私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2013年7月28日(日)蔵王お釜・馬の背

2013年07月28日 | 宮城蔵王
■2013/7/28(日)8:53-10:10【天気】晴れ時々曇り
【場所】蔵王馬の背・お釜,エコーライン
【種名】アマツバメ+,ビンズイ6,イワヒバリ成鳥1・幼鳥1,アカハラ1,ウグイス+,クロジ1,ハシボソガラス1(7科7種)
【メモ】7月14日にも登ったが,この時は賽の河原までは晴れで,山頂は濃い霧でほとんど見えず,かろうじて霧の中のビンズイ3羽を見ただけだった。今日は,朝の段階で坊平ライザワールドに電話をして頂上の様子を聞いたところ,青空というので急いで行くことにした。午後は天候が急変するという話だったので。仙台宮城ICから村田ジャンクション,川崎ICで降り,青根温泉を経由してエコーラインを登るいつものコースだが,賽の河原までは前に車が全然なく,快適なドライブだった。
 料金所を過ぎたところで,アカハラが枝先に止まって鳴いていたが,これはどう移動しても逆光だった。黒雲が杉ヶ峯や前山の方にあるが,お釜付近は青空だった。料金所の係の人が昨日まで雨だったよと言っていたので,ラッキーだった。さて,柵に沿って歩き,ビンズイを時々見ながら,上に行ったり,下に行ったりしつつ,お釜の崖に沿って歩いた。今日は何としてもイワヒバリを見つけるぞという気持ちだったので,立ち止まっては双眼鏡で姿を探すが,全然いない。アマツバメが乳白緑色のお釜の水を背景に飛び交っているのを見るばかりだった。
 今日はいないかと思って立ち止まっていたら,下の方の小さな岩の上に成鳥がいた。しかし,すぐ飛んで行ってしまって写真は撮れず。また,とぼとぼ歩き,もうここで終わりというところに来た時,足下からイワヒバリの幼鳥が飛び出した。3mほど下に飛んだが,そこからどんどんこちらの方に登ってくる。一番近くて1mちょっとのところまできて,じっとこちらを見上げていたりする。餌でも欲しがっている風情だった。近すぎてピントが合わず,ちょっと下がって撮影した。そのうち,興味をなくしたのか,横を向いて,崖伝いに飛んで大岩の下あたりに降りて,その辺の茂みの中を歩いていた。
 2007年7月28日にAさんたちと,目の前でイワヒバリの交尾を見て以来の近さだった。
【写真】
  
■お釜を飛ぶアマツバメ/ここに成鳥がいたが・・・/足下から幼鳥が飛び出して3mほど下ったところに降りた。
  
■そこからまたどんどん登ってきてこちらに近づき,正面からこちらをじっと見ている。
  
■さらに近づいてきた。
  
■餌でも欲しかったのか,それとも下の方にいた親にここで待ってなさいと言われたのか(それはないだろうが),あとは断崖伝いに飛んで行ってしまった。
  
■幼鳥の羽。とてもきれいだ。/コマクサは花の盛期は過ぎたが,まだまだ咲いているものも多かった。
  
■2007年7月28日の交尾の様子。詳細は記事参照。


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2013年7月21日グランディ21

2013年07月21日 | 観察図鑑
■種名 イソヒヨドリ幼鳥1(1科1種)
■メモ 目の前にムクドリでない幼鳥が飛んできた。イソヒヨドリだった。
■写真


イソヒヨドリ幼鳥/大きな空間をしっかり飛んで行った。

2013年7月20日(土)伊豆沼

2013年07月20日 | 伊豆沼・内沼
■2013/7/20(土)12:37-13:37【天気】曇り
【場所】伊豆沼,内沼
【種名】カワウ,ヨシゴイ,ササゴイ,ダイサギ,チュウサギ,マガン,カルガモ,トビ,ノスリ,キジ,ツバメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(9科15種)
【メモ】伊豆沼を通ったのは冬以来だ。獅子鼻の堤防の道路は工事が終わっていて,車も駐車できるように道幅も広くなっていた。これで,ガンのシーズンには車列ができることになるのだろう。道路の上に残マガンの群れがいて道端の草を食べていた。伊豆沼中のたんぼ道にキジの幼鳥が4羽いて,畑に移動した。その後ろから母親がやってきて,隠れた幼鳥を呼んで確認するように,畑の中でしきりに鳴いていた。頭部はしきりにかなり速いスピードで動いていて,後で写真を見たら胴体は完全に止まっているのに,首だけはぶれていた。ミユビシギの頭も採餌の時は動きが速いので止まらないことが多いが,この母親キジの首もかなりの速さだった。伊豆沼,内沼は大雨で水位が増しており,本当ならこの時期は例年ハスの花がもうかなり咲いているのだが,水没している花が多かった。
【写真】
  
■獅子鼻の舗装になった堤防にいた残マガン7羽の一部/カルガモの親子/チュウサギ
  
■ネムノキの花/ハス/キジの幼鳥
  
■キジ♀


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2013年7月7日(日)照ヶ崎

2013年07月07日 | 照ヶ崎アオバト
■2013/7/7(日)7:20-8:45【天気】晴れ
【場所】神奈川県大磯町照ヶ崎海岸
【種名】オオミズナギドリ,カワウ,トビ,ウミネコ,アオバト,ハクセキレイ(6科6種)ドバト
【メモ】6月3日の金華山沖以来の鳥見で,例年の照ヶ崎アオバト観察行となった。昨年はあいにく曇りで最悪だったが,今回は天気がよく,また,例年朝一番の新幹線で行っていたのを,0時17分仙台駅東口発の高速夜行バスに乗り,東京駅には5時15分に着いた。そこから東海道本線で大磯に行き,到着は7時ちょっと過ぎだった。歩いて照ヶ崎海岸へ行く途中,以前はなかったと思うが,あちこちの建物や街角に「海抜7m」いうように津波が来た時の避難の目安になる標識が目についた。
照ヶ崎海岸の防波堤に立つと,超望遠レンズを三脚に立てた方々がたくさんいた。昨年まで9時過ぎからの観察だったので,もうあまり人もいないし,アオバトもいないところで写真を撮影していたのだが,今回は少し早い。絶好の観察日和と思っていたが,目の前を若者3人が通り過ぎる。いやな予感がしたが,やはり岩礁の方に行って磯遊びの風情だ。誰もアオバトが来るから行かないでとは言えないので,またしても残念という感じだったが,ここのアオバトは人には慣れっこで(とは言っても本当ならずっと近くで観察できるはずだが),それなりに来るだろうと思い待っていると,9時までの間に2回ほど大きな群れがやってきた。逆光だったが比較的近くに降りて海水を飲んでいる個体や,そのそばで数回尾浸け(尾羽から下半身にかけて海水に漬ける)行動をしている個体を観察することができた。例年沖にはオオミズナギドリの大群が見られるのだが,今回は個体数がかなり少なかった。9時を過ぎ,磯に遊びに来た親子連れがやってきたので,引き上げることにした。
今回わかったのは,アオバトをじっくり見るなら,晴れた日の平日に前泊して,日の出頃から観察すればいいということだ。来シーズンはぜひそうしたい。何度見てもアオバトの行動は飽きないし,岩礁に群れで舞い降りて海水を飲む余裕もないうちに大波にざぶーんとやられて慌てて逃げていくのも,何度見てもおもしろい。♂個体の葡萄色の羽の色もとてもきれいで,空の青,白い雲,緑から青色の海,岩礁の黒色,そしてアオバトの美しい姿,打ち寄せる白波,砕け散る波の飛沫と,実に色彩豊かだ。ただし,今回も露出で苦労した。なお,この時期,幼鳥が飛来しているということだったが見つけることはできなかった。
さて,帰りは,小学校裏の島崎藤村旧宅を見学し,午前中には仙台に帰る予定でいたが,何を間違ったか,下りの電車に乗ってしまい,グリーン車でくつろいで,帰りの新幹線をXperiaZ(スイカで)で予約して,しばし,うとうとしていたら,車内アナウンスで「次は根府川」というではないか。根府川は来年行く予定だったのに,まあいいかと根府川駅で降り,茨木のり子の大好きな詩「根府川の海」に出てくる光景を満喫したのだった。結局仙台に着いたのは2時間遅れの14時だった。
【写真】
  
■岩礁に降りたアオバト♀成鳥/アオバトの群れ♂♀成鳥/富士山を背景に飛ぶアオバトの群れ
  
■岩礁に降りようとしたが,波が砕けて必死に逃げるアオバト。よく観察すると,波がザブーンと来ても逃げないでやり過ごす個体も/海上を飛ぶアオバトの群れ/波が来ないうちに海水を飲むアオバトの群れ
  
■そして波が来て逃げる。/尾浸けする♀/♀成鳥2羽
  
■海水を飲む♀/♀成鳥/ここだけ荒磯の照ヶ崎
  
■アオバトの群れ/喉が葡萄色の♂
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