私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2022年6月30日(木)大磯町照ヶ崎海岸

2022年06月30日 | 照ヶ崎アオバト

■2022年6月30日(木)9:46-11:10【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】神奈川県大磯町照ヶ崎海岸
【種名】アオバト23+、オオセグロカモメ1、ムクドリ4+(3科3種)
【メモ】前回は2019年9月2日だから3年ぶりに照ヶ崎海岸に来た。コロナが少し収まりつつある状況で、意を決して東京に出てきた(笑い)。平日の朝なのでとても混雑しており、東海道本線も普通グリーン席もいっぱいでちょっと怖かったが、東京駅で通勤客が大量に降り、さらに新橋、品川ではほとんど降りてしまったので結局いつも通り。仙台から東京まで約2時間、大磯まで約1時間で計3時間少しかかる。大磯駅で降りて時間がもったいないのでタクシーに乗ると、運転手さんが、仙台から来たのはアオバト目的で乗せた人の最大距離だね、とか言って笑っていた。大磯海岸に着くと、関連ブログを見ていて、その記事通り、干潮でしかも、これまでで一番波も穏やかなので、アオバトが飲みに来る岩のくぼみにはほとんど海水がない状態。したがって、名物の波がざぶーんと来て、アオバトたちがしぶきの中から飛び出す光景は全くなしという状況だった。飛来した個体数も、最初に4羽、次に15羽、3羽、最後に4羽と過去最少羽数だった。アオバトを撮影する方々も、いつもなら自分が撮影を開始する9時40分頃には、最低3人くらいはいたが、今日は1人だけで、「来ますか?」と聞くと、気のない返事で「ぱらぱら」。7時30分にはほぼ全員帰ったという。しかし、せっかく来たので撮影はしたが、何しろ回数と個体数が少ないのはいかんともしがたかった。今日は今までより、暑くなく、湿った風が少しひんやりする天気だった。また、来年、来ようと思う。何しろとにかく美しいハトだ。見ただけで満足した。
【写真】
  
薄曇りで富士山も見えなかった。
  
この時の15羽が一度に来た最大羽7数
  
岩礁に海水を飲みに来るが、くぼみに海水がほぼない状態


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2019年9月2日(月)照ヶ崎海岸

2019年09月07日 | 照ヶ崎アオバト

■2019年9月2日(月)9:45-11:05【天気】晴れ曇り【【レンズ】EF500Ⅱ,RF24-105m

【場所】大磯町照ヶ崎海岸
【種名】アオバト,オオミズナギドリ,キョウジョシギ幼羽1,ウミネコ,ミサゴ,トビ,イソヒヨドリ(7科7種)
【メモ】仙台駅6:30頃のはやぶさに乗車し,東京駅で東海道線に乗り換え,また1時間かけて大磯に着く。時間がもったいないので,歩いてもそう遠くない照ヶ崎海岸までタクシーに乗り,大磯海岸のプール前で下車して,堤防の向こう側の照ヶ崎海岸に着く。と,普通ならすぐにアオバトの群れが見えるのだが,今日は天気が晴れ曇りで気温と湿度が高く,今までで一番波が静かで岩礁にしぶきが上がらない。大気もゆらゆらとレンズにとっては非常にまずい条件、と思ったら、やはり,アオバトの出が悪く,もちろん9:30では,アオバト目当ての人たちは、続々と帰っていく。つまりは,アオバトは明け方から9:30までが見頃で,午後は2:30から海水を飲みに来るらしい。しかし,例年だと9:30に到着しても11:00頃まではまあまあ出るのだが,今日は天候が穏やかなので波しぶきもないため,アオバトは岩礁でゆっくり朝早くから海水を飲んでいたのに違いない。
ということで,飛来した観察個体数は,今までで一番少なかったが,それなりに楽しめた。アオバトの魅力はやはり,嘴と虹彩の美しさだと思う。本当に素晴らしい色だ。いつか,オオセグロカモメなどのようにずっと近くで撮影して,虹彩の美しさを写真に残したいと思っている。
その他に出たのはキョウジョシギの幼鳥1羽が,岩礁にとまっていたくらいだった。富士山はかすんでシルエットが見えた。
【写真】

  

大磯海岸。反対側に広い海水浴場がある。富士山が一応見える/アオバトの来る岩礁

  

♂成鳥の飛翔。この写真では見えないが,上面の雨覆いが葡萄色/

アオバトの群れ

  

海水を飲みに岩礁にやって来るアオバト

  

岩礁のアオバト

  

キョウジョシギ幼羽/ランディングするアオバト

  

岩礁に飛来し,せわしなく岩礁に着いたかと思うとまた飛んでいく。


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2016年7月2日(日)照ヶ崎海岸

2016年07月02日 | 照ヶ崎アオバト
■2016/7/2(日)9:30-10:52【天気】曇り時々晴れ
【場所】大磯町照ヶ崎海岸
【種名】オオミズナギドリ++,アオバト,ウミネコ(3科3種)
【メモ】宮城県内はどこも天気が悪いので,アオバトを見に行くことにした。現地は天気予報とは異なり,曇りで後半少し日が差したが,海岸は多くの家族連れで賑わい,いつもアオバトが海水を飲んでいる岩礁は,タイドプールでカニや小魚を捕っている家族でいっぱいだった。アオバトを撮影したり,観察したりしている人たちは,離れたところにいる。9:30頃着いたのではほとんどアオバトはいなくなっている時間帯だが,若干の群れは飛んでいた。沖にはこれも例によってオオミズナギドリが飛んでいる。
10:00を過ぎると,アオバト関係者は自分も入れて3名になってしまった。しかし,たいてい帰ろうとする頃に大群が来たりするので,じっと待っていると,50羽程度の群れがやってきた。
 年に1度はここでアオバトを見ているが,毎年コンディションによって行動が違うのがおもしろい。昨年は,海が荒れすぎてタクシーの運転手は今日はだめと言っていたが,逆にアオバトが海水を十分に飲めなくて,10:00過ぎまで大群が残っていたり,波しぶきが大きすぎて岩礁でないテトラポット上で海水を飲んでいた。今回は,家族連れに岩礁一帯を埋め尽くされていたので,離れた岩礁をメインに海水を飲んでいた。人がいないと海岸の渚付近まで来ているのを見ることもあるので,日々状況が違うのだろう。
【写真】
  
■岩礁で海水を飲むアオバトの群れ
  
■岩礁に向かうアオバトの飛翔/沖のオオミズナギドリ
  
■岩礁に降り立ったアオバト


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2015年8月24日(月)照ヶ崎海岸

2015年10月12日 | 照ヶ崎アオバト
■2015/8/24(月)9:36-10:58【天気】晴れ,強風
【場所】照ヶ崎海岸
【種名】アオバト200+,オオミズナギドリ++,イソシギ1,イソヒヨドリ♂1(4科4種)
【メモ】到着時刻が9時30分を過ぎていたので,通常なら大群はいないところだが,この日は波が非常に高く,いつも海水を飲んでいる岩礁には降りられない状況で,朝から大群が帰ることなく何度もチャンスを狙って飛び回っているということだった。確かにタクシーの運転手は今日は波が荒くてだめだろうと言っていたが,波が荒くていつまでも大群がいるというのもまた,事実だった。いつもの岩礁には降りられないので,防波堤沿いのテトラポットで,潮に洗われて岩礁のようになっているところへ降りては海水を飲んでいた。しかし,ここも降りられるというだけで大波がやって来る。帰りは例によって島崎藤村の終の棲家に寄った。
【写真】
  
■アオバトの飛翔。♂の葡萄色の羽衣はいつ見てもきれいだ・
  
■テトラポットで海水を飲む/沖にはたくさんのオオミズナギドリ
  
■アオバト♀/♂の中に白斑がある個体も。/アオバト♀
  
■岩礁で海水を飲むアオバト/アオバトの群翔


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2013年7月7日(日)照ヶ崎

2013年07月07日 | 照ヶ崎アオバト
■2013/7/7(日)7:20-8:45【天気】晴れ
【場所】神奈川県大磯町照ヶ崎海岸
【種名】オオミズナギドリ,カワウ,トビ,ウミネコ,アオバト,ハクセキレイ(6科6種)ドバト
【メモ】6月3日の金華山沖以来の鳥見で,例年の照ヶ崎アオバト観察行となった。昨年はあいにく曇りで最悪だったが,今回は天気がよく,また,例年朝一番の新幹線で行っていたのを,0時17分仙台駅東口発の高速夜行バスに乗り,東京駅には5時15分に着いた。そこから東海道本線で大磯に行き,到着は7時ちょっと過ぎだった。歩いて照ヶ崎海岸へ行く途中,以前はなかったと思うが,あちこちの建物や街角に「海抜7m」いうように津波が来た時の避難の目安になる標識が目についた。
照ヶ崎海岸の防波堤に立つと,超望遠レンズを三脚に立てた方々がたくさんいた。昨年まで9時過ぎからの観察だったので,もうあまり人もいないし,アオバトもいないところで写真を撮影していたのだが,今回は少し早い。絶好の観察日和と思っていたが,目の前を若者3人が通り過ぎる。いやな予感がしたが,やはり岩礁の方に行って磯遊びの風情だ。誰もアオバトが来るから行かないでとは言えないので,またしても残念という感じだったが,ここのアオバトは人には慣れっこで(とは言っても本当ならずっと近くで観察できるはずだが),それなりに来るだろうと思い待っていると,9時までの間に2回ほど大きな群れがやってきた。逆光だったが比較的近くに降りて海水を飲んでいる個体や,そのそばで数回尾浸け(尾羽から下半身にかけて海水に漬ける)行動をしている個体を観察することができた。例年沖にはオオミズナギドリの大群が見られるのだが,今回は個体数がかなり少なかった。9時を過ぎ,磯に遊びに来た親子連れがやってきたので,引き上げることにした。
今回わかったのは,アオバトをじっくり見るなら,晴れた日の平日に前泊して,日の出頃から観察すればいいということだ。来シーズンはぜひそうしたい。何度見てもアオバトの行動は飽きないし,岩礁に群れで舞い降りて海水を飲む余裕もないうちに大波にざぶーんとやられて慌てて逃げていくのも,何度見てもおもしろい。♂個体の葡萄色の羽の色もとてもきれいで,空の青,白い雲,緑から青色の海,岩礁の黒色,そしてアオバトの美しい姿,打ち寄せる白波,砕け散る波の飛沫と,実に色彩豊かだ。ただし,今回も露出で苦労した。なお,この時期,幼鳥が飛来しているということだったが見つけることはできなかった。
さて,帰りは,小学校裏の島崎藤村旧宅を見学し,午前中には仙台に帰る予定でいたが,何を間違ったか,下りの電車に乗ってしまい,グリーン車でくつろいで,帰りの新幹線をXperiaZ(スイカで)で予約して,しばし,うとうとしていたら,車内アナウンスで「次は根府川」というではないか。根府川は来年行く予定だったのに,まあいいかと根府川駅で降り,茨木のり子の大好きな詩「根府川の海」に出てくる光景を満喫したのだった。結局仙台に着いたのは2時間遅れの14時だった。
【写真】
  
■岩礁に降りたアオバト♀成鳥/アオバトの群れ♂♀成鳥/富士山を背景に飛ぶアオバトの群れ
  
■岩礁に降りようとしたが,波が砕けて必死に逃げるアオバト。よく観察すると,波がザブーンと来ても逃げないでやり過ごす個体も/海上を飛ぶアオバトの群れ/波が来ないうちに海水を飲むアオバトの群れ
  
■そして波が来て逃げる。/尾浸けする♀/♀成鳥2羽
  
■海水を飲む♀/♀成鳥/ここだけ荒磯の照ヶ崎
  
■アオバトの群れ/喉が葡萄色の♂
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2010年7月18日(日)神奈川県大磯町照ヶ崎

2010年07月19日 | 照ヶ崎アオバト

■2010/7/18(日)9:50-12:00【天気】晴れ・猛暑
【場所】神奈川県大磯町照ヶ崎
【種名】ウミウ1,オオミズナギドリ++,ウミネコ++,トビ,アオバト13,ハクセキレイ(6科6種)
【メモ】10時少し前に照ヶ崎に到着したが,昨年にもまして海水浴客で賑わっている。下の写真を見るとアオバトしかいないように見えるが,周囲は海水浴客をはじめ,バーベキューをする人,アオバトを見る人でいっぱいだ。大磯港に続く道路は,町のお祭りで御輿を担ぐ若者たちのかけ声と大勢の見物客で大賑わい,プールも賑わっている。アオバトが来る岩礁に上がって釣りをする人,周囲を潜水している人,ゴムボートに乗って監視している人,沖は釣船にオオミズナギドリの大群,大磯ロングビーチの向こうには大磯プリンスホテルと,かなりの都会だ。朝の4時頃からいれば,一度に100羽以上の群れを見ることができるそうだが,仙台から前泊無しではこの時間が限度だ。
 ところで,到着してからしばらくたってもアオバトの姿は見えない。昨年は駅を降りてすぐ上空を飛んでいたので感激したが,今回は不安がよぎる。周りで見ている人に聞いたら,今年は数が少ないという。と思っていると10時6分に12羽の群れがやってきた。それからお昼近くまでいて何度か群れがやってきた。夕方4時頃から海水浴客が帰る頃がいいという話だったが,昼過ぎには帰った。海岸は梅雨明けの猛暑で,ものすごい日焼けをして顔や足がひりひりしたが,ここは1年に一度は来てもいいすばらしい所だ。できれば前泊して早朝から見るときっと感動ものだろう。
【参考ブログ】「アオバトな日々」(照ヶ崎のアオバトのセンサス記録,他)
【写真】
  
■12羽のアオバトがやってきた。岩礁に降りて海水を飲む。ちょうど潮だまりができるような岩だ。
  
■ゆっくり海水を飲んでもいられない。前の方からすぐ波が打ち寄せてくる。飛沫を浴びるアオバト。♂の中に,喉下部から胸にかけて雨覆と同じ葡萄色の個体もいた。
  
■波の中から見事脱出/ばらばらな編隊で飛ぶ/尾羽に海水を着けてそのまま泳いでいる感じのアオバトと,波が来るのを見極めて海水を飲み続けるアオバト
  
■一方は平泳ぎ状態,一方は完全に波の中,しかし,両方とも見事脱出してまた飛び続ける。海水を飲むために岩礁に降り,波が来て飛び立ち,また岩礁を目指す繰り返し。
  
■沖では釣り船とオオミズナギドリの群れ。


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観察図鑑 アオバト

2009年09月20日 | 照ヶ崎アオバト
■2009/9/19(土)15:53-16:01【天気】晴れ
【場所】龍飛付近
【種名】アオバト(1科1種)
【メモ】龍飛を後にして青森ICに乗る前にアオバトを見に行った。着いた時にはすでに群れで飛んでいて,座って近くに来るのを待った。というより,アオバトはマイペースで,頭のすぐ上をびゅんびゅん飛んだり,岩礁に溜まった塩水を飲んだり,防波ブロックに止まったり,また飛んだりととにかくこの鳥は忙しい。照ヶ崎のアオバトより群れの数は圧倒的に少ないが,仏ヶ浦をバックに飛ぶ姿はとても美しかった。アオバトの虹彩は外側が赤紫で内側がコバルトブルー,嘴が薄いコバルトブルーで,先端が象牙色で,下腹から下尾筒が地色の白に草餅色の羽毛が混じっている。♂♀の特徴は小・中雨覆の小豆色で識別できるが,今回♂の幼鳥で小豆色がまばらになっているのを初めて見た。県内では水没した湯ノ倉温泉や白糸の滝で「バアオーー・アオーー」という鳴き声をよく聞いていたが,姿は山間を飛んでいる姿しか見たことがなく,レンズを向けたときにはもういないというパターンだった。それで何とか見たいと,今年,本場の照ヶ崎に行ったのだが,ここは,仙台6時発の新幹線で行き,東京で東海道本線に乗り換えて行くと,9時ちょっと過ぎに大磯駅に着く。文豪島崎藤村の墓という案内のある小径を通って10分で海岸に着く。東京土日切符で簡単に日帰りできる。とは言っても,朝方からの観察がいいそうなのだが,「日帰り」が多い自分にはなかなかいい場所だ。大勢の海水浴客や釣り人,岩礁での磯遊びの子どもたちがいる海岸と,近辺のビル群を背景に大群がびゅんびゅん飛んでいるのは壮観だ。よく写真にある岩礁にばらばらと降りるのや,白波がざぶーんとやってきて,急いで脱出する行動を見ると,確かにゆったり落ち着いて飲んでいる暇はないのがよくわかる。我が家では11月頃から,庭の餌台にホーマックから買ってきた「野鳥の餌」などを蒔いているが,仲のいい2羽のキジバトペア(明らかに顔つきが違うので♂♀がわかる)がやってくる。庭やリビング続きの縁台に上がってきて餌を食べているが,同じハト科でもアオバトとキジバトではずいぶん違う。
さて,アオバトの邪魔にならないよう撮るものは撮り,8分だけいて,次はこれまで一度も行ったことがなかった三内丸山遺跡に向かった。
【写真】
  
■アオバト成鳥♂。手前の個体は尾羽が摩耗している感じ。それとも単に尾が海水に浸かって濡れているだけかもしれないが。/アオバトの成鳥♂と幼鳥♂。幼鳥♂は雨覆の小豆色の羽毛がまばら。/下北半島の仏ヶ浦をバックに飛ぶ。
  
■アオバト♂の飛翔。このときはほとんどが♂成鳥だった。
  
■アオバト成鳥♂
 
■この日は風も強くなく,穏やかな日だった。防潮堤の岩の窪みに溜まった海水を飲んでいた。
  
  
■大磯海岸のアオバトの群れ


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