私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2014年12月31日(水)自宅庭

2014年12月31日 | 庭に来る鳥
■2014/12/31(土日)11:10-11:19【天気】晴れ時々曇り
【場所】自宅庭
【種名】キジバト3,オナガ18+、ヤマガラ3、シジュウカラ1、ヒヨドリ8、シロハラ1、スズメ50+、カワラヒワ10+(6科7種)
【メモ】この日はフィールドワークは休みで、自宅庭(ここもフィールドだが)で観察。キジバトは今年は当初ペアで来ていたが、今は1羽だけが他のキジバトを追い払っている。ヒヨドリも同様で、ミカン、グレープフルーツ、リンゴにやってきて食べるのは1羽のみで、他は追い払う。今日はヒヨドリの横にシロハラが現れたが、ヒヨドリに追われて逃げていった。スズメ、シジュウカラ、カワラヒワ、ヤマガラは縄張り争いはしない。2階の書斎で仕事をしていると、窓の外でヤマガラが枝に止まってヒマワリの種を食べていたので撮影した。メジロが昨年来、あまり来なくなったのが心配。昨年シーズンの様子を見ていると、気温が低いだけでなく、ヒヨドリの影響がかなりあるように感じる。メジロやカワラヒワ、ヤマガラは、他の鳥がいない時間帯で採餌することがほとんどだが、ヒヨドリとキジバトの縄張り意識はかなり強いものがある。餌については、最初スズメはあわやひえの実しか食べなかったが、最近はミカンも食べたり、ヒマワリやトウモロコシも食べているようで、キジバトが他を追い払っているうちに、せっかく鳩の餌をまいていやっているのに、食べられなくなっているようだ。住んでいる町内では庭に餌台を設置している家が多くあり、町内を巡視している小鳥たちであった。オナガの群れはヨークベニマル周辺の林を塒としており、自宅上空を通過していったもの。
話は変わるが町内のヨークベニマルや勤務先のヨークベニマルにはイソヒヨドリのペアが棲んでいるが、勤務先の♂、♀は机で仕事をしていると窓のベランダに時々やってくる。iphoneで撮れる近さだが、以前勤務していた青葉山の職場の窓から見えたオオタカ、ハチクマ、イカル、マミジロキビタキにはさすがにかなわないが、普通種でも身近にいる環境というのがとても大切なのだと思う。
【写真】
  
■スズメとヤマガラ


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2014年12月30日(火)化女沼・蕪栗沼

2014年12月30日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2014/12/30(火)6:48-12:01【天気】靄・薄曇り
【場所】化女沼、蕪栗沼
【種名】オオヒシクイ、ヒシクイ、マガン、シジュウカラガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、トビ、オオタカ若鳥、ノスリ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ(18科39種)
【メモ】化女沼でシジュウカラガンの飛び出しを見るため、家を6時に出たが、現地に着くとあたりは靄がかかっていて、なかなかよい感じだった。ダムに行くと何人かいて、正面のシジュウカラガンの群れを見ていたE-Studentで測ってみると約80mくらいの長さに広がっていた。7:10頃にマガンの大群が飛び出し、7:19頃にシジュウカラガンの群れの本体が飛び出した。その後、蕪栗沼に行き、白鳥地区と蕪栗沼を半周で引き返すコースを歩いた。土手の道をゆっくりEVで走って行くと、道が凍結していることもあり、あまりでこぼこはなかった。途中、シメやカシラダカ、それにアトリの大群が道路脇の灌木に止まっているのを見ながら、橋を渡り、南側駐車場に向かった。まだ、誰もいないようで白鳥地区と蕪栗沼の間の畦道を歩いて行くと、すぐにオオタカが木に止まっているのを偶然見つけて撮影した。あちらもびっくりしたがこちらもびっくりして、ピントを1.5mの近くの小鳥撮影用にセットしていたのですぐにピントが合わず、結局4枚しか撮れなかった。以前、鳥の海で木に止まっているチョウゲンボウを撮影した時、チョウゲンボウが逃げる時に脚を木に引っ掛けて、バランスを崩し、慌ててもとに戻ってから飛んでいったのを見て、思わず笑ってしまったが、このオオタカはそんなことはなかった。沼に行くとオオヒシクイに混じって4羽ほどヒシクイもいた。あとはオジロワシもおらず、来た道をそのまま戻って終了となったが、小道では小鳥がたくさん観察できた。ホオジロ、カシラダカ、アオジは道の真中で採餌。エナガ、シジュウカラ、ツグミ、ベニマシコは灌木にと、次々に現れる。冬の厳しい季節にどのようにして生きているのか、我家の庭の餌台に来る常連のシジュウカラ、ヤマガラ、スズメ50+、カワラヒワ、キジバト、ヒヨドリは幸せといえる。
【写真】
  
  
  
■6時56分頃から、マガンが飛び出しはじめ、シジュウカラガンも小群が飛び、その後7時10分に本体が飛び出した。
  
■川から飛び出したマガン/朝霞マガモの群れ/アトリ♀
  
■アトリとシメ/アトリ♂/沼への小道、オオヒシクイが飛んで行く
  
■道のすぐ脇の樹の枝に止まっていたオオタカ若鳥だが、すぐに逃げていってしまった。
  
■アオジ♂/カシラダカ/オオヒシクイ他
  
■マガンとオオハクチョウ、コハクチョウの群れ


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2014年12月28日(日)石巻雲雀地区

2014年12月28日 | 石巻雲雀地区
■2014/12/28(日)【天気】晴れ時々曇り
【場所】石巻
【種名】ヒドリガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、スズガモ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ダイサギ、ムナグロ1、シロチドリ♀1、ハマシギ2、ウミネコ、カモメ、オオセグロカモメ、ハシボソガラス、スズメ、オオジュリン(9科17種)
【メモ】西側タイドプールは満潮状態だったので、シギチはいなかったが網で釣りの餌をとっている人がいた。防波堤内側の堤防は半分ほどはかなり浄化されているが残りは中央部はまだまだ異臭がする。ムナグロとハマシギ、シロチが干潟で採餌していた。以前池だったところは例によって嵩上げされて、西側タイドプール側の浚渫船の黒いヘドロを鋼管を通して排出していた。この工事はこれまで何回も繰り返されてきたが次第に南側堤防に近くなってきている。来年もこの状態ならば、ヨロネンはじめ、シギチが期待されるが、工事の進行次第では何もなくなる可能性がある。
【写真】
  
■また池になっている浚渫池/防波堤内側の干潟で採餌するムナグロ1年目個体。まだ幼羽が残っている。


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2014年12月28日(日)南三陸コース

2014年12月28日 | 南三陸漁港
■2014/12/28(日)8:24-10:54【天気】晴れ時々曇り
【場所】長面浦・十三浜・大室漁港・相川漁港・波伝谷漁港
【種名】コクガン87+、コハクチョウ、アメリカコハクチョウ・コハクチョウ交雑個体2、オオハクチョウ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ヒドリガモ・アメリカヒドリ交雑個体1、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、ウミアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イカルチドリ、シロチドリ、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、ワシカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン(20科60種)
【メモ】今年最後の南三陸コース。長面浦は堤防工事と水没した耕地の復旧作業が少しづつだが確実に進んでいる。長面浦の水産施設も小規模ながらできていた。大川小学校は行くたびに必ず団体が訪れていたが、時間が早かったせいもあるが今回と前回は誰もいなかった。十三浜の堤防工事も前回よりかなり進んでいて、堤防沿いの併せて4車線分の幅がある堤防上の道路は、前回とは違う2車線を通行させている。以前から堤防沿いにはヨシガモやタヒバリが多く観察できたが、今回初めてあまり探すこともなく両種を観察することができたのは何よりであった。工事が進んでいる対岸の富士川沿いの岸に、今シーズンはじめてコクガンの大群を見つけた。ワシタカか何かで一斉にカモメ類と飛び立ち、東へ飛んでいったのを撮影し、後で「写真カウント」(これが一番楽)したところ67羽だった。白浜海岸に向かう途中で今シーズン初めて例年いる場所にクロガモの小群がいるのを観察した。それから大室、相川漁港へ行ったが、期待に反してコクガンも、カモメ類も、アメリカヒドリもいなかった。波伝谷漁港の手前のコクガンがいつもいる浜と内湾に20羽+がいた。波伝谷漁港は期待のワシもカモメもいなかった。コハクチョウ・アメリカコハクチョウ雑種は桃生IC付近の田んぼでオオハクチョウとコハクチョウの群れにいたが、もっとよく見ればもっといたかもしれない。この後、石巻に向かった。今日は時期的には1ヶ月以上遅れていたが、いつもいる場所にいるべき鳥がいたので安心した。次回以降、アメリカヒドリの♂を見れば、全部OKということになる。次回は1月下旬になる予定だ。
【写真】
  
■工事が進む水没した耕地の復旧工事/例年この付近にいるヒドリガモ寄りのハイブリッド。/対岸のコクガン、カワウ、カモメ類
  
■一斉に飛び立ったコクガンとカモメ類の群れ/いつもの場所のイソヒヨドリペアのうち♀/いつもの場所のクロガモの小群。まだ少ないが例年は200羽以上の群れになる。
  
■ワシカモメ第4回冬羽♀型/ホオジロ♂/アオサを食べるコクガン幼鳥
  
■コクガン幼鳥/成鳥と若鳥?/成鳥
  
 
■コクガンの小群。全部で12羽ほどいた。帰ろうとすると、それまではおとなしく餌を食べたり休息したりしていたが、急に例によって休憩する場所や餌場を巡ってグループの争いが始まり、また始まったね!という感じ。何となく毎度喧嘩をしてグループ間の秩序を保っている感じがする。


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2014年12月7日(日)・12月27日(土)鳥の海

2014年12月27日 | 鳥の海
■2014/12/7(日)10:35-12:10【天気】晴れ/12/27(土)11:54-13:10【天気】晴れ
【場所】鳥の海、周辺被災農地・海岸
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、シロチドリ5+、オオハシシギ3(11/30)、ダイシャクシギ1、ミユビシギ13+、ハマシギ151+、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、オオジュリン(21科63種)
【メモ】11月30日にちょっとだけ鳥の海に行った時に、オオハシシギがいたので、7日はオオハシシギを干潟でよく見ようと張り切っていたのだが、いなかった。ミヤマガラスは500羽以上の大群が周辺の田んぼや被災耕地にいるが、コクマルガラスはまだ見ていない。蒲生は越冬ハマシギとミユビシギでミユビシギの数の方がやや多い感じがするが(カウントしていないので)、鳥の海は圧倒的にハマシギが多い。
荒浜は、鳥の海温泉が復活し(これまで3回入った)、フラミンゴがもとの場所にリニューアルオープンし、その隣に以前鳥の海荘施設内にあった物産センターが営業、釣船もずいぶん前に再開し、民宿も最近オープンとおそらく他の地域よりも復興が早いように思われる。しかし、以前鳥のカウントに来るたびに(何しろ学生時代からなので)お世話になっていたお店の方々で亡くなられた方も多く、とても残念なことだ。
【写真】
  
■カンムリカイツブリとカモメ/コサギを威嚇するオオセグロカモメ/オオハシシギ冬羽(11月30日)
  
■ハマシギ2羽。このハマシギは群れとは違うところでずっと採餌していた。/ハマシギの群翔
  
■ミサゴ、魚の肉がフレッシュ/魚を捕まえ、ダイシャクシギの前を通過するミサゴ/シロチドリ冬羽
  
■復旧が進む蛭島に架かる橋。手前は従来の橋、奥が工事用の車両が通る橋/ハマシギとミユビシギ/カイツブリ冬羽


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2014年12月7日(日)磯浜

2014年12月07日 | 磯浜漁港
■2014/12/7(日)8:42-10:25【天気】晴れ/12/27(土)10:53-11:50【天気】晴れ
【場所】磯浜・中浜
【種名】コハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、ホオジロガモ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ、シロチドリ、ウミネコ、カモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、ハヤブサ成鳥1・若鳥1、ヒバリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、ムクドリ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ、オオジュリン(13科30種)
【メモ】磯浜にクロガモが来て例年のように沖から消波ブロック近くまで群れていた。全体ではまだそれほど多くなく300羽+というところ。マガモの大群が同規模で沖に浮かんでいる。カンムリカイツブリやハジロカイツブリ、シノリガモの小群もポツポツ見られた。オオジュリンを見ているとそれを蹴散らして低空でいつものオオタカ若鳥が自分のすぐ上をすごい勢いで飛んでいったと思ったら、横からこれもまたいつものハヤブサ成鳥が攻撃し始めた。ハヤブサの方はヒット・アンド・アウェイで、オオタカを翻弄していた。旧中浜小から防波堤に出てしばらく歩いたが、シノリガモとクロガモがいるくらいで反対側を見てもハクチョウとノスリ、先ほどのハヤブサくらいだった。ハヤブサが沖の方へ飛んで低空飛行で獲物を探しているのが観察できた。
【写真】
  
■着水するクロガモ(12/27)磯浜沖クロガモの群れ
  
■磯浜漁港手前より防波堤、背景は台東岳/傷みが進みつつある旧中浜小学校/ハヤブサ若鳥
  
■オオタカ若鳥(12/27)/オオタカ若鳥とハヤブサ成鳥。運動能力はどうみてもハヤブサが優っている。オオタカ若鳥を上空から急降下してからかうように威嚇し、追いかけられると、また別の角度から攻撃し、また逃げるの繰り返しでとてもおもしろかった。/ノスリ若鳥


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