私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10月31日午後、まだ3羽しか見つけられなかったが、遠くばかり探していたら、かわいい顔で下にいるではないか。

2024年10月14日(月)仙台航路

2024年10月30日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年10月14日(月)5:40-8:01【天気】晴れ【機材】EOSR5Ⅱ+RF100-500
【場所】陸前高田沖~網地島沖
【種名】コアホウドリ成鳥2、オオミズナギドリ+++、ウミウ、ヒメウ、ウミネコ+++、オオセグロカモメ(4科6種)
【メモ】陸前高田沖で夜明けを迎えた。ウミネコと、オオミズナギドリが飛んでいる。6時を過ぎて大島沖と志津川湾沖で、コアホウドリ成鳥が1個体ずつ観察された。ウミネコとオオミズナギドリは、それほど多くはないがずっと出ている。ウミネコとオオミズナギドリの大群が出るようになったのは、追波湾沖から足島沖で、金華山まで来ると、かなり少なくなり、島を廻って網地島、田代島沖は何も出ない状況だった。クロアシアホウドリは全く見ることができなかった。コアホウドリが2羽だけだが見ることができたので、今回はこの辺りでもせめて1羽くらいは見られるかと思ったが、いなかった。ハジロミズナギドリも見なかった。
【写真】
  
陸前高田沖で夜明け、ウミネコ、フェリー航路よりずっと沖の大型クルーズ船/大島沖コアホウドリ成鳥とオオミズナギドリ/志津川湾沖のコアホウドリ成鳥
  
追波湾沖から足島沖の海域のオオミズナギドリ/金華山小函崎下の大岩の上にウミウ、ヒメウ、オオセグロカモメ、ウミネコ


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2024年10月12日(土)苫小牧航路

2024年10月24日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年10月12日(土)5:36-8:55【天気】晴れ【機材】EOSR5Ⅱ+RF100-500 EOSR5+RF16STM
【場所】八戸沖~尻屋崎沖~恵山沖 【フェリー】きたかみ
【種名】コアホウドリ成・2若2、フルマカモメ暗色型5、ハジロミズナギドリ++、オオミズナギドリ+++、ハイイロミズナギドリ3、アカアシミズナギドリ1、カナダカモメ幼羽1、セグロカモメ第4回冬羽1+、オオセグロカモメ+、コシジロアジサシ成鳥1、トウゾクカモメ成鳥淡色型1、ヒバリ8+、ビンズイ1(6科13種)
【メモ】R5の2台のうち1台を売ったら23万で、ヨドバシでR5Ⅱを40万円台で買えた。期待していたAFだが、やはり、これまで何回も仙台苫小牧航路を往復したが、一番よくすぐにピントが合って、ピンボケ等で使えない写真がとても少なかった。EOS7Dから7DⅡの時もよくなったと感じ、R5、R7もいいなと思っていたが、R5Ⅱでやっと完ぺきではないが、安心して使えるようになった。つまり、外してはいけない時に、高い確率で撮れるようになった感じがする。R7Ⅱが出れば自分としては言うことなし。
閑話休題、昨年に続き、10月は2回目。昨年は1週間遅れだった。昨年初めて、ハジロミズナギドリをたくさん見ることができたが、今回は何と観光船のウミネコのように並進して飛んでくれたので大きく見ることができた。さて、八戸沖を過ぎたところで右舷デッキに立つと、まずはウミネコ、オオミズナギドリ、コアホウドリが夜明け前に出た。日が昇ってからは、左舷デッキで観察をした。ハジロミズナギドリとオオミズナギドリが途切れることなく飛んでいるが、尻屋崎沖あたりでいったん出なくなり、そこを過ぎるとまた出始めた。そこから、北海道の恵山沖を過ぎる頃まで、ずっといろいろ海鳥が途切れることなく出た。特に、いつもは8:30を過ぎると何もでなくなって、レストランで朝食バイキング、そして着岸まで寝るという生活を繰り返してきたが、今回は、8:30過ぎから出ないはずの海域で、カナダカモメ、コシジロアジサシ、トウゾクカモメ、船並進のハジロミズナギドリの群れなどが出て、危うくこれらの海鳥を見逃すところだった。8:55にはほぼ出なくなり終わりにした。小鳥類はヒバリの群れが北海道から本州に向かい、ビンズイ1羽が反対方向へ飛んで行った。なお、デッキの上には、話題になっているツヤアオカメムシがいっぱい転がっていて、死んでいるのがほとんどだったが、生きているのもけっこういた。
【写真】
  
コアホウドリ若鳥/夜明け/コアホウドリ若鳥別個体
  
コアホウドリ成鳥/ハイイロミズナギドリ/コアホウドリ成鳥別個体
  
オオミズナギドリと左上ハイイロミズナギドリ/オオミズナギドリとハイイロミズナギドリ/最初何だか分からなかったが、要するに全部オオミズナギドリで、右上は形状からアカアシミズナギドリ。
  
これはカナダカモメの幼鳥と思われる
  
カナダカモメ幼鳥/ヒバリ/セグロカモメ3Wとハジロミズナギドリ
  
八戸行きフェリー/ハジロミズナギドリ2とフルマカモメ暗色型
  
ビンズイ/コシジロアジサシ。コシジロというよりは、額が白いのが特徴。
  
コシジロアジサシ/トウゾクカモメ成鳥。水平線近くが似合う海鳥
  
ウミネコ3W/フェリー近くのハジロミズナギドリ
  
フェリー近くのハジロミズナギドリ。遠くから見ると嘴の周囲は白色に見えるが、すぐ近くで見ると羽縁が白いのがわかる。管鼻嘴は複雑。


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2024年4月海鳥調査

2024年06月21日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年4月【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】宮城県海域
【種名】コアホウドリ、クロアシアホウドリ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、ウミウ、ヒメウ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウトウ(5科11種)
【メモ】海鳥調査のチャーター船に同行させていただいた時の海鳥写真。人生2回目の船酔いをしてしまった。1回目は松島湾のハゼ釣りの時。
【写真】
  
操業中の漁船/ハシボソミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
コアホウドリ若鳥/オオセグロカモメAdS/セグロカモメAdS
  
アカアシミズナギドリ/クロアシアホウドリ足環付き/コアホウドリ成鳥
  
オオミズナギドリ/ウトウ


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2024年5月29日(日)苫小牧仙台航路

2024年05月29日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年5月29日(日)4:50-7:50【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】大船渡市首崎灯台沖~金華山沖
【種名】クロアシアホウドリ2、オオミズナギドリ+++、ハシボソミズナギドリ++、ウミネコ+++、オオセグロカモメAdS1・4S1+、ウトウ3+(4科6種)
【メモ】天気は晴れ曇りでやや風が強かった。右舷左舷で、左舷はほぼ鳥が飛ばない状態で、多くの時間を陸側の右舷で過ごした。大船渡から気仙沼の海域で、クロアシが1羽最初に出たが、次はほぼ出ず、足島沖もあまり出なかったが、笠貝島沖で、オオミズナギドリの大群に、ハシボソミズナギドリが混じっているのを見た。金華山沖は全くだめで、ウミネコとオオミズナギドリがちょっといるくらいだった。ハシボソミズナギドリは例年並みか、少し多めで、ハイイロミズナギドリはいつもの大群がさっぱりだった。海流の影響か、詳しいことは分からないが、笠貝島沖を除くと、いつもの海域には、海鳥はいなかったということになる。特にハイイロミズナギドリが、金華山沖で、これほど少ない年は初めてだった。アホウドリ類はどこにいるのか?少なくとも金華山沖からGPS波浪計周辺の海域では見つけることができなかった。
【写真】
  
気仙沼沖オオセグロカモメ、ハシボソミズナギドリ、クロアシアホウドリ
  
静側湾沖ハシボソミズナギドリ、ウトウ
  
オオミズナギドリ/笠貝島前のオオミズナギドリ、他の群れ/金華山沖はこの状態。ウミネコとオオミズナギドリが少し。


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2024年5月18日(土)仙台-苫小牧航路

2024年05月18日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年5月18日(土)4:20-8:20【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】八戸沖~津軽海峡
【種名】キジバト、シロエリオオハム夏羽3+、コアホウドリ50+、クロアシアホウドリ4+、オオミズナギドリ+++、ハイイロミズナギドリ++、ハシボソミズナギドリ+、アカアシミズナギドリ++、ウミネコ+++、オオセグロカモメ2+、ハイイロヒレアシシギ夏羽+++、オオトウゾクカモメ淡色型1(7科12種) ※キタオットセイ20+
【メモ】金華山沖に行った時に、これまででは最低レベルの鳥の出だったので、帰りの航路で確認しようと思い、フェリーに乗った。急な予約だったので、いつもの1等インサイドの客室が開いておらず、2度と乗ることはないが、特等室と言うものに1万円多く出して乗ってみた。新幹線で言えば、グランクラスというところ。左舷の部屋を希望した。ソファーとバス、ウォシュレット付トイレ。一等インサイドでは、ソファーはなく、シャワーとウォシュレットなしトイレの設備となっている。ソファーがあるのは過ごしやすかった。今回は、夕食・朝食券付きの切符で、こちらの方が割安のようだった。ただし、価格をずっと据え置いているために、フェリーに乗るたびに、食材高騰のためか、バイキングの内容が年々落ちているような気がする。
閑話休題。日の出が4時15分だったので、4時20分から左舷で観察を始めた。海鳥はたいてい八戸沖~津軽海峡までは出るが、内浦湾(噴火湾)に入るとほぼ出なくなるので、それまでの4時間がんばって、観察を続けた。太平洋側の右舷は、逆光ということもあったが、珍しく、海鳥はほぼ左舷で見られる状態だった。したがって、太平洋フェリーより、八戸苫小牧航路の方が出るのかもしれなかった。大洗苫小牧航路も太平洋フェリーより内側なので、そちらの方が出るかもしれない。さて、最初にコアホウドリが出たが、これがウミネコにしか見えず、よく見るとコアホウドリという遠さだったが、ウミネコの数より観察終了まで、4時間切れ目なくずっと出ていた。何はいなくてもコアホウドリという状態だった。しかし、クロアシは少なく、アホウドリはいたのかもしれないが、見ることはできなかった。津軽海峡に入る頃に、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリの大群がいる海域が1回だけあった。また、津軽海峡に入って、ハイイロヒレアシシギの大群が10分以上、切れ目なく続いて飛んで行った。
【動画】
津軽海峡を飛ぶコアホウドリ-飛び方その1
津軽海峡を飛ぶコアホウドリ-飛び方その2
津軽海峡を飛ぶオオトウゾクカモメ淡色型
津軽海峡を渡るハイイロヒレアシシギの群れ
【写真】
  
日の出/コアホウドリ/シロエリオオハム夏羽
  
オオトウゾクカモメ淡色型
  
上尾筒・下尾筒が白くない個体と、下尾筒が白で上尾筒が部分的に白い2個体のクロアシアホウドリ
  
オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリの群れ/キタオットセイ/コアホウドリ
  
北上するハイイロヒレアシシギ夏羽の群れ。金華山沖でも見られるがこれほどの切れ目のない群れは初めて見た。


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2024年5月海鳥調査

2024年04月30日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年4月【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】宮城県海域
【種名】コアホウドリ、クロアシアホウドリ、アホウドリ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、カツオドリ、ヒメウ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ウトウ、ミサゴ、トビ(8科15種)
【メモ】5月の海鳥調査に同行させていただいた。カウントに夢中になり、ウトウとハイイロミズナギドリの写真を撮らないでしまった。動画は、音声ありとなしがある。アホウドリ若鳥やクロアシアホウドリ複数羽には標識の足環が付いていた。クロアシアホウドリは、今まで見たことのないほどの個体数だったので、上尾筒や下尾筒が年齢によって白い部分がない、ある、少ない、多いのを観察できた。カツオドリ(若鳥)を初めて、宮城県海域で間近に見ることができた。
【動画】※動画をムービーメーカーでぶれ軽減編集したところ、全画面にすると悲惨な結果になった。もともとの動画は4Kなので、問題ないのですが。小さい画面でご覧ください。
アホウドリ若鳥(音声なし)
アホウドリ若鳥(ピーピー鳴いているのはクロアシアホウドリ)
カツオドリ若鳥の飛翔(音声なし)
【写真】
  
夜中の月/コアホウドリ成鳥/クロアシアホウドリ
  
アカアシミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
クロアシアホウドリ/ハシボソミズナギドリ/
  
オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
ハシボソミズナギドリ/アホウドリ若鳥/クロアシアホウドリ
  
クロアシアホウドリ/アホウドリ若鳥/ハシボソミズナギドリ
  
ハシボソミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ・アホウドリ若鳥・アカアシミズナギドリ/アホウドリ若鳥
  
クロアシアホウドリ/おそらくセンカクではないアホウドリ若鳥
  
アカアシミズナギドリ/アホウドリ若鳥とクロアシアホウドリ/コアホウドリ成鳥
  
アカアシミズナギドリ/コアホウドリ成鳥/クロアシアホウドリの群れ
  
コアホウドリ成鳥/アカアシミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
カツオドリ若鳥
  
カツオドリ若鳥
  
カツオドリ若鳥
  
羽繕いするコアホウドリ成鳥とクロアシアホウドリ
  
アホウドリ若鳥/コアホウドリ若鳥
  
潜れるアカアシミズナギドリ。アホウドリ類は潜れない。

これもハシボソミズナギドリ。ハイイロは?


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2024年2月10日(土)苫小牧航路

2024年02月13日 | 仙台-苫小牧航路

■2023年2月10日(土)6:59-8:30:【天気】晴れ・凪【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】尻屋岬沖~内浦湾沖
【種名】ミツユビカモメ+++、カモメAdW2、セグロカモメ1W2、オオセグロカモメAdW3、トウゾクカモメJ2、ウミスズメ11(3科6種)
【メモ】昨シーズンは2月4日に観察したので、約1週間遅れだったが、前回よく出たコアホウドリは見つけられなった。代りにミツユビカモメがずっと出ていて、100羽以上はいたと思う。
さて、仙台港を出港する際、船長のアナウンスで、航路は凪状態というような話だったが、朝起きて、左舷デッキに立つと、確かに冬季でこんな凪の海面があるのかというような状態だった。しかし、びっくりしたのは左舷デッキ入口から写真のように雪が薄く積もり、融けているところはつるつるで、長靴でも危なかった。時々、霰が降ってくるという状態で、これはだめだと、右舷に移動した。すると太陽の光もあって、暖かい。左舷と右舷でこれほど寒暖の差があるのは初めてだった。
 さて、尻屋岬沖から観察をスタートし、最初に出たのはセグロカモメ1Wが2羽で、続いてオオセグロカモメ成鳥が3羽飛んでいた。ただし、これからの海域も同じだが、特に左舷は遠くに見える陸地との間に、たくさんのカモメ類が飛んでいた。フェリー航路であまり数がいないというだけの話だ。尻屋岬を過ぎる頃から、内浦湾沖まで、ずっとミツユビカモメが飛んでいた。群れでは飛ばず、1羽1羽だが、トータルすると100羽以上はいたと思う。というか、カモメが途中、あれはカモメ?というレベルで飛んでいたくらいで、全部、ミツユビだった。あとは、海面低く飛ぶトウゾクカモメ幼鳥が計2羽、ウミスズメ2羽と9羽の群れが飛んでいたくらいだった。ミツユビカモメは、ほぼ成鳥冬羽で、1Wや2Wは少しはいたくらいだった。上空から餌を見つけてひらりと降下し、海面で捕食する様子を何度も見ることができた。餌は魚や軟体動物らしいが、今回見たものは魚ではないようで、10回以上見たが、同じ餌のようだった。トウゾクカモメは、成鳥かと思ったが、写真を見ると、背中に白斑が残っており、幼鳥のようだった。ウミスズメは、北海道なんだから、別の種類が出てほしかった。
【写真】
  
左舷デッキ/セグロカモメ1W/オオセグロカモメAdW
  
ミツユビカモメAdW
  
ミツユビカモメAdW/コンテナ船の近くを飛ぶミツユビカモメ
  
トウゾクカモメ幼鳥
  
護衛艦/ミツユビカモメが獲物を見つけ、ひらりと降下、着水
  
捕食した餌を咥えて飛んでいく/恵山岬
  
カモメAdW/ウミスズメ


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2024年2月11日(日)仙台苫小牧航路 気仙沼沖~網地島沖

2024年02月11日 | 仙台-苫小牧航路

■2024年2月11日(日)6:38-8:34【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】仙台苫小牧航路 気仙沼沖~網地島沖
【種名】オオハム?、シロエリオオハム、ウミネコ+++、カモメ、セグロカモメ1W、オオセグロカモメ+、トウゾクカモメJ1(3科7種)
【メモ】気仙沼沖はウミネコが多く、志津川湾沖からアビ類(オオハム?)が群れで飛び始めた。金華山沖から網地島沖では、首輪と下尾筒に線が入る、明らかにシロエリオオハムと識別できる群れの飛翔が多く見られたが、昨年のように、海面にいて、フェリーが来て飛び立つというシーンはほぼ見られなかった。鳥の海沖では、今年も観察できたが、顔や首が白く見える部分が、多く見えるアビと識別できる個体は観察できなかった。左舷と右舷を行ったり来たりなので、見逃しも多くあったと思う。ミツユビカモメを見ることはできなかったが、たまたま、左舷に行ったら、トウゾクカモメが1羽飛んでいたのはラッキーだった。アビ類の観察個体数については、ほぼ途切れなく群れが飛び、今年の方がずっと多かった。網地島の島半分過ぎる頃から、全く出ず、田代島沖から仙台港まで、アビ類は観察できなかった。
【写真】
  
夜明け/志津川湾沖からオオハム?(不明)の群れ。
  
オオハム?/笠貝島と女川原発/水産庁漁業取締船
  
大洗からのフェリー/金華山/シロエリオオハム
  
網地島/トウゾクカモメJ
【参考】シロエリオオハムの首輪

  
昨年同時期の網地島沖シロエリオオハム/シロエリオオハムの首輪
 
Jで首輪がない/オオハム


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2023年10月22日(日)苫小牧-仙台航路

2023年11月05日 | 仙台-苫小牧航路

■2023年10月22日(日)5:47-9:09【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】気仙沼・志津川沖~追波湾沖~金華山沖~網地島・田代島沖
【種名】マガモ、カルガモ、キジバト1、オオミズナギドリ++++、ウミネコ、オオセグロカモメ(4科6種)
【メモ】今回のフェリーはハジロミズナギドリをきちんと見ることと、宮城県の沖エリアで観察することだった。前週の海鳥調査では、見ることができなかったので、たとえ小さくてもいいから見られればと思ったが、結局見ることはできなかった。この時期、昨年茨城沖で見て2羽見て、今回八戸沖から津軽海峡は、途切れることなく(小さかったが)観察できたのでよかったが残念だった。毎年、金華山沖に行っているので、そのうち見られるかもしれない。
さて、今回は、朝日が昇るころに室根山が見えた。頂上付近は雲に覆われていたが、広大なすそ野が見えた。気仙沼エリアに入って、キジバト1羽とウミネコ1羽が出たが、他が出ない。志津川湾よりも追波湾寄りで、1回目のオオミズナギドリの大群が遠くを飛び、さらに女川湾から金華山手前で、もっと大きな群れが出たが、写真でわかるようにとにかく遠く、フェリーの近くを飛んでいるのはごく少数だった。網地島・田代島沖はシーズンになると、アビ、ミツユビカモメ、ウミスズメ、トウゾクカモメが出るが、今回は、全然いなかった。例によって朝食をレストランで食べ、仙台港接岸までゆっくり寝ていたら、目覚めた時にはとうの昔に接岸していて、どうやら、最後の客だったようだ。ちなみに、この船はこのあと名古屋に行くので、寝過ごしても名古屋に行くだけだが、月曜日からの勤務には間に合いませんね。
【写真】
  
夜明けは5:51/室根山/マガモとカルガモの群れ。けっこう沖合
  
笠貝島と女川原発/小さいが画面の端から端までオオミズナギドリ/7:50に大洗から来るフェリーが金華山沖を通過。ちなみに、5月の金華山沖の海鳥調査は6時出航で、フェリー航路の外側にあるGPS波浪計周辺海域で観察し、フェリーが通り過ぎるのを待ってから、鮎川に帰港する。近くを通ると波が危ないから。


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2023年10月海鳥調査

2023年10月14日 | 仙台-苫小牧航路

■2023年10月14日(土)【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500mm、EOSR5+RF16mmSTM
【場所】宮城県海域
【種名】マガモ、カルガモ、ホシハジロ、スズガモ、コアホウドリ、クロアシアホウドリ、フルマカモメ、オオミズナギドリ、カワウ、ウミウ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、タイミルセグロカモメ、トウゾクカモメ(6科16種)
【メモ】海鳥調査チャーター船に乗せていただき、カモメとコアホウドリの飛翔形を存分に撮影させていただいた。コアホウドリは嘴が成鳥のものとは異なる、少し汚れた感じの個体で、詳細はわからないが、幼鳥~若鳥個体をたくさん見ることができた。翼下面のパターンをできるだけ撮影し、個体識別に役立てた。きれいな濁りのない成鳥嘴個体より、少し暗めで濁りがあるような若鳥嘴個体が多く見られた。翼下面のパターンは、個体差で、成鳥だからといって、白い部分がどんどん増えていくということでもなさそうで、これは、幼鳥の時から、たくさん撮影する他ない。
カモメ類だが、今回は後ろからの飛翔形がよく撮影でき、特に目立って白っぽいカモメをたくさん撮影したところ、タイミルセグロカモメがほとんどだった。大型カモメ類の成鳥の個体数は少なく、幼羽や第1回冬羽が多かった。タイミルセグロカモメは、数は多くないが戸倉海岸、波伝谷漁港、相川漁港、大室・小室漁港、白浜海岸、蒲生海岸、鳥の海漁港、釣師浜漁港、松川浦漁港などで、成鳥夏羽、成鳥冬羽をほぼ例年まで数羽見ているが、幼鳥・第1回冬羽は、釣師浜漁港と松川浦漁港でしか見たことがないので、目の前でこうしてけっこうたくさん飛んでいるのを見たのは初めてだった。ホイグリンカモメ成鳥冬羽は、昨年有明海で見たが、何と言っても以前鳥の海漁港で目の前で見たのは、きれいだった。ちなみに県内ではその1回しか見ていないが、実際にはホイグリンカモメも来ているはずだ。
【写真】
  
いつも日中しか通らない風景/  漁場の夜明け/ユリカモメ成鳥冬羽の群れ
  
オオセグロカモメ1W/オオミズナギドリ/最初に現れたコアホウドリAd
  
亀の子模様のタイミルセグロカモメJ-1w/オオセグロカモメ4W/2羽目コアホウドリ幼羽・若鳥
  
コアホウドリ成鳥。以下同一個体
  
同一個体/左がタイミル、右がセグロカモメJ-1W
  
3個体目コアホウドリの若鳥/4個体目成鳥一歩手前という感じの嘴の色
  
同一個体/セグロカモメJ-1W/セグロカモメJ-1Wとコアホウドリ5体目若鳥
  
コアホウドリ6体目かなり幼鳥に近い/フルマカモメ中間型
  
フルマカモメ同一個体
  
空中で羽繕いするオオミズナギドリ/タイミルセグロカモメJ-1W
  
オオセグロカモメ4W/オオミズナギドリ/タイミルセグロカモメJ-1W
  
コアホウドリ若鳥/コアホウドリ若鳥/オオセグロカモメ2W
  
コアホウドリ嘴も汚れた感じで個体差とはいえ、翼下面は白い部分がほとんどない幼若鳥/オオセグロカモメ2W
  
タイミルセグロカモメJ-1W/コアホウドリ若鳥
  
同一個体/セグロカモメ2/コアホウドリ若鳥
  
セグロカモメ4W/オオセグロカモメAdW/コアホウドリ成鳥
  
同一個体/オオセグロカモメJ-1W/この日最後の方に出現したコアホウドリ成鳥のとても美しい個体
  
これぞ、コアホウドリというとてもきりっとした美しい個体だった
  
コアホウドリ成鳥別個体/オオセグロカモメAdW/オオミズナギドリの群れ


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2023年3月26日(土)仙台苫小牧航路

2023年03月29日 | 仙台-苫小牧航路

■2023年3月26日(土)6:20-10:22【天気】曇り時々晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】尻屋岬沖~苫小牧港
【種名】コハクチョウ9、オオハクチョウ5、マガン14、シノリガモ4、クロガモ12、コアホウドリ8+、クロアシアホウドリ2、アホウドリ2,ミツユビカモメ++、ウミネコ2、セグロカモメ1、オオセグロカモメ+、ハクセキレイ4(4科13種)
【メモ】朝は6時から7Fデッキで観察を始めた。幸い雨風は天気予報通りなく、海面も凪と言ってよい状態だったが、天気が曇りで暗く、そこが天気予報とはちょっと違っていた。海上だから仕方がないが、それでも時々晴れ間もあったが、ほぼ曇りと遠景は霞んでいて、尻屋岬と恵山岬は全く見えず、GoogleMapで位置を見ながら観察した。例によって尻屋崎沖からコアホウドリ、アホウドリ、ミツユビカモメが見られ始め、一番多かったのはカモメだった。その後、北上するカモメとミツユビカモメの混群を何度か見た。船のすぐ下を、船と並行して、ハクセキレイの小群が北上していくのには驚いた。疲れたらフェリーで休むのだろうか。それとも一気に海峡を渡るのか。そのうち、あまり遠くない距離に、オオハクチョウとコハクチョウ、それにマガンの一群が、写真のように一列になって北上していくのを見ることができた。これにはかなり感動した。その後、恵山岬沖を過ぎる頃に、船首の方向を見ると、黒い群れが飛んでいた。ウミスズメか!と思ったが、ちょっと群れの形や飛び方が違う。それは何とオナガガモが北上するむれだった。がっかりと言うとオナガガモに失礼だが、渡りを見ることができたのでよかった。県内にあんなにいたオナガガモも、こうして海を渡っていくのだろう。苫小牧港に近づくにつれ、例によって何もでなくなり、最後は苫小牧港内にウミネコ、クロガモとシノリガモを見て終わりだった。ウミスズメ類はまたしても見ることができなかったが、ハクチョウとマガン、カモメ類、カモ類、ハクセキレイの北上を見ることができたのはよかった。

【動画】海を渡るオオハクチョウ・コハクチョウとマガン

【写真】
  
ミツユビカモメ1W/ミツユビカモメAdW/アホウドリ若鳥
  
カモメ1W/夜明け/セグロカモメ4W
  
海峡を渡るハクチョウとマガン/オオハクとコハクが混在していた/カモメAdS
  
カモメとミツユビカモメ/カモメAdW/カモメとミツユビカモメの混群、次々に群れが現れた。
  
オオセグロカモメ幼羽/オオセグロカモメAdS/コアホウドリ
  
コアホウドリとオオセグロカモメ2W/オオセグロカモメ3W/クロアシアホウドリ
  
コアホウドリ/ミツユビカモメ/北上するオナガガモ/カモメとミツユビカモメ


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2023年2月4日(土)仙台苫小牧航路(仙台行きフェリー)

2023年02月14日 | 仙台-苫小牧航路

■2023年2月4日(土)6:43-9:22【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】太平洋フェリー仙台行き航路-気仙沼沖から仙台港沖
【種名】ウミアイサ10(♂5・♀5)、シロエリオオハム+++、ヒメウ冬羽1、ウミウ++、ミツユビカモメ成鳥冬羽1・第1回冬羽1、ウミネコ++++、オオセグロカモメ+++、トウゾクカモメ幼鳥1(5科8種) ※アビをシロエリオオハムに訂正
【メモ】以前、太平洋フェリーの仙台湾バイキングクルーズで網地島田代島沖で船についてきたミツユビカモメを見たことがあり、また、仙台湾沖で遠くから見たことがあったことから、フェリー航路で必ず見られるはずだと思い、苫小牧往復の鳥見に行くことを決めた。また、アビや運が良ければトウゾクカモメもいるはずだと思ったわけだ。一番いいのは、網地島・田代島沖をチャーター船で周ればいいが、これはお金が高い。10万くらいはするはず。ということで、シロカモメも見たいしと思いフェリーにしたわけだ。行きの苫小牧航路と、鵡川があまり良くなかったので、帰りに期待した。しかし、気仙沼沖で夜明けを迎え、金華山を過ぎても、出たのは、たくさんのウミネコとオオセグロカモメで、その他がいない。これで、網地島・田代島沖で出なかったらどうしようと不安に思っていたが、心配は無用だった。網地島沖から、たくさんのシロエリオオハムがフェリーに驚いて、一本の航跡?を描いて、次々に飛んでいく。さらについにミツユビカモメの成鳥と第1回冬羽を発見、しかし、この2羽だけだった。両方見られたのは最低でも運がよかった。次にトウゾクカモメ幼鳥が1羽飛び、仙台港沖では何も見えなかった。結局、予想通り、網地島・田代島沖だったが、ウミスズメ類もいたはずだが、見ることはできなかった。次回は3月26日(日)の予定。複数種のアビ類やウミガラス類、ウミスズメ類に期待したい。
【写真】
  
気仙沼沖で夜明け。ウミネコが飛び、はじめ海藻かと思ったキタオットセイの少群がいた。
  
追波川河口、女川原発、笠貝島を通過、もう少しで金華沖だが、ウミネコとオオセグロカモメしか出ない。
  
金華山の大函埼・小函埼におそらくヒメウやウミウの姿が見える。ウミアイサの群れ。田代島沖でちょっとした鳥柱。
  
シロエリオオハムの群れが現れ始め、やっとミツユビカモメ。
  
続いて第1回冬羽とキタオットセイの群れ。
  
トウゾクカモメ幼鳥とアビの群れ
  
シロエリオオハム/仙台湾からの風景


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2023年2月4日(土)苫小牧航路

2023年02月07日 | 仙台-苫小牧航路

■2023年2月4日(土)7:04-10:27【天気】晴れ・吹雪・強風・曇り・晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】青森県尻屋埼沖(7:15)~北海道恵山岬沖(8:30)~苫小牧沖(10:30)
【種名】コアホウドリ12+、ミツユビカモメ32+、カモメ5+、シロカモメ成鳥1、オオセグロカモメ8+(2科5種)
【メモ】この時期に過去行ったのは2005年1月22(土)。天気は晴れ、烈風、波高しで、オオセグロカモメ8、シロカモメ1、ミツユビカモメ多数、ウミガラス1、エトロフウミスズメ8と言うところだった。後で撮影した写真を見るとコウミスズメも1羽写っていた。今回は、時期的にあまり違わないが、ウミスズメ類は見つけられず、コアホウドリはけっこういた。6時に起床し、フェリーの朝風呂で体を温め、7時頃からデッキに立った。風がかなり強く、レンズを船体から外に出しただけで持っていかれそうになるので、観察、撮影できる場所はデッキ入口の陰しかない。まだやや暗い中、位置は尻屋埼沖でミツユビカモメが群れではなく1羽1羽と出る感じだった。尻屋埼を過ぎて恵山岬までは、猛吹雪でほぼ観察できない状況だったので、船内の窓から見たがほぼ何も飛ばなかった。恵山岬を過ぎて、苫小牧方向に青空が見えて、ミツユビカモメやコアホウドリが1羽、また1羽と飛ぶようになった。風は相変わらず強いが、6階の後部デッキに行こうとしたが、階段を下りるより、風で体が飛ばされそうなくらいの強風で、船の取っ手につかまりながら、姿勢を低くして、結局元の場所での観察となった。苫小牧港接岸30分前までに、カモメが複数とシロカモメが1羽飛んだきりで、あとは接岸まで鳥は出なかった。ウミスズメ類は若干出るだろうと予想していたが、全く飛ばなかった。次回は3月25日(土)なので、次に期待したい。ウミガラスくらいはいてもいいと思うのだが・・・。帰りの仙台湾(網地島・田代島沖)がたくさん出たのでまあよかったが。
【写真】
  
ミツユビカモメ1W/ミツユビカモメ成鳥冬羽/恵山と駒ケ岳
  
ミツユビカモメ成鳥冬羽/カモメ2W/コアホウドリ
  
カモメ成鳥冬羽/コアホウドリ/オオセグロカモメ成鳥冬羽
  
コアホウドリ
  
オオセグロカモメ/シロカモメ/コアホウドリ
  
コアホウドリ
  
八戸ー苫小牧航路/カモメ成鳥冬羽


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2006年7月1日(土)2日(日)仙台苫小牧航路

2006年07月08日 | 仙台-苫小牧航路
■2006/7/1(土)~2日(土)仙台-苫小牧航路(MS ISHIKARI)
①2006/7/1(土)4:00~17:00【天気】晴れ
【場所】尻屋崎沖~苫小牧港,ウトナイ湖,北大研究林
【種名】コアホウドリ2,クロアシアホウドリ3,フルマカモメ暗色型3,オオミズナギドリ+,ハイイロミズナギドリ+,ハシボソミズナギドリ+,コブハクチョウ2,マガモ+,アオサギ1,トビ,キジバト,コチドリ3,ウミネコ,ツツドリ,ホトトギス,エゾアカゲラ1,クマゲラ(研究林資料館南側林餌場,留守),ヒヨドリ,ノビタキ,マミジロ,クロツグミ,アカハラ,ウグイス,エゾセンニュウ,コヨシキリ,センダイムシクイ,オオルリ,キビタキ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,ニュウナイスズメ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科33種)
【備考】
 航路は晴天ベタ凪で,アホウドリ類やミズナギドリ類は懸命に羽ばたいて飛んでいた。キタオットセイが数回,クジラSP2頭,イシイルカは3回見られた。この季節にしては天候のせいか海鳥の個体数が少ない。津軽海峡を通過する頃にはほとんどいない状態で,苫小牧港に入った。
 ウトナイ湖では一通りの鳥は出たが,シマアオジは今回も空振り。昭和30年に設立され,昨年夏をもって閉鎖されたウトナイYH前の広場に,アカハラ,エゾアカゲラ,エゾセンニュウ,アオジ,ベニマシコがいた。ベニマシコの鮮烈な夏羽(標識足輪付)もさることながら,ものすごい早口で盛んに囀っていた。
 演習林ではクマゲラが昨日の午前中はいたというが,今日は見ることができなかった。研究林の中を流れる幌内川を道沿いに上流に歩いて行くと,ツツドリの声が遠くに聞こえ,近くではアカハラやクロツグミが鳴いていた。小径を分け入ると,オオルリの幼鳥が枝に止まって,近くで成鳥の声がする。幼鳥は止まり方が成鳥そっくりだ。
②2006/7/2(日)4:00~7:30【天気】雨・霧~曇り~豪雨
【場所】大船渡沖~気仙沼大島沖~金華山沖
【種名】コアホウドリ+,クロアシアホウドリ+,オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ6,ハシボソミズナギドリ++,ハイイロウミツバメ2,ウミネコ+(3科7種)
【備考】3時50分に起床してデッキに出たが,雨と霧でほとんど見えず。5時過ぎから雨は上がったが完全な曇り空。かなり暗く,霧で視界が悪い。しかし,外を見ると,ハシボソミズナギドリが飛びはじめたので,再びデッキに出た。ハイイロウミツバメは5時10分頃船首方向へ飛んでいった。双眼鏡で識別のため追いかけていたので,写真は撮れなかった。その後クロアシアホウドリが何羽かでたあと,6時過ぎにちょっと遠くにウミネコが浮いているなあと思ったら,飛び始めて,ソアリングしているではないか。コアホウドリの群れ10数羽で,気づいたが後の祭り,写真に撮れたのは群れのずっと後の方にいた1羽だけだった。そのうちハシボソミズナギドリとオオミズナギドリの大群がずっと見られた。クロアシアホウドリも次々に飛んで行く。ペアで飛んでいるのもけっこういた。しかし,この頃から豪雨になり,金華山沖以降はまったく外にも出られない状態になってしまった。仙台港ではさらに雨がひどかった。何回かこの季節にこのルートで海鳥を見ているが,大体,出る海域,鳥種は同じようだ。今回はクロアシアホウドリとコアホウドリがたくさん見られたのが今までにはないことだった。コアホウドリは残念だった。出来れば漁船にのって明るい日中にこのコースをゆっくり見ることができたら,かなりいい写真が撮れるだろうと思った。
【写真】
  
■回遊中のキタオットセイ海面から首を出してきょろきょろしていた。/フルマカモメ,短い胴体に比して翼他のミズナギドリ同様長い。
  
■ノビタキの幼鳥/コヨシキリ/ベニマシコ♂標識つき
  
■センダイムシクイ,しきりに「フィー,フィー」と地鳴きしていた/アオジ♂の囀り/コチドリ
  
■マガモ成鳥/マガモ幼鳥/マガモ成鳥エクリプス
  
■オオルリ幼鳥
  
■クロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリ/コアホウドリ


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2006年3月4日(土)~5日(日)仙台苫小牧航路他

2006年04月01日 | 仙台-苫小牧航路
■2006/3/4(土)8:30-10:30【天気】晴れ
【場所】恵山岬沖~苫小牧港
【種名】コアホウドリ成鳥1,フルマカモメ暗色型1,ウミウ,シノリガモ,ホオジロガモ,ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,ミツユビカモメ,ウミガラス8,コウミスズメ4(6科13種)
【備考】太平洋フェリーの新造船M.S.KISOに乗った。船での生活をするにはかなり快適なフェリーだ。海鳥を見るのはというと,これは仕方がないというか,海面から遠いというか,まあ,致し方のないところである。前のM.S.KISO(今はギリシャで貨物船として就航しいるとのこと)のように展望室前に張り付いて右舷から左舷へ,そのまた反対へと駆け回ることは当然できないのである。閑話休題(あだしごとはさておきつ),3月と言ってもやはり寒い,風は強い。最高で30分ほど連続してがんばってみていたが,あまり鳥も出ず,上記の鳥種もかなり遠くのものばかりだった。遠くてもコアホウドリやフルマカモメは特徴があるのでわかるが,EOS20の解像度に助けられている状態だ。ウミガラスが船首近くから飛び立ったが,到底写真には撮れない。またコウミスズメが,船尾近くの右舷から至近距離で飛び立ったが,写真は大ブレだった。肩羽根の白い部分が確認できた。マダラウミスズメやウミスズメと違って,とにかく小さく飛んでる姿も可愛かった。
【写真】
 
■コアホウドリ成鳥/フルマカモメ暗色型


■2006/3/4(土)11:30-12:30【天気】晴れ
【場所】汐川漁港~鵡川河口
【種名】ハジロカイツブリ,ウミウ,マガン68+,ヒシクイ12+,オオハクチョウ8,クロガモ++,ビロードキンクロ+,ホオジロガモ,トビ,オジロワシ成鳥1・若鳥1,オオセグロカモメ++,ワシカモメ第1回冬羽1,亜種シロカモメ++,亜種アラスカシロカモメ2?,カモメ++,ウミネコ,ミツユビカモメ,スズメ,ハシブトガラス(8科18種)
【備考】2回目だったので,無料の高速道路を鵡川ICまでレンタカーを快適に飛ばして(ただしヴィッツです),汐川漁港には迷わず着いた。砂浜にカモメ類が群れていたので,1羽1羽確認していったが,特別なものはいなかった。それから鵡川河口に行った。河口からずっと手前の砂浜でカモメ類が群れている中に,アラスカシロカモメとおぼしき小型のシロカモメが2羽いた。一見して他のシロカモメとは大きさや頭の形など異なっている。ただ尾が長くないから,小型のシロカモメとしておいた方が無難かも知れない。昨年はあきらかにアラスカという第1回冬羽がいたが,あの時も判断に迷う第3回冬羽がいた。さて,鵡川河口を見ると,おそらく500羽以上はと思われるシロカモメの大群がいた。小さいのはカモメでこれもかなりの数がいた。これだけいれば変なのも期待できると喜んで,近寄っていったところ,目の前をオジロワシの成鳥が飛んでいき,低空で飛んでシロカモメの群れを盛大に飛ばし(写真),上流の端の方へ飛んでいった。カモメは川に戻ったが,シロカモメは対岸の砂浜に一部おりたものの,ほとんどはいなくなってしまった。河口を見ると,また,1羽オジロワシがいた。今度は成鳥になる1年か2年前の若鳥だ。これも双眼鏡で見ていたらそのうち,飛んできて,仕方がないからオジロワシを撮ることにした(写真)。まあ,来年も行けばそのうち,アイスとかアメリカとかに会えるかも知れない。対岸の牧場は重機が5,6台入っていて,とても鳥がいる状況ではなかった。帰りはこれもまた工事中の泥だらけの道を完全な泥んこになりながらヴィッツで帰った。途中,マガンとヒシクイ,オオハクチョウの群れが近くにおりたのだが,次の予定があるので羽数だけ数えて鵡川を後にした。
【写真】
  
■アラスカシロカモメかシロカモメ小型個体
  
■シロカモメ成鳥冬羽/シロカモメ成鳥冬羽とオオセグロカモメ第1回冬羽/シロカモメ第1回冬羽
  
■オジロワシ若鳥/シロカモメを飛ばしたオジロワシ成鳥


■2006/3/4(土)14:00-15:30【天気】曇り
【場所】北大苫小牧研究林
【種名】ダイサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ♂2,ヒドリガモ,キンクロハジロ,ホオジロガモ,カワアイサ,トビ,キジバト,コゲラ,ヒヨドリ,コガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,スズメ,亜種ミヤマカケス,ハシブトガラス(9科19種)
【備考】研究林手前の池と研究林内の池は,いつもカモ類が期待できる。宮城県内はあまり見られない光景だが,以前はアメリカヒドリの♂♀が,上陸して餌を食べていたし,今回はヨシガモが上陸して,パンを食べている。さすがにホオジロガモは上陸しないが,目の前で潜水とイナバウアーを繰り返している。小鳥類は前回ほどおらず,キツツキ類は1時間半もいたのにエゾコゲラのみという寂しさだった。コガラは,いっぱいいるが何度撮影してもいつもうまく撮れない。ともあれ,ここは本当によい場所である。
【写真】
  
■ミヤマカケス/可愛いヤマガラ/コガラ
 
■ホオジロガモ♂,羽繕い
  
■近くで見るとなかなかおしゃれなヨシガモ


■2006/3/5(日)8:00-8:30【天気】晴れ
【場所】田代島沖~仙台港
【種名】ウミウ,クロガモ+,ビロードキンクロ3,シノリガモ,ウミネコ,オオセグロカモメ(3科6種)
【備考】何と,寝坊をし,目が覚めたのが7:30。しかも,外を見ると網地島の手前。金華山はとっくに過ぎている。それにしてもなぜ,7:30なら金華山沖のはず。そのうち船内放送があり,船が予定よりも30分早く仙台港に入港するとのこと,大変ご迷惑をおかけします,とのこと。確かに・・・。しかし,ポイントの釜石~気仙沼沖,江島~金華山沖を寝ていたのだからしかたがない。朝食を食べて,田代島沖から見ることにした。しかし,結果は上記の通りであった。撮影の気力もなく,撮った写真が,仙台港から見た蒲生海岸2枚というわけだった。いまいち,モチベーションが低かった。M.S.KISOが快適すぎたのかもしれない。食事をしたり,朝風呂の方が鳥を見るよりよかったのだろう。6下旬はがんばりたい。鳥も多いし。


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