私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2012年10月8日(月)蔵王

2012年11月24日 | 宮城蔵王
■2012/10/8(月)8:30-9:53【天気】晴れ
【場所】蔵王エコーライン,ハイライン,馬の背
【種名】ノスリ1,キジバト1,カラSP+,シジュウカラ3+,アトリ80+,マヒワ100+,ホシガラス8,ハシブトガラス1(5科7種)
【メモ】この時期はマヒワやアトリが宮城県側から馬の背を越えて,山形県側に渡っていくのを過去に観察しているので,今年も同じ時期に来てみた。紅葉は山頂から降りてきているが,まだまだというところだ。ホシガラスが時々飛ぶのを見ながら,ハイライン料金所を過ぎ,もう少しで駐車場というところで,道路脇にマヒワの大群がアザミ類の種子を採餌しているのを見つけた。大群で前山を背景に何とも雄大な感じで飛ぶかと思えば,目の前にやってきて採餌する。また,飛んで,戻ってきては採餌を繰り返していた。近すぎてピントが合わず,しかもやや斜光なので後ろに下がらなければならなかった。カメラの腕がよければ本当に美しい風景が撮れたと思うが,何ともいたしかたない。しばらく観察した後,車を移動して,観光客だらけの駐車場に着いた。お釜の方へ歩いて行ったが,全く鳥はでず,観光客だけが目立つ。前にリフト乗場付近をアトリの群れが越えて行ったのを見ているので,そちらに歩いて行くと,ちょうどその場所をアトリの群れがやってきて,山形側に飛んでいくのを見た。おそらくこの1週間前後で,相当数のアトリやマヒワが渡って行くに違いない。下山はいつものように聖山平の山道を車で行ったが,カラ類,ツグミ類,ホシガラスなど結構飛んだが,肝心のワシタカには出会えずじまいであった。
【写真】
  
■ホシガラス/前山への登山道を背景に飛ぶマヒワの群れ/近くに来たマヒワ
  
■採餌するマヒワ♂/馬の背を越えるアトリの群れ
  
■ノスリ/前山西斜面あたり/ヤマハハコ


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2012年11月19日(月)宮崎・小野田から見た薬莱山

2012年11月19日 | 田谷地沼・宮崎地区
■2012/11/19(月)7:18-7:28【天気】曇り時々晴れ
【場所】宮崎・小野田
【種名】アオサギ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス(4科4種)
【メモ】先週の金曜日が薬莱山の初冠雪だったが,ほんの少しだけですぐ溶けた。今日も溶けたことは溶けたが,初冠雪という言葉にふさわしい風景だった。
【写真】
  
■薬莱山の冠雪


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2012年10月14日(土)・11月18日(日)田谷地沼他

2012年11月18日 | 田谷地沼・宮崎地区
■2012/10/14(土)10:08-13:03【天気】晴れ時々曇り・11/18(日)11:18-12:09【天気】強風・強雨・晴れ・曇り(変化が激しい)
【場所】宮崎,薬莱山周辺,田谷地沼,長沼,白沼
【種名】カイツブリ,ダイサギ,アオサギ,オオハクチョウ,カルガモ,トビ,ノスリ,キジバト,アカゲラ,コゲラ,モズ,エナガ,コガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,マヒワ100+,シメ,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソガラス(16科24種)
【メモ】10月,11月の土日は勤務先の行事が毎週のようにあるので,行事が午前の場合は午後,午後の場合は午前というようにして,もはやフィールドになりつつある田谷地沼周辺を見ている。一日行事の時はこれは諦めるしかない。
ということで,何かしらいるはずだと田谷地沼に行ってみると,紅葉がきれいなのはもちろんだが,それなりに個体数も種類数も少ないが,それなりにいる。マヒワの大群は薬莱山のスキー場に行く十字路脇の畑にいた。とっさに望遠レンズでなく双眼鏡を取り出すところは,やはりバードウォッチャーで,追っているうちに薬莱ガーデンの方に飛んで行ってしまって,写真は撮れずじまいだった。そこから田谷地沼に行くと,ツキノワグマの白っぽい糞があり,大量の栗を食べたあとがあった。前日にここで食べていたという話で,残念でもあり,ラッキーでもあった。しばらくこの辺りにいると,ゴジュウカラやエナガ,シジュウカラ,メジロの群れがやってきたのでしばらく見ていた。10月14日はまだ紅葉といっても船形連峰の1000m辺りまでが紅葉で,田谷地沼辺りは部分的に植物の種類によって紅葉しているという状態だった。そこから,秋の白沼,長沼に行ってみた。白沼は水位が異常に低く,いい景色もだいなしだった。長沼の方はそれなりに水位があり,地元の人たちが紅葉を見ながら「路上」でランチを広げていた。せっかくここまで来たのだからと,登山はしないが前船形山が見える船形山登山口まで行って,いつもは遠くに見える前船形山を近くで(でもないが)眺めてから帰った。
11月18日は宮崎地区(旧宮崎町)の伝統ある駅伝大会があり,勤務地が第2中継所になっているので,施設開放+応援を兼ねて行った。仙台は晴れていたが,こちらは天候がめまぐるしく変わり,強雨・強風から曇り,時々晴れという状況で,風はずっと強く吹いていた。昨年は11月20日(日)が開催日で校門でスズメを捕まえたチゴハヤブサを見た日だった。しかし,今日はいたとしても到底出現するような状況ではなかった。スズメの方は相変わらずいっぱいいたが。さて,駅伝が終わり,お昼頃に田谷地沼に行ってみた。駐車場に車はたくさんあったが,遊歩道で会ったのは2組のご夫婦だけだった。天気は雨は降らなかったが,曇りの合間に光が差すという状態で,風が強く,雲の流れが速かった。小鳥の姿は見えず,声だけだったが,前回同様アカゲラ,ゴジュウカラ,メジロなどはいた。コガラは先週,校舎に迷い込んできて,雨天用テニス練習場の天井に張り付いていたのをiPhone5で撮影した。お目当てのミヤマホオジロはいなかった。
帰りにカヌー漕艇場に行ってみたが,ものすごい強風で,キンクロ,マガモ,カルガモ,ホシハジロなどいたが,あまりの大波で溺れそうに見え(溺れるわけはないが),思わず5月の金華山沖を思い出した。ダイサギ,アオサギは風上に向かって姿勢をやたら低くして中州にいたが,一羽が耐えきれなくなって飛ばされそうだった。
いよいよ,強風,豪雪の冬がやってきそうな一日だった。ちなみにまだミヤマガラスはいなかった。
【写真】
  
■長沼の紅葉
  
■前山/薬莱山の紅葉/田谷地沼遊歩道
  
■田谷地沼遊歩道/田谷地沼のカルガモとカイツブリ/田谷地沼
  
■田谷地沼から前船形山・船形山遠望/ガクアジサイ/鳴瀬川のダイサギ


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2012年8月5日(日)石巻雲雀野埋め立地

2012年11月17日 | 石巻雲雀地区
■2012/8/5(日)10:11-10:53【天気】曇り
【場所】石巻雲雀野
【種名】カワウ,トビ,メダイチドリ成鳥夏羽1,ソリハシシギ成鳥夏羽5,オオセグロカモメ,ワシカモメ幼羽1,ウミネコ(5科7種)
【メモ】震災前も埋め立てが進んで以前のような環境ではなくなっていたが,震災後はもう埋め立てレベルの話ではなく,埋め立て地全体に分別された瓦礫がうずたかく積まれ,アンモニアのような臭いが強烈にする場所もある。瓦礫処理の事業所やプラントが稼働始めたりと,瓦礫の処理に向けた取り組みが進められている。かつては干潟上空を飛んでいたブルーインパルスも今は飛んでいない。そんな中,シギチを見にいくというのも気が引けるのだが,何かいないとも限らないので行ってみることにした。石巻湾に面した埋め立て地の長い堤防に行くのには,西回りと東回りコースがあるが東の方は瓦礫置き場で無理なので,西側から行った。すると,すぐにオオメダイチドリとソリハシシギの群れがいるのがわかった。以前ならこの岸壁から海水が流入するなどということはなかったのだが,1m近く沈下してしまっているので,満潮の時は岸壁を越えて海水が埋め立て地に入り込む。すると,岸壁と埋め立て地の間の砕石に青藻が付いて,ミニタイドプールのようになり,小動物が棲みつき,それをシギたちが食べているのだった。しかし,以前のように何百羽というシギチの中継地には到底なり得ない。この埋立地の干潟がなければ,自分としては県内ではまず生涯見られないだろうと思われる鳥(ヒメハマシギとコモンシギ)や,他のフィールドではそうそう出ないシギ(ヨーロッパトウネン)も毎年のように見ることができたのは本当に幸運だったとしかいいようがない。
【写真】
  
■ワシカモメ幼羽/メダイチドリとソリハシシギ
  
■オオセグロカモメとウミネコの群れ。この風景は変わらない。/ソリハシシギ成鳥夏羽。5羽いたが2羽がよく争っていた。


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2012年11月4日(日)朝日池周辺

2012年11月14日 | 県外・国外・その他
■2012/11/4(日)7:13-9:23【天気】曇り
【場所】上越市大潟区朝日池周辺
【種名】カイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,アカガシラサギ冬羽,ダイサギ,アオサギ,マガン,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,ミサゴ,トビ,オオタカ成鳥1幼鳥1,ノスリ,ハイイロチュウヒ♀成鳥,チュウヒ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,クロハラアジサシ幼羽1,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ツグミ,オオジュリン,シメ,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(15科36種)
【メモ】2日(金),松島ホテル大観荘での大会での研究発表後,帰宅,17:55に自宅を出発して宿泊先の上越市大潟区の明治庵別館に到着したのは22時30分過ぎだった。この旅館は朝日池に近いので,前回もここに宿泊した。翌日,朝日池をちょっと見て,北陸道を金沢市に向かった。到着は8:50で,JAET全国大会の司会者打ち合わせ9時20分に何とか間に合った。12時まで分科会の司会と発表をし,その後,兼六園付近を見て,21世紀美術館から香林坊,金沢城趾を一周し,その日のうちに仙台へ帰る予定だった。ところが,北陸道を上越市までの長い長い26トンネルを走っていると,もう限界だった。もともと2日連続のプレゼンで夜な夜な遅くまで仕事をしていたのがきいた。有磯海SAやビアパーク親不知等で休みながら行ったが,上越から仙台までは5時間近くかかるので,今日中に仙台に帰るのはやめにして,また明治庵別館に泊めてもらい,翌日鳥を見てから帰ることにした。日曜日は朝食後,朝日池に行ったがカワウやカモしかいなくて,当然ハクガンはまだ北海道にいるということで,マガンさえも田んぼに飛んで行ってしまってもぬけのから状態だった。一昨年はJAETの全国大会が上越市で開催され,ハクガンが来ていた時だったのでラッキーだったが,今回の大会は時期的に早かったので,しかたがなかった。最初にマガンの群れを探そうと妙高連峰がよく見える大潟区の田んぼに行き,そこから蜘ヶ池に行くと,アカガシラサギやクロハラアジサシがいた。一昨年,ホシムクドリを間近に見た場所もこの池の脇の灌木だったが,今日はムクドリしかいなかった。隣の天ヶ池にはカンムリカイツブリやカモ類がいた。少し走って鵜ノ池は何もいない状態で,ここからまた田んぼに戻ってマガンを探すことにした。北越急行ほくほく線近くの田んぼにマガン8000位の群れがいた。妙高連峰を背景に飛ぶ姿はなかなかよかったが,この日は全国的に秋晴れなのに,上越市付近の上空だけは曇りというコンディションで,よい写真は撮れなかった。ここからまた朝日池に戻り,何もいないのを確認して,柿崎インターから北陸道-磐越道-東北道と走って,自宅に着いたのは午後2時過ぎだった。
【写真】
  
■朝日池/朝日池の堤防から妙高連峰-妙高山,火打山,焼山/蜘ヶ池のクロハラアジサシ幼羽から第1回冬羽
  
■クロハラアジサシ/ノスリ
  
■アカガシラサギ成鳥冬羽
  
■アカガシラサギ成鳥冬羽/カンムリカイツブリ成鳥冬羽/火打山,焼山を背景に飛ぶマガンの群れ
  
■妙高山を背景に飛ぶマガンの群れ/上越市大潟区のマガンの群れ/空から落ちてきたマガンの綿毛


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2012年11月10日(土)青葉山公園

2012年11月10日 | 青葉山・広瀬川
■2012/11/10(土)7:55-8:31【天気】晴れのち曇り
【場所】青葉山公園
【種名】オシドリ,カルガモ,トビ,キジバト,コゲラ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ツグミ,シジュウカラ,ホオジロ,マヒワ50+,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(13科16種)
【メモ】ずっと仕事が忙しく(けっこうクリエイティブな仕事を長期にわたって2つほどしていたので,充実はしていたが),久々の土曜日休みで朝から紅葉の青葉山公園に行った。土日ということで中学生のテニスの大会があり,こうなると鳥どころではないのだが,せっかく来たので一周することにした。すぐに目についたのはいつもの止まり木にいたハヤブサのペア。もう少しくっついても良さそうなものだがけっこう離れていた。一周して戻ってくるとまだいたが,観光客が来る時間になれば飛んでいってしまう。彼らが見渡す風景はまさに箱庭で,いつもこんな風景を見ながら暮らしているんだねと思ってしまう。伊達政宗も江戸でなければこの青葉城で同じような風景を見ていたに違いない。先の地震で石垣が崩れてしまったが,さすがに大プロジェクトで組み直した石垣の方は大丈夫だったようだ。被害の詳細等は次の報告書に詳しい。
http://www.jiban.or.jp/file/file/saigai_sendai_aoba_0831_1700.pdf
【写真】
  
■青葉城の紅葉/ハヤブサとトビと紅葉/ハヤブサのペア


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