私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10月31日午後、まだ3羽しか見つけられなかったが、遠くばかり探していたら、かわいい顔で下にいるではないか。

2006年9月24日(日)蕪栗沼・白鳥地区

2006年09月24日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2006/9/24(日)14:30-15:30【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼・白鳥地区
【種名】カイツブリ,ゴイサギ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,ムラサキサギ1,マガン87,オオヒシクイ4,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,シマアジ,ハシビロガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,チョウゲンボウ,キジ,オオバン,ツルシギ18,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ウグイス,セッカ,シジュウカラ,ホオジロ,ホオアカ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科41種)
【備考】石巻から実家に行き,最後に蕪栗沼に到着。北側駐車場から沼へ歩いていった。さっそくいつもここにいる痩せたぼさぼさのホオアカに会い,ムラサキサギを見て,沼に出た。マガンは前日9/23午後に初雁23羽見たが,今日は蕪栗沼で休息していた87羽を見た。これからどんどん増えるだろう。オオヒシクイも北方から沼へ飛んでくるのを真上で見た。ノスリも蕪栗沼で今年初認だ。チュウヒの方がもっと前からいたようだ。今日のメインはミサゴの狩りだった。何度も失敗を繰り返していたが,最後にけっこう大きな魚を掴んだ。いろんなところで水面に飛び込むのを見たことがあるが,今回は特に回数が多かったのでよく観察できた。水面近くになると足を前に出し,翼の角度を小さくして魚を掴む体勢を整え,ダイビングするわけだ。これが普通のカツオドリ類やペリカン類,カワセミ類だったら,嘴から突っ込んで魚を挟むところだが,ワシタカは足で掴むわけで(当たり前だが),陸上でも水中でも同じなわけだ。それにしても写真にもあるようにすごい迫力だ。他のワシタカ同様ミサゴの正面顔も怖い。それが爪を出して突っ込んでくるのだから魚眼レンズの恐怖はいかばかりだろう,と同情するのであった。帰りに道路脇の堤(用水池)にカイツブリの成鳥冬羽になりかけの個体がいた。助手席側だったので,車を脇に寄せて,エンジンをかけたまますぐさま右手一本で撮影した。かなり力がいった。1枚だけかろうじてぶれてなかったが,かなり無理な体勢で撮影したので(カイツブリはすぐ潜る),あとで腕が痛くなった。
【写真】
  
■まだいるムラサキサギ/マガンとツルシギの群れ/カイツブリ
  
■風景に合うミサゴと水中突入前の瞬間,足がぐっと前に出ている。


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2006年9月24日(日)石巻雲雀地区

2006年09月24日 | 石巻雲雀地区
■2006/9/24(日)8:40-10:50【天気】晴れ
【場所】石巻雲雀地区埋立地
【種名】カイツブリ,ウミウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,シマアジ♀1,ハシビロガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ若鳥,メダイチドリ幼羽12,ダイゼン幼羽2,トウネン幼羽210+,ミユビシギ幼羽9,キアシシギ幼羽6,ソリハシシギ幼羽3,アカエリヒレアシシギ成鳥冬羽1・幼羽1,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(12科25種)
【備考】最初に北側の埋め立て池に行ったが,カモ類の他にシギチは見あたらなかった。そこで防波堤沿いに歩いて南側の埋立地を見ていった。2つめの島にトウネンの群れがいたので,しばらく座って観察することにした。最初,トウネン,ミユビシギ,メダイチドリの群れが休息していたが,そのうち一斉に動き出し,餌を取り始めた。目の前の水辺にも群れがやってきて,採餌したり,水浴びをしたりしている。メダイチドリがいかにも幼羽という感じでとても可愛い。頭が丸く大きい上に目が大きいので,よけい可愛い。しばし,撮影を楽しんでいるとまたしてもハヤブサ若鳥の登場だ。シギチは一斉に飛びたち,上空から反転しては低空で飛び,それを繰り返して最後に海の方へ行ってしまった。残ったのは,岩陰に隠れていたトウネン1羽とキアシシギ,ミユビシギくらい。キアシシギはハヤブサに襲われても,たいてい飛ぶより,岩陰に隠れる方が多いようだ。しばらくはこのままで変化は見られないと思われたので,北側の池をもう1回見て帰ることにした。池では,トウネンが3羽とアカエリ2羽がいたくらいで,あとは,シマアジなどカモ類だけだった。その後午後は,蕪栗沼に行ったが,竜飛帰りのYさんのお話を聞けたのはよかった。
【写真】
  
  
  
■アカエリヒレアシシギ成鳥冬羽移行個体。幼羽1羽と共にこの場所に約半月以上いたようだ。十分に餌を採り皮下脂肪を蓄え,念入りに羽繕いをしている。次の渡りに備えて。
  
■キアシシギ幼羽。繁殖地からここまで飛んでくる間には,危険な目に何度もあって,生きるための経験値もずいぶん上がったことだろう。何となく大人びて見える。
  
■前方の餌を探す時の首の伸び具合を比較してみた。
  
■メダイチドリ幼羽。フィールドではオオメダイもメダイも幼羽では足や嘴の長さとかはよく見ないとわからないが,小・中雨覆のパターンが全く異なるので識別は比較的容易だ。識別参考写真はこちらで(蒲生海岸2005.8.25撮影)
  
■メダイチドリ幼羽とトウネン幼羽
  
■トウネンとメダイチドリの群れ/トウネンは羽衣にかなり個体差がある。
  
■ミサゴとトビ/ハヤブサ若鳥/オナガガモ・シマアジ・コガモ・ハシビロガモ


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観察図鑑 ヒレアシシギの吃水

2006年09月18日 | 観察図鑑
■観察図鑑 ヒレアシシギの吃水
【場所】石巻雲雀地区埋立地・鳥の海
【種名】アカエリヒレアシシギ,キアシシギ
【備考】久しぶりにアカエリヒレアシシギを見て,ちょっと感動したことがある。趾にカイツブリのようなヒレががある(「弁足」というそうです。項目「趾 (鳥類)」Wikipedeiaより)ので泳ぐのが得意。くるくる回ったり方向転換も自在(写真の幼羽は回転,成鳥は前進,水紋を見てください)。それもそのはず,吃水が写真のキアシシギと比べると全く違う。下に沈んでいる部分が少ないのだから当然水の抵抗も少ない。それに比べ,鳥の海で見たキアシシギは今にも沈没しそうで,泳ぐスピードもやたら遅い。蒲生でハヤブサに狙われて泳いで岩陰に隠れたのを”8mmフィルム”で撮影したことがあったが,緊急事態には飛ぶより苦手な泳ぎでも隠れた方がいいのかもしれない。ちなみにフロリダで見たアンヒンガ(アメリカヘビウ)はほとんど沈没状態で,首が潜望鏡みたいだった(笑い)。
【写真】
  


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2006年9月16日(土)石巻雲雀地区

2006年09月17日 | 石巻雲雀地区
■2006/9/16(土)10:30-1230【天気】曇り
【場所】石巻雲雀地区埋立地
【種名】ハジロカイツブリ冬羽1,ウミウ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,シマアジ♂1,ホシハジロ♂エクリプス,スズガモ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ若鳥1・成鳥♀1,チョウゲンボウ1,コチドリ1,シロチドリ2,メダイチドリ8,ムナグロ8,トウネン205+,オジロトウネン幼羽2,オオソリハシシギ1,コアオアシシギ幼羽2,アオアシシギ幼羽1,キアシシギ幼羽1,ソリハシシギ幼羽1,アカエリヒレアシシギ成鳥冬羽移行個体・幼鳥第1回冬羽移行個体,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,ハシボソガラス(12科29種)
【備考】2週間ぶりに石巻に行った。チョウゲンボウがホバリングして獲物を探していた。車を停めると,Yさんの車があったので池の方を見ると何人かで観察中だった。アカエリヒレアシシギとオジロトウネンを教えてもらった。それから一緒に干潟を回ったが,多少陽が射してきたのでオジロトウネンとアカエリヒレアシシギの写真を撮るために自分だけ戻ることにした。アカエリヒレアシシギ2羽は,岸をあっちこっちくるくる回りながら,採餌していた。一羽は成鳥冬羽移行個体でもう一方の幼羽とは,羽のパターンが全く違う。成鳥の方は,肩羽根の軸斑が目立つが,幼鳥にはない。羽色も全然違う。オジロトウネンが近くにいたので観察したが,上から見るのと,正面,横から見るのとではだいぶ違うシギに見える。飛んだときには一見腰が白いように見えるが,よく見ると尾羽の両側の腰に近い方がより白い。足は黄色。上面は灰黒色で,いる場所で完全な保護色になる。正面から頭部から胸部まで見る限りはトウネンの似たようなパターンの個体とあまり変わらない感じがする。鳴き声は一度聞けばすぐわかる鳴き声で,先々週も姿は見ていないがチリリーという独特の鳴き声がしたのでオジロトウネンがいたのは確実だ。もう一度干潟に戻って,島のトウネンと干潟で採餌しているトウネンの群れを見ていると,ハヤブサ成鳥がシギチを追い払って干潟に降りた。そのうち,堤防に上がったと思ったら,若鳥がやってきてまるで親子でお話をしている感じだった。獲物が堤防に上にあったかもしれない。若鳥が堤防を飛び立つと,しきりに親鳥が子どもに話しかけるように鳴いていた。シギチはあまりいなかったが,なかなか楽しい一日だった。どういうわけかいつの間にか望遠レンズのスタビライザーがオフになっていて,ファインダを覗くと何だか今日はやけに画面が揺れるなと思っていたらそういうことだったようだ。
【写真】
  
■幼鳥と成鳥のアカエリヒレアシシギ冬羽移行個体。
  
■幼鳥と成鳥のアカエリヒレアシシギ冬羽移行個体/トウネン幼羽の群れ
  
■ハヤブサ若鳥と成鳥♀
  
■ハヤブサ若鳥と成鳥♀/スズガモ,ホシハジロ,ハジロカイツブリの群れ
  
■オジロトウネン幼羽とコアオアシシギ幼羽


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2006年9月8日(金)~13日(水)硫黄島3島クルーズと母島

2006年09月15日 | 県外・国外・その他
硫黄島3島クルーズと母島写真ページ

【出現鳥種】
1.ミズナギドリ科 ハジロミズナギドリ1,■シロハラミズナギドリ4,■アナドリ+,■オオミズナギドリ++,■オナガミズナギドリ++
2.ネッタイチョウ科 ■アカオネッタイチョウ+,■シラオネッタイチョウ成鳥+,■幼鳥1
3.カツオドリ科 ■カツオドリ++,■アカアシカツオドリ+,■幼鳥1
4.ウ科 カワウ+(東京湾)
5.サギ科 ゴイサギ1,■ダイサギ2,コサギ1(母島)
6.タカ科 ■オガサワラノスリ2
7.チドリ科 メダイチドリ+,■ムナグロ+,ダイゼン2
8.シギ科 ■キョウジョシギ+,トウネン4,■ヒバリシギ1
9.セイタカシギ科 ■セイタカシギ成鳥♂1
10.トウゾクカモメ科 ■トウゾクカモメ3
11.カモメ科 ユリカモメ+,■セグロカモメ+,■オオセグロカモメ+,■ウミネコ+,クロハラアジサシ3,■オオアジサシ1,■アジサシ++,■クロアジサシ+,■シロアジサシ成鳥1
12.ハト科 アカガシラカラスバト(乳房山,羽ばたきの音だけなので×)
13.ツバメ科 ツバメ2
14.ヒヨドリ科 ■オガサワラヒヨドリ4
15.ツグミ科 ■イソヒヨドリ++
16.ウグイス科 ■ハシナガウグイス5
17.メジロ科 ■イオウジマメジロ+
18.ミツスイ科 ■ハハジマメグロ+
計17科37種(アカガシラカラスバトを除く。これについては別の場所でM氏が撮影した写真を見せてもらった)
※ ■は撮影種 
【備考】母島には23年ぶり,硫黄島には22年ぶりに行った。前回十分に見ることができなかった海鳥を見,硫黄島の船上慰霊祭に心を新たにした・・・・。
2006年9月8日(金)10時,薄曇りの湿った風に吹かれながら小笠原丸はゆっくりと東京竹芝桟橋を離れ,父島を目指す。今回の探鳥はいつものような1人ではなく,ワイバードのツアーに参加しての「探鳥会」の一員としてだ。が,デッキで一日中海鳥を探す元気はなく,他力本願で教えて貰いながら,写真撮影と観察をした。船室で寝ていることも多く,朝寝と昼寝は日課のようなもので,みんなが熱心に見ている時にぐうぐう寝ていたために見るべき時に見ることができなかった海鳥もけっこういた。シロハラミズナギドリとハジロミズナギドリはその代表で,ハジロミズナギドリは双眼鏡でたぶんこれだというのを2度ほど見ただけだったが,今度は1人で識別出来そうな気がする。オオシロハラミズナギドリもでなかったけれど,ポイントはわかったので楽しみだ。ツアーでは,たくさんの方にお世話になった。感謝申し上げたい。


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1984年12月26日~1985年1月6日 仙台~硫黄島~グアムサイパン航路

2006年09月07日 | 県外・国外・その他
■1984/12/26(水)~1985/1/6(日)【天気】晴れ
【場所】仙台港~小笠原~硫黄島~グアム~サイパン~仙台港
【種名】(科種)
【備考】
 12月26日(水)15:00「第1回ミヤギテレビ少年の船」(「さんふらわあ7」関西汽船)に乗って,12月の季節風の吹きすさぶ中,グアム・サイパンへ向かった。出航から翌日の夕方まではひどい揺れで,ほとんどの教師や子供たちが船酔いしていたようだが,私ともう一人の先生はいたって元気で,3度の食事を元気に食べていた。小笠原に近づくころになると海も群青色を増し,セグロアジサシやウミツバメの類,ミズナギドリの類が多くなってきた。
 12月28日(金)最初の感動は硫黄島で訪れた。この船の旅の目的のひとつに太平洋戦争で亡くなった人々への慰霊があげられるが,硫黄島近くになってその意味がはっきりとわかったような気がした。海上自衛隊の駆逐艦が多く見られるようになり,また硫黄島にはレーダーサイトが見えた。アメリカ軍の艦砲射撃で山容が変形した摺鉢山と,そこからなだらかに続く島には木も生えていない広漠とした風景に唖然としてしまった。海岸線には沈没して錆びた船の残骸が多く見られ,水に苦労したという島にはなるほど,雨水以外に水を得るすべはなかったように思える。鳴瀬川の上流から汲んできたという水を海上にまき,献花が波間に揺れ,早くも後に見えなくなるその光景はやはり我々の日常とは異なるものだった-いわゆる霊的感情。この時,撮った写真は現在残っていない。それもそのはず,笑い話にもならないがリバーサルフィルムがこの時だけ,硫黄島の時だけ入れ忘れていたのだ。その結果,あのすさまじい光景は目に焼きついているだけで,写真にはない。少年の船のアルバムにかろうじて見えるだけである。
 グアム・サイパンに着いて,慰霊塔を建てたり,バンザイクリフやスーサイドクリフを見,また島のあちこちにあるゼロ戦や日本軍の戦車の残骸,高射砲の残骸を目にしたとき,やはり多くの戦争を知らない世代の我々を含めて,このミヤギテレビ少年の船に乗る価値はあるのだと感銘することしきりだった。自分たちの子どもにもこの光景をぜひ見せたいものである。
 ここで鳥の話をすれば,グアムよりサイパンの方が種類が豊富なように思えた。島の自然,景観自体グアムとサイパンでは異なっている。グアムは恋人岬のシラオネッタイチョウの飛翔に象徴されるように,明るい南国の雰囲気がある。それに対して,サイパン島は,スーサドクリフの上から見たジャングルの中のゼロ戦の残骸やその上空を飛ぶシロアジサシの群れといったように,何か物悲しい雰囲気が漂う。ラストコマンドポストで見たナンヨウショウビンの営巣や,ミツスイSPなど,ゆっくり見れば見るほど,いろいろな野鳥たちが見られるような気がした。海はなまこだらけだが,やはり鳥を見るならサイパンのほうがいい。
サイパン島のラストコマンドポスト付近で見たナンヨウショウビン。,何度も小さなトカゲを取ってきては巣穴を出入りしていた。時間がなかったので,ゆっくり観察はできなかったが,近くの枝に止まって周りの様子をうかがい,さっと巣穴に入ってはすぐ出てくるというようなことを繰り返していた。

※この記事は小笠原の記事同様,昔HPに書いたものを加筆修正してブログに再掲しているが,今回,小笠原-硫黄島ツアーに参加する動機がわかってもらえるかもしれない。鳥はまさに小笠原母島共々取り損ねた。そしてあの貴重な硫黄島の体験も今は薄れはじめている。もう一度同じ航路へ行って,体験を再構築したい,そんな想いだ。2回目は1回目と違ってもっと冷静に物事を見ることができるに違いない。鳥を見る旅の楽しさはそんなところにあると思っている。
【写真】
  
■サイパン島ナンヨウショウビン/グアム島PloverSP/サイパン島スーサイドクリフのシロアジサシ
 
■グアム島恋人岬(Lover's Point)のシラオネッタイチョウ/サイパン島沖カツオドリ


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2006年9月3日(日)石巻雲雀地区

2006年09月05日 | 石巻雲雀地区
■2006/9/3(日)11:00-14:00【天気】晴れ シギチ252+
【場所】石巻雲雀地区埋立地
【種名】カイツブリ,ウミウ,カルガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ミサゴ1,トビ,コチドリ2,シロチドリ14+,メダイチドリ30+,ヒメハマシギ幼羽1,トウネン夏羽1幼羽180+,ヒバリシギ幼羽5,オバシギ幼羽3,キリアイ幼羽2,キアシシギ8+,ソリハシシギ6,アカエリヒレアシシギ幼羽から冬羽移行個体1,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(13科25種)
【備考】
 白鳥地区でムラサキサギを見た後,石巻に向かった。地元の私より栃木支部の方々が先着で,すでにシギチをみておられた。
 西側の堤防沿いにシギチがいたので,そちらに行ってもっと近くでみましょうと提案し,工事現場の横を通ってみんなで行った。トウネン,ヒバリシギ,オバシギがいた。その後支部の方々は北側の池に行くというので,自分はしばらくここでトウネンやヒバリシギの撮影をして,それから干潟を一周することにした。実は朝から水難の相が出ていて,自宅を出る時カメラとレンズを水で濡らしてしまった。埋立地の堤防では,落ちないようにいつもより意識して歩いたが,潮が噴き出るところがあって,カメラとレンズを塩水に濡らしてしまった。
 昨年は堤防沿いの砕石を積んだ小島風の場所(以下島)にムナグロやダイゼンがいたので,やや期待して行ってみたところ,堤防のすぐ下でトウネンが採餌しており,その群れが飛んで目の前の島にやってきた。比較的近いが,そこへは行けないので,シギチも安心らしい。堤防に腰掛けてスコープで一羽一羽見ていった。実際はスコープを使うような距離ではないのだが,肉眼では相手が小さいのと砕石と保護色になっているので,よく見えない。そうこうしているうちに,嘴が下に曲がったシギチを発見。キリアイで2羽いた。すぐ近くをすたすた歩いていくトウネン風シギがいたのでよく見ると,嘴が曲がっている。まるでミニハマシギだ。ということはヒメハマシギしかないと思いつつ,特に感動することもなく,証拠写真にそのシギを撮り続けた。場所の違い,動作の違い,また光の加減で別個体のように見えた。自宅に帰ってから,メールのアドバイスもあり,2羽同時に確認していないので,同一個体ヒメハマシギ幼羽1羽とした。
 それから歩いて東側堤防まで行き,一周しようとしたが疲れてやめて,戻る途中またいろいろ見ながら,ヒメハマシギの島にやってきた。相変わらず周りのトウネンやキリアイが砕石の間で寝ているのに,その間をあっちこっち歩いているのがヒメハマシギだ。おもしろかったのはトウネンの一羽が嘴を砕石の上にのっけて眠っているのがいた。人間だったら,あごを何かの上に載せてだらっと寝ている感じだ。最初見たヒバリシギがいたポイントで,ヒバリシギを撮影し,最後に北側の沼に行ったら,アカエリヒレアシシギがいた。白基調で黒が混じるというエレガントさだ。エリグロアジサシなんかもエレガントだ。
 ということで,当初は鳥の海まで行くつもりだったが,もう時間がなかったので仕事で職場に戻ることにした。ヒメハマシギの個体識別にあたってはいつものように懇切丁寧,かつ詳細なアドバイスをいただきました。紙面をお借りして御礼申し上げます。
【写真】撮影写真はこちらです


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2006年9月3日(日)蕪栗沼・白鳥地区

2006年09月04日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2006/9/3(日)8:00-9:00【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼,白鳥地区,周辺田圃
【種名】カイツブリ,ゴイサギ++,ダイサギ++,チュウサギ,コサギ,アオサギ,ムラサキサギ1(2),マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ミサゴ1,トビ,チュウヒ,キジ,オオバン,エリマキシギ1,アオアシシギ5,タカブシギ2,キジバト,コゲラ,ヒバリ,ツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,セッカ,シジュウカラ,ホオジロ,ホオアカ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(21科36種)
【備考】蕪栗沼にはお盆過ぎと先週の金曜日2回通ったのだが,通っただけで鳥見はしなかった。その間,ムラサキサギが2羽居着いているという情報をいただいたので,石巻に行くついでに朝寄ってみた。午後は職場に戻って2日連続仕事をする予定でいたので,効率よく回りたかった。白鳥地区に行って,とりあえず1半周した。北側駐車場を出てすぐ,ホオアカの若鳥が砕石が敷かれた土手の道で採餌していた。顔を見ると何となく幼い。蕪栗沼の水面が見えるところまで来ると,上述したシギチ3種が採餌していた。遠かったので確認の写真だけを撮った。ミサゴがしきりにダイビングしていたが見ている間は一度も成功しなかった。チュウヒも対岸の葦原を飛んでいたが,特に獲物はなかったようだ。あとで白鳥地区でカモたちを驚かせていたが。さて,半周して,ムラサキサギを探していたところ,以前にも何度かお会いしていた栃木県支部の方たちとお会いした。M先輩は今回は同行しなかったとのことだったが,彼はレンカク発見の1人らしかった。まあ,レンカクを見たのだからムラサキサギはいいだろう。宮城県に住んでいると伊豆沼や蕪栗沼では時々出ているらしいが自分は初めてだったので,航空運賃が節約できて儲かった気がした。ただ,いっぱいいるところでないと,いわゆるその鳥の生態はよくわからないので,いつかはゆっくり行ってみたいと思う。さてムラサキサギだがいませんねえ,という感じで,じゃあ,私はあっちの方に行ってみますと言って,南の方へ歩いていったがいなかった。支部の方の方へ戻っていくと,いるよ!と手を振って合図していただいたので,おお,やった!と思って行ってみたら,葦原の真ん中に止まっていた。かなり遠かったが,確かにムラサキサギだ。模様がヘビみたいな感じだ。まあ,アオサギもそう言えば似たようなものだが,ムラサキサギの方が,南方系という感じだ。しばらくいそうなので,そのうち小笠原・硫黄島ツアーから帰って来たら,何度か通いたい。その頃にはマガンも来ているだろう。この後支部の方も石巻に行くというので,クルマのルートは別々だがご一緒することにした。白鳥地区南側の水面を30分ほど観察してから,石巻に向かったが,エクリプスだが,マガモ,コガモ,オナガガモ,ヒドリガモがもう来ていた。
【写真】
  
■例によってクルマが来ると逃げるキジの親子一団/道で採餌するホオアカ若鳥/ムラサキサギとアオサギ


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2006年9月3日(日)石巻雲雀地区埋め立て干潟(再掲)

2006年09月03日 | 石巻雲雀地区
■2006/9/3(日)11:00-14:00【天気】晴れ シギチ252+ 【レンズ】EOS30D+EF100-400mmF4-5.6 プログラムAE
【場所】石巻雲雀地区埋立地
【種名】カイツブリ,ウミウ,カルガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ミサゴ1,トビ,コチドリ2,シロチドリ14+,メダイチドリ30+,ヒメハマシギ幼羽1,トウネン夏羽1幼羽180+,ヒバリシギ成鳥1・幼羽5,オバシギ幼羽3,キリアイ幼羽2,キアシシギ8+,ソリハシシギ6,アカエリヒレアシシギ幼羽から冬羽移行個体1,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(13科25種)
【備考】
 白鳥地区でムラサキサギを見た後,石巻に向かった。地元の私より栃木支部の方々が先着で,すでにシギチをみておられた。
 西側の堤防沿いにシギチがいたので,そちらに行ってもっと近くでみましょうと提案し,工事現場の横を通ってみんなで行った。トウネン,ヒバリシギ,オバシギがいた。その後支部の方々は北側の池に行くというので,自分はしばらくここでトウネンやヒバリシギの撮影をして,それから干潟を一周することにした。実は朝から水難の相が出ていて,自宅を出る時カメラとレンズを水で濡らしてしまった。さらに埋立地の堤防では,落ちないようにいつもより意識して歩いたが,潮が噴き出るところがあって,カメラとレンズを塩水に濡らしてしまった。
 昨年は堤防沿いの砕石を積んだ小島風の場所(以下島)にムナグロやダイゼンがいたので,やや期待して行ってみたところ,堤防のすぐ下でトウネンが採餌しており,その群れが飛んで目の前の島にやってきた。比較的近いが,そこへは行けないので,シギチも安心らしい。堤防に腰掛けてスコープで一羽一羽見ていった。実際はスコープを使うような距離ではないのだが,肉眼では相手が小さいのと砕石と保護色になっているので,よく見えない。そうこうしているうちに,嘴が下に曲がったシギチを発見。キリアイで2羽いた。すぐ近くをすたすた歩いていくトウネン風シギがいたのでよく見ると,嘴が曲がっている。まるでミニハマシギだ。ということはヒメハマシギしかないと思いつつ,特に感動することもなく,証拠写真にそのシギを撮り続けた。場所の違い,動作の違い,また光の加減で別個体のように見えた。自宅に帰ってから,メールのアドバイスもあり,2羽同時に確認していないので,同一個体ヒメハマシギ幼羽1羽とした。
 それから歩いて東側堤防まで行き,一周しようとしたが疲れてやめて,戻る途中またいろいろ見ながら,ヒメハマシギの島にやってきた。相変わらず周りのトウネンやキリアイが砕石の間で寝ているのに,その間をあっちこっち歩いているのがヒメハマシギだ。おもしろかったのはトウネンの一羽が嘴を砕石の上にのっけて眠っているのがいた。人間だったら,あごを何かの上に載せてだらっと寝ている感じだ。最初見たヒバリシギがいたポイントで,ヒバリシギを撮影し,最後に北側の沼に行ったら,アカエリヒレアシシギがいた。白基調で黒が混じるというエレガントさだ。
 ということで,当初は鳥の海まで行くつもりだったが,もう時間がなかったので仕事で職場に戻ることにした。氏原巨雄氏にはヒメハマシギの個体識別にあたり,いつものように懇切丁寧,かつ詳細なアドバイスをいただいた。紙面をお借りして御礼を申し上げたい。
【写真】
  
■キリアイ幼羽/ヒメハマシギ幼羽
  
■ヒメハマシギ幼羽だが,見る角度や光線の具合で全く印象がことなり,違う個体のように見える/トウネン,ヒメハマシギ,キリアイ。大きさはトウネン<ヒメハマシギ<キリアイの順。キリアイは大きいが(成鳥夏羽は小さい印象),ちょっと見るとトウネンとヒメハマシギはほとんど同じ大きさに見えることもある。
  
■トウネン,キアシシギ,ソリハシシギ/ヒメハマシギを探す
  
■ヒバリシギ幼羽/オバシギ幼羽だが,後ろのピンぼけシギが気になる/ヒバリシギ幼羽
  
■ヒバリシギ幼羽/アカエリヒレアシシギ
  
■ヒバリシギ夏羽。明らかに幼羽と違って,夏羽後期の特徴が出ている。/在りし日のトウネン島と震災前の建物


Copyright(C)2017 Shigenobu Aizawa All Rights reserved. ※ヒメハマシギ成鳥夏羽観察にあたって,フィールドノートの更新をしました。

1983年8月8日・9日 小笠原航路・母島

2006年09月02日 | 県外・国外・その他
■1983/8/7~8/9
【場所】小笠原航路,母島
①1983年8月8日10:00~15:00 父島航路(小笠原丸)【天気】晴れ
【種名】オオミズナギドリ++,オナガミズナギドリ20+(父島付近)カツオドリ1,ウミネコ++,シギSP8,(4科5種)
②1983年8月8日10:00~15:00 母島航路【天気】晴れ
【種名】オーストンウミツバメ5+,アナドリ10+,カツオドリ50+,セグロアジサシ4,オナガミズナギドリ10+(4科5種)
③1983年8月9日6:30~6:50,8:30~15:00母島沖村民宿なぎさ~南崎~沖村民宿なぎさ
【種名】亜種ハハジマメグロ10+,亜種イオウジマメジロメジロ10+,イソヒヨドリ15+,亜種ハシナガウグイス2+,亜種オガサワラヒヨドリ6+,亜種オガサワラノスリ1,カツオドリ+(南崎)(7科7種)
【備考】ミツスイ科1属1種日本固有種のメグロ(亜種ハハジマメグロ)を見たくて、母島に行った。
東京竹芝桟橋を夕刻でて、二日目の朝に父島に着いた。そこから小さな連絡船で母島まで行く。民宿に泊まったが、何しろ電化製品ひとつ壊れても、修理に本土まで持って行かなくてはならないので大変だと言っていた。洗濯機がちょうど壊れていて途方にくれていた民宿のおばさんであったが、2泊目の朝、鯨が揚がったとかで、まず一生に一度しか食べられないであろう、獲れたての尾肉の刺身をごちそうになった。これはもう絶品としかいいようがなかった。ついでに出たのがよくわからない肉で、後で聞いたらアオウミガメだそうで、妙にくちゃくちゃしていた。まあ、いい写真はあまりとれなかったが、鯨の尾肉を食べられたことでよしとするのがよかろう。
母島に上陸して一番最初に見た鳥がイソヒヨドリのメス。いたるところにいる。メスもいれば当然オスもいる。これもいたるところにいて、お互い縄張り争いをしている。オスの縄張りに別の♂がやってきて,何とか他のオスを追い払おうとしきりに間合いを詰めては攻撃しようとしていた。やがて、侵入してきた方のオスが負けたらしく、威嚇されてもそ知らぬ顔で上のほうを見ていたが、やがて逃げ出してしまった。パパイヤの木のあちこちにメグロがいたが、FD600mmとFD35mmしか持っていかなくて、近すぎて写真がとれないという残念な結果になった。メグロの正面から見た顔はやっぱり変な顔をしている。300mmくらいのストロボ撮影がよかったようだ。あ、メグロ、あ、メグロといっている間に、写真は全然とれなかった。しかし、デビルマンのような顔はじっくり観察することができた。かわいい小鳥である。 イオウジマメジロもたくさんいたがこれも同じような結果になった。
民宿のおばさんが、これから南崎へ行くと言うと、ではおにぎりを作ってあげましょうといって、作ってもらったのはよかったのだが、暑くて、行程の半分もいかないうちにジュースを飲んでしまい,もう喉がからからで南崎に着いた時には飲み物もなく、おにぎりはからからに乾き、パパイヤの実は青くて食べられず、散々な目にあった。南崎へ向かうジャングルはタコノキが生い茂っている。なかなかの雰囲気だが、喉が乾いてそれどころではなかった。ここではカツオドリを見ることができた。なにぶんにも近寄ることができなくて、成鳥や若鳥はスポッティングスコープで確認できたが、写真にはならなかった。ここにも戦争の残骸がある。 何とかふらふらになりながら沖村に戻り,自動販売機で思わず10本立て続けに炭酸を飲んだ。
ワシタカは南崎から帰る途中オガサワラノスリの1羽だけであった。
その他の印象といえば,父島の海。とても美しい海で、こんな綺麗な海は、奄美大島以来だった。また,母島から帰る途中は海の深い群青色が印象的だった。途中何度も海上自衛隊の艦艇にあった。
【写真】

■アナドリ/オガサワラノスリ/メグロ


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