私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2007年9月24日(月)青葉区吉成のキジバト夫婦Part2

2007年09月24日 | 観察図鑑
■2007/9/24(月)8:11-8:15【天気】晴れ・曇り
【場所】青葉区吉成
【種名】キジバト♂♀(1科1種)
【備考】我が家周辺に以前からいるキジバトのペアで,今日は,伊豆沼に出かけようと表通りに出ようとしたら,向かいの家の植木に♂がいた。意味不明の行動をしており,近くに♀がきて,あなた何やってんの?という感じで首をかしげたりしている。そのうち,♀が♂の近くに降りていって,しばらく何をするでもなく止まっていたが,こちらが先に伊豆沼に出かけてしまった。♂と♀の顔が全然違うのがよくわかる。♀はほんとうに柔和な感じだが,♂は・・・・・。
【写真】
  
■キジバトの♂と♀


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2007年9月15日(土) 飛島

2007年09月24日 | 酒田市飛島
■2007/9/15(土)10:00-15:40【天気】晴れ
【場所】飛島
【種名】オオミズナギドリ12,ウミウ3,アオサギ1,トビ8,オオセグロカモメ4,ウミネコ+,カラスバトS1,ハクセキレイ+,キセキレイ4,ヒヨドリ6,アカモズ幼鳥1,ノビタキ♂1♀1,アカハラ3,エゾビタキ3,コサメビタキ2,メジロ+,ホオジロ6,カワラヒワ8,スズメ+ニュウナイスズメ4,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科22種)
【備考】同じ時期としては2005年9月16日・17日(http://www.mni.ne.jp/~aiseisin/05091617tobisima/)に行ったが,この時とは比べものにならないほど鳥がいなかった。しかもほとんどの種類が遠い。近いのはセキレイとメジロくらい。ノビタキに至っては1と2の畑で遠く2羽がいた程度。アカモズはヘリポートの電線。カラスバトは神社周辺の原生林にいて不気味に啼いていた。しかも今回は2便の日だったので島を2周したのにこの有様で,いないときは本当にいないということがよくわかった。
【写真】
  
■アカモズ幼鳥とメジロ


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2007年9月1日(土)石巻雲雀地区埋立地

2007年09月17日 | 石巻雲雀地区
■2007/9/1(土)9:50-14:40【天気】曇り時々晴れ
【場所】石巻雲雀地区埋立地
【種名】カワウ,マガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ成鳥,チョウゲンボウ成鳥♀,コチドリ4,シロチドリ8,メダイチドリ12,ダイゼン2,ヨーロッパトウネン成鳥夏羽1幼羽1,トウネン幼羽300+,ヒバリシギ幼羽1,ハマシギ3,エリマキシギ幼羽♂4不明2,キリアイ幼羽2,タカブシギ幼羽1,キアシシギ幼羽16,ソリハシシギ幼羽4,チュウシャクシギ幼羽1,アカエリヒレアシシギ幼羽1,ユリカモメ夏羽1,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(11科29種)
【備考】今日はじっくり時間をかけてシギチを探すことにした。最初にいつものように南側からトウネンの写真を撮影しながら,トウネン島を南端から
順に見ていった。いったん最後まで行ってまた戻ると,昨年ヒメハマシギがいたトウネン島に,やたら羽色の違うコントラストのはっきりしたトウネンぽいシギがしきりに採餌している。写真をかなりの枚数撮影し,予想としてはトウネン似の珍し系と考えた。ヨロネンはじめいくつか候補は思い浮かぶが,確定できない。まあ,あとから分かるだろうと思い,今度は沼の方に行った。ヨロネンにしては嘴が太いし,足は短く見えるし,明確に違うのは羽色とパターンだけという感じだった。沼に行くと,ソリハシシギ,ヒバリシギ,キリアイ,アカエリ,エリマキといろいろいたが,対岸の岸にまたまた変なシギを発見。どうせトウネン夏羽だろうと思い,とりあえず遠いが撮影だけはした。ミサゴが今日はやたら飛んだり,ハヤブサが垂直降下したり,チョウゲンボウがホバーリングしたりとおもしろかったが,オオセグロカモメまでシギチをからかうように同じようなまねをするので,シギチはたまったものではない。そのうちハヤブサがやってきて,沼のエリマキシギを襲い,2羽が追いかけられ,草原に落ちたところをおそらく1羽は捕食されたろう。トウネンを喰うより,確かにエリマキの方が大きくて食べがいがあるに違いない。それからもう一度,トウネン島に行き,先ほどのエリマキがいるのを確認して終わりにした。この後蒲生に行くと県支部のステーション開きをやっていて,テントを張るのを若干手伝い,お相伴をさせていただいて帰宅した。9日にも行ったが,すぐヨロネンの夏羽を見つけ,この日は満足してすぐ帰った。
【写真】
 
■ヨーロッパトウネン幼羽が写真右端上に写っている/ヨーロッパトウネン成鳥夏羽,周りはキリアイとエリマキ
 
■ヨーロッパトウネン幼羽とトウネン幼羽。羽衣にかなり相違点があるが,ほとんど採餌してこういう感じだったので,その他の特徴はあまり分からなかった。/ヨーロッパトウネン成鳥夏羽。夏羽が摩耗,色褪せてきている。
撮影写真はこちらです。ブログの右サイドメニュー「観察記録写真」からもリンクしています


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2007年9月7日(金)台風の日のアカエリヒレアシシギの群れ

2007年09月08日 | 観察図鑑
■2007/9/7(金)11:07-11:10【天気】台風9号 豪雨強風
【場所】土手崎~三十丁間農道
【種名】アカエリヒレアシシギ40+(1科1種)
【備考】台風10号が直撃した金曜日の午前,早朝5時過ぎに勤務先に到着した。この日は臨時休校。9時頃から職員に巡視に行ってもらう。10時半に今度は自分で行くことにした。約1時間半かけて全ての地区を回った。走行距離は約70km強。帰る途中の吉田側堤防沿いの農道を走っているときだった。強風と豪雨の中,前方の路上に鳥の群れを発見。急ブレーキをかけたが間に合わず,鳥の群れに突っ込んでしまった。40羽以上いたうち,ほとんどは車に気づいて逃げたが,何しろ逆風の強風と豪雨のため,容易に飛べず,6羽ほど車にぶつかった。ぶつかった瞬間スズメではなくアカエリヒレアシシギ幼羽とすぐわかった。飛んだ30羽以上の群れは吉田川堤防上を越えて飛んでいったが,残りの6羽のうち,1羽は内臓破裂で即死,残り5羽が路上でショック状態になっていた。即死した個体は土手の草をかき分け穴を掘り,そこに埋葬して手を合わせた。残りの5羽を急いで両手に乗せて,トランクに入れ,職場に戻った。段ボール箱に入れ蓋をしてしばらく安静にさせる。1時間ほどして開けてみると,5羽のうち1羽が足が伸びきっていて,普通に立てない状態だった。残り4羽を嵐の中だが放鳥するため,風雨が凌げるところがないかと探していると,何と『飛翔』と書かれた碑があった。今まで碑があることは分かっていたが,あまり碑文までは意識していなかった。その碑の脇の草地に4羽を置くと,3羽はすぐに飛び立っていった。1羽はまだ無理そうだったので,重傷の1羽と段ボール箱に入れておいた。1時間ほどして箱を開けてみると,だいぶ回復して箱の中を歩き回っていた。ただ羽ばたくが,まだすぐには飛んでいけそうにない。足が伸びきった個体もそのままで,これはたとえ飛べても落鳥は時間の問題と悟った。元気な方を放してみると,雨が吹き付ける水たまりで盛んに水を飲んでいた。これならいけそうだ。それからまた1時間して放鳥することにした。1時間後箱を開けると,まだ換羽が進んでいない褐色の幼羽が多く残る個体は,目を閉じて死んでいた。水を飲ませればよかったと悔やんだが仕方がない。もう1羽を同じく「飛翔」の石碑前で放鳥すると,強風と豪雨に逆らってヘリコプターのようにゆっくり風をとらえて飛んでいった。その時だった。上空から「ピュイ」という声が聞こえ,見上げると前に放鳥した1羽が飛んでいた。するとプールの脇から飛んできたもう2羽が合流し,そして最後の1羽も一緒になり,風に向かって4羽で南西方向に飛んで行った。最後の1羽が放鳥された3時間の間,先に放鳥された3羽が待っていてくれたのだ。思わず感動して涙が出そうになった。そして,死んだ1羽を「飛翔」の碑の後ろに土を掘って埋め,合掌したのだった。台風が勤務日にもたらしたのは,アカエリヒレアシシギの群れとの悲しい遭遇,2羽の落鳥(させてしまった),そして,台風の最中,風雨に負けず飛んでいった感動的な彼らの姿だった。合掌。
【写真】
 
■アカエリヒレアシシギ幼羽,左の個体は冬羽に換羽がだいぶ進んでいるが,右は遅れている。この個体は結局落鳥した。


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2007年8月25日(土)蒲生海岸

2007年09月02日 | 蒲生海岸
■2007/8/25()14:30-15:00【天気】晴れ
【場所】蒲生海岸(干潟,河口)・ビール工場
【種名】カイツブリ,カワウ,ゴイサギ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,ミサゴ,トビ,シロチドリ4,メダイチドリ夏羽1,トウネン幼羽12,キリアイ幼羽3,キアシシギ16,ソリハシシギ9,オオセグロカモメ,ウミネコ,ツバメ,ハクセキレイ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(15科28種)
【備考】石巻に行ったが,着いたのが遅かったのと暑かったので(笑い!),駐車場に車をおいて双眼鏡でちょっと見回し,蒲生に行った。日和山に着くといい具合に手前の干潟が出ていたので,さっそく双眼鏡で見るとキリアイ幼羽が3羽いる。その他ソリハシ,メダイ,キアシなどがウミネコやオオセグロカモメの間を忙しく駆け回って採餌していた。キリアイの採餌を近くで20分ほど見ることができたが,採餌の動き(移動の)がやたら速いので,1/500や1/800で足がはぶれてしまった。長年蒲生に通っているが,採餌しているキリアイをこんなに近くで見ることができたのは初めてだった。これも今年はキリアイの当たり年だからだろう。
【写真】
  
■キリアイ幼羽とウミネコ第3回夏羽から冬羽移行個体/採餌するキリアイ
  
■キアシシギ成鳥夏羽とウミネコ第2回夏羽/キアシシギ成鳥夏羽(1番目とは別個体)
  
■干潟のひょうきん者キアシシギ,このあと水辺で小魚を捕まえ,それを寄こせという感じのメダイチドリを追い払っていた。/ソリハシシギ幼羽の正面顔,キアシと比較。
  
■ソリハシシギ幼羽/シロチドリ♀夏羽/キリアイ幼羽,キリアイは蹼がない。
  
■採餌するキリアイ。キリアイの下に曲がった上嘴は自力(あたりまえだが)で逆向きに反ることができる(やわらかく神経がしっかり通って敏感なんですね。何しろ人間で言えば手に口がついたようなものだろうから。これは不気味)。


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