私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2019年4月20日(土)川原子ダム周辺

2019年04月20日 | 白石の野鳥

■2019年4月20日(土)9:11-10:20【天気】晴れ【【レンズ】EF500Ⅱ,RF24-105mm
【場所】鎌先,川原子ダム,三住
【種名】カルガモ,トビ,サシバ,カケス,ハシボソガラス,ウグイス,カシラダカ,ノジコ,アオジ(5科9種)
【メモ】青根の石窯ピザ屋にピザを買いに行ったついでに,白石方面を久しぶりに回ってきた。鎌先から長峰分校近くに行く途中で,カラスが小さいタカを数羽でモビングしていた。パッと見てサシバだったので急いで500mmを後ろの座席から前に持ってきて,フォーマットをかけていないこと気づき,フォーマットして,外に出たときには逆光に入り,しかも枝かぶりで,位置を確認できず,そのあとカラスたちが悠々とこっちに戻ってきたのに,がっかりして川原子ダムに行った。相変わらず,美しい風景だ。昭和50年後半に5年間この辺りをセンサスしたので,フィールドとしては非常に親しみがある。この周辺はヤマセミも以前はいたが,今はどうなのだろうか。白石川にもヤマセミポイントが2カ所あったが,今はもういないかもしれない。ダムから不忘地区に行く途中でいつもノジコがいるポイントに行くと,2羽ほど見ることができた。ノジコポイントは蔵王地区や三住地区にも何カ所かあるが,田谷地沼のようには撮影できないのが難点だ。不忘地区から蔵王地区を抜けて三住地区までの道路を通称「三住ハイウエイ」と呼んでいる。カーブやアップダウンが緩い気持ちのよい道路だ。逆方向から来ると急に視界に不忘山の雄大な光景が目に飛び込んでくるポイントや,季節によっては急に吹雪に見舞われるポイントもある。三住に着いて,一応ミズバショウを見に行くことにした。前に行ったとき,コイカルがいたポイントには,カケスしかいなかった。林の中はまだ,小鳥類はおらず,ウグイスばかりが鳴いていた。時間がなくなってきたので,遠刈田から青根に行き,ピザを3枚テイクアウトして帰ってきた。
【写真】

  

カケスの眼は白黒           カタクリ

  

川原子ダムから不忘山 不忘地区から  ミズバショウ


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2014年2月14日(木)東白石駅前白石川

2014年03月05日 | 白石の野鳥
■2014/2/14(木)15:00-15:12【天気】曇り
【場所】東白石駅前白石川
【種名】トモエガモ♀1(1科1種)
【メモ】白石に行った帰りにJR東日本東白石駅前の白石川に行って見た。たくさんのカモが土手や凍結した川面にいたが,すぐ近くにトモエガモの♀がやって来た。餌をもらえるものと他のカモとやって来たが,もらえないとわかると氷の上に嘴を乗せて餌を探していた。こんなに近くで見たのは初めてだったが,♂がいればなおよかった。
【写真】
  
■トモエガモ♀


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2013年3月11日(月)白石川

2013年03月16日 | 白石の野鳥
■2013/3/11(月)8:17-10:07【天気】晴れ
【場所】JR東白石駅前白石川
【種名】ダイサギ,アオサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,カワアイサ,トビ,ナベヅル1,カモメ,ヤマセミ,ヒバリ,ツグミ,ウグイス(初鳴き),カワラヒワ,ベニマシコ♂若鳥2,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(13科25種)
【メモ】2月からいるというナベヅルを見に行った。今まで,伊豆沼,南郷の2回見たうちでは,一番近いところで観察できた。このフィールドは,職に就いてから5年間通い続けた場所で,公園もきれいに整備されたり,途中で餌付け禁止になったりと,いろいろあったが,白鳥愛護会の方々が昔から一生懸命保護に取り組んでいたところだ。今日はいつもいるカワセミを見ることができなかったが,ヤマセミは昔いたところで何と20年ぶりに見ることができてうれしかった。
【写真】
  
■駐車場に着いて川を見たら,いい感じのところにいたので,ラッキーと喜んだのもつかの間,カメラマンがナベヅルを追って走ってきたために,そこに行く前に飛ばれてしまった。途中,朝食を食べに吉野家に行って戻ってきてみると,今度は,石を投げて飛ばしていたのにはさすがに怒りを隠せなかった。
  
■逆光でもとてもきれいだった。駅の方に行って順光で風景全体を撮影したが,このナベヅルは野生ではあろうが人に慣れているようだった。
  
■時々上空を見上げていたが,これだけ体が大きいとここでは天敵もいないような気がするが・・・。


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連載 白石の野鳥(1) 1980.4~1984.4 鳥類調査報告

2009年12月02日 | 白石の野鳥
連載 白石の野鳥(1)
-1980.4~1984.4 鳥類調査報告-

目次

はじめに
Ⅰ 調査にあたって
Ⅱ 調査値の概要
Ⅲ 調査方法
Ⅳ 調査結果
Ⅴ フィールド別出現鳥種解説
Ⅶ フィールド別センサスデータ
おわりに

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連載 白石の野鳥(2) -1980.4~1984.4 鳥類調査報告-

2009年12月02日 | 白石の野鳥
連載 白石の野鳥(2)
-1980.4~1984.4 鳥類調査報告- 

 はじめに
 
 社会人としての最初の赴任地は白石市で昭和55年春のことでした。それまで,仙南地方とは全く無縁だったといってよかった私は,以来,この地で5年の歳月を過ごしました。
 白石といえば,大学の頃東京に行く急行の窓から,東白石駅前の白石川にハクチョウやカモ類がたくさん越冬していたのを見ていたくらいで,あとは東北大学野鳥の会の先輩方が,不忘山の麓のキャンプ場でアカショウビンを見たという話を聞いてうらやましく思った以外は,特に関心を抱いたことはありませんでした。
 大学当時は今の東北大学理学部附属植物園内にあった研究室や川内のサークル棟を根城に,植物園,広瀬川,蒲生海岸,鳥の海,伊豆沼・内沼が主なフィールドでカウントに何度も通っていました。おそらく蒲生にシギチを見に行った回数は,休講のたびに行っていたこともあり,相当な数になっていたと思います。それで,いくら社会人になるとはいえ,長年通い慣れたフィールドを離れなければならないというのは,実に辛いことでした。
 ところが,赴任が決まって3月に一度白石に行った時のことです。東白石駅前で,汽車の窓からハクチョウ類やヨシガモ,ハシビロガモ,カワアイサなどがいるのを見た後,白石駅に降り立ち,そこからしばらく歩いて白石大橋付近で何かいないか橋の上から下を見ると,カワセミ,カワガラス,イカルチドリがいるではありませんか。2回目に行った時には,ヤマセミとアマツバメも飛んでいて,これは意外によいところへ来たと内心嬉しくてしかたがありませんでした。これはまるで広瀬川と同じだと思ったのです。
 白石市の野鳥のフィールドとしては白石川はもちろんですが,南蔵王山麓の川原子ダム,不忘山,不忘・蔵王・三住地区周辺はじめ,魅力的な探鳥地がたくさんありました。中でも川原子ダムの湖面に映る不忘山の雄大な景色には本当に感動しました。5月の連休にはさっそく不忘山に登りましたが,コマドリなどの高山性の野鳥は6月にはきっと見られるだろうと思いました。
 そういうわけで,1年目の1980年はフィールドの下見を兼ねて,あちこち出かけていました。1981年になるといよいよ川原子ダムとその周辺でセンサスを始めました。湖面のカモ類のカウントは定点で,周辺の小鳥類はロードセンサスというように決めて,日曜日の7時から9時までの2時間で回れるようにしました。2度ほどは早朝4時から始めたことがありましたが,この時はヤマセミやトラツグミも見ることができました。しかし,冬季のセンサスはスキー場に行く道路や生活道路の他は除雪もされておらず,厳しい気候とも相俟って人を寄せ付けませんでした(もっとも山スキーを履けばいいとは同僚の先輩から言われましたが)。それで4月初旬の雪解けまでは,白石川のハクチョウ・カモ類のカウントに勤しんでいました。
 3年目に当時『白石市植物誌』の刊行準備を進めていた刊行会代表のSさんから,「第1章 環境」の「4 動物の外観」の鳥類の項を執筆担当してもらえないかという依頼があり,自分の技量も考えず承諾してしまいました。今にして思えば,周りのレベルの高さにやっぱりやめておけばよかったと思うことしきりでした。結局,この依頼がきっかけとなり,他のフィールドも調査することになったのですが,もちろん本業が忙しく,鳥どころではないこともたくさんあって,結局こうして出てきたセンサス結果も満足できる内容ではないのですが,このまま埋もれさせておくのももったいないし,当時の鳥種と現在のそれとの比較などにも多少は役に立つし,当時から環境もだいぶ変わっているところも多いことから,まとめてみることにしたわけです。
 なお,白石川のハクチョウに関しては,当時の「白石川白鳥愛護会」の方々にカウントの際,何度かお会いし,様々な情報をいただきました。紙面を借りて御礼申し上げます。この報告をまとめるにあたり,特にお世話になった職場の同僚,諸先輩,地域の皆様に深く御礼申し上げますとともに,今後,郷土白石の自然を愛し,すばらしい野鳥の自然誌を作ろうとする若い人々が育ってくれることを期待してやみません。
 
  1987年8月6日 



※当時の本文を加筆修正して掲載しています。
 なお,白石の豊かな自然の一端は,ブログ右メニューの「JAVAアプレット」の「雪景色」をご覧ください。
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2004年4月~2005年3月白石川

2005年05月29日 | 白石の野鳥
■ 1/1(土) 12:50-13:10 【天気】晴れ

【場所】東白石駅前白石川
【種名】ダイサギ、オオハクチョウ200+、コハクチョウ32、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カワアイサ♂1、トビ、ユリカモメ、キジバト、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、ムクドリ、オナガ24、ハシボソガラス、ハシブトガラス(9科20種)
【備考】あまり個体数も種類も多くはなかった。エサをやりながらカモにさわろうとしている小学生がいた。

2003年4月~2004年3月白石川

2005年05月29日 | 白石の野鳥
■ 11/22(土) 【天気】8:30-9:00 曇り
【場所】JR東白石駅前白石川(松ヶ丘公園前)
【種名】カイツブリ、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カワアイサ、トビ、ユリカモメ、コサギ、トビ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キジバト、モズ、ヒヨドリ、ツグミ、ジョウビタキ、ホオジロ、カシラダカ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(14科26種)
【備考】堰の工事で水位が1mほど下がっており、写真のように中州がすっかり出ていて歩ける状態だった。環境がかなり変わっていたため、エサ場に集まってくるカモ類、ハクチョウ類も例年に比べかなり少なかった。
【写真】中州の写真。通常はこの河原は水面下で、ハクチョウ類が中州の岸辺で休んでいる場所である。エサ場は川まで桟橋をかけて、そこで餌をやるように地元の方がやっていたようだった。

2002年~2003年 白石川(JR東白石駅前)

2005年05月23日 | 白石の野鳥
■ 12/28(土) 9:30-10:30【天気】晴れ
【場所】JR東白石駅前白石川(松ヶ丘公園前) オオハクチョウ成鳥309、幼鳥49、コハクチョウ成鳥41、幼鳥11 計4108羽
【種名】カイツブリ、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カワアイサ、ミコアイサ、トビ、 カモメ2(若鳥)、ユリカモメ、ダイサギ、コサギ、トビ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キジバト、モズ、ヒヨドリ、ツグミ、ジョウビタキ、ホオジロ、カシラダカ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(15科29種)
【備考】11月3日の段階ではオオハクチョウよりもコハクチョウの方が多かったから、コハクチョウについては南下したと思われる。毎年この時期に行っているセンサス結果は次を参照。

■ 11/3(日)13:10-13:40 【天気】曇り
【場所】JR東白石駅前白石川(松ヶ丘公園前) オオハクチョウ成鳥58、幼鳥17、コハクチョウ成鳥124、幼鳥29 計228羽
【種名】カイツブリ、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、コガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、トビ、 ユリカモメ、アオサギ、コサギ、トビ、ハクセキレイ、キジバト、ウグイス、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(10科21種)
【備考】オオハクチョウ、コハクチョウが228羽来ていた。日曜日ということもあり、パンなどの餌をあげている人も多くいた。

■ 8/16(金)11:45-12:10 【天気】曇り
【場所】JR東白石駅前白石川
【種名】カイツブリ1、カワウ成鳥1、ゴイサギ++、ササゴイ+、アマサギ、チュウサギ、コサギ、トビ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、スズメ、ハシブトガラス(7科12種)
【備考】種類・個体数は少なかったが、カワウ成鳥がいた。冬季阿武隈川河口から上流でカワウの大群を見たことがあるので、阿武隈川河口から白石川まで見ていけば、もっといる可能性がある。

■ 4/20(土)14:30-15:00 【天気】晴れ
【場所】JR東白石駅前白石川
【種名】カイツブリ1、カルガモ3、キンクロハジロ16(2科3種)
【備考】 見事に何もいなかった。すっかり周囲の山々も若葉が生い茂っている。

2001年4月~2002年3月 白石川

2005年05月22日 | 白石の野鳥
■ 12/22(土) 9:10-10:30 曇り
【場所】JR東白石駅前白石川ハクチョウ餌場
【種名】ダイサギ,コサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,ミコアイサ,カワアイサ,トビ,ノスリ,ユリカモメ,カモメ,キジバト,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,カシラダカ,ハシブトガラス(11科24種)
【備考】恒例のハクチョウ類,カモ類,カモメ類の定点カウントをした。結果はここをクリック。過去からのデータを掲載している。

■ 9/30(日) 8:30-9:00 曇り
【場所】JR東白石駅前白石川ハクチョウ餌場
【種名】ダイサギ,コサギ,マガモ♂1(エクリプス),ミサゴ1,トビ,カワセミ♂1♀1,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(9科13種)
【備考】公園でイベントがあるらしく,あまり鳥はいなかった。先週はなかったカワセミ撮影用止まり木(3mほど竹の先端に小枝を横にさして白いビニールひもでとめたもの。たぶん地元の写真愛好家の方だろう。)が,岸から2mくらい先の川底にさしてあった。カワセミは,前回同様の採餌行動を繰り返していた。そのうちミサゴがやってきて,力強い羽ばたきで,中州わきの水面に2回ほどダイビングを試みたが,2回とも水に入る前にやめてしまった。フィールドスコープでカモを探していたので,至近距離だったにもかかわらず,ビデオもカメラも持っていなかったのが残念だった。それにしても,ダイビングに入るときの「空気を自由にコントロールする」という表現がぴったりの力強い羽ばたきは,まるでストップモーションの映像を見ているようだった。
【参考】ミサゴのダイビング写真-奥松島塩田跡

■ 9/24(月) 9:10-10:00 晴れ 
【場所】JR東白石駅前白石川ハクチョウ餌場
【種名】カイツブリ8,ササゴイ若鳥2,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,マガモ♂1(エクリプス),カルガモ若鳥1,トビ,イソシギ2,キジバト,カワセミ♂1♀1,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,モズ,シジュウカラ,コゲラ,スズメ,ムクドリ,カケス30+(渡り),ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科27種)
【備考】カワセミのペアが何度も採餌行動を繰り返していた。秋の逆光に水しぶきをあげて飛ぶカワセミの姿がとても美しかった。