私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2009年5月3日(日)鳥の海・新田

2009年05月31日 | 鳥の海
■2009/5/3(日)8:40-13:40【天気】曇り
【場所】鳥の海・新田
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ,キジ,オオバン,シロチドリ,キョウジョシギ,ハマシギ,キアシシギ,イソシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,ユリカモメ,ホイグリン系カモメ(残留),オオセグロカモメ,ウミネコ,コアジサシ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ウグイス,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,コムクドリ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(25科48種)
【メモ】例年5月の連休はミユビシギの群れがハマシギやオオソリハシシギの群れに混じって比較的大きな群れで観察できるが,今回はすでに渡ってしまったのか見ることができなかった。ということは夏羽のミユビシギを今シーズンは見ないでしまったということになる。前回の4月中旬には群れがいたので,下旬には当然見られたはずだが残念だった。今回は群れが防波堤の奥の方にいたので,群れの前に座って(約2,3m前),潮が引いてくるまで約2時間ほど群れの行動を観察していた。最前列はハマシギが少々とすぐ後ろにオオソリとハマシギ,その後ろにチュウシャクシギとオオソリ,ハマシギという並びで,幅は4,5mくらいだろう。それぞれ背眠したり,伸びをしたり,座って眠ったり,いろいろな行動を取っているが,潮が引いて干潟で採餌できるようになるまで休息しているというパターンだ。座っている前後にコアジサシが降りてきて,♂が♀に求愛の給餌をしている。♀は♂が小魚を持ってくるまで羽繕いに余念がない。大型カモメ類は種類数が少なくなり,オオセグロカモメと残留のホイグリン系カモメくらいだった。
【写真】
  
■キアシシギ成鳥夏羽とイソシギ成鳥夏羽
  
■ハマシギ夏羽の群れ/コアジサシ,天気が悪く,目が撮しきれていない。
  
■コアジサシの飛翔/オオソリハシシギとハマシギ
  
■ハマシギとオオソリハシシギ
  
■防波堤で休息するシギチ全景。100mmでちょっと離れて撮影/座って休息するオオソリハシシギとハマシギ
  
■オオソリハシシギ成鳥♀夏羽/ハマシギ成鳥夏羽
  
■オオソリハシシギ,ハマシギ,チュウシャクシギの混群
  
■オオソリハシシギもハマシギも翼を伸ばしたときの裏面の羽根一枚一枚は本当に美しい。
  
■一羽一羽の行動を見ると本当にいつまでいても飽きない
  
■ハマシギやチュウシャクシギは,パターンが皆同じように見えるが,オオソリハシシギは羽衣に個体差が大きく,少数の群れなら,場所を移しても個体識別ができる。


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2009年5月3日(日)鳥の海写真続き

2009年05月31日 | 鳥の海
■2009/5/3(日)鳥の海写真続き
【写真】
  
■伸びをしている♂夏羽に手前の♀夏羽が一見驚いているように見えるが,実は無関係で,♀は片足を上げて伸びをする前の状態。
  
■伸びをしているひょうきんに見える♀/ハマシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギの群れ,例年だとここにミユビシギなどあと2,3種はいる/チュウシャクシギ。オオソリより大きい。
  
■休息している群れを近くでしばらく観察していると,それぞれのシギが実にいろいろな行動をそれぞれ勝手にやっていることに気づく。
  
■ひときわ大きな遊漁船の警笛に群れが一瞬飛び立ったが,また戻ってきた。ハマシギの飛翔とランディング/♀のために餌を運んできたコアジサシ♂と,それを掠めようとしているもう一羽のコアジサシ
  
■座っているすぐ脇で,コアジサシがダイビングした/潮がだいぶ引き始めたのでシギが休息している堤防から離れ,今度は駐車場近くの干潟の奥の岸で石に座って待っていると,オオソリハシシギの群れがやってきて採餌を始めた。
  
■キアシシギとキョウジョシギの群れがすぐ近くにいたが,すべてH氏よる標識が付いていた。彼らは次はどこで見つかるのだろうか。
  
■オオソリハシシギ♂成鳥夏羽,♀より嘴が短い/キョウジョシギ成鳥夏羽で♀のように見えるが♂かも知れない。
  
■これは典型的な♂/キョウジョシギ夏羽の群れ/オオセグロカモメとウミネコ,カワウの群れ。怪しいのが1羽いるがちょっと情報不足。
  
■各世代オオセグロカモメが揃っている/♂の給餌を待つ♀のコアジサシ
  
■羽繕いしながら餌を待つコアジサシ成鳥♀/ハマシギの飛翔/この日初認だったチュウサギ


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2009年4月29日(水)金華山

2009年05月25日 | 金華山・航路
■2009/4/29(水)9:15-14:00【天気】晴れ
【場所】金華山,鮎川~金華山航路
【種名】オオミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ,ウミウ,ヒメウ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,アオゲラ,コゲラ,ハクセキレイ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,アカハラ,ツグミ,ヤブサメ,ウグイス,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,エナガ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,クロジ,カワラヒワ,マヒワ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科37種)
【メモ】広瀬川,青葉山の様子を見ると,木々の若葉の茂りが例年より早い感じがしたので,5月連休前に金華山に行ってみた。思った通り,クリンソウの開花が例年より早く,標高により差がある地点でも早々と咲いていた。島内は鳥の数より山菜採りの人々の数の方が多いのではという状態。小鳥類は種類が例年になく(昨年も少なかったが)少なかった。ただ,全島アオジという状況で,ここまでアオジの数が多かったのは今回が初めてだった。
 話は戻るが,女川から行くべきか,鮎川から行くべきか迷い,昨年は鮎川でオオミズナギドリとハシボソミズナギドリの大群に遭遇したのを思い出し,鮎川にした。いつもより早い時間に到着したところ,出発が早い船があり(2社ある),早い方の船に乗ったが,最終便を後で聞いて見ると,最初は1時30分,結局2時30分となったが,大函崎に行って2時30分に桟橋に着けるわけがなく,往復切符も買ってしまっていて,神社参拝ならいざ知らず,大函崎でヒメウとウミウの写真を撮るのが大きな目的なので,これにはショックというか,最初にちゃんと話を聞かないで乗船したのを後悔した。結局,鳥を見るなら女川から乗るのがよいとわかった。
 さて,鮎川航路はミサゴが1羽くらい。オオセグロカモメさえほとんどいない。ミズナギドリ類は皆無。桟橋に着くとセグロカモメとシロカモメがいるのが見えたので撮影しに行った。それからイカを食べながら周遊路を歩いたが,年々大木が朽ち木となり,島の自然が荒廃していくのがわかって痛々しい。キビタキやオオルリの個体数もかなり少なく,キビタキを見たのがたった2回で例年いる場所にはアオジばかり,オオルリも声は聞いたが姿は見ていない。その代わり先ほども述べたが,全島アオジで,仕方がないから全部撮っていったところその中にクロジが1羽いたという程度だった。山椒峠を下って灯台近くの周遊路にでると,枯死した白い木々が倒れ,あるいは途中から折れて半分ほどは天をさすといった状態。灯台付近はほとんど木がない。フェリーから見るとその惨状は一目瞭然である。気を取り直して山に入り,谷に入るといった状態の周遊路を鳥もほとんどいない状態でとぼとぼ歩いていった。1回だけミサゴが遠く離れた枯れたマツに止まっていたり,これもマツの枯れ枝にマヒワが群れでいたくらいだった。山の水は枯れているかというとそうでもなく,例年以上に流れはあったが,鳥はいなかった。二の御殿への分岐点ですでに12時,ここから大函崎往復で2時30分に桟橋に着くのは難しかったので仕方なくここで諦め,二ノ御殿を目指した。途中,サンショウクイがいたくらいでアオジばかりだ。二ノ御殿からホテル跡まではキビタキに例年だと2,3羽いるのだが,これもいなかった。
 帰宅してから大函崎のウミウの繁殖やヒメウが気になり,連休中にもう一度行こうかとも考えたが,今年はやめにした。ウミウは,二ノ御殿登山口分岐点の灯台側断崖で今年も繁殖していたが,数えると18番だった。
 今回の金華山は最悪だったが,しかたがない。大学時代から非常に好きな島で,大樹を見ているだけでも気が休まるところである。風害,潮害それに水涸れなどによる大樹の枯死は島の至るところで見られるが,まだまだブナの大木がある。ここを毎年同じ時期に訪れようとする気持ちはずっと変わらないだろう。
【写真】
  
■サクラの種類はわからないがとにかく,背景の海の色との組み合わせがとてもきれいだった/同じ場所だが開花が例年以上に早かったクリンソウの群落/桟橋のセグロカモメ第1回夏羽移行個体
  
■シロカモメ第1回夏羽移行個体とセグロカモメ第1回夏羽移行個体
  
■小鳥はアオジ以外ほとんどいなかったので,コゲラの♂をしばらく撮影していた。♂は頭部に2カ所,赤い小さな羽毛がある。3枚目は穴に舌を差し込んでいるところ。


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観察図鑑 ハヤブサ第1回夏羽

2009年05月23日 | 観察図鑑
■2009/5/23(土)13:07-13:10【天気】曇り
【場所】亘理町新田
【種名】ハヤブサ(1科1種)
【メモ】釣師浜の海の見える喫茶店に食事に行った。その途中,亘理町の新田のいつもの用水路脇の電柱に,ハヤブサの第1回夏羽が止まっていた。食事を終えて満腹なのか,全然動かず撮り放題だった。この前はこの電柱でノビタキを撮影した。嘴,嘴の周り,喉,下腹,それに足には血が付いていた。肉眼で見る分には若干遠いのでそんなに怖くはないが,写真で見るとかなり怖い。ミサゴでさえ怖い顔をしている。ハヤブサに猛追された小鳥やハト,カモなどの恐怖はいかばかりか。シラサギなんかは餌を探す関係か目が斜め下を向いて,こぼれそうな感じだが,ハヤブサなどの猛禽は立体視できるよう両目で正面を見られるようになっている。これはやはり,怖いだろう。それに爪がまたすごい。また指裏の膨らみは,カラスもおそらくその生態にマッチするようかなり工夫された膨らみがあるが,ハヤブサもおそらく獲物をしっかり保持できるような構造になっているのだろう。これまで第1回夏羽をきちんと撮影できていなかったのでラッキーだった。目的地のお店は今回でまだ2回目だが,常連のような感じだ。ピザ,ピザトースト,ハンバーグ,いろいろメニューがあるが,どれも店のご主人夫婦の手作りで,イチゴジャムがうまいのは地域がらもちろんだが,どれもナチュラルでおいしいのである。今日はここから金華山や網地島,田代島等が見えた。いつもはこの2階建ての店から見える浜でカモメ類の撮影をしているわけだが,たまには,家族サービスもよいのである。
【写真】
  
  
  
  
■ハヤブサ第1回夏羽/店の近くの堤防に咲いていた花(マツヨイグサSP)


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2009年5月2日(土)江島・航路

2009年05月19日 | 江島・航路
■2009/5/2(土)10:15-13:45【天気】晴れ
【場所】女川町江島,航路
【種名】オオミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ,ウミウ,ヒメウ,ゴイサギ,ビロードキンクロ♂,ミサゴ,トビ,ハヤブサ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,アマツバメ,コゲラ,ハクセキレイ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,アカハラ,ツグミ,ヤブサメ,ウグイス,センダイムシクイ,キビタキ,エナガ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,クロジ,マヒワ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(23科37種) その他 クジラ2SP
【メモ】ずいぶん久しぶりに連休に江島に行った。海鳥類はミズナギドリ2種類が遠くに見えただけでウトウも見ることができなかった。天気が悪くてガスでもかかっていればたくさん見られるのだが,凪で天気も良かった。江島近くでビロードキンクロと,クジラと思わしき2頭の黒光りのする背中が見えた。島は全島メジロ,センダイムシクイという状態で,シメの数も多かった。どういうわけかゴイサギが飛んで,岩礁の上に降りるのを見た。キビタキは以前見ていたポイントで♂♀で♂がしきりに自分を離そうと,何度も出ていたので,営巣していたのだろう。ハヤブサはペアで,かなり長い時間,いつもの絵になる松の木に止まっていた。営巣はどうなっているのだろうか。場所によって繁殖時期が違うらしいが,2羽で動きもせず1時間くらい同じ場所にいた。繁殖しているとするとカラスとかウミネコなんかもハヤブサのヒナを襲うのだろうか。某所の海に面した断崖のハヤブサは,毎年営巣するが,カラスが邪魔をしてなかなか繁殖できないと言っていたが,ここはどうなのだろうか。
【写真】
  
■マヒワ/センダイムシクイ1羽と行動していたメジロ
  
■メジロとセンダイムシクイ 旧小中学校記念碑の後ろに植樹されているサクラ(の一種)の木に2羽でいた。
  
■以前,観察した場所とほぼ同じ範囲内にいたキビタキ♂。♀も1羽いた。/ウグイス
  
■舗装された小径で餌をついばんでいると思って見たらシメだったという話/突然,目の前の電線に直線的にすごい勢いでやってきて止まったアトリ♂夏羽。周りを探したがどういうわけかこの1羽だけだった。/アマツバメ,群れがびゅんびゅん飛んでいた。以前,7月に行ったときも群れで飛んでいた。
  
■まるで盆栽のような松の木に止まっているハヤブサのペア/またしてもシメ/至る所にいるセンダイムシクイ
  
■今回全島センダイムシクイ状態だったので,センダイムシクイの特徴である黄白色の頭央線もよく見ることができた。/キビタキ♂。何度も同じ個体を観察することができたが,何しろ葉の陰。
  
■「歩けば郭公」(山頭火)ではなく,歩けばセンダイムシクイ/ウミネコのペア
  
■もしウミネコの嘴に黒い部分がなかったら,目の周りの美しい赤と嘴の赤でかなりおしゃれな感じの鳥になったと思うのだがどうだろうか。色は使いすぎてもよくありませんね。


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再掲2004年5月5日(水)江島・航路

2009年05月12日 | 江島・航路
■再掲2004/5/5(水) 9:30-13:30 【天気】曇り時々小雨
【場所】女川-江島航路(往復)、江島港~東大津波観測所~旧女川三中・五小校庭~南側漁港(3往復)
【種名】オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ウミウ、ヒメウ、トビ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ウトウ、キジバト、ヤツガシラ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、コマドリ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(19科34種) 他にイルカの群(二股島手前)
【備考】宮城の飛島江島に行った。島内は例によってメジロが多かった。キビタキ、オオルリが身近に観察できた。航路では二股島と平島の間の海域でウトウと、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリを複数見ることができた。ヤツガシラは道路脇で採餌していた。島を回っているうち2,3回見た。最後は土をほっくり返しているのを見てレンズを向けたが見事手前の杭にピントがあって,肝心のヤツガシラは背景ボケになってしまった。旧小中学校近くの展望台からフェリー航路を見ると,「さんふらわあ」と漁船の間にどこまでも続くミズナギドリの道が見えた。
【メモ】江島の5月探鳥は2004年に行ったきり,一度も行っていないことが今回わかった。理由は,仕事が忙しかったのもあるが,5月の連休は金華山,花山,鳥の海と最低3カ所が決まっていたからだ。その花山が地震でだめになり,今回,江島に行くことにしたのだが,ここもなかなかのフィールドだ。何しろ,宮城県では一番外洋に離れた島であり,人が住んでいる島では一番面積が小さく,歩きやすい。その割に鳥の種類・個体数が多く楽しめる。天気が悪かったり,霧が出ていればミズナギドリ類がたくさん出るし,何しろ船賃が安い。大学時代に巡検で学校訪問した島なので余計,思い入れがある。
以下,写真を再掲し,記録不十分なところを補うことにした。
【写真再掲】デジカメは起動時間が遅かったEOS10D。今の50Dと比べると,やはり色数が少ないのがわかる。写真はあっさりした風合い。愛用レンズの100-400は以前,石巻で滑った拍子に鏡胴を石に強烈ににぶつけ,一部がへこんでしまい,MFがきかなくなり,それでもしばらく4月の中旬までAFのみで撮影していたが,ついに,それも動作しなくなったため,同じレンズを購入した。ちなみにズーム操作がこんなにスムーズだったとは知らなかった。前のはフィルムカメラ時代から10年以上使ったレンズで,1回は鏡胴を全部取り替えたのだったが,ぶつけてからは特にフォーカスやズームが不安定だった。デジカメの方は年々バージョンアップしていくのでそのたびに交換しているが,性能が上がっていくのがいい。
  
■ハシボソミズナギドリ/ハイイロミズナギドリ,翼の裏面もそうだが,頭の形や嘴が違っていた/ウトウの群れ
  
■ウミネコのコロニー/メジロ/キビタキ♂ マミジロキビタキ♂成鳥は大学時代に金華山で,ムギマキは同じく仙台市川内で観察したことがある/
  
■今年2009年5月に見た場所と同じところにいたキビタキ。菜の花に付いているアブラムシを食べていた。
  
■前と同じキビタキ/ウミウとウミネコの繁殖地
  
■オオセグロカモメ夏羽/オオセグロカモメだが,手前の個体は嘴が長く変形しており,体つきも一回り小さかった/オオルリ成鳥♀
  
■イソヒヨドリ♂/電線の上で囀るウグイス/大洗行きフェリーと漁船の間にミズナギドリの道
  
■民家の玄関先で土を掘って採餌していたヤツガシラ,ピントは手前の杭/ヤツガシラが採餌していた道端の飛んでいった後のぶれた写真/オオルリ♂成鳥のピンぼけ写真
  
■キビタキ♂


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2009年4月26日(日)・29日(水)・5月2日(土)石巻

2009年05月09日 | 石巻雲雀地区
■2009/4/26(日)13:30-15:30,4/29(水)7:10-7:30,16:10-17:10,5/2(土)7:30-8:00,15:30-16:00【天気】晴れ
【場所】石巻雲雀地区
【種名】アオサギ,ダイサギ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,コチドリ,シロチドリ,メダイチドリ,ムナグロ,ダイゼン,キョウジョシギ,トウネン,ハマシギ,オバシギ,ミユビシギ,コアオアシシギ,キアシシギ,イソシギ,ソリハシシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,オオジシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,アマツバメ,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,カワラヒワ,スズメ,ハシボソガラス(13科38種)
【メモ】5羽いたというミヤコドリはとっくにいなかったが,シギチはそこそこにいた。3回の観察の間に増えてきたのがトウネンで初日は5羽しかいなかったが,5月2日には30羽以上はいた。シギチ総数では最終的には600羽+で鳥の海よりはずっと多いが,何しろ,朝と夕方(その間は他のフィールド)の観察なので,近くで撮影はできない。コアオアシシギらしい個体も遠くから見てわからず,反対側から見てやっとそれらしき個体と判別し,撮影した。夏羽を近くで見たことはまだない。個体数で多かったのはメダイとハマシギ,ミユビシギ(これは途中で抜けていった),次にトウネン,チュウシャクシギで,オオジシギは3羽,オオソリ1,ムナグロ2,オバシギ2,キョウジョシギ6,ダイゼン1,ソリハシシギ2という個体数だ。他にオオジュリンが多かったことくらいである。石巻は環境がだいぶシギチにとって棲みにくくなったとはいえ,まだまだいろいろ期待ができるフィールドである。港湾関係の方としばらくお話をしていたが,全部埋め立てるのには,まだまだかかるという話だった(とりあえず)。石巻の例は人工的な埋め立て地であっても,池や干潟などがあれば多くのシギチが訪れるというよい見本なのではないだろうか。
【写真】
  
■コアオアシシギ夏羽(と思われる)/オオジュリン♀成鳥夏羽/ムナグロ成鳥夏羽
  
■ムナグロ成鳥夏羽/タヒバリ夏羽/メダイチドリ成鳥夏羽
  
■ミユビシギ冬羽から夏羽へ換羽中/ムナグロ成鳥夏羽と冬羽から夏羽移行個体/ムナグロ,メダイ,トウネン夏羽・冬羽
  
■オオジシギと思われる個体
  
■水浴びするオオジュリン♂夏羽移行個体/ハシビロガモ/オオジュリン♀夏羽
  
■オバシギ夏羽/オオソリハシシギ成鳥♀夏羽/これは何でしょう?ヒント:○○カモメ 時々,集団的編隊?を組んで飛んでいくのを見ることがある。
  
■何種類いるでしょう? ハマシギ,メダイチドリ,キョウジョシギ,ソリハシシギ,トウネン
  
■チュウシャクシギ/キアシシギ夏羽
  
■ソリハシシギとオオソリハシシギ/キアシシギ夏羽/ミサゴ
  
■ダイゼン冬羽/キョウジョシギ/ハマシギ


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2009年4月18日(土)・19日(日) 鳥の海,新田

2009年05月06日 | 鳥の海
■2009/4/18(土)11:54-14:13【天気】晴れ・曇り 4/19(日)8:31-10:52 晴れ・曇り 
【場所】鳥の海,新田
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,チゴハヤブサ♀,キジ,オオバン,コチドリ,シロチドリ,メダイチドリ,ハマシギ,オバシギ,ミユビシギ,イソシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,ユリカモメ,ホイグリン系カモメ4,オオセグロカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,(カワセミ),ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ノビタキ,ツグミ,ウグイス,メジロ,ホオジロ,オオジュリン,カワラヒワ,マヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(26科56種)
【概要】広瀬川ばかりでなくそろそろ,鳥の海に行かねばならないと思い,2日間続けて通った。18日はちょうど潮が引いて干潟がまもなく出るという時間で,防波堤の先端にいたシロカモメやオオセグロカモメが防波堤近くの干潟に移動して(まだ瀬は出ていないが),採餌を始めた。そこへオオソリハシシギの群れがやってきて,カモメたちの周りをぐるぐる回りながら,餌を取り始めた。天気は多少曇っていたが,シロカモメの白が,水辺によく映え,向こうの松林の緑やうるさく飛んでいるエンジンパラグライダーの色が鮮やかだった。帰りに自動車道建設中の新田の用水路脇に,カワラヒワ風の小鳥の大群が行き来する自動車が通るたびに群れで飛んではまた降りるのが見えた。近くに行ってみるとそれはマヒワの群れだった。しかし,この日は意外と交通量が多く,観察して2,3分もしないうちにバイクのおじさんに驚いて,阿武隈川の方へ遠く飛んでいってしまった。メスだけはかろうじてよく見ることができたが,オスはいまいちだったので残念だった。いつも早朝に青葉山公園で見ていたが明るいところでしかも田圃の広いところで見るのもはっきり見えていい。翌日は,そういえばノビタキが渡る時期と思い,8時30分過ぎではもう遅いと思ったが(これまでは朝早いと結構見られる確率が高かった),用水路に沿ってゆっくり走りながら行くと,2羽の♂を見つけた。1羽は来た方向にさっさと飛んでいってしまったが,もう1羽は,車から降りても,行ったり来たり電線に止まったり,フェンスに止まったりして労せず,写真も撮ることができた。電柱の支持線に止まった写真は近すぎて大きすぎた。
 鳥の海に着いて防波堤のシギチを観察したり,対岸の防波堤上のオオソリやチュウシャクシギの群れを見ていると,向こうから白い大きなカモメが飛んできたので,おっシロカモメだと思い,シャッターを切った。シギチの大群が休息している防波堤のずっと先の方にユリカモメの群れを中心に大型カモメが休息していた。その中にホイグリン系カモメがいたが,これは来る前にいつもの黄色いフロート近くにいた負傷ホイグリン系カモメとは間違いなく別個体で,よく見ると,他に2羽いた。都合4羽いたことになる。帰りはまたしても,マヒワの群れがいるのを期待したが,昨日ほどの群れではなかったが,同じ場所にいた。今度はあまり車もバイクも来なかったので,ゆっくる見ることができた。
 毎年通うフィールドには季節季節に同じような光景が繰り返されるが,これは環境が保持されているということだから,良いことなのである。珍しい鳥が出ればそれは鳥を見る意欲付けにはなるが,毎年出る鳥が確実に出た方が,大学時代からセンサス中心に鳥をやってきた自分としてはうれしいものなのだ。


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2009年4月18日(土)・19日(日) 鳥の海、新田(続き)

2009年05月06日 | 鳥の海
【写真】
  
■カワセミ♂(2/22の写真)/ミユビシギとハマシギの冬羽から夏羽へ。4月18日に時点ではまだ冬羽が優勢だが,一羽一羽見ていくと,その変化がよく分かって楽しい。
  
■オオソリハシシギの群れがやっと出てきた干潟に舞い降りて採餌を始めた。同じ干潟にカモメ類に混じってシロカモメ第1回冬羽がいた。シロカモメ成鳥も秋口から5月にかけて時々観察できる。
  
■干潟で採餌するオオソリハシシギ♂夏羽/オオソリハシシギ♂冬羽から夏羽移行個体/オオソリハシシギ♂夏羽
  
■確かにオオソリである。以前,キリアイが嘴を上に反らせた写真を撮影したが,これはかなり変な感じだ。/オオソリ♂夏羽,♂夏羽移行個体,そして嘴が長くかなり大きい成鳥♀夏羽
  
■広場のサクラを背景に飛ぶハマシギとミユビシギの群れ/浜のシロチドリ夏羽♀/駐車場近くの水たまりで水浴びするコチドリ成鳥♂
 
■18日の帰り,自動車道工事中の新田の水路付近でマヒワ38羽の群れに出会う。/マヒワ成鳥夏羽♀ 18日はここまで


  
■右初列風切りの骨が翼角付近で折れたホイグリン系カモメ。以前は完全に下垂状態だったが,この日見たところでは,浮いた状態でも初列が下がっておらず,また,100mくらいは飛べる状態になっていた(かなり折れ曲がるが)。ただし,今の状態では強風や波浪の中を飛ぶことはできないし,急旋回等もできる状態ではないので,しばらくは鳥の海で養生が必要だろう。/ウミネコとホイグリン系カモメ夏羽。見たとおり,ウミネコの背の色よりは薄いが,セグロカモメのような薄さではない。以前鳥の海で見たホイグリンカモメはウミネコとほぼ同じ背の濃さだった。
  
■ユリカモメ成鳥夏羽/ユリカモメ成鳥夏羽だが,頭に若干まばらに冬羽が残った状態の個体。/休息するユリカモメの群れ
  
■メダイチドリ夏羽/防波堤にユリカモメやオオセグロカモメ,ウミネコの群れに混じってホイグリン系カモメ成鳥夏羽が3羽いた。近寄って撮影したかったが,前にオオソリ,ハマシギ,ミユビシギ,メダイの群れが通せんぼをしているので,この写真だけでしばらく双眼鏡で動くのを待って背の色と足の色を確認していた。
  
■防波堤上のオオソリハシシギ,ハマシギ,ミユビシギの群れ。潮が引いて採餌ができる状態になるまで防波堤で休憩する。とにかくいろいろな動きや鳥同士の関係がおもしろい。
  
■とにかくたくさんいるミユビシギとハマシギ/昨日に引き続き滞在していたらしく,シギチを見ているとシロカモメがこちらに向かって飛んできた。
  
■マヒワ成鳥♂夏羽。♀との違いは一目瞭然である。
  
■ノビタキ♂


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