私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2024年5月15日(水)鮎川港~金華山沖

2024年05月23日 | 金華山沖・仙台湾

■2024年5月15日(水)6:00-8:00【天気】晴れ、波高し【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】鮎川港~金華山沖宮城県中部GPS波浪計周辺
【種名】アカエリカイツブリ、ウミウ、オオミズナギドリ++、ハシボソミズナギドリ+、ウミネコ、オオセグロカモメ(4科6種)
【メモ】前日の海況は、波が高い予報だった。これまでの経験から、波が高い日に行くと、悲惨な結果になるので、これは中止にした方がいいと、ご一緒していただく予定になっていた方に電話した。しかし、明日行かなければ今シーズンは予定が入っていて難しいので、一応朝行ってみて決めることにした。6時30分出港予定だったのを6時にして、沖に出たらどうなるかわからないよと言われ、とりあえず行ってみることにした。しかし、鮎川港を出て、網地島を右舷に見る頃から、もうすでに風がないはずが十分風があり、海面は細かく波立ち、上下左右斜めの揺れがすごくて、ほぼ撮影不可という状況だった。金華山を過ぎても、オオミズナギドリ1羽しか出ず、GPS波浪計に着くまで、途中ひとやまあるはずがそれもなく、あっという間にポイントの海域に着いたが、何も飛んでいない。さざ波はなかったが、波の高さと言うより、うねりがひどかった。こんなことは長年やっていて初めてだった。これ以上、沖に出てもだめということで、引き返したところ、金華山に近いところで、ハシボソミズナギドリの30羽以内の群れが海面にまとまって浮かんでいて、さらにオオミズナギドリ100羽もいない群れが、浮かんでいるだけだった。普通は、ハイイロミズナギドリとオオミズナギドリの大群に混じって、ハシボソミズナギドリと、アカアシミズナギドリがいる。ただし、ハシボソミズナギドリがまとまっているというのも初めて見た。
これはもう、フェリーに乗って確かめるほかないと決めた。

【写真】
  
コバルトラインの夜明け
  
アカエリカイツブリ夏羽/ウミネコとオオセグロカモメ
  
例年はここにたくさんのオオミズナギドリが飛んでいる/ハシボソミズナギドリ
  
ハシボソミズナギドリ/GPS波浪計/輸送船
  
ハシボソミズナギドリの小群が浮かんでいた/ハシボソミズナギドリ
  
少ないがオオミズナギドリの群れ/オオミズナギドリ


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2023年5月13日(土)金華山沖

2023年06月12日 | 金華山沖・仙台湾

■2023年5月13日(土)6:12-8:12【天気】薄曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】鮎川港~金華山沖宮城県中部GPS波浪計周辺
【種名】コアホウドリ1、クロアシアホウドリ18+、アホウドリ若鳥1+、オオミズナギドリ++++、ハイイロミズナギドリ+++、ハシボソミズナギドリ++、アカアシミズナギドリ21+、ヒメウ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ウミスズメ夏羽2、ウトウ夏羽4(5科13種)
【メモ】自宅を出るのが3時と出遅れたため、コバルトラインのいつもの展望台に着いた時には、日が昇った後だった。6:30出港なので、コバルトラインを鮎川港目指して進むが、その間、例によってキビタキ、オオルリ、サンコウチョウの鳴き声がし、クロツグミ、クロジ、アオジが道路わきで採餌したり、車を横切ったりする。今回はシカサルは見なかった。御番所に立ち寄り、それから、鮎川港の桟橋近くの駐車場に止めると、チャーターした船がすでに出港の準備ができていた。1年ぶりの再会で、ご挨拶をする。それから少し早いが出港。天候は風はないが、晴れてはいるが薄曇りで少し暗い。この明るさとコントラストだと、ただでさえ、コントラストの悪いアホウドリやミズナギドリたちにピントを合わせるのは至難の業で、しかも、上下左右に揺れるので、オートフォーカスが難しく、いくら、5段とか7段とかぶれ抑制と言っても、ほぼ、無駄という感じ。20枚同じものを撮影して、被写体が真ん中に来てぶれずピントが合うのは1枚あるかないかだ。それでも、全くの青空で空気が澄んでいれば、この限りではないが、今日は苦戦が予想される。金華山を横目にするあたりから,オオミズナギドリが飛び,金華山を過ぎると,最初のクロアシアホウドリが飛んできた。金華山の灯台や大函崎前面海面には,オオミズナギドリとハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリの大群が,魚がいるらしく,ダイビングを繰り返していた。というか,ダイビングしているのはオオミズナギドリで,ハイイロミズナギドリは,浮いて潜る。ハシボソミズナギドリは,これはよく分からない。ダイビングをしているのは見たことがない。大洗苫小牧の往復航路付近にもたくさんのミズナギドリがいて,アカアシミズナギドリも見られるようになる。ウトウとウミスズメも飛ぶが小群。さらに進むと再びクロアシアホウドリが現れ,GPS波浪計を目指して進む。今回初めて波浪計付近で遊漁船を見た。これは,期待できると思っていると,最初に1羽だが,コアホウドリが船にやって来て,すぐ後に,アホウドリの若鳥がやって来た。久しぶりに見るアホウドリ。とにかく巨大。翼の大きさが,コアホウドリやクロアシの一回りほども大きい。4月の仙台苫小牧航路では数羽見たが,何しろ,ここでは目の前を飛ぶので,迫力が全く違う。近過ぎるのと,大きいが飛ぶスピードが速いのと,船が上下するのと,さらに薄曇りでピントがほぼ合わなかったのが残念で,コアホウドリも同じ。後で見ると写真の画面いっぱいに顔が写っているが,ピンぼけとなっている。R1+RF500F4がほしい。アホウドリはもう1回見たが,同じ若鳥のようだった。成鳥は,かなり以前に1回しか見たことがない。それから少し周辺を回っていると,オオミズナギドリとアカアシミズナギドリの群れを見つけ,船を寄せてもらって観察する。さらに近くにはクロアシアホウドリの10羽くらいの群れが2つあって,波間に漂っている。そのうちの1羽が例によって船にやって来て,何かくれ!という感じでこちらを見ている。この辺りにしばらくいて,十分満足できたので,帰港することにした。アホウドリ類とミズナギドリ類以外は,低調だったが,正真正銘のアホウドリを久しぶりに間近に見たので,満足だった。

【動画】
 
金華山沖オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリの飛翔
 
クロアシアホウドリの群れ

【写真】
  
コバルトラインの夜明け/オオミズナギドリとハイイロミズナギドリ
  
金華山前面海面で採餌するミズナギドリ類/ハシボソミズナギドリ
  
ハシボソミズナギドリ。ハイイロはみんなピンぼけだった/オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
コアホウドリ
  
コアホウドリ/7:08大洗行きフェリー/フェリー航路の外側に設置されているGPS波浪計
  
オオミズナギドリとアカアシミズナギドリ/アホウドリ若鳥
  
アホウドリ若鳥/オオミズナギドリ
  
クロアシアホウドリ
  
オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ/ひょうきんなアカアシミズナギドリ
  
クロアシアホウドリ/オオミズナギドリとアカアシミズナギドリの大群/クロアシアホウドリ
  
ハシボソミズナギドリ/遊漁船を背景にクロアシアホウドリの群れ/アカアシミズナギドリ
  
クロアシアホウドリ/7:22苫小牧行きフェリー。やはり大洗苫小牧航路が,宮城県沖を往復ともいい時間帯に通過するので,本来は,このフェリーはに限るのだが,何しろ大洗まで車で行って,また夜帰ってくるのは手間がかかる。1回くらいは行って見た行きはするが。時期を選べば,宮城県沖でハジロミズナギドリも見られるはず。茨城沖と津軽海峡で見られるのだから,宮城県沖でも当然見られるはず。今年,フェリーにするか,チャーター船で行くか迷うところ。
  
近づいてきたクロアシアホウドリ/無事鮎川港到着


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2022年5月25日(火)金華山沖

2022年05月25日 | 金華山沖・仙台湾

■2022年5月25日(火)6:20-8:47【天気】海霧【機材】EOSR5+RF100-500、 EOSR5+EF500Ⅱ、EOSR+RF24-105mm
【場所】鮎川港~金華山沖GPS波浪計付近~金華山~鮎川港
【種名】オオハム2,クロアシアホウドリ8,コアホウドリ6,オオミズナギドリ+++,ハイイロミズナギドリ+++,アカアシミズナギドリ++,ヒメウ1,ウミウ1,ハイイロヒレアシシギ3,ウミネコ+++,オオセグロカモメ(6科11種)
【メモ】今シーズン二回目の海鳥調査。波も風も問題なかったが,海霧で視界が悪かった。ただ,こういう天候の時は海鳥は沖よりも比較的近い海域にいることが多いので,期待して出港した。牡鹿半島と網地島の間の海域で早くもハイイロミズナギドリが飛び,金華山を横目に海鳥の大群がいた。一応GPS波浪計まで行くことにしたが,途中コアホウドリ,クロアシアホウドリ,それにミズナギドリ類が,次々に観察できた。また,ハイイロヒレアシシギが3羽フェリー航路の内側を北上していった。これまでの観察でハイイロヒレアシシギの群れは,4月下旬~5月初旬に見ることが多い。
フェリー航路の外側に出る頃から,海鳥の群れが少なくなり,GPS波浪計から北上してみたが,ほぼいない状態だった。そこから戻り,ゆっくり撮影や観察をしていくことにした。いつもは,もう少し遅くまで沖で観察しているが,今日は早めに戻ったので,フェリーが通過する時間と合いそうな感じがしたが,案の定,距離的にはけっこう遠いが,霧の中から急に巨体が現れたのには驚いた。アカアシミズナギドリが,どの群れにも4,5羽はいて,合計すると20羽前後は観察できたと思う。例年だと,群れに1羽か2羽なので,見つけたら必ず撮るぞとか思ったものだが,今日は,普通にいて,しかも近くに浮かんでいるのはよかった。やはり,近いところで見て,嘴や翼がどうなっているのかどうなっているので,遠くを飛ぶとこういうふうに見えるということが分かった方がいい。アカアシと名前は付いているが,識別は嘴がピンク(肉色)で先端が黒い比較的大きなミズナギドリ類という感じだ。飛び方もハイイロやハシボソとは違う感じで,羽ばたきが速い感じではない。初列風切がばさっと折れている感じが、ハイイロミズナギドリやハシボソミズナギドリとは異なる。
前回,今回と餌(マイワシなど)が多かったせいか,えびせんをいくらまいても寄ってこなかった。餌がないときはすぐやって来るが。また前回はハシボソミズナギドリが多く見られたが,今回は,ほぼハイイロという状態だった。サメ,マンボウ,カマイルカなど全く見ることができなかった。そして,肝心のアホウドリも今シーズン一応2回行ったが見つけられなかった。来年に期待ということになる。
【写真】
  
3.16地震で再び岸壁に被害が出た。
  
1個体目のコアホウドリ/アカアシミズナギドリ
  
ハイイロヒレアシシギ/アカアシミズナギドリ/2個体目のコアホウドリ
  
船の近くにしばらくいた/コアホウドリを撮影しようとEF500mmレンズを構えたとたんに、ファインダーの中に1個体目のクロアシアホウドリ。近すぎて撮れず。/コアホウドリ
  
2個体目コアホウドリ。/アカアシミズナギドリ/ハイイロミズナギドリと3個体目のコアホウドリ
  
3個体目のコアホウドリ/アカアシミズナギドリ/ハイイロミズナギドリ
  
オオミズナギドリ/4個体目のコアホウドリ/ハイイロミズナギドリ
  
5個体目のコアホウドリ/アカアシミズナギドリ、ハイイロミズナギドリなど/5個体目コアホウドリ
  
5個体目コアホウドリと苫小牧から来たさんふらわあ/2個体クロアシアホウドリ
  
ハイイロミズナギドリ/3個体目クロアシアホウドリ。頭の上、白髪っぽい。
  
4・5個体目クロアシアホウドリ/アカアシ、ハイイロミズナギドリ、オオミズナギドリ
  
6個体目クロアシアホウドリ/7個体目クロアシアホウドリ「B464」の足環。この海域で足環付きは珍しい。
  
8個体目のクロアシと6個体目コアホウドリ/金華山のホンシュウシカ/道や民宿があったところ
  
ブリ(ワカシ・ツバス)/ウミネコの群れ/ヒメウ


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2022年5月10日(火)金華山沖

2022年05月10日 | 金華山沖・仙台湾

■2022年5月10日(火)6:15-8:18【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】鮎川港~GPS波浪計付近金華山沖往復
【種名】オオハム夏羽1,クロアシアホウドリ3,オオミズナギドリ+++,ハイイロミズナギドリ+++,ハシボソミズナギドリ++,アカアシミズナギドリ4+,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トウゾクカモメ1,ウトウ8+(7科12種)
【メモ】今年は最近あまり行ったことがなかった連休明けの1週目に海鳥調査一回目を実施することにした。以前,5月15日に行ったところ,帰港するときに,上下左右ものすごく揺れ,飛沫があっちこっちから上がり,普通なら,揺れが読めて膝をクッションにして,観察と撮影に専念できるのだが,この時ばかりは,レンズ・カメラに飛沫がかかってどうしようもない時があった。それで,連休1週目は天気はいいが海は荒れるのイメージが染みついた。しかし,その後,5月25日前後に実施していたが,ウトウが出ないので,早い方がウトウが出るかもしれないと思い,この日にした。二回目は25日前後に海の状況をみて行うことにした。
出港する時に,沖は波が高いかもと言われ,不安になったが行くことは可能だというので,お願いしますと言って出港した。網地島付近でここしばらく見ていなかったウトウの群れがいて,これはラッキー,さい先がいいと思っていた。しかし,金華山を左舷に見て進む頃から波が高くなり,これは撮影が大変と思っていたが,金華山を過ぎて最初にハシボソミズナギドリの大群が出る海域に着くと,波もやや穏やかになった。ハシボソミズナギドリが多く見られるようになり,アカアシミズナギドリも特に探さなくても,すぐ近くで見られた。それからGPS波浪計が見えるところまで来ると,またミズナギドリの大群がいた。オオハムがやや低い空を飛んでいった。GPS波浪計付近にはオオセグロカモメやウミネコの群れがいた。いつもはえびせんに海鳥が寄ってくるのだが,全然見向きもしない。船に寄ってくるのはクロアシアホウドリだけだった。ここから北上していったが,ふとGPS波浪計方向を見ると,トウゾクカモメが飛んでいた。気づくのが遅く,写真自体は遠ざかっていく後ろ姿しか撮影できなかった。はじめはオオトウゾクの淡色型かと思ったが,あとで確認するとトウゾクカモメだった。若い個体のようだった。さて北上しても,いつもいる海域に全然いないので,帰りながら,群れを探すことにした。すると,あちこちでミズナギドリ類の大群がいた。漁船が出てイワシ漁をしていたので,イワシの群れがたくさんいたのかもしれない。餌があればえびせんは不要というわけだ。今回は,クロアシアホウドリが3回出ただけだったので,これでは満足できるわけもなく,予定通り二回目を行うことにした。しかし,時期を今回早めたので,それと関係があるかは分からないが,近年,ほぼ見ていなかったウトウやハシボソミズナギドリを観察できたのでよかった。25日(水)二回目に期待ということになる。
【写真】
  
金華山近海でイワシ漁の準備をする漁師/ハシボソミズナギドリ/オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,翼を広げているアカアシミズナギドリ
  
ウトウの夏羽   /ハイイロミズナギドリの飛翔
  
ウトウ夏羽移行個体/トウゾクカモメの後ろ姿
  
翼を広げているのがアカアシミズナギドリ他はハイイロミズナギドリ/ハシボソミズナギドリ
  
夏羽のオオハム/GPS波浪計/ハシボソミズナギドリ
  
オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
クロアシアホウドリ
  
ハシボソミズナギドリ/ハイイロミズナギドリ。顔を水中につけて餌探し。潜ることができる。
  
ハイイロミズナギドリ/金華山近く。


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2021年5月26日(水)鮎川港~金華山沖GPS波浪計周辺海域

2021年06月14日 | 金華山沖・仙台湾

■2021年5月26日(水)6:20-8:30【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500 EOSR+24-105mm
【場所】鮎川港~金華山沖GPS波浪計周辺海域
【種名】コアホウドリ1,クロアシアホウドリ12,オオミズナギドリ+++,ハイイロミズナギドリ+++,アカアシミズナギドリ12,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ,オオトウゾクカモメ淡色型1,トビ,ハシブトガラス,ハシボソガラス(7科13種)
【メモ】自宅を2時に出て,石巻の製紙工場の夜景を撮影し,途中,万石浦で幻想的な月を撮影し,何とかコバルトラインの夜明けに間に合った。天気と雲が風景を左右するが,今回もあまりよい景色ではなかったが,周辺でサンコウチョウとホトトギスがずっと鳴いていて楽しめた。そこから,コバルトラインをしばらく走り,昨年すぐ前にいたサンコウチョウを撮り逃がしたパーキングまで行ったが,今回は鳴き声一つしなかったので,そのまま鮎川港に向かった。鮎川港には5時30分頃到着し,6時30分の出港までには時間があったので,漁港を見て回った。漁船が水揚げをしていて,魚の種類を訊くとマイワシだった。もしかすると今日は,ミズナギドリの大群に出会えるかもしれないと期待を膨らませた。6時20分にいつもお願いしているチャーター船に乗り,出港した。金華山が真横に見えるまで,6:41に金華山の灯台や大函崎・小函崎など左舷に見える海域に到達し,最初にクロアシアホウドリが出た。付近でやはり漁をしている漁船があり,少し遠目に近づいてもらうと,思った通り,クロアシアホウドリ6羽が漁船に付いていた(6:48)。そこからGPS波浪計を目指しながら進むと,最初にオオミズナギドリの大群,次にハイイロミズナギドリの大群が現れたが,やはりいつものパターンではなく,船にミズナギドリ類がやってこない。フェリーの前後には大群が餌を求めて飛んでいるが,とにかくどこを見ても,大群というところだった。クロアシアホウドリは,おそらく2,3羽がこちらの船に付いてきている感じで,いつでも見られた。今日は海流の潮目が多く,そこにマイワシなどの魚が餌を求めて集まってくるので,えびせんを撒かなくても,海鳥たちはお構いなしなのだった。そうこうするうちに,右舷上空にオオセグロカモメの第1回冬羽の白く褪色したような大きな鳥が船に向かってきたので,これはオオトウゾクカモメだと直感し(以前は同じパターンで暗色型),レンズを向けると,R5+100-500mmはほぼ全てにピントが合った。金華山沖の海鳥撮影のために機材を買ったので,7DmkⅡ+1000-400では100枚撮影したらピントが合っているのが10枚程度だったが,今回は30枚くらいは合焦した。何しろ,船は上下左右に揺れ,シャッターを押したときには波しか写らないのが当たり前で,しかも,海鳥はコアホウドリやアホウドリ以外はコントラストが弱いので,とにかくピントを合わせるのが難しい。いくら手ぶれ性能がいいと言っても,このフィールドでは難しい。手足をクッションにし,やっと写るというのが現状だ。しかも,今日は餌が豊富なので,海鳥がゆっくり飛んでくれないし,停船しても船の近くに着水してくれないという,海鳥調査を始めてから,今までなかったことだった。その代わり,ミズナギドリの数はちょっと数えるというレベルではなかったのは素晴らしかった。GPS波浪計に接近し,そこから北上して,アホウドリを探しながらスピードを落として帰途に就いたが,アホウドリは確認できなかった。アカアシミズナギドリは,例年1,2羽だが,今回は波浪計付近のハシボソミズナギドリの群れの中でけっこう複数で観察できたのはよかった。ここ数年,ウトウやハシボソミズナギドリの姿があまり見られなくなっており,ハシボソはどちらかというと出港してから一番最初に見られるのが普通だったのが,今回は観察できなかった。いることはいるのだろうが,個体数が少ないか,海域が違うのかもしれない。
今年もチャーター船をだしていただき,感謝申し上げる次第です。
【写真】


夜の製紙工場  万石浦あたりの月 コバルトライン展望台から夜明け


日の出     マイワシの水揚げ  クロアシアホウドリ


何とウミネコが鰯をゲット 漁船に計6羽のクロアシアホウドリ(1羽は右の方にいて写っていない)


クロアシアホウドリ 最初にオオミズナギドリの大群が現れる


クロアシアホウドリとオオミズナギドリ


大洗行きフェリーとオオミズナギドリの大群/クロアシアホウドリ


オオミズナギドリ。船が通ると海水がかき回されて魚が上がってくるののか?


やっとハイイロミズナギドリが見えてきたと思ったら右舷からオオセグロカモメの第1回冬羽を大きくしたような海鳥が飛んできた

 
これはもうオオトウゾクカモメ,しかも初めて見た淡色型/アカアシミズナギドリ


アカアシミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ/クロアシアホウドリ


クロアシアホウドリ/コアホウドリ/クロアシアホウドリ2、アカアシミズナギドリ1(中央)、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリの4種


GPS波浪計  オオミズナギドリ ハイイロミズナギドリ


ハイイロミズナギドリとオオミズナギドリ


ハイイロミズナギドリとアカアシミズナギドリ


金華山沖GPS波浪計 ハイイロミズナギドリの群れ 


ハイイロミズナギドリ     クロアシアホウドリ


クロアシアホウドリのペア。片方がディスプレイしていたが相手にされていなかった。

クロアシアホウドリ  大函崎,小函崎。桟橋から二の御殿もしくは山椒峠を上って下って,ここにまた歩いて行けるのはいつの日か?体力的にはもう無理。遊歩道がよほど整備されていないと。以前の記録は,「金華山・航路」の項をご覧ください。学生時代から行っていたが,本当に美しい風景が広がっていた。

この夜の皆既月食


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2020年5月29日(金)金華山沖

2020年08月10日 | 金華山沖・仙台湾

■2020年5月29日(金)6:20-8:20【天気】晴れ【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ,EOSR+RF24-105
【場所】鮎川港~金華山沖(金華山沖波浪観測施設灯付近)往復・コバルトライン
【種名】キジバト,トビ,ノスリ,ハヤブサ,サンコウチョウ♂♀,モズ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ヤマガラ,シジュウカラ,ヒヨドリ,ウグイス,エナガ,センダイムシクイ,メジロ,ムクドリ,クロツグミ,アカハラ,ツグミ,コサメビタキ,キビタキ,オオルリ,スズメ,キセキレイ,ハクセキレイ,カワラヒワ,イスカ,ホオジロ,アオジ(18科29種)コバルトライン女川~鮎川浜 ニホンシカ,ニホンザル
【種名】オオハム2,クロアシアホウドリ1,オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ(6科8種)鮎川浜~金華山沖波浪観測施設灯周辺海域往復 カマイルカ,バンドウイルカ,シイラ,サメSP
【メモ】コバルトラインの夜明けを撮影するために,2時頃自宅を出発し,3時30分に石巻製紙工場の美しい夜景を撮影し,女川コバルトラインに向かったのはいいが,途中右折すべきところを直進して女川牡鹿線に入り,どうみても違うと引き返した分,時間をロスしたが,何とか展望台に太陽が登る前に到着した。一通り撮影して,また走り出し,いつもは大原分岐点で下がるところを時間があったので,そのままコバルトラインを走って,鮎川浜に到着するコースを選んだところ,今回は撮影できなかったが,鳥見のよいポイントをいくつか見つけることができた。特にサンコウチョウは,朝日があたるいい場所にいたのだが,目の前にいたのを少し遠くを探してしまい,♂♀ともに撮り逃がしたのは本当に残念だった。こんな近くにいるの?というところにいて気がついた時には飛ばれてしまった。
さて鮎川浜について,カモメ類を逐一見ていると,時間になり出港した。網地浜を真横に見るあたりから,ハイイロミズナギドリやオオミズナギドリが飛び出し,金華山を過ぎたあたりの海域で,いつも通りハイイロミズナギドリが多くなったのでいったん停船し,海鳥が集まってくるのを待ったが,クロアシアホウドリが一羽いるだけだったので,再び船を進め,波浪計をまわって,北に10分ほどいったあたりで,海鳥が集まるのをいつも通り待ったが,今日は鳥がいない日のようだった。海はほぼ凪状態で海霧もなく,撮影にはいいが海鳥は出ない。5月下旬でここまで出ないのは初めてだった。仕方がないので,帰ることにしたが,今日は,サメ,シイラ,そして,カマイルカの大群に出会った。1頭,バンドウイルカも見た。鳥ではなくイルカの日だった。
【写真】

製紙工場    コバルトラインの夜明け

オオセグロカモメ♂型と♀型   ハイイロミズナギドリ

オオミズナギドリ ハイイロミズナギドリ クロアシアホウドリ

大洗行きフェリー オオハム   サメの背びれ

   ハイイロミズナギドリ クロアシアホウドリ

シイラとカマイルカ カマイルカ  船にやってきたカマイルカ

カマイルカ オオミズナギドリとフェリー 鮎川港

キセキレイ

キセキレイ(コバルトライン)トウネン夏羽とハマシギ夏羽(雲雀地区)

この日の月


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2019年5月28日(火)金華山沖

2019年05月28日 | 金華山沖・仙台湾

■2019年5月28日(火)6:24-8:07【天気】曇り【【レンズ】EF500Ⅱ,EF100-400Ⅱ,RF24-105
【場所】鮎川港~GPS波浪計付近金華山沖
【種名】オオハム1,コアホウドリ1,クロアシアホウドリ11,オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ++,ハシボソミズナギドリ+,アカアシミズナギドリ2,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ウトウ8(6科12種)カマイルカの群れ

【メモ】4月下旬から行ける日の海の状況が毎回よくなく,今日まで延びてしまったが,とりあえず出港できた。網地島を横に見るあたりでは海霧が出て,オオミズナギドリやハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリが船の周りを飛び交い,金華山を過ぎる頃には早くもクロアシアホウドリが1羽やってきた。いったん停船し,海鳥が集まるのを待っていると,クロアシは全部で11羽,アカアシミズナギドリも2羽やって来た。ただ,あたりがまだ暗く,10分ほど停船してから,GPS波浪計をまわって,いつものポイントに行くことにした。途中カマイルカの群れがいるのを教えられたが,何しろ揺れるので,ピントが合ったのが一つもない。いつものポイントに停船していると,先ほどのクロアシアホウドリの群れがやってきて,いつも間にか,目の前にコアホウドリが1羽いた。クロアシアホウドリ11羽のうち2羽がすぐに船に寄ってきた。30mほど離れたところに群れている一団は,例によって,話し合いをしているようなしぐさをしている。アホウドリが来ないか30分ほど待ったが,結局,現れなかった。時期的にはこれまでの記録だと4月下旬~5月中旬にかけて観察しているので,ちょっと遅かったかもしれないが,実態はよく分からない。何回が沖に出ているうちに,いつかは会えると思う。とにかく,行かないことには見ることはできない。
【写真】
※ここから24-105mm

鮎川港を出港し,ウミネコを引き連れながら進むと,ミズナギドリ類がやってくる。

※ここから100-400mm

ウミネコ,オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリが多い。

クロアシアホウドリ/アカアシミズナギドリとオオミズナギドリ/ハシボソミズナギドリ

クロアシアホウドリの群れ/GPS波浪計/クロアシアホウドリ

クロアシアホウドリ。すぐそば(3mくらい)までやってくる

クロアシアホウドリ

クロアシアホウドリの群れ

※ここから500mm

ハイイロミズナギドリ,おでこというより,嘴の形がハシボソとは違う。/コアホウドリ/クロアシアホウドリ

クロアシアホウドリ。成鳥,幼鳥,年齢の区別がよくわからない。

クロアシアホウドリ。ちなみに近寄ってきた個体2羽は足輪はない。たいてい,ないが。

コアホウドリ。これも年齢がわからない。アホウドリは羽衣がかなり違うのでわかるが。/クロアシアホウドリが4羽


 

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2018年6月24日(日)金華山沖

2018年06月24日 | 金華山沖・仙台湾
■2018/6/24(日)6:37-8:38【天気】晴れ 【レンズ】100-400Ⅱ 500Ⅱ
【場所】鮎川港~GPS波浪計付近金華山沖
【種名】オオハム夏羽1,コアホウドリ1(足輪なし),クロアシアホウドリ2(足輪なし),フルマカモメ暗色型1,オオミズナギドリ50以下,ハイイロミズナギドリ20以下,ハシボソミズナギドリ0,アカアシミズナギドリ0,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ+,オオセグロカモメ3(5科10種)
【メモ】前回も海鳥なし状態だったが,今回も前回よりはちょっといいが,カモメ類も,ミズナギドリ類も,アホウドリ類も個体数がかなり少なかった。前回とは違って,一応,出港してからの海鳥の海域毎の出現パターンは同じだが,とにかく個体数が極端に少ない。ウミスズメ,ウトウが0というのも初めてだった。替わりにフルマカモメが1羽浮いていて,写真を撮るまもなく通り過ぎ,面倒なので停船もしてもらわなかったので,ちゃんとした写真は撮れなかったが,紛れもなくフルマカモメの暗色型だった。嘴の形と模様が独特なので,見間違えようがない。白色型なら停船してもらっていた。さてGPS波浪計付近に行ったが,まったくだめで,クロアシアホウドリが2羽出たが,アカアシミズナギドリもいない。しばらく待っていると,急に目の前にコアホウドリがいつの間にか浮かんでいて,どこから来たの?という感じだった。しばらく停船していたが,他には出そうになかったので,時間になり,帰ることにした。秋に1回船を出してもらって,コシジロアジサシを見たが,うねりがかなりだったので,今シーズンはこれで終わり,来年はぜひ,海鳥の餌になるたくさんの魚を期待したい。
【写真】
  
■フルマカモメ暗色型/さんふらわあ/ハイイロミズナギドリ
  
■オオミズナギドリ/ウミネコ/クロアシアホウドリ
  
■船にやって来たコアホウドリ。少しずつ近づいてくる。
  
■どんどん近づいてくるので,ほとんどピントが合わない。遠くから見るとコアホウドリはアイシャドウをしているように見えるが,近くで見ると,黒っぽい羽毛が絶妙な感じで生えているのがわかる。


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2018年5月22日(火)金華山沖

2018年05月22日 | 金華山沖・仙台湾
■2018/5/22(火)6:10-8:15【天気】晴れ 【レンズ】100-400Ⅱ
【場所】鮎川港~金華山沖(GPS波浪計付近)
【種名】オオハム,コアホウドリ1,クロアシアホウドリ2,オオミズナギドリ10+,ハイイロミズナギドリ3+,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ(5科9種)
【メモ】金華山沖に魚がいないので海鳥もいないという日だった。この時期にここまで海鳥がいない日も初めてだった。かろうじて,アホウドリ2種がでたが,個体数も種類数も少なく,ウミネコの数さえ少なかった。ウミスズメとウトウがいないのだから,魚もいないということだろう。6月にもう一度海の条件(波高,風速,風向)がよければ行くつもりだ。
【写真】
  
■オオハム/コアホウドリ/GPS波浪計とウミネコ
  
■さんふらわあと金華山/オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
  
■クロアシアホウドリ/ハイイロミズナギドリ


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2017年5月23日(火)金華山沖

2017年05月23日 | 金華山沖・仙台湾
■2017/5/23(火)6:30-8:25【天気】晴れ時々曇り
【レンズ】EF100-400mmF4-5.6LISⅡ+EOS7DmkⅡ AVf5.6 ISO100,EF16-35mmF2.8LISⅢ+EOS5DmkⅣ AVf2.8 ISO100
【場所】鮎川港~金華山沖往復
【写真】
  
■オオハム夏羽/クロアシアホウドリ/ハイイロミズナギドリ
  
■クロアシアホウドリとコアホウドリ
  
■クロアシアホウドリとオオミズナギドリ/コアホウドリとオオミズナギドリ/コアホウドリ
  
■金華山に近いところで最初の海鳥の群れ/いったん離れて,またやって来るコアホウドリ
  
■この海域から離れようとしたところ,アホウドリ幼鳥2年目?が金華山をバックにやってきたが,船の方には来ず,北上。/アカアシミズナギドリもいつもの海域より近いところで。
  
■次のポイントに移動するはずが,GPS波浪計に着くかなり前に,また群れに遭遇。クロアシアホウドリが次々にやって来て着水。
  
■およびでないセグロカモメ/コアホウドリも2羽船の近くにやってきた
  
■オオミズナギドリ/クロアシアホウドリは一番フレンドリーで,すぐ寄ってくるし,追いかけてくる。
  
■コアホウドリ/ハイイロミズナギドリ/アホウドリ幼鳥が出現,先ほどのものとは別個体
  
■着水はしなかったが,船の周りを何度も飛ぶ。幼鳥でもアホウドリは大きい!
  
■GPS波浪計手前の海域から戻る。ウミネコやクロアシアホウドリ,ミズナギドリ類は船の後を付いてくる/ハイイロミズナギドリ/コアホウドリ


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2017年5月18日(木)金華山沖

2017年05月18日 | 金華山沖・仙台湾
■2017/5/18(木)6:22-8:13【天気】晴れ
【レンズ】EF100-400mmF4-5.6LISⅡ+EOS7DmkⅡ AVf5.6 ISO100,EF16-35mmF2.8LISⅢ+EOS5DmkⅣ AVf2.8 ISO100
【場所】鮎川港~金華山沖(GPS波浪計周辺海域)・早朝:コバルトライン展望台
【種名】オオハム1,クロアシアホウドリ1,オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ+,ハシボソミズナギドリ3,アカアシミズナギドリ2,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ウトウ3(6科11種)
【メモ】5月23日(火)の下見に一人で金華山沖に出かけた。2時に起床してコバルトラインで月と朝日を撮影し,鮎川港に5:30に到着。6時過ぎに出港した。風も波もない雲のない絶好のコンディションだったが,海鳥の出現回数,個体数とも少なかった。一人だったので見る目も少なかったのだが。出港してすぐ,網地島付近でハイイロミズナギドリが出,金華山を過ぎる頃にはオオミズナギドリが船に付いてきたり,脇をウトウが飛んだが,何しろ個体数が少ない。GPS波浪計に着く前にクロアシアホウドリが1羽出て,船の周りを飛んだがすぐに北東方向に飛んで行ってしまい,着水もしなかった。それからGPS波浪計周辺でアカアシミズナギドリや,ハシボソ・ハイイロなど出たが,何しろ数が少なく,アホウドリ類もしばらく待ったが来なかったので,次のポイントに向けて北上したが,ここがいつも一番いるはずが全然おらず,ウミネコとオオミズナギドリやハイイロ,ハシボソが若干いるだけだったので,まあ,今日はいいやと引き返すと,途中でオオハムが珍しく船を追ってきた。後ろに着水し,その後,また付いてきたが金華山方向へ飛んでいった。クロアシアホウドリもまたやって来たが,あまり近寄ることなく北東方向へ飛んで行ってしまった。帰りはウトウやその他の海鳥もでなかった。今シーズン最初の調査だったが,次回に期待だ。
なお,早朝のコバルトラインは,オオルリ,キビタキ,センダイムシクイ,イスカ他,夏鳥が多くいた。
【写真】
  
■月面/女川コバルトラインの夜明け
  
■金華山と太平洋フェリーM.S.きたかみ
  
■GPS波浪計/オオミズナギドリ
  
■オオハム/ハイイロミズナギドリ
  
■クロアシアホウドリとアカアシミズナギドリ


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2016年5月28日(土)金華山沖

2016年05月28日 | 金華山沖・仙台湾
■2016/5/28(土)6:30-8:21【天気】薄曇り
【場所】鮎川港~金華山沖
【種名】シロエリオオハム2,クロアシアホウドリ5,オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ++,ハシボソミズナギドリ+,アカアシミズナギドリ2,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ウトウ,トビ(7科12種)カマイルカ
【メモ】今年度3回目で,コースはすべて同じだった。漁港を出て,網地島の中央部が右舷に見えるあたりからシロエリオオハムが飛び始め,網地島灯台と金華山を両舷に見る海域あたりから,少数のハシボソ,ハイイロミズナギドリが見え始める。ウトウも少数ながら見えるが,今回は特に個体数は少なかった。ウミスズメは皆無。金華山とGPS波浪計の中間地点あたりからミズナギドリ類の大群が飛び始め,クロアシアホウドリも出始める。左舷方向にさらに大きな群れがあり,近づくとカマイルカの小群が見えた。このあたりは,フェリー航路の外側になる。GPS波浪計付近でハイイロミズナギドリを中心に大群が浮いていたので停船し,しばらく観察した。ここで,ミズナギドリ4種,クロアシアホウドリ3羽が見られた。そこから北上し,次の群れが集まっているところに行くと,クロアシアホウドリは同時に観察できた個体数で5羽確認できた。船を少しずつ動かすと一緒に付いてくる。いずれもすぐそばにいるので,よく観察できるが,今回はアホウドリは見られず,コアホウドリも観察できなかった。コアホウドリに関しては昨年,今年と観察できていない。今シーズンはその後土日は天候が悪く,6月にもう1回来る予定でいたが実現できなかった。
【写真】
  
■網地島灯台とハイイロミズナギドリ/金華山と江島/ハイイロミズナギドリ
  
■ハイイロミズナギドリの飛翔/写真には写っていないがカマイルカの群れが魚を追っており,そこにミズナギドリ類が群れていた。/大洗行きフェリー「さんふらわあ さっぽろ」
  
■ハイイロミズナギドリ。嘴がハシボソミズナギドリより長く,体色はハシボソがより黒っぽい。飛翔時の翼の形状も違うが,早朝で曇っていて暗いときなどは意識してみないとよくわからない。/クロアシアホウドリ。この日は計5羽。/ハイイロミズナギドリ
  
■海中に頭を入れて餌を探すハイイロミズナギドリ。短時間なら海中に潜水もできる。オキアミの一種を食べているのをよく見る。しかし,オキアミをあげても食べないのはどうして?/オオミズナギドリ。いかにも管鼻目(ミズナギドリ目)という感じ。/ハイイロミズナギドリのランディング。
  
■オオミズナギドリ/ハイイロミズナギドリの群れと遠くにGPS波浪計
  
■アカアシミズナギドリはたいてい2個体は観察できるが,写真はまともに撮れたことがない。金華山沖観察エリアにいるミズナギドリ類で,圧倒的に個体数が多いのがハイイロミズナギドリ,次がオオミズナギドリ,次がハシボソミズナギドリ,そして毎年2羽のアカアシミズナギドリ。/これは典型的な丸っこいハシボソミズナギドリ。嘴の長さがハイイロミズナギドリより短い。アカアシミズナギドリはアカアシが特徴というよりは嘴が他と違ってアカっぽい色をしている。先端は黒っぽい。体色もより赤茶。ただし,飛んでいるときの識別点は嘴から頭の形と,飛び方や飛翔形がハシボソ・ハイイロとは異なるところ。
  
■苫小牧に向かう「さんふらわあ たいせつ」とクロアシアホウドリ/クロアシアホウドリ/GPS波浪計。ここから北へ向かうと次のフィールド。
  
■ハイイロミズナギドリは体色が焦げ茶色,ハシボソは黒褐色。
  
■ハイイロミズナギドリ/アカアシミズナギドリがクロアシアホウドリと一緒に飛んできた。シャッターチャンスで連写したが,ピントがやや合ったのはこの2枚だけ。
  
■ハイイロミズナギドリ。実際はもっと暗い色。クロアシアホウドリ。白目は近くに浮かんでいるとき一瞬見えることがある。
  
■海面を滑り,走り,そして着水。ただし,これはランディングではなく,着水状態からちょっと走って海面を滑り,距離を縮めるためにちょっと走って着水したもの
  
■クロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリ。

■クロアシアホウドリ,オオミズナギドリ,ウミネコ。


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2016年5月14日(土)金華山沖

2016年05月14日 | 金華山沖・仙台湾
■2016/5/14(土)7:35-8:45【天気】晴れ時々曇り
【場所】鮎川港~GPS波浪計付近金華山沖
【種名】シロエリオオハム,クロアシアホウドリ4+,アホウドリ2(4,5歳くらいの若い鳥),オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ,アカアシミズナギドリ2,ヒメウ,ウミウ,ヒレアシシギSP,ウミネコ,オオセグロカモメ,ウトウ,トビ(8科14種)
【メモ】今日は金華山神社のお祭りがある日で,7:30に出港し,金華山で乗客を下船させた後,沖に向かった。その他の海鳥の出が悪く種類は少なかった。ウトウは若い個体が多く,生殖羽の個体は前回は出たが,今回はほとんど見なかった。GPS波浪計に着く前にアホウドリの若い個体が7:52に出現し,船のすぐ近くまで来て飛び去ったが,8:03にもう1個体観察することができた。コアホウドリについてはここ数年全く観察ができていない。ミズナギドリ類も今日は個体数が少なく,例年,この時期なら大群がいるハイイロミズナギドリがあまりいなかった。それでも今日はアホウドリの若い個体が2羽出たので,とりあえずよかった。位置については,EOS7DMKⅡのGPSで,それぞれの個体の位置を記録してしている。またログは5秒間隔で取っているので,船のコースもグーグルマップ上に表示できる。来年は以前行っていたように,GPS波浪計からさらに沖に出てみたいと考えている。
【写真】
  
■旧金華山ホテル。崖崩れの岩や土砂は撤去されて道が復活している。/クロアシアホウドリ/アホウドリ
  
■アホウドリ/クロアシアホウドリ
  
■着水時は,片足ずつ出して両足にし,減速しているように見える。/ウミネコと比較するとその大きさがわかる/着水体制
  
■いったん着水をやめたところ/着水したクロアシアホウドリ
  
■ウトウ若鳥の着水体制から潜水
  
■翼が非常に長いクロアシアホウドリ。これが着水時にはたたんでいるというのがすごい。
  
■クロアシアホウドリ
  
■ハシボソミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
■アホウドリ
  
■太平洋フェリーきそ/アホウドリ
  
■クロアシアホウドリの着水。足を出して波の上を滑るように着水し,スピードを落として前のめりにザブンと波に突っ込む。
  
■クロアシアホウドリ。白目はよほどのことがない限り見えないが,白目が見えることもある。
  
■ウトウ若鳥と潜水/クロアシアホウドリ正面から


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2016年4月24日(日)金華山沖

2016年04月24日 | 金華山沖・仙台湾
■2016/4/24(日)6:10-8:55【天気】曇り
【場所】鮎川港~GPS波浪計付近金華山沖
【種名】ヒドリガモ,シロエリオオハム,クロアシアホウドリ1,オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ,アカアシミズナギドリ2,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ(7科11種)
【メモ】今シーズン最初の金華山沖だったが,例年になく海鳥の数が少なかった。ミズナギドリ類も個体数がかなり少なく,アカアシは最初からいつ行っても2羽しかいないので?しかたがないにしても,他の海鳥はさっぱりだった。ウミスズメを1羽も見ないのは初めてだったし(いるにはいたろうが),ウトウの数もかなり少なかった。この時間帯の観察で,しかも曇っているとほとんどまっとうな写真は撮れない。ということで第1回は終わった。
【写真】
  
■ウトウ夏羽/オオミズナギドリ/アカアシミズナギドリ
  
■アカアシミズナギドリ/GPS波浪計/オオミズナギドリ
  
■クロアシアホウドリ/ハシボソミズナギドリ
  
■オオミズナギドリ/ヒドリガモ/アカアシミズナギドリ

■ウトウ夏羽


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2015年5月31日(日)金華山沖

2015年10月01日 | 金華山沖・仙台湾
■2015/5/31(日)6:10-8:11【天気】晴れ
【場所】金華山沖
【種名】シロエリオオハム5+,クロアシアホウドリ10+(足輪1,上尾筒白色1),オオミズナギドリ+,ハイイロミズナギドリ++,ハシボソミズナギドリ2+,ヒメウ+,ウミウ+,ウミネコ++,オオセグロカモメ+,アジサシ10+,トウゾクカモメ1,ウミスズメ+,ウトウ+(7科13種)
【メモ】前回調査ではクロアシアホウドリの観察個体数が情報より少なかったので,例年通りもう一度行ってみた。今回は最初からウミネコを後ろに付けさせてアホウドリ類が船を早く発見できるようにしたところ,GPS波浪計よりもずっと手前の海域で,クロアシアホウドリが集まってきた。前回観察した個体と同一かはわからないが,上・下尾筒が白いクロアシアホウドリもいた。例によって,足輪をしているクロアシアホウドリは少なく,ほとんどは足輪がない個体が多かった。ミズナギドリ類は,アカアシミズナギドリについては,GPS波浪計辺りにいつもいるので,今日はそこまで行かなかったので観察できなかった可能性がある。何回も金華山沖に出ていると,だいたい,海域のどの辺にどんな海鳥がいるかわかってきた。大まかにいうと,鮎川港から出港し,網地島を過ぎる頃から,アビ類やウトウ,ウミスズメ,ウミガラス類が出て,ハシボソミズナギドリもぽつぽつ出る。次にハイイロミズナギドリやオオミズナギドリの群れがいる海域を通過し,そこからしばらくミズナギドリ類の個体数が少なくなる海域があり,GPS波浪計から北上すると,アホウドリ類やアカアシミズナギドリが集まってくる海域に出る。だいたいいつもはここで停船して観察することになる。前回はこの辺りをかなりこまめに回ったが,アホウドリもコアホウドリも出なかった。というより,ここ数年は,以前は必ずいたコアホウドリの姿が見えないことが気になる。とはいえ,以前5月中旬に船を出してもらってひどい目に遭っているので,今年は行かなかったが,要するにこまめに行けば会えるときには会えるし,いないときに行ってもいないということだろう。今シーズンは4月にアホウドリの幼鳥を見たのが収穫だった。
【写真】
  
■ハシボソミズナギドリ?/シロエリオオハム
  
■ハシボソミズナギドリ/オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリ足輪附き
  
■クロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリ足輪なし
  
■クロアシアホウドリ足輪なし
  
■餌を取りに水中に潜るハイイロミズナギドリ。短い時間だが海中に潜ることができる。/クロアシアホウドリの虹彩/おそらく年齢差で異なる白い部分
  
■トウゾクカモメ。尾羽がまだ伸びていない。/上尾筒が白いクロアシアホウドリ
  
■クロアシアホウドリと背景は金華山/アジサシの群れ


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