2010年11月20日(土)朝日池,他

2010年11月23日 | 県外・国外・その他
■2010/11/20(土)10:44-12:31【天気】晴れ
【場所】蜘ケ池,天ケ池,鵜ノ池,朝日池
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,アオサギ,マガン,ハクガン,亜種オオヒシクイ,亜種ヒシクイ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,ホオジロガモ,ミコアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,タゲリ,ユリカモメ,カモメ,キジバト,カワセミ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,スズメ,ホシムクドリ,ムクドリ,ハシボソガラス(14科34種)
【メモ】19日(金)21時15分に自宅出発,宮城ICから安達太良ICまで走り,休憩。約2時間。郡山ジャンクションから磐越道に入り,阿賀野川SAで休憩,0時を過ぎる。ここから瓢湖に行く新津ICを通過,北陸道に入り,一気に柿崎ICで降りたのが2時だった。10分ほどで朝日池に一番近いと思われる明治庵に到着した。3時に就寝,5時起床だから2時間しか寝ていない。ハクガンは来ていないだろうと,事前に情報をチェックしていなかったのが運の尽きで,5時では真っ暗で途中でやめ,宿に戻って朝食を食べ,チェックアウトして7時7分に朝日池に着く。オオヒシクイやマガン,ハクチョウが飛ぶが,飛び出しのメインはもう終わっていた。近くにいかにも知ってそうな方がいたので,ハクガン情報を訪ねると30くらい分前に飛んだよ,というので撮影した画像を見せてもらった。たいへんよく撮れていた。田圃で採餌し,10時過ぎに戻るということなので,全日本教育工学全国大会上越大会の会場になっている上越文化会館に向かう。
 今回は論文発表と朝日池への鳥行が目的だった。10時から15分間の発表・質問で,iPhoneでプレゼンする予定だったが,プロジェクターが認識せず,仕方がないので大学の講義や,研修会の講義をしている感じで発表を終えた。そして,気分爽快で朝日池に向かう。上越ICから大潟PAのETC出口で降り,ハクガンは朝日池の対岸にいるはずだと予想し,いくつかある池周辺を順番に見ていくことにした。変なシギチやカモメがいるかもしれないと思ったからだ。池と周辺の風景がとてもきれいで,サギ類とホオジロガモ♂1♀4もいた。田圃にタゲリの群れが降りていて,ノスリが空を飛んでいた。他は何もおらず,スズメとムクドリが飛び立ったくらいだった。
 仕方がないので,ホオジロ類でも混じっていないかと思って,灌木に止まったのを車をゆっくり走らせて近づいて見ると,スズメとムクドリはもう飛んでしまったが,目の前にムクドリより大きい鳥がいる。よく見るとホシムクドリだった。意外な出会いに200枚ほど撮影した。木の枝にいる虫を突いて食べているらしく,何度も木を突いて虫を捕ろうとしていた。食べるのに夢中な様子で,こちらとは距離2mもないのにお構いなしだ。余裕だったので,最後の方はISO100にして,しばらく観察しながら撮影していた。メタリックグリーン・ブルー・パープルの羽色はすばらしく,足はモミジの冬の小枝そっくりで,指にはクッションが付いていて,枝に楽に止まれるようになっている。爪は普通に長い。仙台では2月に出たのを教えてもらったが,見に行かなかったので,偶然で会えたのはラッキーだった。しかもすぐ近くで見られたというのがよかった。
 さて,そこから順番に池を回って,ここが朝日池と思ったが,ちょっと朝来た場所とは様子が違うと思ったら,ここは鵜ノ池だった。ここでもかなり鳥を見ている方にお会いして,いろいろ教えていただいた。そして,また田圃を走って朝日池に到着。対岸にいるはずのハクガンは,教えられたとおり,池の真ん中よりずっとこちらに近い位置にいた。17羽確認する。シジュウカラガンとサカツラガンも1羽ずついたようだが,探すのが面倒だったので見ないでしまった。ちゃんとまじめに見ればいたかもしれないが。それより,飛んでいるカモメ類が気になってしまう。結局,ユリカモメとカモメ第2回冬羽1のみ確認した。さてハクガンが飛ぶのを期待していたが,全然飛ぶ気配がない。猛禽もミサゴくらいで,オオタカもハヤブサもいない。オオヒシクイとヒシクイ(こちらが少ない)がハクガンの周辺をうるさく鳴きながら泳いでいるのを迷惑そうにちょっと首をあげて見ているくらいだ。しかし,そのうち17羽全部がそれまでいた枯れハスの群落前から,自分が見ている方に移動してきたので,これは飛ぶかもしれないとビデオとカメラをずっと構えていたが,結局また寝てしまった。
 しかし,対岸から風がこちら側に吹いてきていて,浮かんでいるハクガンたちも自然とこちらに流されてくる。けっこう近い(とは言っても伊豆沼や蕪栗沼の田圃で撮影するように近くはないが)ところまでやってきた。これはいいと動かないでしばらくカメラを構えていたところに,大きな望遠レンズを大きな三脚に付けた方がやってきて,セットする。これはもうだめだと思っていると,やはり警戒して,それこそ,枯れハス群落の向こうに行ってしまった。結局,この時点で諦め,瓢湖に行くことにする。何しろまた仙台まで5時間車を運転しなければならない。安全第一だ。
 なお,途中瓢湖に寄ったが何もいなかった。安達太良SAで職場と家にお土産を買い,帰宅したのは19時だった。今回は,論文と発表もまあまあだったし,運良くホシムクドリを間近に見ることができ,ハクガンにも出会えたのでラッキーだった。
【写真】
  
■タゲリの群れ。最初,1羽だけ飛んでいて一見期待を込めてハイチュウ♂かと思ったが(そんなはずはないのだが),そのうち群れで飛んで田圃に降りた。
  
■ホシムクドリ成鳥冬羽。ムクドリと比べるととにかく派手である。金属光沢がすばらしく美しい。レンズ越しに感動してしまった。
  
■何度か枝のくぼみや枝が出ているところを突っついて昆虫を補食している様子が伺えたが,餌の虫は撮影できなかった。/ホシガラスの瞬膜
  
■何回も餌を採ろうと嘴を使っていた/餌を採ろうと目が下を向いている/時々上も見ていた。
  
■壁紙用にしている写真。
  
■珍しくはないがホオジロガモ/朝日池とハクガン/マガンが降りてきた
  
■ハクガンの群れ。移動中。
  
■嘴が薄い肌色の若い個体も混じっている/オオヒシクイ
  
■オオヒシクイの争い(続き)/ハクガン。400mmではちょっと遠かった。
  
■ハクガン/マガモ
  
■風に流されて近づいてきたハクガン/オオヒシクイ
  
■マガン,オオヒシクイ,ヒシクイ

■瓢湖/飯豊連峰


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2010年11月3日(水)新松川浦漁港

2010年11月09日 | 磯浜漁港
■2010/11/3(水)7:19-7:49【天気】晴れ
【場所】新松川浦漁港
【種名】ユリカモメ,ウミネコ,タイミルセグロカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ(1科6種)
【メモ】カモメの識別観察に新松川浦漁港に行った。6時過ぎに出発し,約1時間で現地に着いた。漁船が次々に入港し,水揚げ作業と競りが行われていた。カモメたちはカマや腑のおこぼれに群がっている。それにしても水揚げされる魚類の種類の豊富さには驚くばかりだった。さて,ここではほとんどがオオセグロカモメなので,オオセグロカモメの幼羽から成鳥冬羽までの個体識別を基本に,他の種類のカモメの種類や年数を識別していく。とにかく1羽1羽手当たり次第にこれは○○カモメ第○回○羽とかいうように考えながら,写真を撮っていく。見る角度や光線の具合,立ち方などで同じ種類,年数でも印象が全然違うし,そもそも個体差が大きいので,このタイプの共通した点というように見ていくが,とにかくだいたいこれだろうと思うのが関の山で,あとは写真をじっくり見て判別する。この日は,シロカモメがまだおらず,カモメも見なかった。ワシカモメの成鳥も見ていない。しかし,かなり典型的なワシカモメの第1回冬羽や,ホイグリン系カモメ改めタイミルセグロカモメの幼羽から第1回冬羽移行個体を見ることができた。
【写真】
  
■タイミルセグロカモメ幼羽から第1回冬羽移行個体。立っている状態,浮かんでいる状態,飛翔形。識別のポイントは上面の鱗模様(というか亀の甲羅模様の肩羽),各雨覆いの形が整っている。初列風切はほぼ黒褐色で白い羽縁はほとんど目立たないか,ない。飛翔時の上尾筒が白っぽい。など。
  
■セグロカモメ成鳥夏羽。この個体は眼瞼がオレンジで虹彩は暗褐色。/オオセグロカモメ第1回冬羽Aタイプ/ワシカモメ第1回冬羽の典型個体
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽Bタイプ典型個体/羽衣のパターンがきちんとしているタイミルセグロカモメ幼羽から冬羽移行個体
  
■ワシカモメとオオセグロカモメ×ワシカモメ雑種?第1回冬羽/ワシカモメ×オオセグロカモメ雑種?第1回冬羽/ワシカモメ第1回冬羽メス型
  
■ワシカモメ幼羽/ワシカモメ第1回冬羽とオオセグロカモメ第1回冬羽/ウミネコ第1回冬羽,ワシカモメ幼羽・第1回冬羽,オオセグロカモメ第1回冬羽・第2回冬羽

■オオセグロカモメ第2回冬羽。虹彩が黄白色


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2010年11月3日(水)広浦

2010年11月08日 | 鳥の海
■2010/11/3(水)15:20-15:36【天気】晴れ時々曇り
【場所】広浦
【種名】オオハクチョウ8,カルガモ,コガモ,オナガガモ,アカハシハジロ,ホシハジロ,キンクロハジロ,アオゲラ(2科8種)
【メモ】今シーズン2回目の南三陸から帰宅途中,広浦にアカハシハジロの情報に,行くか行かないか迷ったが,東部道路に入り,仙台近くになって雲の合間から太陽が見えてきたので,20分くらいは順光で見ることができるかもしれないと思い,急いで行ってみた。車を置いて,そこからダッシュ。とにかく順光でなければあのきれいな赤茶色の羽毛が見えない。2分くらい走って,到着。すぐスコープを見せてもらい,おお,確かに!1種増えた,と感動。思えば金華山沖でコシジロアジサシで1種増えたので,何と今シーズンは2種も増えたことになる。最初の発見場所に行った時にはどうやら抜けたあとだったらしく,もう見れないと諦めていたので,感謝。何しろ体がホシハジロと比べるとかなり大きく,頭の赤茶色と嘴のきれいな赤い嘴それに襟から首,胸までの黒のパターンがなかなかおしゃれなカモだ。何となく頭がでっかいカモというアンバランスなところもいい。オオホシハジロを見た時も,これはガンで言えばオオヒシクイかというような,直角三角形(1,2,ルート3の)の頭とアカハシハジロより大きい胴体で,感動したが。しかし,配色は明らかにアカハシハジロの勝ちである。
【写真】
  
■ホシハジロ♂とアカハシハジロ♂の若い個体。カモ類は何年で成鳥羽になるのカモ。/いつの間にかホシハジロがいなくなっていた。/


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2010年10月2日(土)伊豆沼

2010年11月07日 | 伊豆沼・内沼
■2010/10/2(土)13:13-14:08【天気】晴れ時々曇り
【場所】伊豆沼
【種名】マガン,カリガネ(1科2種)
【メモ】南三陸から登米,佐沼経由で伊豆沼にやってきた。今季初のマガンを見るためだ。新田桟橋の観察小屋前の池から,沼沿いに行くとすでにマガンの大群がいた。カリガネがいるよと教えられ,すでにこの時点で満足してしまった。そして蒲生にミヤコドリが来ていると教えられ,あとは蕪栗沼経由で,蒲生に直行した。
【写真】
  
■マガンの群れとカリガネ/マガンの飛翔/昨年と同じ場所で撮影白色化マガン(蕪栗沼北側田圃)


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2010年10月2日(土)南三陸漁港めぐり

2010年11月07日 | 南三陸漁港
■2010/10/2(土)10:21-1156:【天気】晴れ時々曇り
【場所】南三陸コース
【種名】カイツブリ,カワウ,ゴイサギ(成幼群れ),ダイサギ,コサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ヒバリ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ホオジロ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科35種)
【メモ】石巻から南三陸コースに向かった。追波川(北上川)沿いでは例によってチュウヒが1羽とタヒバリ,カワウがいた。今回はいなかったが,カワウの中にウミウが混じることがあり,成鳥は背の色が全然違うので識別が容易だ。そろそろいてもいいオカヨシガモがいなかった。カイツブリ類もまだで,ちょっと早かったかもしれない。十三浜ではユリカモメとセグロカモメを含むウミネコとオオセグロカモメの群れ400+がいた。川が2本注いでいるため水浴びもできるので,カモメ類にとっては,休息するための条件が揃っている。海に注ぐ川と長い砂浜,付近の漁港,これが重要だ。目的地の波伝谷漁港までは相川漁港を含め観察ポイントが3カ所あるが,特に普通種しかいなかった。波伝谷ではまだ時期が早いのか,コクガンもまだだった。昨年,カナダカモメの幼羽から第1回冬羽までの羽衣の変化を観察できたが,もしまた来ていれば第2回冬羽になるので,それをイメージして探していると,ぴったりのカモメがいた。足が短く,嘴が小さく,頭が丸く,初列風切の羽縁,その他なかなかいい感じだったので,やった!と思い,ブログの表紙にまで載せたが,あとでよく見ると,ただの(とは失礼だが)オオセグロカモメの♀型だった。堤防に止まり,そこから飛び,川に入る前までは確かにそう見えたが,水に入った姿と水浴びしているのを見ると,オオセグロカモメ以外の何者でもなかった。ここは,昨年の観察でもわかったことだが,同じ種でもかなりいろいろなパターンのカモメがいてとても勉強になる。自分にとって,新松川浦漁港,釣師浜と並んで,カモメの勉強の3大フィールドの一つだ。というわけで,この段階ではうれしくて伊豆沼へ行き,カナダカモメを見ましたよとか,ウソを教えてしまったのであった!!カモメは難しい。一度写真を撮りにフィールドに行くと,帰宅してから長くて1ヶ月くらい1羽1羽写真を見てああでもないこうでもないと悩んでいるので,非常におもしろいことはこの上ないのだが,ブログにアップするのに時間がかかるのが難点だ。だいたい目の前にたくさんいて,じっくり見られるのに識別にこんなに時間がかかる鳥はあまりいないと思う。だからこそ,おもしろいのだが。
【写真】
  
■カワウの群れ。背が茶褐色。ウミウは暗緑色で,色の系統が全然違う。※3月28日の記録参照/繁殖を終えたゴイサギの大群が移動していくのを観察できた。/十三浜のカモメ類
  
■セグロカモメの成鳥夏羽個体。3枚目は同別個体。
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽移行個体。初列風切に新羽と旧羽が見える。/オオセグロカモメ第1回冬羽/問題のオオセグロカモメ第2回冬羽メス型,ウミネコ,コサギ


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2010年10月2日(土)石巻雲雀地区

2010年11月01日 | 石巻雲雀地区
■2010/10/2(土)8:41-9:30【天気】晴れ時々曇り
【場所】石巻雲雀地区
【種名】カルガモ,コガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ,メダイチドリ,トウネン,ハマシギ,アカエリヒレアシシギ幼羽1,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,(オジロトウネン冬羽)(12科19種)
【メモ】今日は,石巻~南三陸コース~伊豆沼~蕪栗沼のコースで回ることにしていたので,石巻はあまり時間を取らずに観察した。最初に群れから離れたらしいアカエリヒレアシシギの幼羽を見た。このフィールドは以前にも何回かこの鳥が1~2羽入ったことがあるが,いずれも本来なら群れで南下するのが何らかのアクシデントで離れてしまったものだろう。以前,台風の時に大郷町の吉田川堤防に沿って飛んできたアカエリヒレアシシギの大群が,激しく雨風が吹き付けるアスファルトの道路の真ん中で休んでいて,何羽か車をぶつけてしまい,最終的に2羽落鳥させてしまったことがあったが,この場所ならそういう心配はないが,ハヤブサにとっては格好の獲物だろう。ここにはオジロトウネンの冬羽もいたらしいが,アカエリの写真を撮って次のフィールドに向かった。途中,北側の埋め立て地に登ってみると,トウネンとハマシギ,メダイチドリの大群が休んでいて,ハヤブサに追われて一斉に飛んだがかなりの大群だった。ほとんどがメダイで,ハマシギが2,3羽,あとはトウネンガ数十羽というところだった。
【写真】写真は1920×1080のサイズに縮小,もしくはトリミング。
  
■アカエリヒレアシシギの採餌。
  
■餌として,小さい巻貝,ゴカイ,甲殻類(のようなもの)を食べていた。
  
■アカエリヒレアシシギ幼羽/トウネンとメダイチドリ,ハマシギの群れ
  
■メダイチドリとハマシギの群れ


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