私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

2024年2月24日(土)野付半島

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)12:10-14:32【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】野付半島
【種名】ハギマシコ32+、ユキホオジロ20+(2科2種)
【メモ】8:15発のクルーズが、10:30頃に終わり、あとは中標津空港に16:00頃まで戻ればいいだけになった。途中、若干のオオワシやオジロワシが道沿いの高木に止まっているのを見ながら、いろいろコースを考えた。春国岱まで行くには、ちょっと時間がかかり、まして花咲漁港は、無理な感じがしたので、何もいないとは思うが、野付半島と尾岱沼を見て終わりにしようと思っていたところに、ユキホオジロの情報を教えていただき、ちょうど、野付半島の入口に入ったところだったので、行ってみることにした。ベニヒワ情報もいただいたが、この時はどこにいるかわからなかった。
ユキホオジロは、道東の冬には何回かこれまで行っていたが、見ることができず、1977年2月、大学野鳥の会で道東に行った時、尾岱沼白鳥台で見たのが初めてで最後。宮城県内では蒲生で冬に枯れたハマニンニクに止まっていた♀1を見て、リバーサルで写真も撮影。最近も、時々県内では観察されているようだが、見ていない。ということで、結論として見たいのは、ユキホオジロ♂のかなり夏羽に近い個体だった。
ネイチャーセンターに着く前に、またまた情報をいただき、10分ほど待って許可証をもらい、行けるところまで車で行き、最後は歩いた。許可証が出るまで、ネイチャーセンターの案内パネルを見ていたら、歩くと片道2時間!とあるではないか。往復4時間、見るのに1時間、疲れて休憩30分とすると6時間近くなる。やはり車が正解だと思ったのが甘かった。歩き始めると、足元が砂地と石ころで悪く、渚に行っても砂が硬くない。植物や海藻の枯れた上をできるだけ歩くが、スピードが出ない。もう、疲れた、やめようかと思ったら、陽炎の向こうから人影が近づいてくる。やっと近くなって、まだいますか?と問うと、朝からいて見てるけれど、飛んだり降りたり分散したりしている。さっきは、どこかに行ってしまったので、諦めて戻るところ、と言う。ところで、あとどれくらいですか?と聞くと、1/3くらいかな、この辺りは。ますます、行く気が失せてきたが、ここまで来て戻るも地獄行くも地獄。また、とぼとぼ歩いて行くと、またしても、向こうから戻って来る方が。話を聞くと、まだ30羽くらいいるから早く行った方がいいと言われ、ちょっと元気になってまた歩き出す。またまた、人に会い、あとどれくらいですか?と聞くと、ほらあそこに人影見えるでしょう、と言われ、見ると確かに陽炎の向こうに小さな複数の人影が。あそこまで行かなければならないのと思い、グーグルマップで位置を確かめると、意外と近い。俄然元気になって、春国岱の浜辺の方にでも飛んで行かれる前に、何とか見たいと急ぐ。そして、ついに3人ほど見ているところに到着。おーいるいるという感じ。ハマニンニクの実を食べているではないか。ただし、ちょこまか枯草の間を餌を食べながら移動しているので、なかなかきちんと見ることはできない。そこで、いつもシギチでやっている方法。これが、あたり、じっと待っているとやってきた。完全夏羽はいなかったが、これがユキホオジロというものだったかと改めて近くで見て感心した。写真の感じと動画の感じでは全然違うが、行動はせわしなく、しかし、写真で見ると一生懸命、種子を探しているのがわかるのだった。ちなみに、コウボウムギの種と枯れ茎に止まるのが好きなようだ。
詳しい情報を教えていただいたK氏に感謝です。
【動画】
① ユキホオジロ♀1Wの間接頭掻き(羽根の下から掻く)
② ユキホオジロ♂1W夏羽移行個体
【写真】 ※1Wと成鳥の識別は、確定ではありません。
  
ネイチャーセンターを過ぎて灯台近くで見たエゾシカ/近くにいたユキホオジロ
  
♂1W、♀1W、♂1W。
  
♂成鳥W→S/種子を食べる♂1W/♂1W
  
♀1W/春国岱側を見る/♀1W
  
♀成鳥羽繕い、正面顔、横
  
種子を食べる♀1W/種子を探す♀1w/♂成鳥W→S
  
一見どこにいるかわからない♀/♂1W
  
ハギマシコの群れ。残念ながらベニヒワは見ず。


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