■2025年6月28日(土)8:30-10:30【天気】晴れ【機材】EOSR5Ⅱ+RF100-500,EOSR7+EF500ⅡL,EOSR5+RF16stm
【場所】唐桑半島
【種名】ウミウ、ヒメウ、アマツバメ、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ハシブトガラス、(5科7種)
【メモ】前回、比較的近い(と言ってもかなりの距離があるが)巣を3か所チェックしておいたので、西側の2つの巣があると思われる場所を観察し続け、最初に上の方の巣の出入りを観察していたところ、巣立ちを観察できた。その下の方にある巣についても巣立ちを運よく観察し、東側の方を見ることにした。東側、海向きの巣は、なぜか、アマツバメがやたら多く巣の近くにいると思って、よくよく見たら、親鳥2羽が、まだ巣立たない幼鳥(岩棚の隙間にいて見えないが)に、給餌しているのに、巣立った幼鳥たちが入り乱れて親に餌をくれという感じだった。こちらの巣は、けっこう長く見ていたが、結局、巣立ちはなかったが、間もなくだろう。これまで、見たことがなかったアマツバメの営巣の様子を見ることができた。この営巣地は、有名な観光地で観光客もかなり多いが、人や動物からは遠く離れたところにあるので、繁殖圧はないと言ってよいだろう。
【観察でわかったこと】※とりあえず、観察した様子と、考えられることをメモしてみた。
<西側>
・二つの巣では、親が巣立ちを促す行動を見ることができた。
・巣には先に巣立ちしたと思われる幼鳥1羽飛んできて、巣立ちを促す手伝いになっているような行動も見られた。
<東側>
・まだ巣立ちはちょっと先なのか、親鳥2羽が何度も餌を運んでいた。
・それにこの巣から巣立ちしただろうきょうだいの幼鳥が、最大で4羽何度も巣にやって来ては、親から餌をもらおうとしていた。
・観察していた時間では、巣立ちは見られなかった。
<その他>
・階段を下りて、観察場所に来た時、すぐ近くでアマツバメがないていると思い、下を見ると岩の上に2羽成鳥が縦ではなく、平らに(水平に)止まっていた。
・こちらに気づいてすぐに飛ばれてしまい、撮れなかったが、垂直にも飛びあがることができるのを見た。
・巣ではたいてい断崖の縦割れの岩棚なので、崖に垂直に張り付く形で、尾も支えに使って、頑丈そうな足で登って巣穴まで行くのを何度も見た。垂直上りは得意のようだ。崖から反転して飛び降りる形で、飛んで行った。
・松葉を咥えている親鳥は前回からかなり見たが、空中で落ちてきた松葉をキャッチしているとは考えにくいので、断崖に張り付いて、落ちている巣用の松葉を採っているのかもしれない。まだ、葉が緑の松葉も加えているのも多かった。
・アマツバメが集団で追い払っていたのは、カラス、トビ、ドバト(レース鳩)で、ウミネコとオオセグロカモメが岩棚に止まっても無視していた。
・アマツバメの足は短いが毛が生えていて頑丈そうに見えた。崖に垂直に張り付いて上に移動する。口もよく見るとヨタカのようにかなり大きく開口する。
【動画】アマツバメの集団営巣
アマツバメの営巣(1)
アマツバメの営巣(2)
【写真】
駐車場でハシブトガラスとトビが空中戦。トビとカラスが営巣地に来るとアマツバメは集団で攻撃する。/松葉を咥えているアマツバメ成鳥。まだ営巣中か。
真正面から来るのは難しく、横を流し撮りした。
ニッコウキスゲ/巨釜の美しい風景
アマツバメ成鳥に交じってイワツバメのような幼鳥もかなり多く飛んでいた。
<西側ポイント上>
親がやってきた。幼鳥が見える。
親が何回も巣穴に来て、巣立ちを促しているようだった。
同じ巣のきょうだいと思われる幼鳥も1羽やってきていた。
もともと巣穴があるところから下の方にある草が生えているところに降り、そこから親につられるように巣立ちした。しばらく見ていたが、ここには、親が全く来ることはなく、幼鳥の姿も見えなかったので、写真の巣立ちした幼鳥が最後だったと思われる。
<西側ポイント下>
こちらも何回か親がやって来て巣立ちを促し、きょうだいらしい幼鳥もやってきていた。
親と巣立ちしていたと思われる幼鳥につられるように巣立ちした。
ここも、あとは幼鳥はいないらしく、親も戻ってはこなかった。/ドバトを追うアマツバメの群れ。ドバトはモビングされ、岩の上に降りた。
<東側ポイント>
観察をはじめてから、4回ほど同じような行動が見られた。
親鳥2羽は何度も巣の中(上の岩棚とすぐ下の岩の隙間)に何度も入って、おそらく給餌をしていた。
そこに、ここから巣立ったと思われる幼鳥たちが親から餌をもらおうとやって来る。
幼鳥の最大羽数は4羽。ということは、卵は4個以上ということになる。営巣2度目ということではないと思うので。
最初に来て、巣近くの岩棚にへばりついている2羽の幼鳥もいた。
さらに後からまた幼鳥がやってきて、親子で収拾がつかなくなる感じになる。
こういうことを繰り返していたが、巣立ちは見ることができなかった。まだ、餌をやる必要がある幼鳥が巣穴にいたのかもしれない。
Copyright(C)2025 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.