私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

コアジサシとシロチドリは切っても切れぬ仲らしい。

2006年4月29日(土)南吉成

2006年04月30日 | 青葉山・広瀬川
■2006/4/29(土)5:20-5:35【天気】晴れ
【場所】南吉成
【種名】サシバ1,コチドリ1,アオバト3(3科3種)
【備考】早起きは3文の得というか,最近休みは早起きして鳥を見に行っているが,この日は大沼のセイタカシギと蒲生のサギのコロニーの様子を見に行くことにした。玄関を出ると,ピックイーという声。おっサシバだ,と思って声のする方を見たが,例の植林地の方からで3,4度声がしたが,聞こえなくなった。今年も渡ってきたんだね,と思った。きっと広い植林地の上空を鳴きながら飛んでいるのだろう。それから,南吉成小の校庭脇を下って植林地へ向かう交差点付近で,フロントガラスの上空を3羽のアオバトが飛んで行くのが見えた。急いで車を降りようとしたがすでに遅し。これもまた植林地方向へ飛んでいってしまった。泉が岳へ行く途中なのかも知れない。それから信号を左折して,ヨークベニマル・ホーマック南吉成店とJAFがある信号で止まっていると,ホーマック側から横断歩道を立ち止まっては小走り,立ち止まっては小走りの鳥がいる。よく見るとコチドリだ。自分の車の前を通り過ぎ,信号が青になる直前対向車線の信号待ちしていたタクシーの前を何とか走り抜けた。信号を過ぎて,向かい側の歩道を見るとこっちを見てきょとんと突っ立っている。それで車も来ないことだしと,写真を撮ることにした。JAFの西側はかなり広いフェンスのある空き地になっていて,ここではイカルチドリやコチドリが例年繁殖している。広瀬川も飛べば3分くらいで着くし,人も全く入らないのでいいのだろう。今日は早起きは3文の得を実践した。
【写真】
  
■向かい側の歩道のコチドリ,朝早いのでぶれてしまった。


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2006年4月23日(日)広瀬川,青葉山,一中植林地

2006年04月30日 | 青葉山・広瀬川
■2006/4/23(日)9:40-12:10【天気】晴れ
【場所】評定河原橋~花壇,青葉山,権現森付近
【種名】カイツブリ,オシドリ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,トビ,ハヤブサ♀,キジS,イカルチドリ3,イソシギ2,キジバト,カワセミ1,アオゲラs,コゲラ,ツバメ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,ウグイス,エナガ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,コムクドリ3,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(24科36種)
【備考】初夏と言ってもいいような若葉が美しい広瀬川,青葉山,権現森山を歩いた。花壇の堤防沿いの灌木には,小鳥類が多く,コムクドリは初認。例年,評定河原橋付近で見かける。♂を上からじっくり見るのはあまりなかったので,羽の色の美しさにはあらためてびっくりした。しかし,そのうちギギッとかムクドリと同じような汚い声で飛んでいったのは興ざめであった。他に毎年見る場所としては東北大川内テニスコート付だ。鳥の海でも春秋に見かける。イソシギも3月にはいるのだが行っていなかったので,今日が初認。ハヤブサは双眼鏡で堤防から見るだけでそっとしておく。河原にはイカルチドリ,カワセミ,イソシギがいた。テニスコートの方からアオゲラのピョーという鳴き声。職場で一仕事してから周辺の青葉山を歩くと,口の周りが花粉で黄色くなったヒヨドリがいた。権現森付近の仙台一中・折立中植林地は,2時間ほどで回れるところだ。ここは,この季節サシバが出るが,今日は鳴き声もしなかった。暗い杉林の中を,カラ類の混群がいて,しばらく見ていた。たくさんの植物が春から秋にかけて見られるが素人では道に迷う。
【写真】
  
■博物館前長沼のオシドリ♂/植林地のヤマガラ
  
■コムクドリ♂/イカルチドリのペア/ヒヨドリ


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2006年4月22日(土)鳥の海・周辺田圃・長谷釜

2006年04月30日 | 鳥の海
■2006/4/22(土)8:20-10:00【天気】晴 ※4/23(日)6:30-9:00撮影を含む
【場所】鳥の海,周辺田圃,長谷釜
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ササゴイ,アマサギ,(チュウ)ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,スズガモ,ホオジロガモ,ミサゴ,トビ,コチドリ8,シロチドリ6,ムナグロ14,キョウジョシギ3,ハマシギ68,オオソリハシシギ38,チュウシャクシギ15,ユリカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ++(渡り),モズ,ツグミ,ウグイス,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科47種)
【備考】ヒヨドリの大群が何度となく北へ渡っていくのが観察できた(土日)。海岸のゲートが閉まっていたので,長靴に履き替えてとぼとぼ防波堤まで砂浜を歩いていった。防波堤近くの浜辺に着くと,ムナグロが2羽の他,シロチドリ,コチドリ,ヒバリがいた。ムナグロは背がやや高いので,遠くでも肉眼でちょっと見ればすぐ見つかる。順光に回って,鳥の海を背景に遠くから撮影する。土日とも同じ個体だろう。防波堤の付け根の岩場にキョウジョシギの♂が2羽いた。2mくらい寄って岩の上に腰掛けてしばらく様子を見ていた。空を「くいっ」と見上げたり,羽繕いをしたり,その辺の岩場で採餌したりしている。堤防を歩いて,ハマシギの群れの近くでまた座ってしばらく見ていた。群れの中にキョウジョシギが1羽隠れ?ていた。ほとんどのハマシギは一本足で首を突っ込んで寝ている。オオソリとチュウシャクシギの群れは堤防の外れにいた。チュウシャクシギは警戒感が強く,かなりの距離でも逃げていってしまうが,オオソリは一本足で例によって寝ている。時々,足を入れ替えたり,首を背中に突っ込んだまま目はこちらを見ているが,そのうち寝てしまう。警戒するのは上空のようだ。やはり,ハヤブサ類とか,大げさな動作で飛んでくるオオセグロカモメ,カラス,それにカワウが低空で飛んでも顔を上げては,おたおたしている。
 鳥の海をあとにして,長谷釜へ向かう途中,水の張ってある田圃にチュウダイサギ,アマサギ,チュウサギがいるのを見つけた。長谷釜では,ササゴイもいた。道路脇の畦でタヒバリの群れが盛んに採餌していた。田圃にはムナグロとチュウシャクシギの群れがいた。渡り本番までもうすぐか。
【写真】
  
■アマサギ夏羽/カンムリカイツブリ夏羽
  
■ムナグロ冬羽から夏羽へ移行中/鳥の海の風景
  
■ハマシギの群れ(キョウジョシギ入り)
  
■ヒバリ/カワウの飛翔/キョウジョシギ♂
  
■キョウジョシギ夏羽♂/ムナグロ夏羽
  
■小さいドジョウを捕まえたムナグロと冬羽から移行中個体
  
■婚姻色の出ているチュウサギ/タヒバリ

掲載写真数が多いので,写真第2部に続く・・・・。



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2006年4月22日(土)鳥の海(続き)

2006年04月30日 | 鳥の海
■2006/4/22(土)8:20-10:00【天気】晴 ※4/23(日)6:30-9:00撮影を含む(続き)
【場所】鳥の海,周辺田圃,長谷釜
【写真】第2部(前回の続き)
  
■オオソリハシシギとチュウシャクシギの群れ
  
■1年目~4年目までのオオセグロカモメ,カワウ
  
■オオソリハシシギ夏羽♂/オオソリハシシギ♀夏羽だが,身体はそれほど大きくなく嘴もまだ短いので若い個体か。
  
■オオソリハシシギ♂夏羽。オオソリハシシギの翼下面の模様は本当に美しい。オオソリハシシギがシギチの中で一番好きな理由の一つだ。
  
■この♀個体(写真3番目)は嘴も長く堂々とした成鳥だ。
  
■♂と♀の身体の大きさがわかる写真


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2006年4月22日(土)ビール工場・蒲生海岸

2006年04月27日 | 蒲生海岸
■2006/4/22(土)6:30-7:10【天気】晴れ
【場所】ビール工場,蒲生海岸
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コブハクチョウ成長1,マガモ,カルガモ,コガモ,トビ,オオソリハシシギ1,ユリカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ツグミ,ウグイス,シジュウカラ,ホオジロ,アオジ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科28種)
【備考】ビール工場には早くも,生殖羽になった美しいコサギとダイサギの姿が見られた。コロニーでは数の多いチュウサギ,ゴイサギの姿はまだ見られなかった。ダイサギが営巣を始めていたが,コサギはまだなようだ。蒲生海岸に来る前,七北田川にコブハクチョウがいたが,蒲生海岸に着くと,河口にいたので移動してきたらしい。オオソリハシシギが河口の中州にカモメ類の群れに混じって1羽観察できた。
【写真】
  
■生殖羽のチュウダイサギとコサギ/まだ目先の色が薄いコサギ
  
■コブハクチョウ成鳥/オオソリハシシギ成鳥♀とカモメ類の群れ


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2006年4月22日(土)赤沼

2006年04月26日 | 大沼・赤沼
■2006/4/22(土)5:50-6:20【天気】晴れ
【場所】大沼,赤沼
【種名】カイツブリ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ミコアイサ,トビ,キジ,コチドリ4,セイタカシギ♂成鳥夏羽3,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ツグミ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科24種)
【備考】大沼のセイタカシギは春季は例年4月の第2週あたりに観察している。今シーズンは15日(土)と16日(日)に観察した。実際はもう少し前に観察されているので,やはり第2週前後だろう。先週は買ったばかりのEOS30Dが不調で,ビデオなどで撮影していたが,これもよくある話だが,よいシーンを20分くらい撮影したつもりが,実はスタートボタンを押していなかった。そんなこんなで,3週目にやっとじっくり観察しながら撮影できたわけである。セイタカシギの採餌は,ヘラサギが水面をスイープするように短く左右に振りながら,餌を探す。今まで見たのは沼の小さな巻き貝(のようなもの)を嘴で挟んで食べていた。
【写真】セイタカシギ成鳥夏羽2個体とキジ♂
  
  
  


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2006年4月15日(土)飛島

2006年04月16日 | 酒田市飛島
■2006/4/15(土)11:00:-13:00【天気】晴れ
【場所】山形県酒田市飛島,酒田港
【種名】アビSP1,ウミウ15,ヒメウ6,アオサギ1,ヒドリガモ45,ミサゴ3,トビ+,オオタカ成鳥1,ハイタカ成鳥1,ノスリ2,チョウゲンボウ♀1,セグロカモメ成鳥夏羽1,オオセグロカモメ+,ウミネコ++,キジバト1,ヤツガシラ1,ツバメ++,キセキレイ1,ハクセキレイ2,ヒヨドリ3,モズ2,カヤクグリ1,ルリビタキ+,ジョウビタキ+,ノビタキ+,イソヒヨドリ♂3♀2,トラツグミ3,シロハラ2,亜種ツグミ4・亜種ハチジョウツグミ赤色型2薄色型+,ウグイス+,オオルリ♀1,ヒガラ+,シジュウカラ+,メジロ+,ホオジロ+,ミヤマホオジロ+,アオジ+,カワラヒワ+,スズメ+,ムクドリ+,ハシボソガラス+,ハシブトガラス+,その他不明小鳥++(24科42種)
【備考】
 まだあまりバードウォッチャーがいない4月中旬に行ってみた。先週行く予定だったが雨模様だったので1週間延期,天気がよくなるチャンスを待った。島では3名のバードウォッチャーに会ったが,島内一周一人でのんびり見ることができた。
 コースは昨年秋と同じで,マリンプラザから島の待ち合わせポイントで言うと,ア~ス,巨木の森~鼻戸崎展望台~小中学校~マリンプラザ。昨秋は1日目2周,2日目2周したが,今回は日帰りなので1周だった。
 まず,マリンプラザからすたすた歩いていくと,赤いハチジョウツグミをイソヒヨドリ♂が追いかけ回しているのを見た。一の畑周辺では薄色型のハチジョウツグミがたくさんいた。道の暗い路肩には餌を啄むミヤマホオジロが次々に出現。側溝から出たり入ったりしているので,ミゾホオジロか。小中グラウンドにもミヤマホオジロの大群がいた。ルリビタキ,ジョウビタキ,ノビタキもそちこちにいる。あとはとにかく識別不能な不明小鳥がいっぱい出た。カヤクグリが灌木に止まっていてきれいな声で囀っていた。それからいつもホオジロ類が出る場所に顔の模様が複雑なホオジロ類もいたが,じっくり観察する間もなく行ってしまった。
 期待していたヘリポートには,ノビタキ♂やハチジョウツグミ,ジョウビタキ♂しかいなかった。これはまずいと思いながら巨木の森へ入ってすぐ,トラツグミが暗い林の中にいた。雰囲気的にはこの鳥にぴったりだ。3羽いたが,暗くて写真は撮れなかった。陽が射している場所に,オオミスミソウが美しく咲いていた。
 巨木の森を抜け,鼻戸崎展望台まで行ってもいい場面がなかなかない。もう今回は写真は諦めるしかないと思っていたら,ルリビタキの♂が1羽,まるで出迎えてでもくれたように,目の前で行ったり来たりしていた。すぐ近くの枝に止まっても,全然逃げる様子がない。草むらにおりて虫を捕らえてはまた近くにやってくる(要するにルリヒタキの食事場ですね)のを繰り返している。近くには雌やハチジョウツグミもいっぱいいたが,♂の動作や仕草がとても可愛いく,しばらくお付き合いしていた。
 そろそろ時間なので石段を下り,「休校中」の学校の校庭に行く。ここにもいろいろいたが,ミヤマホオジロの♂が芽吹こうとしている灌木に止まっていた。その一点がまるで黄色い花が咲いたようだった(写真)。今回随一の光景だ。
 ミヤマホオジロ♂を撮影し,ふと気配を感じて見上げると,枝が茂った中に逆光で明るくなっているところにヤツガシラがいた。秋に来たときはヘリポートと,巨木の森だったが,校庭で採餌していたらしい。近かったが斜め加減の逆光で,色トビを覚悟で撮影した。ふわふわした羽毛が頭や首に生えていてとても柔らかそうに見えた。
 ここですでに13時,もっとゆっくりしていたかったが,ヤツガシラにさよならをして勝浦港へ急いだ。沢口旅館に寄っておばさんに挨拶しよう玄関に立ち止まったが,時間がほとんどなかったので歩き出した。港に着いたのは出港10分前だった。帰りは海は見ず,帰りの車の運転を考えて船内で寝ていた。自宅から酒田港まで185Km×2,リッター約12Kmだった。
 最後の港までは例によって急いだが,途中は一人でのんびりとろとろ歩きながら鳥を見ていた。飛島はとてもいいところです。
【写真】※出現順
  
■ミサゴ酒田港/ハクセキレイ飛島大橋
  
■亜種ハチジョウツグミ薄色型/ジョウビタキ♀
  
■カヤクグリ/ミヤマホオジロ♀/ルリビタキ♀
  
  
  
 
■ルリビタキ♂(同一個体)鼻戸崎展望台付近
  
 
■ミヤマホオジロ♂
  
■ヤツガシラ


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2006年4月2日(日)蕪栗沼・白鳥地区・周辺田圃

2006年04月03日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2006/4/2(日)7:40-9:30【天気】小雨
【場所】蕪栗沼・白鳥地区・周辺田圃
【種名】カイツブリ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,オオハクチョウ幼鳥,マガモ+,カルガモ,コガモ+,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ+,ミコアイサ,トビ,チュウヒ2,コチョウゲンボウ♂1,キジ♂4♀6,ケリ2,タゲリ11,ツルシギ4,オグロシギ1,キジバト,カワセミ1,コゲラ,ヒバリ,ツバメ1(中沢目池),ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,ツグミ,ウグイス,シジュウカラ,オオジュリン,アオジ,ベニマシコ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(23科39種)
【備考】2週連続鳥を見ていなかったので,朝駆けすることにした。天気予報よりも早く小雨が降り出した。せっかく買ったEOS30Dだったが,全部シャッタースピードが遅く,しかもピントが合わずという結果だった。キジが至るところにいた。一度は畦道をキジ♂と併走するということもあり,疲れた感じで畦に止まったキジ♂をじっくり見ることができた。小雨もどんどん降ってきて,ますます薄暗くなる。白鳥地区を横断して蕪栗沼に出ると,オグロシギ,ツルシギ,ケリ,タゲリの4種がいた。ウグイスはあちこちで鳴いており,カイツブリの鳴き声も聞こえる。ヒバリも囀り,タヒバリの群れが畦から飛び立つ。中沢目の遊水池でツバメを見た。なんだか懐かしい感じ。チュウヒは2羽いたが,1羽はよく見るノーマルな個体,もう1羽は上面がかなり白く,近くでも遠くでもよく目だった。ウトナイ湖で同じようなチュウヒを見たことがある。腰は白くないのでハイイロチュウヒではない。写真を撮ろうとしたが,まず種類を確かめるのが優先して,写真は撮らなかった。



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2006年3月4日(土)~5日(日)仙台苫小牧航路他

2006年04月01日 | 仙台-苫小牧航路
■2006/3/4(土)8:30-10:30【天気】晴れ
【場所】恵山岬沖~苫小牧港
【種名】コアホウドリ成鳥1,フルマカモメ暗色型1,ウミウ,シノリガモ,ホオジロガモ,ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,ミツユビカモメ,ウミガラス8,コウミスズメ4(6科13種)
【備考】太平洋フェリーの新造船M.S.KISOに乗った。船での生活をするにはかなり快適なフェリーだ。海鳥を見るのはというと,これは仕方がないというか,海面から遠いというか,まあ,致し方のないところである。前のM.S.KISO(今はギリシャで貨物船として就航しいるとのこと)のように展望室前に張り付いて右舷から左舷へ,そのまた反対へと駆け回ることは当然できないのである。閑話休題(あだしごとはさておきつ),3月と言ってもやはり寒い,風は強い。最高で30分ほど連続してがんばってみていたが,あまり鳥も出ず,上記の鳥種もかなり遠くのものばかりだった。遠くてもコアホウドリやフルマカモメは特徴があるのでわかるが,EOS20の解像度に助けられている状態だ。ウミガラスが船首近くから飛び立ったが,到底写真には撮れない。またコウミスズメが,船尾近くの右舷から至近距離で飛び立ったが,写真は大ブレだった。肩羽根の白い部分が確認できた。マダラウミスズメやウミスズメと違って,とにかく小さく飛んでる姿も可愛かった。
【写真】
 
■コアホウドリ成鳥/フルマカモメ暗色型


■2006/3/4(土)11:30-12:30【天気】晴れ
【場所】汐川漁港~鵡川河口
【種名】ハジロカイツブリ,ウミウ,マガン68+,ヒシクイ12+,オオハクチョウ8,クロガモ++,ビロードキンクロ+,ホオジロガモ,トビ,オジロワシ成鳥1・若鳥1,オオセグロカモメ++,ワシカモメ第1回冬羽1,亜種シロカモメ++,亜種アラスカシロカモメ2?,カモメ++,ウミネコ,ミツユビカモメ,スズメ,ハシブトガラス(8科18種)
【備考】2回目だったので,無料の高速道路を鵡川ICまでレンタカーを快適に飛ばして(ただしヴィッツです),汐川漁港には迷わず着いた。砂浜にカモメ類が群れていたので,1羽1羽確認していったが,特別なものはいなかった。それから鵡川河口に行った。河口からずっと手前の砂浜でカモメ類が群れている中に,アラスカシロカモメとおぼしき小型のシロカモメが2羽いた。一見して他のシロカモメとは大きさや頭の形など異なっている。ただ尾が長くないから,小型のシロカモメとしておいた方が無難かも知れない。昨年はあきらかにアラスカという第1回冬羽がいたが,あの時も判断に迷う第3回冬羽がいた。さて,鵡川河口を見ると,おそらく500羽以上はと思われるシロカモメの大群がいた。小さいのはカモメでこれもかなりの数がいた。これだけいれば変なのも期待できると喜んで,近寄っていったところ,目の前をオジロワシの成鳥が飛んでいき,低空で飛んでシロカモメの群れを盛大に飛ばし(写真),上流の端の方へ飛んでいった。カモメは川に戻ったが,シロカモメは対岸の砂浜に一部おりたものの,ほとんどはいなくなってしまった。河口を見ると,また,1羽オジロワシがいた。今度は成鳥になる1年か2年前の若鳥だ。これも双眼鏡で見ていたらそのうち,飛んできて,仕方がないからオジロワシを撮ることにした(写真)。まあ,来年も行けばそのうち,アイスとかアメリカとかに会えるかも知れない。対岸の牧場は重機が5,6台入っていて,とても鳥がいる状況ではなかった。帰りはこれもまた工事中の泥だらけの道を完全な泥んこになりながらヴィッツで帰った。途中,マガンとヒシクイ,オオハクチョウの群れが近くにおりたのだが,次の予定があるので羽数だけ数えて鵡川を後にした。
【写真】
  
■アラスカシロカモメかシロカモメ小型個体
  
■シロカモメ成鳥冬羽/シロカモメ成鳥冬羽とオオセグロカモメ第1回冬羽/シロカモメ第1回冬羽
  
■オジロワシ若鳥/シロカモメを飛ばしたオジロワシ成鳥


■2006/3/4(土)14:00-15:30【天気】曇り
【場所】北大苫小牧研究林
【種名】ダイサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ♂2,ヒドリガモ,キンクロハジロ,ホオジロガモ,カワアイサ,トビ,キジバト,コゲラ,ヒヨドリ,コガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,スズメ,亜種ミヤマカケス,ハシブトガラス(9科19種)
【備考】研究林手前の池と研究林内の池は,いつもカモ類が期待できる。宮城県内はあまり見られない光景だが,以前はアメリカヒドリの♂♀が,上陸して餌を食べていたし,今回はヨシガモが上陸して,パンを食べている。さすがにホオジロガモは上陸しないが,目の前で潜水とイナバウアーを繰り返している。小鳥類は前回ほどおらず,キツツキ類は1時間半もいたのにエゾコゲラのみという寂しさだった。コガラは,いっぱいいるが何度撮影してもいつもうまく撮れない。ともあれ,ここは本当によい場所である。
【写真】
  
■ミヤマカケス/可愛いヤマガラ/コガラ
 
■ホオジロガモ♂,羽繕い
  
■近くで見るとなかなかおしゃれなヨシガモ


■2006/3/5(日)8:00-8:30【天気】晴れ
【場所】田代島沖~仙台港
【種名】ウミウ,クロガモ+,ビロードキンクロ3,シノリガモ,ウミネコ,オオセグロカモメ(3科6種)
【備考】何と,寝坊をし,目が覚めたのが7:30。しかも,外を見ると網地島の手前。金華山はとっくに過ぎている。それにしてもなぜ,7:30なら金華山沖のはず。そのうち船内放送があり,船が予定よりも30分早く仙台港に入港するとのこと,大変ご迷惑をおかけします,とのこと。確かに・・・。しかし,ポイントの釜石~気仙沼沖,江島~金華山沖を寝ていたのだからしかたがない。朝食を食べて,田代島沖から見ることにした。しかし,結果は上記の通りであった。撮影の気力もなく,撮った写真が,仙台港から見た蒲生海岸2枚というわけだった。いまいち,モチベーションが低かった。M.S.KISOが快適すぎたのかもしれない。食事をしたり,朝風呂の方が鳥を見るよりよかったのだろう。6下旬はがんばりたい。鳥も多いし。


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