■2008/9/15(月)9:20-9:50【天気】曇り時々晴れ
【場所】石巻雲雀地区
【種名】ミミカイツブリ夏羽冬羽移行個体1,カワウ,ダイサギ,マガモ♀?,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ♂,チョウゲンボウ♀2,ヨーロッパトウネン幼羽足輪1,トウネン,(オジロトウネン),ハマシギ幼羽2,キアシシギ幼羽2,ソリハシシギ幼羽1,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科29種)
【備考】3連休最終日は石巻とした。今シーズンのシギチの個体数は鳥の海もそうだが全体的に少ない。種類の方はそこそこ例年並みとなっているようだ。今年の春も秋も,300羽を越える群れを見ていないのは寂しい限りだ。雲雀地区は埋め立てが進み,池の方は埋め立てが完全に終わり,干潟の方も埋め立てが進んでいる状況で,いずれ,全部埋め立てが終われば,ワシタカ類やコミミズクに,あとはたまに珍鳥しか来なくなってしまうだろう。雲雀地区の埋め立て地が人工のものとはいえ,これまで渡りのシギチにとって,長逗留のできる渡りの中継地であったことは間違いない。
さて,今日もとぼとぼ干潟を一週するつもりで歩いていくと,すでに先客がいてトウネンの群れを観察しておられた。3人のうちお二人は旧知の方だったので,いろいろお話しながら目の前のトウネンとヨーロッパトウネンの足輪付き幼羽を見ていた。最初に,双眼鏡も見ずに,おっヨロネンだ!と思って一生懸命シャッターを押して,2羽いますねとか,言っていて,よく後で見たら,一羽は白いVラインがあって,大雨覆と中雨覆以外は,ヨロネンそっくりのトウネンだった。結局足輪付きの幼羽が1羽だった。写真の中に1枚だけ,嘴が細くやや首が長く,頭が少し小さく,足がちょっと長く,体がややスマートで,初列風切が長い感じのものが写っている。採餌している時には,大雨覆と中雨覆のパターン(これが全然違うが)と,大雨覆のひょうたんマークくらいしか,識別点がない感じがした。しかし,すぐ近くで見る分には全然トウネンと違っている。
シギチに夢中になっていると,邪魔者のハヤブサが二度三度やってきて,群れを飛ばしてしまう。仕方がないから撮影はハヤブサに切り替えた。シギチが戻ってくるまでと一周しようと歩いていくと,今年,ここでは初認(自分が)のオナガガモ,ヒドリガモ,マガモ,ミミカイツブリがいた。ミミカイツブリは,顔は冬羽だが,体はかなり黒く夏羽の名残のようだった。結局,シギチは戻って来ず,職場に行く時間となったので,早々に引き上げた。なお,オジロトウネンもいたらしい。
【写真】
■ハヤブサ成鳥♂。トウネンの群れを何度も飛ばし,我々が観察しているすぐ近くに降りても何ともしない。ここにいればシギチが獲れるとわかっているのだろう。ちなみに北海道の鵡川ではオジロワシやオオワシがカモメファンにとっては邪魔者になっている(カモメ類を飛ばしてしまうので)。/トウネンとヨーロッパトウネン
■ヨーロッパトウネン幼羽。右端の写真の体型がヨーロッパトウネンらしい感じが見える。嘴は成鳥は確かにやや細いが,幼羽はトウネンとそう変わらないように見える。
■このヨーロッパトウネン幼羽は右側の大雨覆の中のひょうたん型のパターンが左側より明確でない。
■トウネン幼羽とヨーロッパトウネン幼羽。ヨーロッパトウネン幼羽の方が各雨覆の軸班が一様に濃く,羽軸が見えにくい。
■同じトウネンの幼羽でも肩羽の色に赤褐色が少ない個体も多く見られる。
■肩羽が冬羽になりつつあるハマシギ幼羽とヨーロッパトウネン/スズガモの♂♀
Copyright(C)2008 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.
【場所】石巻雲雀地区
【種名】ミミカイツブリ夏羽冬羽移行個体1,カワウ,ダイサギ,マガモ♀?,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ♂,チョウゲンボウ♀2,ヨーロッパトウネン幼羽足輪1,トウネン,(オジロトウネン),ハマシギ幼羽2,キアシシギ幼羽2,ソリハシシギ幼羽1,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科29種)
【備考】3連休最終日は石巻とした。今シーズンのシギチの個体数は鳥の海もそうだが全体的に少ない。種類の方はそこそこ例年並みとなっているようだ。今年の春も秋も,300羽を越える群れを見ていないのは寂しい限りだ。雲雀地区は埋め立てが進み,池の方は埋め立てが完全に終わり,干潟の方も埋め立てが進んでいる状況で,いずれ,全部埋め立てが終われば,ワシタカ類やコミミズクに,あとはたまに珍鳥しか来なくなってしまうだろう。雲雀地区の埋め立て地が人工のものとはいえ,これまで渡りのシギチにとって,長逗留のできる渡りの中継地であったことは間違いない。
さて,今日もとぼとぼ干潟を一週するつもりで歩いていくと,すでに先客がいてトウネンの群れを観察しておられた。3人のうちお二人は旧知の方だったので,いろいろお話しながら目の前のトウネンとヨーロッパトウネンの足輪付き幼羽を見ていた。最初に,双眼鏡も見ずに,おっヨロネンだ!と思って一生懸命シャッターを押して,2羽いますねとか,言っていて,よく後で見たら,一羽は白いVラインがあって,大雨覆と中雨覆以外は,ヨロネンそっくりのトウネンだった。結局足輪付きの幼羽が1羽だった。写真の中に1枚だけ,嘴が細くやや首が長く,頭が少し小さく,足がちょっと長く,体がややスマートで,初列風切が長い感じのものが写っている。採餌している時には,大雨覆と中雨覆のパターン(これが全然違うが)と,大雨覆のひょうたんマークくらいしか,識別点がない感じがした。しかし,すぐ近くで見る分には全然トウネンと違っている。
シギチに夢中になっていると,邪魔者のハヤブサが二度三度やってきて,群れを飛ばしてしまう。仕方がないから撮影はハヤブサに切り替えた。シギチが戻ってくるまでと一周しようと歩いていくと,今年,ここでは初認(自分が)のオナガガモ,ヒドリガモ,マガモ,ミミカイツブリがいた。ミミカイツブリは,顔は冬羽だが,体はかなり黒く夏羽の名残のようだった。結局,シギチは戻って来ず,職場に行く時間となったので,早々に引き上げた。なお,オジロトウネンもいたらしい。
【写真】
■ハヤブサ成鳥♂。トウネンの群れを何度も飛ばし,我々が観察しているすぐ近くに降りても何ともしない。ここにいればシギチが獲れるとわかっているのだろう。ちなみに北海道の鵡川ではオジロワシやオオワシがカモメファンにとっては邪魔者になっている(カモメ類を飛ばしてしまうので)。/トウネンとヨーロッパトウネン
■ヨーロッパトウネン幼羽。右端の写真の体型がヨーロッパトウネンらしい感じが見える。嘴は成鳥は確かにやや細いが,幼羽はトウネンとそう変わらないように見える。
■このヨーロッパトウネン幼羽は右側の大雨覆の中のひょうたん型のパターンが左側より明確でない。
■トウネン幼羽とヨーロッパトウネン幼羽。ヨーロッパトウネン幼羽の方が各雨覆の軸班が一様に濃く,羽軸が見えにくい。
■同じトウネンの幼羽でも肩羽の色に赤褐色が少ない個体も多く見られる。
■肩羽が冬羽になりつつあるハマシギ幼羽とヨーロッパトウネン/スズガモの♂♀
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