私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2020年4月19日(日)蒲生干潟

2020年04月26日 | 蒲生海岸

■2020年4月29日(日)10:13-11:31【天気】曇り【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ,EOSR+RF24-105
【場所】ビール工場,蒲生干潟,七北田川河口
【種名】カルガモ,コガモ,スズガモ,カワウ,チュウダイサギ,シロチドリ21,ハイイロヒレアシシギ3,ウミネコ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,オオジュリン(13科17種)
【メモ】
 低気圧通過の後,外洋を渡るヒレアシシギ類が避難しているのではと思い,蒲生に行ってみた。結果的には鳥の海には大群がいたらしく,蒲生にはほぼ冬羽が2羽と夏羽・冬羽半分の個体が1羽の計3羽がいただけだったが,見ることができたので満足だった。
 蒲生に到着して、堤防の上から双眼鏡で見たが何にもいない。それで誰もいない蒲生をとぼとぼ歩き,干潟へ降りていくと,生えたばかりのハママツナがとてもきれいだった。奥の干潟に通じる水路に向かって歩いて行くと,向こうに何かぼろぼろな感じのシギがいた。夏羽・冬羽混じりのハイイロヒレアシシギだった。それからすぐ近くに2羽の冬羽タイプが鳴きながら飛んできた。1羽は警戒したのか,すぐに干潟の奥の方に飛んで行ってしまったが,もう1羽はすぐ近くに降りて採餌を始めた。そこで水路をじゃぼじゃぼ長靴に水が入ってもお構いなしに,対岸に渡り,夏羽・冬羽の個体を近くで観察した。すぐ近くに寄っても逃げず目の前で,特徴的なくるくる回りをしながら採餌している。しばらくしゃがんで目の前のハイイロヒレアシシギを見ていた。それから,もう1羽の方に行ってこれもまた近くでじっと見る。こちらは干潟の浅いところで採餌しているので,足のひれがよく見えた。この個体は,いろいろ立ち上がったり,くるくる回ったり,いろいろな動作をしておもしろかった。セイタカシギのように胸をはって歩いているのもおもしろい。
 ヒレアシシギはこれくらいにして河口に行くと,最初,遠くから見てカモメかと思ったら,夏羽の北上途中のセグロカモメの小群だった。夏羽のフレッシュな羽衣になると,ちょっと小さく見える傾向がある。その中で,明らかにワシカモメとのハイブリットと思われる個体もいた。なお,ビール工場の方は,繁殖エリアが狭くなっていて,チュウダイサギがしきりに巣材を運んでいるのを観察できた。
 3,4月は例年,報告文書の締め切りで忙しく,満足に鳥見ができず,ブログを書く余裕がないが,今年はコロナで仕事がさらに上乗せで,複雑になっている。金華山沖の海鳥ウォッチングを楽しみにめげずにがんばろうと思う。

【写真】

オオセグロカモメとウミネコが海岸で採餌していた。/七北田川河口から仙台/ハママツナ

夏鳥のチュウダイサギが巣作り中。

チュウサギと,コサギは見当たらず。そもそもエリアが狭くなっている。

この夏羽と冬羽の模様がおもしろかった。この個体はくるくる回りながらひたすら採餌。

こちらの個体のひれはよく見えたが,シャッター速度が遅い。

得意げにではないだろうが,いろいろ歩き回っていた。

第4回冬羽から夏羽になったワシカモメとセグロカモメのハイブリッドと思われる個体。/オオセグロカモメとセグロカモメの第1回冬羽から夏羽/セグロカモメ成鳥夏羽

典型的なセグロカモメの夏羽/河口のカモメ類とスズガモの群れ


Copyright(C)2020 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.