■2006/3/4(土)8:30-10:30【天気】晴れ
【場所】恵山岬沖~苫小牧港
【種名】コアホウドリ成鳥1,フルマカモメ暗色型1,ウミウ,シノリガモ,ホオジロガモ,ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,ミツユビカモメ,ウミガラス8,コウミスズメ4(6科13種)
【備考】太平洋フェリーの新造船M.S.KISOに乗った。船での生活をするにはかなり快適なフェリーだ。海鳥を見るのはというと,これは仕方がないというか,海面から遠いというか,まあ,致し方のないところである。前のM.S.KISO(今はギリシャで貨物船として就航しいるとのこと)のように展望室前に張り付いて右舷から左舷へ,そのまた反対へと駆け回ることは当然できないのである。閑話休題(あだしごとはさておきつ),3月と言ってもやはり寒い,風は強い。最高で30分ほど連続してがんばってみていたが,あまり鳥も出ず,上記の鳥種もかなり遠くのものばかりだった。遠くてもコアホウドリやフルマカモメは特徴があるのでわかるが,EOS20の解像度に助けられている状態だ。ウミガラスが船首近くから飛び立ったが,到底写真には撮れない。またコウミスズメが,船尾近くの右舷から至近距離で飛び立ったが,写真は大ブレだった。肩羽根の白い部分が確認できた。マダラウミスズメやウミスズメと違って,とにかく小さく飛んでる姿も可愛かった。
【写真】
■コアホウドリ成鳥/フルマカモメ暗色型
■2006/3/4(土)11:30-12:30【天気】晴れ
【場所】汐川漁港~鵡川河口
【種名】ハジロカイツブリ,ウミウ,マガン68+,ヒシクイ12+,オオハクチョウ8,クロガモ++,ビロードキンクロ+,ホオジロガモ,トビ,オジロワシ成鳥1・若鳥1,オオセグロカモメ++,ワシカモメ第1回冬羽1,亜種シロカモメ++,亜種アラスカシロカモメ2?,カモメ++,ウミネコ,ミツユビカモメ,スズメ,ハシブトガラス(8科18種)
【備考】2回目だったので,無料の高速道路を鵡川ICまでレンタカーを快適に飛ばして(ただしヴィッツです),汐川漁港には迷わず着いた。砂浜にカモメ類が群れていたので,1羽1羽確認していったが,特別なものはいなかった。それから鵡川河口に行った。河口からずっと手前の砂浜でカモメ類が群れている中に,アラスカシロカモメとおぼしき小型のシロカモメが2羽いた。一見して他のシロカモメとは大きさや頭の形など異なっている。ただ尾が長くないから,小型のシロカモメとしておいた方が無難かも知れない。昨年はあきらかにアラスカという第1回冬羽がいたが,あの時も判断に迷う第3回冬羽がいた。さて,鵡川河口を見ると,おそらく500羽以上はと思われるシロカモメの大群がいた。小さいのはカモメでこれもかなりの数がいた。これだけいれば変なのも期待できると喜んで,近寄っていったところ,目の前をオジロワシの成鳥が飛んでいき,低空で飛んでシロカモメの群れを盛大に飛ばし(写真),上流の端の方へ飛んでいった。カモメは川に戻ったが,シロカモメは対岸の砂浜に一部おりたものの,ほとんどはいなくなってしまった。河口を見ると,また,1羽オジロワシがいた。今度は成鳥になる1年か2年前の若鳥だ。これも双眼鏡で見ていたらそのうち,飛んできて,仕方がないからオジロワシを撮ることにした(写真)。まあ,来年も行けばそのうち,アイスとかアメリカとかに会えるかも知れない。対岸の牧場は重機が5,6台入っていて,とても鳥がいる状況ではなかった。帰りはこれもまた工事中の泥だらけの道を完全な泥んこになりながらヴィッツで帰った。途中,マガンとヒシクイ,オオハクチョウの群れが近くにおりたのだが,次の予定があるので羽数だけ数えて鵡川を後にした。
【写真】
■アラスカシロカモメかシロカモメ小型個体
■シロカモメ成鳥冬羽/シロカモメ成鳥冬羽とオオセグロカモメ第1回冬羽/シロカモメ第1回冬羽
■オジロワシ若鳥/シロカモメを飛ばしたオジロワシ成鳥
■2006/3/4(土)14:00-15:30【天気】曇り
【場所】北大苫小牧研究林
【種名】ダイサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ♂2,ヒドリガモ,キンクロハジロ,ホオジロガモ,カワアイサ,トビ,キジバト,コゲラ,ヒヨドリ,コガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,スズメ,亜種ミヤマカケス,ハシブトガラス(9科19種)
【備考】研究林手前の池と研究林内の池は,いつもカモ類が期待できる。宮城県内はあまり見られない光景だが,以前はアメリカヒドリの♂♀が,上陸して餌を食べていたし,今回はヨシガモが上陸して,パンを食べている。さすがにホオジロガモは上陸しないが,目の前で潜水とイナバウアーを繰り返している。小鳥類は前回ほどおらず,キツツキ類は1時間半もいたのにエゾコゲラのみという寂しさだった。コガラは,いっぱいいるが何度撮影してもいつもうまく撮れない。ともあれ,ここは本当によい場所である。
【写真】
■ミヤマカケス/可愛いヤマガラ/コガラ
■ホオジロガモ♂,羽繕い
■近くで見るとなかなかおしゃれなヨシガモ
■2006/3/5(日)8:00-8:30【天気】晴れ
【場所】田代島沖~仙台港
【種名】ウミウ,クロガモ+,ビロードキンクロ3,シノリガモ,ウミネコ,オオセグロカモメ(3科6種)
【備考】何と,寝坊をし,目が覚めたのが7:30。しかも,外を見ると網地島の手前。金華山はとっくに過ぎている。それにしてもなぜ,7:30なら金華山沖のはず。そのうち船内放送があり,船が予定よりも30分早く仙台港に入港するとのこと,大変ご迷惑をおかけします,とのこと。確かに・・・。しかし,ポイントの釜石~気仙沼沖,江島~金華山沖を寝ていたのだからしかたがない。朝食を食べて,田代島沖から見ることにした。しかし,結果は上記の通りであった。撮影の気力もなく,撮った写真が,仙台港から見た蒲生海岸2枚というわけだった。いまいち,モチベーションが低かった。M.S.KISOが快適すぎたのかもしれない。食事をしたり,朝風呂の方が鳥を見るよりよかったのだろう。6下旬はがんばりたい。鳥も多いし。
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