年の方がずっと多かった。網地島の島半分過ぎる頃から、全く出ず、田代島沖から仙台港まで、アビ類は観察できなかった。
【写真】
  
夜明け/志津川湾沖からオオハム?(不明)の群れ。
  
オオハム?/笠貝島と女川原発/水産庁漁業取締船
  
大洗からのフェリー/金華山/シロエリオオハム
  
網地島/トウゾクカモメJ
【参考】シロエリオオハムの首輪

  
昨年同時期の網地島沖シロエリオオハム/シロエリオオハムの首輪
 
Jで首輪がない/オオハム


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2024年2月10日(土)苫小牧北大研究林

2024年02月10日 | 北海道

■2024年2月10日(土)11:32-13:47【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】苫小牧北大研究林
【種名】ヒドリガモ、マガモ、エゾコゲラ、エゾアカゲラ、ミヤマカケス、ハシブトガラス、ハシブトガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、シロハラゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ(7科12種)
【メモ】例年、フェリーで行った日は、鵡川でカモメを見て、研究林に行き、暗くなるギリギリセーフでターミナルに戻るのだが、鵡川にあまりカモメもワシが見えなくなってから、研究林だけにしている。鵡川河口で昨年大型カモメの群れを見たのは、3月に行った時で、2月は漁港も隣の浜もカモもカモメもワシも見えなくなっている。行った時の状態によるのだろうが、以前より少ないのは確かだ。さて、研究林だが、今回、地元の方々が口々に鳥がいないと言っていた。灌木園が全くだめというのは、ここ数年では珍しく、中に誰も入っていないのが象徴的。いたのは、今までにないくらい多いシロハラゴジュウカラ。こんなにいたっけと思うくらいいた。餌をあげないで、となっているが、昨年もそうだったが、ちゃっかり餌をやってる人もいた。池のベンチの周りには、餌の実が散乱していて、近くの樹にプラスチックのほうきが掛けられていたのは興ざめだった。しかし、そのおかげで、ゴジュウカラとコガラ、ヤマガラに囲まれておにぎりを食べる羽目になる。スマホで十分の距離だ。頭に乗ったり、ベンチやザックに乗ったり、ベンチの角に足をかけてこっちを見ていたりして楽しかった。ミヤマカケスは2羽しか見なかった。昨年いたハイチュウは当然見えず、池で2羽のヒドリガモのペアが水草を潜って採っていた。水浴び場には次から次へ小鳥が来て、水浴びをしていた。そして、伊豆沼に引っ越してしまったのか、シマエナガをこの場所で初めて見ない日となってしまった。ちんばみにエゾシカは、途中の高校や施設の雪が融けたのり面にたくさんいた。
【写真】
  
研究林/エゾシカ/ハシブトガラ
  
シロハラゴジュウカラ/ヒドリガモ/ハシブトガラ
  
シロハラゴジュウカラ/シジュウカラ/顔が見えなかったキバシリ
  
ミソサザイ/エゾアカゲラ/ヤマガラ
  
水浴び/エゾコゲラ/マガモ


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2024年2月4日(日)閖上漁港

2024年02月04日 | 閖上漁港

■2024年2月4日(日)14:03-14:17【天気】晴れ曇り【機材】 EOSR7+EF500Ⅱ
【場所】名取川河口、閖上漁港、広浦(2月3日)
【種名】ヒドリガモ、アメリカヒドリ、アメヒハイブリッド、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ダイサギ、オオバン、ミユビシギ29、ウミネコ、ハクセキレイ(7科13種)
【メモ】鳥の海で十分な鳥見ができて、遅いお昼に閖上で食べようとやってきた。土手に登るとアメリカヒドリが2羽いる感じだったので、望遠レンズを取りに戻ると、そこにはいなくて、いつもは潮が満ちて見えない護岸で採餌しているのを見つけた。しかし、よく見るときれいな方は嘴の根元に黒い部分がなく、頭を下げると半分茶色だった。ミユビシギの群れがやってきたのはよかったが、他に海鳥はいなかった。
【写真】
  
嘴の根元が黒くないアメヒハイブリッドとアメヒ♂
  
周りの♀は根元が黒くないのでみんなヒドリ♀/仙台市の風景
  
ミユビシギ冬羽29羽
  
広浦のミサゴ。中くらいのボラ?を掴んでいる。


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2024年2月2日(土)大沼

2024年02月02日 | 大沼・赤沼

■2024年2月2日(土)12:27-12:37【天気】晴れ【機材】EOSR7+EF500Ⅱ
【場所】大沼
【種名】コハクチョウ、オオハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、オオバン、ミサゴ、トビ、ハイイロチュウヒ♀、モズ(6科12種)
【メモ】荒浜小学校前の堤防から歩いてとぼとぼ広浦近くまで歩いたが、ミサゴが1羽いただけで、海鳥の姿はなし、ということで。大沼に来た。しかし、ここも、めぼしいものはおらず、ミコアイサの群れがいるだけ。と思っていたら、車の左サイド窓越しから、沼を水平に飛び、盛大にカモたちを飛ばせているハイチュウ♀を発見。急いで降りてレンズを構えたが、後ろ姿。南側の岸のカモたちは、大混乱となる。そして、そのまま、ソーラーパネル方面の田んぼに消えて行った。しかし、自分の記録で、大沼でハイチュウは初だったような。
【写真】
  
ウインドウ越し横から見えた時は、ハイチュウ♀そのものだった。
  
ミコアイサ。真横、正面、後ろ姿。
  
オオハクチョウ/撮るものがなかったトビ。


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