私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2014年11月29日(土)自宅の庭

2014年11月29日 | 庭に来る鳥
■2014/11/29(土)11:35-12:00【天気】曇り
【場所】自宅庭
【種名】キジバトペア1、ヤマガラ8、シジュウカラ♂1、ヒヨドリ7、スズメ32(4科5種)
【メモ】朝、久々にゆっくり起きて庭を見ると、ヤマガラが8羽、餌台周りの地面で採餌していた。急いでカメラを持ってきてリビングからそっと窓を開けたが、全然逃げるでもなく採餌している。それではとゆっくり濡れたベランダに出てもやはり次々に目の前を行ったり来たりして採餌している。距離的には2mくらいだ。シジュウカラも1羽いた。何しろ部分的に陽がさすところもあるが、全体的に雨雲風で暗く、1段アンダーにし、ISO100は外せないので、これでシャッタースピードは1/10秒以下。手持ちなのでほとんどぶれたが、数枚はやや撮れているのがあった。ヤマガラやシジュウカラはヒット・アンド・アウェイでひまわりの種をゲットすると、近くの小枝に止まって両足で抑えて嘴で殻をやぶり中の胚珠を食べるのだが、1羽だけ餌台の縁に止まって、そこで殻を割って食べ、ちょっと振り向いて種を取り食べるというのを繰り返しているのがいた。度胸が座っているのか、無頓着なのか、怠け者なのか、逃げるのに自信があるのか、それともフレンドリーなのかわからないが、いつまでもいるので動画を撮ることにした。①振り向いてヒマワリをついばみ、②殻を割って③食べるワンサイクルが約3~4秒だった。昨シーズンは小鳥が非常に少なかったので残念だったが、今シーズンは昨年より暖かい冬かもしれない。
【写真】
  
■顔を上げると模様がつながっていておもしろい。/唯一ややぶれないでピントが合った写真。/ちなみに餌は、3種類(「野鳥の餌」、「鳩の餌」「ひまわりの種」)の混合。最初の頃は、トウモロコシの実や大きな麻の実はキジバトしか食べなかったが、最近はスズメも全部食べてしまうので、キジバトペアが遅れてくるとなくなっていることも。ヒヨドリとメジロ用にはミカンとリンゴの輪切りをキウイの枝にさしてる。
  
■餌台周辺の落ち葉はすっかり履いてしまわないで適当にしておくと、葉っぱをひっくり返すのが専門のアカハラ、シロハラなんかが稀にやってくるので、楽しみだ。


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年11月23日(日)南三陸漁港めぐり

2014年11月23日 | 南三陸漁港
■2014/11/23(日)8:16-10:45【天気】曇りのち時々晴れ
【場所】北上川~長面浦~十三浜~小室・大室漁港~相川漁港~波伝谷漁港~戸倉海岸
【種名】コハクチョウ、オオハクチョウ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イカルチドリ、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、ワシカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、カシラダカ(20科50種)
【メモ】連休中日の日曜日、今シーズン冬季最初の南三陸漁港めぐりに出かけた。三陸道河北ICで降り、道の駅上品の郷の前を通って北上川沿いの県道30号にでるところから探鳥がスタートする。水門近くの灌木にトビが1羽止まっていた。広大なヨシ原を見ながら大川方面へ向かう。時々ポイントで車を止めて観察し、長面浦へ行く。津波の前はこのコースを行っても、時間に余裕がある時や、対岸から見て長面海水浴場周辺の浜にカモメ類の大群が見える時に戻って見るというのがせいぜいだったが、津波後は行くようにしている。農地復興工事はだいぶ進んでいるように見えたが、鳥屋場を中心とした約1.2平方Kmほどの農地は地盤沈下で今も水底にある。ただ、今年の3月16日に行った時よりも工事が進捗していて、決壊した富士川沿いの堤防工事のために大型トラックがすれ違えるほどの道ができ、大型のテトラポッドを積載した大型トラックが往復していた。この広い内水面にはカイツブリ類やカモ類が多く飛来している。特に道路近くの岸付近にカイツブリ類が集まっていて、しきりに潜水しているのをみると、餌になる小魚が多くいるのかもしれない。
 また、津波以前は海跡湖である長面浦から尾崎地区への橋の下を通り、稲荷神社の先端を回って蛇行し、干潮時には干潟を形成し、長面海水浴場の南端で外海へ続いていた水路は、津波によって、浜の半分が削られたことによって、内湾状態になっている。ここにも同じようにカイツブリ類やカモ類が群れている。
 さて、クロガモがそろそろ来ているはずだと思い探したが、ここも十三浜もスズガモの群れしかいなかった。大室・小室漁港は沖の巨大防波堤にはいつものようにカモメ類が多数いたが、港内には思いの外おらず、船揚場にもカモメ・カモ類はまったくいなかった。相川漁港に行くと、ワシカモメとセグロカモメの幼羽がいたくらいで、波伝谷漁港は全くいなかった。戸倉海岸も同じような状態だった。
 今回はコクガンもクロガモも観察できなかったが、例年だとすでに観察できるの頃なのでよく見ればいたかもしれない。これから最低月2回のペースでこのコースを周る予定である。
【写真】
  
■ヨシ原とトビ/ユリカモメ成鳥冬羽/津波で破壊された長面漁港のカワウ、マガモ
  
■同じくマガモ/田畑や集落が沈む内水面のハジロカイツブリとカンムリカイツブリ。大型トラックが行き来する岸近くでしきりに採餌していた。
  
■オオハクチョウとコハクチョウ。コハクチョウは3羽とも嘴の黄色い部分の色が違うので年齢差があるのかもしれない。/ワシカモメ第4回冬羽/セグロカモメ幼羽
  
■ワシカモメとセグロカモメ/セグロカモメ幼羽の初列内側は色が薄い。/セグロカモメ同一個体
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽♀タイプ/オオセグロカモメ第4回冬羽/相川を遡上してきたサケ


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年9月30日(日)鳥の海

2014年11月16日 | 鳥の海
■2014/9/30(日)11:08-12:48【天気】晴れ
【場所】鳥の海
【種名】マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、カイツブリ、ハジロカイツブリ2、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、オグロシギ12,トウネン6+、ウズラシギ幼羽2、ハマシギ3+、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ノスリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、スズメ、カワラヒワ(11科24種)
【メモ】蔵王の帰りに青根の温泉に入ってから、鳥の海に行った。分校跡の石窯ピザも食べたかったが、最近はいつ行ってもいっぱいでしばらく食べてない。お釜ピザはいつだったか、持ち帰りで買ってきたのを食べたことがあったがおししかった。
さて、最初に荒浜中東の湿地に行ってみた。道の両側にシギとカモがいたが、ウズラシギの幼羽とオグロシギの幼羽、カモはコガモがほとんどだった。干潟や海岸の方に行ってみたが、ほとんどいない状態で、いつもの防波堤下岩のトウネン、ハマシギくらいだった。ミサゴが合計5羽以上いた。干潟から帰る途中、ノスリがホバリングしているのを見ていると、車の前を横切ってチュウヒの成鳥♀が飛んでいった。今シーズンこのフィールドでは初認だった。
【写真】
  
■コガモとウズラシギ幼羽/オグロシギ、カルガモ、コガモ/ハジロカイツブリ
  
■トウネン幼羽/チュウヒ♀成鳥(おそらく)

■ミサゴ


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年9月30日(日)蔵王馬の背

2014年11月16日 | 宮城蔵王
■2014/9/30(日)8:22-8:48【天気】晴れ時々曇り
【場所】蔵王馬の背
【種名】ホシガラス1、ビンズイ1(2科2種)
【メモ】お釜の斜面の紅葉は綺麗だったが、鳥は極端にいなかった。
【写真】
  
■ナナカマド/お釜の斜面の紅葉/お釜


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年10月4日(土)鶴ケ谷中央公園

2014年11月12日 | 県外・国外・その他
■2014/10/4(土)8:50-9:10【天気】晴れ時々曇り
【場所】鶴ケ谷中央公園池
【種名】アオゲラ成鳥♀1(1科1種)
【メモ】早朝、鶴ケ谷中央公園に行ってみた。ピョーピョーという大きな声がして、初めは考えこんだが、すぐアオゲラということに思いつき、声の方向を探すと食痕のある枯れた雑木のてっぺん近くで、餌を探して突いていた。餌を探すときの音はドラミングよりは小さい。あいにくこちら側には来なかったので、全身を確認することはできなかったが、このフィールドはいろいろ小鳥が四季折々見られるところだ。
【写真】
  
■アオゲラ♀。背景が暗かったので、露出補正を2段アンダーにして撮影した。


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年10月11日(日)鳥の海

2014年11月12日 | 鳥の海
■2014/10/11(日)10:34-14:38【天気】晴れ
【場所】鳥の海
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、カイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、シロチドリ3+、トウネン2+、ハマシギ27+、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、カワセミ、チョウゲンボウ♀2、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ショウドウツバメ+、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ(17科29種)
【メモ】蔵王で十分に見られなかった時には、鳥の海に行くことになっている。山を降り、東北道仙台南ICからぐるっと回って亘理ICで降りて、鳥の海に向かった。最初に牛橋辺りまで行って引き返し、干潟、海岸、漁港、最後に荒浜中東側を見た。ノスリが非常に多く、ほとんどが虹彩が黄色い若鳥だった。9月に比べてシギチの数も種類も減っていた。荒浜中東側の湿地もカモしか見なかった。
【写真】
  
■ノスリとトビ
  
■ハマシギ冬羽/トウネン冬羽/トウネンとハマシギの群翔


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年10月11日(日)蔵王

2014年11月12日 | 宮城蔵王
■2014/10/11(日)7:05-8:37【天気】晴れ時々曇り
【場所】蔵王エコーライン~馬の背
【種名】アオバト7、ホシガラス6、ビンズイ1(3科3種)
【メモ】小鳥の渡りを見に蔵王に行ったが、毎年見られるアトリやマヒワは観察できなかった。代わりにアオバトが7羽、前山方面へ飛んで行くのが見えた。2008年の岩手・宮城内陸地震で栗駒の山塊が広範囲に崩れた際、ランプの宿もまた被害に遭い、峡谷が崩れて渓流が堰き止められ、その中に赤い屋根の由緒ある温泉宿が沈んでしまったことがあった。その年もシノリガモやアカショウビン、ヤマセミの観察・撮影に行っていたのだが、偶然、ランプの宿を山道から撮影した写真が残っており、蔵王のお釜も危ないというので、よけい蔵王に行って風景や、植物を撮ったりした。そういうこともあって、今後噴火につながらないことを切に願うのみである。
【写真】
  
■かなり遠かったが証拠写真くらいには撮影できた/刈田岳駐車場から山形方面/ナナカマドの実
  
■お釜とその周辺


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年10月26日(日)名古屋-仙台フェリー航路

2014年11月12日 | 金華山沖・仙台湾
■2014/10/26(日)5:50-16:08【天気】晴れ時々曇り
【場所】三浦半島沖~房総半島~銚子沖~南相馬・相馬沖~閖上沖~仙台港(太平洋フェリーきそ)
【種名】コアホウドリ成鳥1、クロアシアホウドリ1、フルマカモメ中間型3、オオミズナギドリ++、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ(3科7種)、レース鳩1
【メモ】金曜日に京都に一泊し、教育工学の発表のあと京都は何も見ず、おみやげの八つ橋だけを京都駅で買い、宅急便で送って名古屋に向かった。名古屋では藤前干潟を日が暮れるまで見て、フェリーに乗り、日曜日の夜明けから海鳥を探した。ほとんど凪で海鳥は飛ばず、やっと銚子沖からオオミズナギドリが出始めた。クロアシアホウドリはちょうど銚子沖を過ぎたところで1羽観察できた。船の左舷下を悠々と飛んでいった。
 1時を過ぎたところで、福島第2原発が見え、1時30分過ぎにはたくさんのクレーンが立ち並んだ福島第1原発が見えた。そこを過ぎる頃に漁船の後を追っていたコアホウドリ成鳥1羽を見たがかなり遠かった。相馬沖で船の左舷に浮いているフルマカモメ中間型2羽を見つけた。あまり飛ぶ様子もなく、波乗りをしていたが、フェリーの大波にたまらず飛んだ。さらに15時30分を回ったところでフルマカモメ中間型が船を横切っていった。位置的には閖上沖だった。もう少し出るのかと思ったが、あまり海鳥は出なかったが、新幹線で京都まで行ってまた新幹線で帰るよりは、ずっとよく休めたし、海鳥も見られたのでよかった。前回は3.11の数日前にこの航路を往復したが、かなりの種類と個体数の海鳥を観察した。
【写真】
  
■銚子沖のクロアシアホウドリ/福島第2原発/コアホウドリ成鳥
  
■福島第1原発/フルマカモメ中間型。
  
■相馬沖フルマカモメ/すれ違ういしかり/閖上沖フルマカモメ


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2014年11月8日(土)白鳥地区・蕪栗沼

2014年11月11日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2014/11/8(土)14:11-16:48【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼・白鳥地区
【種名】マガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、トモエガモ♂1、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ヘラサギ成鳥1、オオバン、レンカク幼羽1、トビ、ノスリ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、(12科23種)
【メモ】前日に情報をいただき、花巻での仕事を終えるとすぐに引き返して蕪栗沼にレンカクを見に行った。双眼鏡も持たずにカメラだけ持って、あたふたと土手を登ると、知り合いの方をはじめ4人ほど見ていた。場所を教えてもらうと比較的近くにいるのがわかった。とりあえず一安心。しかし、300mmではさすがに遠かった。土手を降りて、近寄ってくるのをじっと待っているとそれほど待たずにやってきた。オオバンより小さくずっとスマートで、ハスやヒシの葉枯の間を餌を探して、活発に動き回っている。見ているうちに2回ほど飛んだが、ふわふわという感じで、以外に面積が大きい長い翼だった。足は薄い暗色の黄緑色でどちらかというと緑色に近かったが、午後の斜光がたまに右側を向いた時あたるだけで暗く、コントラストが出ない。これが午前中ならもっと色が見えていたはずだと思ったが、とにかく教えてもらって見ることができただけでも満足だった。
 夕日を待ったが、陽が雲に入りかけ、ますます暗くなり、ヘラシギもそろそろ見に行かないといけない時間になったので、挨拶をして白鳥地区の南側に移動した。ヘラサギは例によってワイパーのように嘴を左右にはらいながら、餌を探していた。近くにそれまで背眠していた小型のカモがヘラサギに驚いてヘラサギの反対方向にゆっくり移動していたが、それはトモエガモの♂だった。
 その後、蕪栗沼へ落雁を見に行った。前船形山のちょうど上あたりに落陽があって、雲に入りながらも秋の光を放っている。望遠レンズで見ると、マガンの群れが見え、時間が経つに連れて、その数が増えてくる。蕪栗沼の岸近くのヨシワラだけが暗い中で逆光で白く輝いている。ノスリが飛び、向こう岸の高木に止まった。マガンの群れはどんどん多くなり、それとともに陽は落ちて雲は青暗くなる。きりもみ状態でマガンが落ちてくる。やがて次々にヨシワラの後ろに着水していく。すっかり暗くなり、マガンの声が大きくなり、例によって塒入り前、一斉に飛び立って何万という大群が暗い空を網を被せるように覆い、沼をぐるっとまわって、やがて静かになる。
とはいうもののまだまだ声は聞こえる。車に戻る途中、ギャーギャーというすごい大音量で鳴く鳥がヨシワラの中にいて、とてもびっくりした。あちらもびっくりしたろうが。
今日は諦めずに蕪栗に戻ってよかった。
【写真】
  
■田んぼのマガンの群れ/白鳥地区/レンカク
  
■レンカク/足がやはり長い。/レンカクとオオバン
  
■レンカク
  
■レンカクの飛翔/ヘラサギとトモエガモ。奥にマガモ。
  
  
  
■落雁


Copyright(C)2014 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.