私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2015年3月21日(土)網地島・航路

2015年04月13日 | 田代島・航路
■2015/3/21(土)8:56-13:08【天気】晴れ時々曇り
【場所】門脇桟橋~網地島航路、網地島
【種名】オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、アビSP、ヒメウ、カワウ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、ワシカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハヤブサ、モズ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、キレンジャク5、ヒレンジャク8、ツグミ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ(23科48種)
【メモ】網地島中学校が閉校した時以来の網地島で、基本的に今まで今回を含め4回しか行ったことがない。しかし、9時の便で田代島仁斗田で降りず、そのまま網地で降り(10時着)、牡鹿地区市民バスに乗り、長渡まで行き、ドウメキ崎まで行って、そこから網地まで延々と歩き続ければ、運動にもなるし、鳥も見られるというわけだ。帰りの船は14:12出港なので時間的にはまあまあ余裕がある。いつも田代島ではこの船に乗って帰るので、同じ時間になる。つまりは、その日の気分で田代島か網地島か選択できるというわけだ。どちらが鳥が出るかといえば、同じようなものだろうか。歩く時間も田代島は仁斗田から大泊往復なので似たようなものだが、長渡から網地までは一本道でとても長く感じる。疲れたら、網小医院で待っていてバスに乗るのもいいだろう。
ということで、門脇桟橋を出港し、田代島を過ぎて砥面島を通過する時に島を見ると、江島の平島同様の景色が広がっていた。ここでもウミネコやウミウが繁殖しているのだろう。網地からバスに乗って長渡で降り、ドウメキ崎へ行く民家と民家の間の細い道を歩いていると、向こうの民家の上の電線に、レンジャクが止まっているのが見えたので、その近くまで戻ったのだが、何しろ道が入り組んでいるので、容易にその場所に近寄れない。迷いつつやっと近くまで行ったところヒレンジャクだった。そこから引き返し、ドウメキ崎まで行き、灯台下の岩礁にヒメウやウミウが集まっているのを見たが、何しろ遠かった。帰りにハヤブサが枯れアカマツの枝に止まっているのを見たくらいで、あまり鳥は出なかった。途中、かなり細い道を長渡から大型ダンプがテトラポットを何回も運んでいる現場を見ると、そこは島の北面が大きく崩落しているのを復旧作業をしているのだった。長渡港はすでに嵩上げが終わっていて、ちょっと見ると新しい漁港という感じだが、よく見ると、昔の岸壁などが残っていた。
さて、ここからが道は長く、鳥もあまり出なかったが、旧網長小学校の校庭にはけっこう小鳥がいた。キレンジャクも5羽ほどいたが、光線が悪く、止まっているのも木の上なので、写真はいいのが撮影できなかった。しかし、ヒレンジャクとキレンジャクで緋色の部分と黄色の部分が羽のどこの部分がその色なのか、よく観察することができた。それからまたとぼとぼ歩いて、やっと網地まで辿り着き、船を待った。浜は津波で大きな被害を受け、周囲の復興はまだまだなようだが、島全体で津波が及ばないところはかなりの部分で以前と同じように瓦を並べていた。
【写真】
  
■クロガモの群れ/砥面島のウミウ、ウミネコ/アカエリカイツブリの飛翔
  
■長渡地区民家の電線ヒレンジャク/ドウメキ崎のヒメウとウミウ
  
■ハヤブサ♂成鳥/オオセグロカモメ成鳥夏羽/旧網長小の校庭の紅梅と白梅/
  
■キレンジャク/羽繕いをするヒレンジャク、もう一羽はキレンジャク/キレンジャク2羽とヒレンジャク
  
■キレンジャク/猫


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2015年2月7日(土)田代島・航路

2015年04月06日 | 田代島・航路
■2015/2/7(土)8:50-14:19【天気】晴れ
【場所】田代島・航路
【種名】オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、ウミアイサ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、アビSP、ヒメウ、カワウ、ウミウ、チシマウガラス非生殖羽1、アオサギ、ダイサギ、オオバン、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、ワシカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、 トビ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ウグイス、メジロ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、ベニマシコ、アカウソ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ(22科47種)
【メモ】クロサギ、ウミスズメ、そしてチシマウガラスを探しに2月の田代島に行くのだが、クロサギとウミスズメはここ数年観察できないでいる。チシマウガラスは今回はじめて撮影出来た。以前、根室の納沙布岬に3月に行った時、チシマウガラスの成鳥夏羽、非生殖羽、幼羽とヒメウのそれが一緒にいたのをじっくり観察することができ、飛翔を含め、写真も数多く撮影できた。チシマウガラスの非生殖羽の特徴は、ヒメウと比べ、嘴がやや短く薄肌色がかった色に見え、先端が黒く、目先の部分がつながっているのが特徴だ。ヒメウでも光線の加減で嘴が白っぽく見えることがあるが、実際は暗灰色で先端のやや黒い部分とのコントラストはほとんどない。
さて、田代島に上陸し、いつものように凪の間に行くとアカウソの小群がいた。引き返してロッジがある丘の上のベンチで、おにぎりを食べていると、猫達が集まってきて、擦り寄って毛を付けていくのもいれば、爪で、膝まで登ろうとするなどする猫もいた。猫ウォッチャーも1名いたようだ。大泊往復がいつものコースなのでとぼとぼ歩いて行くと、大泊漁港付近の集落におそらく別のアカウソの群れがいた。かなり真っ赤なものから薄くあかいものや、部分的に薄赤なものまでいた。港をひと通り見たが何も出ず、また引き返していく途中で、薄暗い藪の中にミヤマホオジロの♀がいたりした。仁斗田に戻り、カモメウォチングをしたが、珍しいものは特にいなかった。
帰りは、例によって眠くなり、航路は見ないで客席で睡眠をとって帰った。
【写真】
  
■門脇桟橋のカンムリカイツブリ、キンクロハジロ、ホシハジロの群れ/日和大橋と日和山/クロガモの群れ
  
■オオハムかシロエリオオハム/チシマウガラス非生殖羽/ウミウ
  
■最初に会った猫/オオイヌノフグリが咲いていた/ベニマシコ♀
  
■ウソ♀/アカウソ♂/猫
  
■ハシブトガラス/猫/ベニマシコ♀と♂若鳥
  
■ミヤマホオジロ♀/アオジ♂/アカウソ♂
  
■アカウソ♂
  
■アカウソ♂/ウソ♀
  
■アカウソ♂/ホオジロペア/猫
  
■アオジ♂/ジョウビタキ♀/オオセグロカモメ第4回冬羽から夏羽
  
■ワシカモメ第2回冬羽から夏羽/ワシカモメ成鳥冬羽から夏羽♀型/オオセグロカモメ第4回冬羽から夏羽
  
■網地島に向かうマーメイドと金華山/ワシカモメ第4回冬羽から夏羽/左からオオセグロカモメ成鳥冬羽から夏羽、オオセグロカモメとワシカモメハイブリッド第4回冬羽から夏羽/ワシカモメ第3回冬羽
  
■ワシカモメ第3回冬羽から夏羽/オオセグロカモメ第4回冬羽から夏羽、ワシカモメ・オオセグロカモメ第4回冬羽から夏羽ハイブリッド、オオセグロカモメ第1回冬羽/シノリガモ


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2014年3月9日(日)田代島・航路

2014年04月09日 | 田代島・航路
■2014/3/9(日)8:26-15:06【天気】晴れ
【場所】田代島航路・田代島
【種名】コクガン成鳥2(大泊),オカヨシガモ,ヒドリガモ,マガモ,コガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ハジロカイツブリ,キジバト,ヒメウ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,オオバン,ユリカモメ,ウミネコ,ワシカモメ,オオセグロカモメ,シロカモメ×セグロカモメ,ウミスズメ,トビ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,シジュウカラ,ヒヨドリ,ウグイス,メジロ,ムクドリ,シロハラ,アカハラ,ツグミ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,ベニマシコ,ホオジロ,アオジ(20科46種)
【メモ】2年ぶりに田代島に行ってみた。門脇桟橋周辺は震災後の復興が行われているとはいえ,膨大な瓦礫や自家用車の残骸が撤去されているだけで,それほど整備は進んでいないようだった。石巻工業港周辺の工場群はすでに多くの工場が稼働している。連絡船のマーメイドとブルーライナーは大津波に被災しなかったので一時,工業港の方から出ていたが,現在は門脇桟橋から出ている。門脇桟橋付近にはカモ類が多く,出港してからはクロガモの群れが多かったが海鳥はほとんど出なかった。アビ類はゼロで,ウミスズメが1回小群が見えたくらいだった。これは行き帰り同じだ。大泊の防波堤上にヒメウの冬羽が1羽いて船上からだがかなり近い位置から撮影できた。ヒメウ夏羽と言えば金華山の小函崎で撮影していたが,震災以降行っていない。クロサギも期待したが往復とも出なかった。大泊の養殖ブイ付近にコクガンがいたが2羽だけだった。仁斗田で上陸すると,岩壁にかなりの数の大型カモメ類がいたが,例年よく見られるシロカモメはおらず,ハイブリッドが1羽いた。島内は小鳥が非常に少なく,ツグミ類はツグミは比較的いたが,他は数が数羽程度。ルリビタキも見ることができなかった。野生ネコの数も以前より少なく,ファミリーを作っている群れを一度も見なかった。全体的に海鳥も小鳥類も少なく,以前のように全島小鳥だらけというのは昔のことになってしまった感じがする。
【写真】
  
■門脇桟橋対岸,大津波で被災した建物/キンクロハジロの群れ/日和大橋
  
■石巻工業港製紙工場/クロガモの群れ/オオセグロカモメ第2回冬羽
  
■田代島のネコ/ヒメウ冬羽
  
■ワシカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコがいる
  
■ワシカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ
  
■ワシカモメ♀型第2回冬羽/この個体はシロカモメとオオセグロカモメの第1回冬羽ハイブリッド/オオセグロカモメ成鳥夏羽・オオセグロカモメ第1回冬羽,同第2回冬羽,ワシカモメ成鳥夏羽
  
■第1回冬羽が擦れて白くなっているオオセグロカモメ/ワシカモメ第1回冬羽と成鳥夏羽
  
■ワシカモメ第1回冬羽とオオセグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ成鳥の顔アップ/ワシカモメ成鳥冬羽
  
■ワシカモメ成鳥冬羽 同一個体
  
■メジロ
  
■カンムリカイツブリ成鳥夏羽へ移行中/釣り人のところへ目の前を足だけ動かして移動していくカンムリカイツブリ/カンムリカイツブリとアカエリカイツブリ
  
■アカエリカイツブリ成鳥冬羽/アカハラ成鳥♀/トビ


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2012年3月25日(日)田代島

2012年03月25日 | 田代島・航路
■2012/3/25(日)8:59-11:32【天気】晴れ
【場所】田代島,航路
【種名】カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,マガモ,カルガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ(門脇地区),オオバン,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,シロハラ,ウグイス,メジロ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(1432科種)ネコ若干
【メモ】震災後,初めて田代島に行った。震災後,被害が甚大だった門脇地区にある門脇桟橋がしばらく使えない状態だったのが,この日行ってみると部分的に復興していて,他の被災地の船着き場同様,地盤沈下からかさ上げがしてあって,船が着けるようになっていた。震災後は一時石巻港から船が出ていた。当時ブルーライナーとマーメイドが係留してあって,思わず無事だったかと感動してしまった。
さて,航路は穏やかでしかも何も海鳥が出ない。大泊から仁斗田間もほとんど何もいない。仁斗田港に着くとかつての連絡船乗船場は津波の被害と地盤沈下で使えない状態で,網地島側の防波堤に着岸した。11時の船で帰る予定だったので,急いでいつものコースを回ったが,予想通りほとんど小鳥は出ない状態だった。仕方がないので,小鳥の方は早々に切り上げて,岸壁のカモメ類の観察をしたが,こちらもハイブリッドがいたくらいで特に普通種しかいなかったが,晴天で凪ぎにも関わらず,カモメ類は岸壁にかなりの数がいた。ほとんどがウミネコで,オオセグロカモメが次に多く,セグロカモメ,ワシカモメ,ハイブリッドが少々という感じだった。港のネコは2匹しか見なかった。
【写真】
  
■大泊と仁斗田間の養殖ブイ上のヒメウとシノリガモ/ワシカモメ成鳥夏羽♂型
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽/おっと,カナダか?/ただのワシカモメでした。
  
■おそらくワシカモメとオオセグロカモメのハイブリッド/ノスリ若鳥(幼鳥)


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2011年2月11日(金)田代島

2011年02月11日 | 田代島・航路
■2011/2/11(金)9:00-15:00:【天気】曇り
【場所】門脇桟橋~田代島往復
【種名】ハジロカイツブリ6,ミミカイツブリ4,アカエリカイツブリ1,カンムリカイツブリ5,ウミウ+,ヒメウ+,クロサギ1,コクガン6,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ++,シノリガモ+,ホオジロガモ2,ウミアイサ♂1♀1,ミサゴ1,トビ,オオタカ成鳥1,ノスリ1,チョウゲンボウ♂1,キジ♀1,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,コゲラ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ルリビタキ♀+,ジョウビタキ+,イソヒヨドリ♂1♀1,トラツグミ8,アカハラ+,シロハラ+,ツグミ+,ウグイス,シジュウカラ,メジロ+,ホオジロ+,カシラダカ+,アオジ++,ベニマシコ♂1♀8,ウソ♀1,スズメ,カケス7,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科55種)
【メモ】2010年は田代島に行かなかったので,2年ぶりの田代島だ。門脇桟橋を出航すると,船のすぐ近くをカンムリカイツブリ冬羽が飛んでいった。雲雀地区の方を見るとコクガンが6羽いるのが見えた。あとは島に着くまでヒメウとウミウが飛ぶばかりで,やや漣が立つ程度のべた凪に近い海上では海鳥の姿は見られなかった。大泊にはいったん入港したが乗客も荷物のないようで,すぐに港から出て行った。入江近くにシノリガモとワシカモメがいたがあとは何もいない。クロサギもいなかった。養殖ブイ付近には船が作業していたこともあってか,シノリガモとカモメ類,ウ類しかいない。間もなく仁斗田に入港し下船する。ここもカモメ類が全然いない。曇り空で風もなく,波もないので,平和そのものだが,肝心の海鳥やお目当てのカモメ類もいないのにはがっかりだが,島を往復することにする。
全島,アカハラ,シロハラ,ツグミ,メジロ,アオジ,カシラダカという感じだが,人の姿を見ればすぐ逃げてしまうので,写真も撮る気にもならない。近寄っても逃げないでいてくれるのは,アオジとルリビタキくらいだ。凪の間に行く道は,ばさばさとツグミ3種が飛び交い,トラツグミも逃げていく。浜に戻ると,例によってメス1羽を追いかけるシノリガモの♂の群れや,遠くに羽繕いをしているアカエリカイツブリ,ミミカイツブリ,さらに遠くにクロガモの群れが見える。ここの浜では定番の鳥たちだ。ここから坂を登ってマンガアイランドに行き,途中ウソの鳴き声を聞きながら,下って旧田代小中学校跡地に行く。オオタカがハシボソガラスにモビングされていたが,やがて上空高く昇っていくのを旧中学校石碑前のアスファルトに座って,おにぎりを食べながら見ていた。大泊に行く途中の道ではチョウゲンボウ,キジ♀,カケスなどが出た。ツグミ3種は相変わらず出まくっている。あなたはツグミ,あなたはシロハラ,それであなたはアカハラ,おや,トラさんですねという感じだ。1回だけアカハラとトラツグミが並んで採餌しているのを気づかれず,近寄れたが,レンズを構えたとたんに気づかれ飛ばれてしまった。全島にネコが多いせいで,小鳥類は逃げまくっているのだろうか。青葉山公園では人が多いせいか,ツグミ4種はこんなには逃げないのだが。大泊でかろうじて遠くの磯にいたクロサギを見たくらいで,帰りの道もやはりツグミ4種の逃げまくりだった。こんなに数が多いのだから1羽くらいちゃんと撮影できてもいいのだが,まともに撮れたのはルリビタキくらいだった。帰りの航路は完全にべた凪でなにもいなかった。
しかし,これだけ多くのアカハラ,シロハラが次々と飛びまくるのも自分のフィールドの中では田代島ならではだ。ツグミ4種とルリビタキをじっくり撮影したい方はこの島がいいと思う。とにかく個体数が多いので。網地島もいいがここは1泊したいものだ。
【写真】
  
■ルリビタキの♀。♂には1羽も会えなかった。ウソも同じ。


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2009年2月15日(日)田代島・航路

2009年03月01日 | 田代島・航路
■2009/2/15(日)9:00-15:00【天気】晴れ
【場所】田代島(仁斗田~大泊往復),航路(門脇桟橋~大泊~仁斗田往復)
【種名】ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ヒメウ(冬羽),クロサギ1,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,シノリガモ,ウミアイサ,トビ,ノスリ2(同一個体の可能性),ハヤブサ2,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒヨドリ,モズ,ルリビタキ♀,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,アカハラ,シロハラ,ツグミ,ウグイス,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ+,アオジ+,カワラヒワ,ベニマシコ,アカウソ(♂3,♀5)スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科43種)
【メモ】門脇桟橋に着いたときには例によって出航ぎりぎりで,慌てて乗船した。港内にいつもたくさんいるカモ類が少なく,カモメ類も同様だった。航路はほとんど凪状態で,ヒメウとカンムリカイツブリとカモメ類だけで,結局往路復路ともウミスズメ類やアビ類は1羽も出なかったのは,今回が初めてだった(遠くを見ればいたかも知れないが)。
最初に大泊に着岸して素早い操船で,また港を出る。ふと後ろを見ると黒い鳥が飛んでいった。最初は何か分からなかったがクロサギだった。その辺の岩礁にでも止まっていたものらしい。仁斗田と大泊の間にある養殖場に期待したが,何とカモメとウミウ,ヒメウしかいない。それもほとんどまばらで,餌がなければ鳥もいないといういい見本だった。
仁斗田に着いて,早速,凪の間の方へ行ってみた。途中の畑でアオジ,メジロ,それにベニマシコの群れを見たが,その中に第1回の冬羽から夏羽への移行個体(カモメなら第1回冬羽というやつ)個体がいたので写真を撮った。腹部や片羽それに嘴の上の基部が赤い。
さて畑を引き返して,いつものように簡易郵便局の前の浜を見たが,遠くにカンムリカイツブリとミミカイツブリしかいない。ウミアイサやシノリガモさえ近くに見あたらない。ここから神社への階段で昨年はアカウソの群れを見たが今回はいない。さらにマンガアイランドの方へ登っていくと,ノスリが1羽止まっていたが特に気にもせず,どんどん大泊への道を歩いていった。途中,日陰のところに2mほど前方に小さな物体がいた。最近視力が年とともに低下しているが眼鏡をかける習慣がないので,危うく通り過ぎるところだったが,それは,よく見るとかわいいルリビタキの♀だった。昨年は,大泊の無人の人家の庭先で見たが,今回はまず路上だ。小中学校跡では何もおらず(やはり人がいなくなると土が乾いて荒れ果て鳥もいなくなるのだろうか),大泊へとぼとぼ歩いた。途中アオジポイントには例年のようにアオジがたくさんいた。ルリビタキを期待した無人の人家の庭先はさらに乾いていて草も少なくなっていた。
大泊漁港に着いて,防波堤のそばで鳥ごぼうおにぎりを食べていると,イソヒヨドリの♂がやってきた。全然恐れる風でもなく,やってきてしばらく目の前にいたので,人に慣れているのかも知れない。防波堤にはワシカモメやオオセグロカモメがいた。今回は,仁斗田でも大型カモメの大群がいたが,シロカモメや他のカモメはいなかった。そろそろ仁斗田に戻る時間になったので,両側の竹藪の坂道をとぼとぼ歩いて行った。
学校を過ぎて,いつもキジバトとヒヨドリがどういうわけかいっぱいいるカーブにさしかかって,ふと気配がして上の枝を見ると,アカウソの群れがいて,しきりに花芽を食べていた。これはもう全然逃げるそぶりがないので,藪をこいで何とか順光になる場所に行ったが,やはり光線が悪くて,よい写真は撮れなかった。ここで30分以上頭上のアカウソを見ていた。
仁斗田漁港に着いて,防波堤のカモメ類を一通り見て戻ると,上空で「キキキ」という鋭いハヤブサの鳴き声がするので,そちらの方向を見てみると,ノスリにハヤブサ2羽が攻撃を仕掛けているのだった。これはモビングというレベルではなく,攻撃にふさわしい。何しろ急上昇して一気に急降下,ノスリの背中を狙って蹴りをいれようとするのだから,さすがのノスリも余裕がなく,漁港の倉庫裏に撃墜という感じでバランスを崩して落ちた。その後,飛び上がったが,また攻撃され,その後どこに行ったか定かではない。
帰りの航路はもうでないと思ってぐっすり眠って行った。
【写真】
  
■ヒメウ冬羽/ベニマシコ♂第1回冬羽から夏羽移行個体
  
■ベニマシコ♂第1回冬羽から夏羽。
  
■声がしたので上を見上げたら,いた巨大アオジ♂/舗装道路をとぼとぼ歩いていたら危うく通り過ぎそうだったルリビタキの♀/目の前にわざわざやってきたイソヒヨドリ♂と体色に合わせた感じの瞬膜
  
■仁斗田漁港でおにぎりを食べていたらイソヒヨドリがやってきた。まさかおこぼれがほしかったわけではあるまいが,おかげで近くで撮影できた。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメのあくび。これだけ口が大きく開けばたいていのものは飲み込めるのだろう。
  
■ジョウビタキ♂/ツグミ/アカウソ♀
  
■アカウソ♂
  
■ワシカモメ第4回冬羽/オオセグロカモメ第2回冬羽/ハヤブサに追われて逃げるノスリ

■ノスリを威嚇して急降下するハヤブサ


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2008年2月9日(土)田代島航路・田代島

2008年04月21日 | 田代島・航路
■2008/2/9(土)9:00-14:30【天気】晴れ
【場所】門脇桟橋~田代島航路,田代島
【種名】オオハム,カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ウミアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,オオバン,ハマシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,ウミスズメ,キジバト,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ルリビタキ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,アカハラ,シロハラ,ツグミ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,オナガ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科54種)
【備考】昨年さっぱりだった流氷が,今年は以前のように納沙布岬を回るほど南下して,寒かったせいか,ケアシノスリや海鳥の群れが例年になく多かった。田代島航路はどうかと期待して船に乗ったが,やはりウミスズメやオオハム,その他海鳥の観察個体数が例年になく多かった。ただ,仁斗田ではクロサギが見られず,残念だった。大泊から例によって仁斗田を往復するコースを取ったが,年々小鳥の観察個体数が少なくなっている。大型カモメ類も田代島に通い始めた頃に比べるとやや少ない。そういえば猫の個体数も少ない感じだ。ツグミだけはいっぱいいたが,他のツグミ類は2,3羽程度しか見なかった。メジロもそういえば数がとても少なかった。ルリビタキが民家の軒先に♂1♀2いたが,これも例年に比べると少ない。まあ年によって違うのかもしれないが,来年はどうだろうか。
【写真】
  
■ウミスズメ,クロガモ,オオハム(田代島航路),他にカンムリカイツブリがよく飛んだ。
  
■コクガンの群れ,ウミウ(冬羽),シロカモメ第1回冬羽(仁斗田~大泊)
  
■仁斗田付近の民家の軒先にいたルリビタキ,♀もいた。いっぱい撮ったが妙にピントが合わなかった


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2007年2月13日(月)田代島・航路

2007年02月14日 | 田代島・航路
■2007/2/12(月)10:20-13:20【天気】晴れ
【場所】田代島(仁斗田~大泊往復),航路(門脇桟橋~大泊~仁斗田往復)
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,クロサギ,アオサギ,コクガン4,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,ハマシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ウミネコ,キジバト,コゲラ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ミソサザイ,ルリビタキ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,アカハラ,シロハラ,ツグミ,ウグイス,キクイタダキ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,カシラダカ,アオジ,ベニマシコ,ウソ(亜種ウソ,亜種アカウソ),シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(23科54種)
【備考】今回の目標はクロサギとウガラスだったが,結論から言うと,クロサギは大泊でハシブトガラスに追われて逃げていくところ,ウガラスは,ブイの上にウ(ウミウとヒメウ)とカラス(ハシブトかハシボソ)はいたが,チシマウガラスは見つけられなかった。航路は非常に波が穏やかで,行きはがんばってウミスズメを見ようとしたが出ず,帰りは眠くなって客室で寝てしまったので見ないでしまった。さて,島内だが,凪の間が見える小径を歩いていったが,行く先々に猫がいて,これでは小鳥たちは地上に降りて採餌はできまいと思っていたが,まさにその通りで,ほとんど枝先に止まっており,しかも警戒心が強い感じだった。これだけあちこちに猫がいればそれも仕方がない。一通りの小鳥は出たが個体数は少なめだった。アカウソ混じったウソの群れが,地上に降りて採餌していたが,これも猫が狙っていた。うかうか食事もできないようだ。期待していた旧田代小中学校の校庭には小鳥類が全くいなかった。大泊に行くと,ワシカモメが2羽と防波堤近くの岩礁で採餌していたクロサギを見つけた。クロサギは撮影しようと身構えた瞬間,岩礁の上にハシボソガラスがやってきて,クロサギは追われるように飛び立って,島の南西部の方へ海岸沿いに飛んで行ってしまった。ブイ周辺は,シノリガモ,ヒメウ,ウミウ,大型カモメ類,それにコクガンが4羽いた。大泊ですでに12時を過ぎていたので,1時には仁斗田に戻った。残りの時間を防波堤のオオセグロカモメとワシカモメの観察に使った。
【写真】
  
■アカウソ♂とウグイス
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽,第3回冬羽,成鳥夏羽
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽と冬羽が混在する群れ/ワシカモメ第1回冬羽/ワシカモメ成鳥夏羽と後ろにオオセグロカモメ第1回冬羽
  
■ワシカモメ成鳥夏羽の威嚇スタイル。喉が膨らんだようになり,喉から胸にかけての羽毛もふさふさとしている。/ワシカモメ第4回冬羽


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2006年1月29日(日)門脇桟橋~田代島

2006年01月31日 | 田代島・航路
■2006/1/29(日)9:00-14:40【天気】晴れ
【場所】門脇桟橋~田代島~門脇桟橋
【種名】カイツブリ3,ハジロカイツブリ6,ミミカイツブリ2,アカエリカイツブリ3,カンムリカイツブリ6,ウミウ+,ヒメウ+,クロサギ1,コクガン6,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ♂1,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ12,ホオジロガモ8,ウミアイサ♂1,ミサゴ1,トビ4,ノスリ1,オオバン,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,ウミスズメ16,キジバト3,ハクセキレイ2,ヒヨドリ+,ジョウビタキ♂1♀1,イソヒヨドリ♀1,アカハラ3,シロハラ1,ウグイス3,メジロ+,ホオジロ6,カシラダカ+,アオジ6,ベニマシコ♀2,スズメ+,ハシボソガラス4,ハシブトガラス+(18科51種)
【備考】例年2月中旬に行くのだが,仕事上2月は出張が多いので,島の方は1月にした。ウミスズメに期待したが往路は3羽のみ。大泊から仁斗田間の養殖ブイ周辺には,クロサギ,コクガン,カモメ類,カモ類が群れていたが,例年に比べると特にカモ類は全く少ない。大泊漁港で迎えてくれたカモメはウミネコ1,オオセグロカモメ1,仁斗田ではオオセグロカモメが1羽いただけで,あとは全部ブイに乗っていた。それにしても数が全然少ない。仁斗田で下船し,いつも行く凪の間へ小径を歩いたが,アオジ2,メジロ3くらいしかいない。そこから引き返して,旧田代中まで行って戻ってきたが,出た鳥は上記の小鳥とその羽数で,極端に個体数が少ない。今までの田代島探鳥で最も少ない。カモメ類もいないし,カモ,アイサ類が全然いない。季節が早かったのか,わからないが,小鳥類はここでも少ないようだ。帰りこそウミスズメを期待したが,またもや空振り,疲れたので船中で寝ていたところ,はっと気がついて外を見ると,船の右舷すぐ近くにウミスズメの群れ,しかし,時すでに遅しで,外に出る気力もないまま,また寝てしまった。ちなみにこの海域は東経141.20.28,北緯38.23.10あたりで,むしろかなり石巻に近い海域だった。油断大敵とはこのことか。
【写真】
  
■ブイの上を飛ぶクロサギ/ハクセイキレイ/アオジ♀


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2004年4月~2005年3月田代島

2005年05月29日 | 田代島・航路
■ 2/11(金) 10:00-15:00 晴れ 
【場 所】田代島仁斗田~大泊往復、田代島~門脇桟橋
【種 名】カイツブリ、ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、カンムリカイツブリ、ウミウ、ヒメウ、ダイサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ミサゴ、トビ、ハヤブサ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ,、シロカモメ1stw、カモメ、ウミネコ、ウミスズメ夏羽、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、ルリビタキ♀、ジョウビタキ、イソヒヨドリ♂幼鳥、シロハラ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、クロジ♀、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(25科58種)
【備 考】門脇桟橋から田代島まではレンズの調子が悪く、調整ばかりしていて鳥は見なかった。仁斗田から探鳥を開始した。漁港には大型カモメが群れていたのでひとまず見て、凪の間に行く。途中、メジロとジョウビタキがオオイヌノフグリの花が咲いている暖かそうな場所で採餌していた。メジロ4羽とジョウビタキ♂で地面でメジロがエサを食べているのは初めて見た。しかし、小径の脇のブッシュには田代島名物の「猫」(まあ網地島だっていっぱいいるが)が、猫視眈々と狙っているのであった。凪の間では例によってカイツブリ類やシノリガモ、ウミアイサ、セグロカモメなどがいた。そこから戻り、マンガアイランドに行く。途中ミソサザイが民家の塀にいた。マンガアイランドは風が強く、ここも例によってイソヒヨドリとツグミくらい。池にカルガモ。そこから自然教育センターに向かう。シロハラとアオジが多い。民家の庭先にいろいろ小鳥がいる。複数で行けば、かなりもっと小鳥は出ていたろうが、何しろあっちを見ればこっちに出る、こっちを見ればそっちこっちに出ると言った状態だ。牡蠣の貝殻置き場にはツグミとアオジが多い。いつものところでルリビタキの雌がいたが、写真は撮れなかった。センターではカシラダカ、ホオジロ、シメ、アオジ、スズメがエサを採っている。大泊に着くと、あまり大型カモメ類はいなかったが、全部で40羽+はいた。昨年は、ここで昼食にして、ワシカモメにおにぎりや鯨の缶詰をあげたが、今日は出航1分前に駐車場に着くという状態で、持っていたのはたまたま前日リュックに入れておいたカモメの野菜ミックスジュース一本だけという状態で、ワシカモメの第1回冬羽がいたが、野菜ジュースは飲むわけもない。それよりこちらの食料がそれだけなのだからあげるわけにもいかないのだ。それから、また仁斗田まで戻った。お目当ての大型カモメ類は、とにかく丁寧に撮りまくった。ワシカモメが今シーズンは多く、養殖筏を含めると、20羽以上観察できた。仁斗田防波堤で9羽、大泊防波堤で7羽、筏で6羽ほど数えた。しかも仁斗田を船が出て、養殖筏、そして大泊の10分間くらいだから移動しているとは考えられない。しかも、第1回冬羽から成鳥冬羽まで各世代いる。大型カモメの個体数としては、オオセグロカモメがほとんどで、次がワシカモメ+20、セグロカモメ10+、シロカモメ1の順であった。田代島は一人で気軽に行ける本当にいい探鳥地である。1泊でヘビーに見るならやはり網地島だが。帰りはやはり、いつもの海域でウミスズメが20羽前後続けて出た。すでに夏羽になっている個体も3羽ほどいた。

2003年4月~2004年3月田代島

2005年05月29日 | 田代島・航路
■ 2/22(日) 9:00-15:00 晴れ、海上もや、風ほとんどなし 
【場 所】石巻門脇桟橋~航路~田代島大泊漁港~田代島仁斗田漁港~仁斗田漁港周辺~航路~門脇桟橋
【種 名】カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、ウミウ、ヒメウ、クロサギ黒色型1,マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、シノリガモ、ウミアイサ、トビ、ハヤブサ、オオバン、ハマシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、カモメ、ウミネコ、ウミスズメ、キジバト、ドバト、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、ウソ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(25科59種)
【備 考】今シーズンやっと田代島に行くことが出来た。海上はほとんどうねりもなく、暖かな日でもやががっていた。海鳥は大泊までほとんど見られず、時折、クロガモの群れが遠くを飛んでいくくらい。大泊まで来たとき、クロサギが船を追い越して、仁斗田の間にある生け簀に止まった。大泊ではワシカモメが一羽いて浜で水を飲んでいた。船が出ると飛んできて、防波堤の先端にランディングした。仁斗田との間の養殖ブイ一帯にはカモメ類を除いてあまり海鳥はいなかった。シノリガモもいつもよりずっと少ないし、クロサギを生け簀で見たくらいだった。仁斗田について最初に、凪の間に行った。本当はここでアカハラやシロハラが小径でごちゃごちゃ行ったり来たりするはずなのだが、2,3羽しかいなかった。とにかく個体数が少ない。浜に降りるとイソヒヨドリ♀やウミアイサの群れがいた。カイツブリ類も例年だともっといっぱいいるのだがやはり少ない。引き返して、マンガアイランドに向かう。ハヤブサ成鳥がが1羽飛んだくらい。そこから大泊を目指して歩いた。途中、アオジやルリビタキ、ウソ、など小鳥類が多い。しかし、アカハラ、シロハラは少なかった。
 大泊について、しばらくワシカモメを観察していた。しきりに海藻を食べていた。船着き場でお昼を食べているとワシカモメがものほしそうにやってきたので、コンビニのおにぎりのご飯粒をあげた。2mくらいまで近寄ってきて食べる。そのうちオオセグロカモメやらハシボソガラスがやってくる。盛大にご飯粒をまくが、警戒してすぐにはやってこない。ところがワシカモメは慣れっこなのか、好奇心が強いのか、すぐやってきて食べる。周りの鳥がそれを見て腹を立てたのか、ワシカモメを攻撃する。ぱたぱた飛んで逃げるが、気がつくといつの間にか近くに寄ってきている。何回かこんなことがあって、次は、鯨の缶詰だと言うことになり、切れ端をワシカモメにあげたら、黒い影がさっと降りると切れ端を掴んで飛んでいってしまった。どこかで見ていたのか、さすがに猛禽の端くれのトビである。一番高い肉を持って行ってしまった。ワシカモメが唖然としたのはいうまでもない。そうこうしながら、1時間ほどワシカモメと遊んでいた。1羽だけ近寄ってくるのだから可愛いやつだ。浜の人から餌をもらっているのかもしれないし、単に好奇心が強いのかもしれない。それで、大きく撮影できたわけです。それから、もう一度、仁斗田まで戻って船に乗って帰ってきた。クロサギは生け簀の同じ場所にいた。帰りにはかろうじてウミスズメの群れを小さく撮影して終わりとなった。その後、風邪が悪化し、いまだに(2月29日現在)喉が痛いのである。

2001年4月~2002年3月 田代島

2005年05月22日 | 田代島・航路
■ 2/23(日) 10:00-13:30 晴れ、時々曇り、風少し
【場所】宮城県石巻市田代島(門脇桟橋~大泊~仁斗田~マンガアイランド~自然教育センター往復)
【種名】アビSP1、カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、ウミウ、ヒメウ、マガモ*、カルガモ、コガモ*、ヒドリガモ*、ホシハジロ*、キンクロハジロ*、シノリガモ、ウミアイサ、トビ、ハマシギ*、ウミネコ、カモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ユリカモメ*、ウミスズメ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、ベニマシコ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(20科46種) *印は門脇桟橋付近
【備考】石巻門脇桟橋から網地島航路(マーメイド号)で、田代島に行った。昨年網地島に行ったとき、田代島の仁斗田(にとだ)でワシカモメの成鳥夏羽と冬羽の個体各1を観察した(観察図鑑のカモメ科参照)。そこで今回は網地島には行かず、田代島でワシカモメをじっくり観察することにした。大泊(おおどまり)港に着く直前に漁をしている船の周りを飛んでいるオオセグロカモメの群れの中にさっそくワシカモメを発見した。大泊港の防波堤には成鳥夏羽個体が1羽いた。その後、仁斗田港で下船し、2つの防波堤に群れているオオセグロカモメの中に、4羽のワシカモメを見つけた。成鳥夏羽個体が1、同冬羽1、第3回、第4回冬羽個体と思われるものを各1観察した。DVカメラとテレコン800mmで十二分に撮影し、今日はワシカモメを満喫した。計2時間くらい見ていた。見ていると、他のオオセグロカモメよりも行動がおっとりしていて、すぐ座って寝てしまう。口から黒いものを吐き出して、その上に座って寝てしまったり、大あくびをしたり、いろいろ写真やビデオに収めた。5m位の距離でこちらがじっとしている分には逃げないので、かなり大きく撮影できた。シロカモメは第1回冬羽と思われる個体を1羽観察したが、これは港内を飛んでいる個体であった。防波堤に止まるのをまっていたが、外洋に出てしまった。ワシカモメは嘴が太いと図鑑等でよく書いてあるが、オオセグロカモメと比べてそれほど目立って太いという感じはしなかった。
有名な田代島のマンガアイランドに行ってみた。途中の浜でカイツブリ類やウミアイサ、シノリガモを見た。シノリガモはかなり近くて、しかも1羽の♀に♂4羽が付いていくという場面で、周辺には5ペアほどいたので、今♀を追いかけている♂4羽のうちどれかがペアになるのだろう。見ているとすでに脱落気味の♂もいた。マンガアイランドの高台のベンチで昼食を取っていると、近くにイソヒヨドリの♂がやってきて、支え木に止まって、降りてはまた止まるというヒタキらしいというか、そういう行動を繰り返していた。おにぎりのご飯粒を投げてやったが食べなかった。かわりに支え木に止まったところはばっちり撮影させてもらった。
それから、12時になったので、昔学校だった自然教育センターまで行ってみることにした。島内はシロハラ、メジロ、ジョウビタキが多く、アカハラも少数見かけた。自然教育センターからの帰り道、海の見える枯れヨモギの原っぱに、ルリビタキとベニマシコがいた。こういう環境は何カ所かあって合計5羽のルリビタキを見た。枯れヨモギの間に見える青い海が背景で若干逆光気味だったが、よい写真が撮れたのではないかと思う。小鳥というと、個人的にはベニヒワが好きで、学生時代、野蒜海岸で枯れたオオマツヨイグサに止まって採餌していた群れの美しさは今での覚えている。ベニヒワでも出そうな感じの場所が何カ所かあったが、結局見られなかった。
ということで、田代島での探鳥は満足の行くものだった。ウミスズメやアビ類、ワシタカ類は皆無で、石巻港につく20分くらいになってやっとウミスズメの群れ8羽ほど飛んでいったのを見ただけだった。

2004年2月22日(日)田代島・航路

2004年02月22日 | 田代島・航路
■2004/2/22(日) 9:00-15:00【天気】 晴れ、海上もや、風ほとんどなし 
【場所】石巻門脇桟橋~航路~田代島大泊漁港~田代島仁斗田漁港~仁斗田漁港周辺~航路~門脇桟橋
【種名】カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、ウミウ、ヒメウ、クロサギ黒色型1,マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、シノリガモ、ウミアイサ、トビ、ハヤブサ、オオバン、ハマシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、カモメ、ウミネコ、ウミスズメ、キジバト、ドバト、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、ウソ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(25科59種)
【メモ】今シーズンやっと田代島に行くことが出来た。海上はほとんどうねりもなく、暖かな日でもやががっていた。海鳥は大泊までほとんど見られず、時折、クロガモの群れが遠くを飛んでいくくらい。大泊まで来たとき、クロサギが船を追い越して、仁斗田の間にある生け簀に止まった。大泊ではワシカモメが一羽いて浜で水を飲んでいた。船が出ると飛んできて、防波堤の先端にランディングした。仁斗田との間の養殖ブイ一帯にはカモメ類を除いてあまり海鳥はいなかった。シノリガモもいつもよりずっと少ないし、クロサギを生け簀で見たくらいだった。仁斗田について最初に、凪の間に行った。本当はここでアカハラやシロハラが小径でごちゃごちゃ行ったり来たりするはずなのだが、2,3羽しかいなかった。とにかく個体数が少ない。浜に降りるとイソヒヨドリ♀やウミアイサの群れがいた。カイツブリ類も例年だともっといっぱいいるのだがやはり少ない。引き返して、マンガアイランドに向かう。ハヤブサ成鳥がが1羽飛んだくらい。そこから大泊を目指して歩いた。途中、アオジやルリビタキ、ウソ、など小鳥類が多い。しかし、アカハラ、シロハラは少なかった。
 大泊について、しばらくワシカモメを観察していた。しきりに海藻を食べていた。船着き場でお昼を食べているとワシカモメがものほしそうにやってきたので、コンビニのおにぎりのご飯粒をあげた。2mくらいまで近寄ってきて食べる。そのうちオオセグロカモメやらハシボソガラスがやってくる。盛大にご飯粒をまくが、警戒してすぐにはやってこない。ところがワシカモメは慣れっこなのか、好奇心が強いのか、すぐやってきて食べる。周りの鳥がそれを見て腹を立てたのか、ワシカモメを攻撃する。ぱたぱた飛んで逃げるが、気がつくといつの間にか近くに寄ってきている。何回かこんなことがあって、次は、鯨の缶詰だと言うことになり、切れ端をワシカモメにあげたら、黒い影がさっと降りると切れ端を掴んで飛んでいってしまった。どこかで見ていたのか、さすがに猛禽の端くれのトビである。一番高い肉を持って行ってしまった。ワシカモメが唖然としたのはいうまでもない。そうこうしながら、1時間ほどワシカモメと遊んでいた。1羽だけ近寄ってくるのだから可愛いやつだ。浜の人から餌をもらっているのかもしれないし、単に好奇心が強いのかもしれない。それで、大きく撮影できたわけです。それから、もう一度、仁斗田まで戻って船に乗って帰ってきた。クロサギは生け簀の同じ場所にいた。帰りにはかろうじてウミスズメの群れを小さく撮影して終わりとなった。その後、風邪が悪化し、いまだに(2月29日現在)喉が痛いのである。
【写真】
  
■クロサギの飛翔/ワシカモメのランディング/生け簀のクロサギ
  
■生け簀のクロサギ/オオセグロカモメ第4回冬羽から成鳥夏羽に移行中
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/ウミアイサのペア
  
■アオジ♂/セグロカモメ成鳥冬羽から夏羽移行中/ワシカモメ第4回冬羽から成鳥夏羽へ移行中(成鳥冬羽にも嘴に黒色部分があるが,この個体は多すぎるので)
  
■ワシカモメ第4回冬羽から夏羽・オオセグロカモメ第4回冬羽/オオセグロカモメ成鳥夏羽♀型個体/オオセグロカモメ第3回冬羽
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽/キクイタダキ/ウソ♂
 
■猫/ウミスズメ


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