私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

2024年2月24日(土)羅臼沖流氷クルーズまとめ

2024年02月24日 | 北海道

■2024年2月24日(土)5:30-10:30【天気】晴れ【機材】 EOSR5+RF100-500mm
【場所】①羅臼漁港~知床半島沖流氷帯 ②羅臼漁港~国後島方面流氷帯
【種名】シノリガモ、オオワシ、オジロワシ、オオセグロカモメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス(4科6種)
【メモ】知床ネイチャークルーズ「早朝便」と「8時30分頃便」のエバーグリーン38に乗船して撮影。
早朝便の美しい流氷原から帰港して、いったん下船し、駐車場のレンタカーをさらにすぐに出られる場所に移動し、やや温かいペットボトルのお茶を飲んで、チョコレートとパンを食べ、再度、8:15発の第2便に乗船した。トイレは普通にあるし、客席もけっこうな数があるので、2シートにゆったり座って、出港を待った。ワシ船は、全部で何隻あるのかわからないが、中クラスの船からちょっと小さめの船までけっこうな数がある。有名なところは、今乗船しているエバーグリーン2隻、ゴジラ岩観光のカムイワッカ、まるみのアスランとかだが、見ていると他にもけっこうあるようだ。
さて、乗船後、間もなく出港し、救命胴衣も1回目よりは簡単に装着できた。船べりに出ると、今度は、早朝便とは違うポイントに向かっていた。しばらく走って到着したところは、羅臼漁港や羅臼の町並みが遠く正面に見え、国後島も1回目よりは少し大きく見える海域だった。流氷がとても美しく、流氷の陰影がエメラルドグリーンの色になっているところが、ところどころにあった。1回目よりも、2回目はワシたちの動きをよく観察することができた。ワシたちの餌は、直接見たわけではないが、スケトウダラ漁の網からおこぼれと、観光船から投下される冷凍の魚ということになるが、期間中、流氷がなければ、漁港の防波堤の上に餌がまかれ、流氷があれば、その上、ということになるので、300羽近いというワシが、一冬過ごすのに、安定した餌があるということなのだろう。かなり前からだが、鳥インフルのために、阿寒のタンチョウの方は、魚をまかなくなり、タンチョウ以外のオジロワシやオオワシ同士の空中戦は見られなくなった。センターの職員の方にいつだったか話を聞くと、羅臼や風連湖では、魚まいているんですけどね、と残念がっていた。だったら、出水のツルはどうなるんだ?ということになるが、あちらの方は、けっこうツルが鳥インフルで死んでいたようだった。まあ、地域によって状況が違いのだろう。
さて、要するに餌の話をしたかったのだが、ここのワシたちは確かに餌をめぐって争いはするが、空中戦をするわけでもなく、自分より強そうなのがくると、あっさり戦うことなく譲ってしまうようだ。それで、バトルの写真はほぼない。やはりフィールドの面積が広いのと、餌にありつく確率がまあまあ高いので、あえて争うということは避けている感じがした。宮城県内のオオワシやオジロワシは、自力で魚をすくって掴んでいるが、そういう形とはかなり違う。また、ペアと思われるオオワシやオジロワシも、よくよく見ると少なからず見受けられた。
ともあれ、大学時代から、何度も羅臼に行き、67歳で、ついに羅臼で最上のクルーズを体験することができたのは、何よりだった。知床ネイチャークルーズに感謝!これにユキホオジロのおまけまでついたので、言うことなしの1泊2日だった。自分にとって、北海道の鳥旅は、大学時代の記憶を辿る旅でもあり、やはり青春時代はよかったなあと、老人になって
【写真】
  
国後島の夜明け。トリッキーなオジロワシの飛翔/この光景が素晴らしかった。カラスは確かに2種類いた。かぽっと鳴くカラスはいなかったと思う。/オオワシ1羽強いのがいる感じ
  
オオワシ成鳥/この2羽の行動を見ているとペアのようだった/こういう流氷の先端によく止まっている
  
ワシ星人風/飛び立つオオワシ/こちらのオジロワシもペアかと思われた
  
この2羽は餌を取りに行くのも、一緒に羽ばたきもシンクロナイズしていた/魚を食べるオジロワシ成鳥
  
オジロワシの若と成鳥/オジロとオオワシの若
  
魚を落としたオオワシを、何やってんのというように見ていたオジロワシ/餌を食べる目が真剣/オオワシ同士が餌をめぐってちょっと争っていたが、すぐに右側の個体が譲った。
  
魚が海中に沈むこともあるようで、すぐにすくって食べていた。
  
場所をちょっと移動するときには、歩くかちょっと羽ばたいて移動する/オオワシペアのシンクロナイズ羽ばたき。飛び立ち、翼の上げ下げ、ランディング、ずっと一緒にやっていた。
  
オオワシって嘴大きい!/いい風景がたくさんあった
  
バトルだがすぐやめる/別の場所に移る時の連続写真3枚
  
着地の場所を見定めて、さっと飛ぶ/オオワシペアのいい風景/納沙布岬で大学時代に見た流氷原の風景が何としても見たかったわけ
  
オオワシとオジロワシ成鳥の顔。宮城県ではちょっとここまでは無理。
 
オジロワシ成鳥/流氷とワシは本当にいい


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