私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

2018年、2022年と見に行き、2023年は巣が崩れてしまったらしく、今年は隣の岩で抱卵中だった。

2010年4月30日(金)青葉山市営コート周辺

2010年04月30日 | 青葉山・広瀬川
■2010/4/30(金)7:30-7:50【天気】晴れ
【場所】青葉山市営コート周辺
【種名】キビタキ♂・ヤマガラ(2科2種)
【メモ】明日からは5月の連休で小島杯があり,公園内はテニス部の中学生と顧問の先生,それに保護者でいっぱいになる。今日がとりあえず探鳥は最終日ということになる。桜がまだまだ楽しめる公園内にはアオジが多く,シメも前から1羽+αでがんばっている。キビタキは29日に見た個体は初列雨覆に白色の部分があるが,30日の個体はないので別個体だ。眉斑の黄色い部分も29日の個体は頭の後ろに巻くように長いが,今日の個体は短くまとまっている。どちらの個体もしきりに囀ったり地鳴きをしていた。ヤマガラは桜の枝にぶら下がったり,花の周辺をしきりに探す行動をしていた。最後に別の植物(名前はわからず)の葉の付け根付近から何かをつまみ出したが,これも何だかよくわからなかった。(写真参照)
【写真】
  
■ヤマガラ テニスコートクラブハウス前駐車場の桜の木
  
■メジロのように桜の蜜を吸うわけでもない。
  
■とにかく何かを探している
  
■結局,観察している間は探してばかりで目指す餌はなく,別の植物の葉の付け根部分から何かを啄んで食べていた。
  
■ヤマガラの桜の木の隣にある駐車場近くの木で鳴いていたキビタキ。自分の車のすぐそばの木だった。


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2010年4月29日(木)広瀬川のコムクドリ

2010年04月29日 | 青葉山・広瀬川
■2010/4/29(木)9:51-10:50【天気】曇り時々晴れ
【場所】広瀬川評定河原橋~花壇,青葉山市営コート周辺
【種名】コムクドリ(1科1種)
【メモ】鳥の海の下見から帰り,広瀬川・青葉山市営コート周辺を回った。評定河原橋下の堤防沿いの道を下流に向かって歩いていると,評定河原球場の外野近くにある大きなイチョウの木から,コムクドリ18羽の群れが,堤防沿いのヤナギの木にやってきた。この時はカウントのみで終わったが,運良く花壇から帰る途中のヤナギの木に6羽ほど止まっていて,その中のペアの写真を撮影した。
【写真】
  
  
  
  
■コムクドリのペア


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2010年4月24日(土)青葉山市営コート周辺の桜

2010年04月26日 | 観察図鑑
■2010/4/24(土)7:20-8:20【天気】晴れ時々曇り
【場所】青葉山市営コート周辺
【写真】レンズEF100-400mm
  
  
  
  
  


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2010年4月18日(日)飛島

2010年04月25日 | 酒田市飛島
■2010/4/18(日)11:05-13:00【天気】晴れ時々曇り
【場所】飛島(一周コース 定期船発着所~[ア]~[ス]~小中学校校庭)
【種名】ウミウ2,ヒメウ1,アオサギ1,トビ4,ハイタカ1,ノスリ1,チュウジシギ?1,オオセグロカモメ+,ウミネコ+++,カラスバトS1,キジバト2,アリスイ1,コゲラ3,イワツバメ4,キセキレイ1,ハクセキレイ3,ビンズイ4,ヒヨドリ+,ルリビタキ++,ジョウビタキ+,ノビタキ++,イソヒヨドリ♂3,クロツグミS1,アカハラ1,シロハラ+,ツグミ++,ウグイス+,センダイムシクイ+,ヤマガラ3,シジュウカラ8,メジロ6,ホオジロ+,カシラダカ++,ミヤマホオジロ8,アオジ5,アトリ12,カワラヒワ+,ベニマシコ6,ウソ1,スズメ+,コムクドリ♀1,ハシボソガラス+,ハシブトガラス++(21科43種)
【メモ】仙台の自宅を6時30分に出て9時に飛島定期船桟橋に到着。海鮮市場で漬けどんぶりを食べ,乗船券を購入した。行きも帰りも航路は体力温存のため(というか最近海を見るのが面倒になり,宮城県内航路は別だが),船内で寝ているので,海鳥はノーチェック。前回は出航直前にエンジントラブルで到着が遅れ,11時25分スタートだったが,今回は11時05分には鳥見を開始できた。ウミネコ,ジョウビタキ,イソヒヨドリと見て畑の手前の切り通しでルリビタキ,ホオジロ,ツグミと見る。今回は全島ルリビタキ・ノビタキ・カシラダカ・ツグミで,一番個体数が多かったのはルリビタキの♀だった。♂との観察出現率は7:3くらいで圧倒的に♀が多かった。ノビタキは同じくらい。意外と少なかったのが,メジロとミヤマホオジロか。探鳥時間が2時間しかないので畑にはよほどのことがない限り入らず,ひたすら道路を歩いて両側に出る小鳥をチェックする。何しろ,ルリビタキ,ノビタキ,ツグミが田んぼの畦を歩いていると飛び跳ねるイナゴのようにいるので(ちょっとオーバーだが),ノゴマやアリスイを見つけても,すぐにその近くに飛んでくる小鳥がいるので,そちらの確認に目が行ってしまって,撮影もままならない。暗い林の下にやたらシロハラがいたが,これは暗いので最初から撮影しない。もう少しでグランドというところで,軽トラックが細道から出てきた。それに驚いて,出てきたジシギが一羽いた。ヤマシギでは全然なく,タシギでもなく,のっぺりのオオジシギでもないので,おそらくチュウジシギだろうが,定かではない。グランド近くの暗い林の中から前回もこの辺で聞いたが,「ウーウー」と中音量でカラスバトが鳴いている。合わせて,こちらは軽快なクロツグミの囀り。グランドはノビタキ,カシラダカ,ツグミがたくさんいて,ハチジョウツグミを探したがいなかった。ノビタキはススキに斜めに止まったり,遠くから見ると蝶のようにも見えるようにススキからススキへ移っていく。飛島ではここの風景と巨木の森の枝に止まるヤツガシラと地面にいるトラツグミ,そして岬の外周路の低木にいるルリビタキの風景が特に好きだ。ここから急いでヘリポートに行くがすでにここで12時28分。ヘリポートと校庭は時間をかければかける分,いろいろな鳥が出るのだが致し方ない。巨木の森を抜け,岬の遊歩道をルリビタキ見ながら,足早に歩いて行くと,サクラの枝にノビタキ♂が止まっていた。あまり似合わないとは思いつつ,写真を撮ったが,ノビタキが桜に止まっていて別に悪いわけではない。人間の固定観念が邪魔をしているだけだ。階段を下りる途中,ウソの鳴き声がしたが時間もないので探さず,校庭に着いた。例大祭が各地区で行われたあとで,祭から帰ってきた人たちがいた。こんにちはと挨拶をして,校庭に入ると,これといった鳥はいなかったが,ふと見ると,ツグミではない鳥がいる。距離があったので双眼鏡で見るとアリスイだった。逆光だっが,何枚か撮影した。地面をほっくり返して盛んに採餌していた。嘴には土塊がついている。そのそばをノビタキやセンダイムシクイなど行ったり来たりするので,変な鳥がいるかもしれないので,そちらもチェックしなければならない。ふと見るとアリスイはもういないという状態だ。ここで時間があと30分もあれば,別の鳥も見られるのだが,タイムアップの13時になり,定期船発着所に向かって歩いた。今回は,30分あったので,20分には券を購入することができた。毎日デスクワークが中心なので,2時間30分でも鳥を見ながら歩くのはとても楽しい。それで田代島や江島も楽しいわけだ。せめて2便の時に来れればいいのだが,その時期は県内でもフィールドがよい時期なので外せない。今回はまたしてもいるはずのヤツガシラを外してしまったが,鳥がたくさんいたのでよいとしよう。海岸線をノビタキの群れがどんどん飛んでいく光景もなかなかよかった。
【写真】
  
■ルリビタキ♀(別個体)
  
■ノゴマ♂/ルリビタキ♂(同一個体)
  
■ルリビタキ♂/ウグイス
  
■アオジ♂/ホオジロ/ルリビタキ♀
  
■ルリビタキ♀(別個体)
  
■チュウジシギ?/ノビタキ♂(別個体)
  
■ノビタキ♀/ノビタキ♂/ノビタキ♀
  
■ノビタキ♂(同一個体)
  
■ノビタキ♀/アカハラ/カワラヒワ
  
■ルリビタキ♂/地面で採餌するアリスイ


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2010年3月28日(日)南三陸漁港巡り

2010年04月23日 | 南三陸漁港
■2010/3/28(日)12:08-14:39【天気】晴れ
【場所】追波川~白浜~相川~戸倉
【種名】(科種)
【メモ】今シーズン4回目の南三陸コース。オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメの第1回冬羽の擦れ具合は,新松川浦漁港でかなり観察できたので,今回は昨年12月に見つけたカナダカモメ第1回冬羽が3ヶ月の間にどのように擦れているか見たいと思った。シロカモメは,新松川浦漁港,鳥の海では3月末から5月連休までは観察できるし,カナダカモメもこの時期までいることは十分考えられる。ただ,この時期は新松川浦漁港やそれに続く新地漁港,釣師浜では大型カモメの数が非常に少なくなっているのだが,南三陸はどうか興味があった。
 さて,この日は起きるのが遅かったのだが,カモメ類は朝でないといけないということはないので,天気さえよければOKということで行ってみることにした。北上川河口北岸でカワウとウミウを見,土手沿いにタヒバリの大群に出会ったりしながら,さて,カモメ類はというと,今日も対岸の長面浜はサーファーばかりで,砂浜にカモメ類の姿は見えない。白浜海岸も全然で,ぐるっと回って相川漁港にもほとんどいない。そこで今まで行ったことがなかった大指漁港に,つづら折りの細道を下りていくと,防波堤には500羽以上のカモメ類がいた。ウミネコが大半だが,オオセグロ,セグロ,シロカモメ,ワシカモメもいる。防波堤の後ろの小島の枯れ松にはハヤブサが止まって羽繕いをしていた。そこから,10分ほど走って志津川海洋自然の家に立ち寄り,波伝谷に行ってワシカモメやコクガンを見てから,メインの漁港に行った。カナダカモメはすぐに見つかった。オオセグロカモメ第1回冬羽にもいろいろなパターンや大きさがあるが,立ち姿と比較すると胴体と足のバランスがカナダカモメでは感じがだいぶ異なる。やや小さいのはもちろんだが,足が短く胴体の後方に付いている感じに見える。嘴に関しては口角から先端までの長さをそのまま顔の側面に延長すると,ワシカモメなどでは頭からはみ出すほどだが,カナダカモメは目の位置から少し出るくらいだ。12月から3回見ているので,おそらく同じ個体だろうと思われる特徴的な大型カモメも観察できた。カナダカモメは12月と今回だけで観察は途中が抜けているが,おそらく同じ個体と思われる。また,今回はホイグリン系カモメと考えられる成鳥冬羽から夏羽移行個体も観察できた。足が一本しかなく,通常より細い。嘴の赤い部分がそれほど横長ではなく,足も黄色くはないが,ホイグリン系カモメに間違いないだろう。
 今回はここまでで,戸倉から津山に抜けて,三陸道で帰仙した。
【写真】
  
■背の色がウミウとカワウでは異なる。ウミウは濃い緑系,カワウは濃い茶系。口角もやはり明確に異なる。まだ成鳥羽になっていない個体は口角の形からウミウ。
  
■タヒバリ/ヒバリ/オオセグロカモメ成鳥夏羽
  
■ウミネコ成鳥夏羽/オオセグロカモメ成鳥夏羽 一方は左目の虹彩の左端に黒っぽい斑があり,もう一方は同じく虹彩の下端に斑があるので個体識別ができる。
  
■オオセグロカモメのペア。上の2個体/ウミネコ成鳥夏羽/カルガモ 相川漁港
  
■大指漁港のカモメ類/ワシカモメ成鳥夏羽。飛翔しているのを見ると初列風切の先端が,少し濃く,翼をたたんだ時に先端部分の色の違う箇所だということがわかる。
  
■かなり擦れて白くなっているワシカモメ第1回冬羽後期/コクガン/カナダカモメというのがすぐわかる。
  
■カナダカモメとオオセグロカモメ/嘴が12月では黒一色だったのが変化してきている。羽毛も擦れて薄くなってきているが,初列風切が濃いタイプなので,その名残は残っている。
  
■カナダカモメの初列風切りのパターン/カナダカモメが中程の位置にいる/手前の個体はワシカモメと思われる,後ろはオオセグロカモメ
  
■ホイグリン系カモメの飛翔/ワシカモメ冬羽/中程にホイグリン系カモメ
  
■ホイグリン系カモメ成鳥冬羽から夏羽へ
  
■ウミアイサ♂/イソシギ/イソヒヨドリ♂


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2010年3月7日(日)斜里川・濤沸湖

2010年04月18日 | 北海道
■2010/3/7(日)11:22-14:24【天気】晴れ
【場所】斜里漁港・斜里川,濤沸湖・白鳥公園
【種名】ウミウ,ヒメウ,ヒシクイ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カワアイサ,トビ,オジロワシ,オオワシ,チュウヒ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カナダカモメ,シロカモメ,(アラスカシロカモメ),エゾアカゲラ,シジュウカラ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ワタリガラス(8科30種)
【メモ】野付半島を後にして,斜里町をめざし,野付国道・斜里国道(R224)を走り,根北峠越えをした。中標津町や養老牛温泉に行く道はもう慣れっこになってしまっていたが,根北峠は雪でかなり滑った。峠を越えてしばらく走ると,斜里町の広大な原野と海が見えてきた。晴天で気温もそれほど低くはない。最初に斜里漁港に行ったが何もいない。ガイドに書いてあった荒れ地に行って小鳥類を探したが,スズメ一匹いない。漁港の方に戻って斜里川に行こうとした時,電線にけっこうカラスがいたのに気がついた。たいていレンズを向けると逃げるが,1羽だけ全然動じないカラスがいる。野付半島で見そこなったワタリガラスか?と一瞬思ったが,双眼鏡で見てもハシボソガラスにしか見えない。それにしても胸のあたりが違うし,嘴や頭の形がハシボソとは違うような・・・。と思い,何枚か撮影しているうちに飛んでいった。それから斜里川に行くと,川岸にやはりでっかいカラスがいる。ガイド(『決定版 日本の探鳥地 北海道編』BIRDER編集部編 P114)にもワタリガラスがいると書いてある。今度は近かったので双眼鏡でよく見ると,確かにハシボソなんかではなくでっかいワタリガラスに違いない。そのカラスが飛んで,民家のテレビアンテナに止まったが,その同じアンテナにハシボソかハシブトか,どちらかのカラスも止まっていたが,その大きさの違いは歴然としている。堤防を反対側に行くと,今度は堤防の上に止まって青い海を背景に,3種類くらいの鳴き声で鳴いていた。大学の時だったか職に就いてからの時だったか定かではないが,オジロワシにくっついて飛んでいたワタリガラスを見たことがあるが,その時は声を聞く機会がなかったが,目の前にいるワタリガラスは,けっしてカポッ,カポッともガアガアとも鳴かず,清音のカアラカアアラとか,ミヤマガラスの声を大音量にしたような声とか,あとはよく訳のわからない鳴き声だった。とにかく,近くで見るとカラスの概念を越えたカラスで,どちらかというと鷲のようなカラスだった。特に顔の周りや首,胸から腹にかけての羽毛が特徴的で,スズメ目の王様という感じだ。ワタリガラスを見て,すっかり満足し,本当はカモメ類や小鳥類が見たくてやってきたのだが,まあよしとして,濤沸湖へ向かった。
濤沸湖沿岸にオオヒシクイの300羽くらいの群れがいた。そこから白鳥公園をめざしたが,この白鳥公園というのは,餌付けをやっていて,カワイアイサが餌をもらいにやってくる。こんなに近くで見られるとは驚きだ。カモメ類もオナガガモのように上陸している。小さい頃,鶏に餌をやりながら,鶏小屋に入れる時のように,シロカモメやワシカモメを後ろから追い回してみたりした。シロカモメの中には非常に美白なものもいて,なかなかの美鴎だ。カナダカモメの幼羽やアラスカシロカモメの第4回も離れたところにいた。ところが,ここでも小鳥はスズメしかいなかった。カモメ好きには最高の観察場所で,眼瞼から虹彩まで近寄って見られる。各世代や個体差で,眼瞼や虹彩が違うのがよくわかった。
白鳥公園をあとにして,網走市内に入り,流氷観光船が発着する観光名所で一休みし,市内を経由して女満別空港に向かったが,網走市内の中心部の道路がひどい凍り方で,ブレーキを踏んでも全うに止まらないこともあった。気温も異常に低かった。女満別空港に到着し,荷物は新千歳からそのまま仙台に行くというので,安心した。以前,フロリダのタラハシーからアトランタ空港に着いた時に荷物がなくて,非常に焦ったことがあったので(そのまま成田便に積み込まれたというのをわからず)。飛行機というのは便利なものですなとか,訳のわからない独り言をつぶやいて,仙台に戻った。
【写真】
  
■最初に見た電柱に止まるワタリガラス/ワタリガラスの飛翔。
  
■これはどう見てもハシボソガラスではない/テレビアンテナに止まる/瞬膜が白い。迫力満点
  
■堤防に止まってしきりにいろいろな声で鳴いていた。/尾はあまり楔型になっていないが,カモメのように換羽で伸びるのかもしれない。また,喉の部分が他のカラスと違って下に下がっているように見えるのが特徴
  
■濤沸湖のオオヒシクイの群れ/ワシカモメ第1回冬羽から夏羽/シロカモメ第1回冬羽から夏羽
  
■第4回のワシカモメとシロカモメ
  
■美白のシロカモメ成鳥。目の周りに冬羽の黒い羽毛が残っている/カワアイサの♀。
  
■カワアイサ♂。嘴の質感がよくわかる。/ホオジロガモも餌に寄ってくる


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2010年3月7日(日)羅臼~野付半島

2010年04月13日 | 北海道
■2010/3/7(日)8:00-10:15【天気】曇り 風強し
【場所】羅臼~野付半島
【種名】】ウミウ,ヒメウ,クロガモ,トビ,オジロワシ,オオワシ,チョウゲンボウ♀,オオセグロカモメ,シロカモメ,エゾアカゲラ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(9科13種)
【メモ】シマフクロウを待っていた前夜,SNC(知床ネイチャークルーズ)から,早朝クルーズの集合時間が5時30分と宿の方に連絡があった。5時に起床して(写真をPCでチェックし,寝たのは3時近くだが),羅臼漁港に行った。野生動物写真家のI氏も一緒だ。もうお一方同宿の方で,この3人は「最悪グループ」(つまり流氷上のワシ見られない)とキャプテン長谷川に称されている。従って,結論から言えば,またしても流氷上のワシは見られない結果となり,帰りに港内外でトド1頭を見て,料金は返還されるということになった。夏に続いて2回目で,SNCの皆さんには本当に感謝している。今年の7月はやっと日程が合ってワイバードの船に乗れそうだが,9月の羅臼はトウゾクカモメ類が近いようで,これもいつか行ってみたい。冬は,ぜひ,ワシ船エバーグリーン号(今回はハシブトウミガラスエバーグリーンだったので)に乗りたいものだが,2月というのが仕事のかき入れ時なので難しいわけである。
 さて,船から下りて,鷲の宿に戻り,サンマ,納豆,生卵,その他けっこうたくさんのおかずでご飯を2杯おかわりし,御礼を申し上げて宿を出た。何しろ今日は,野付から山越えをして斜里町に行き,網走から女満別空港まで走らなければならない。あまりゆっくりしている時間はなかった。羅臼峠を越える前まで国道は海沿いに走っており,反対側の山のワシが止まりそうな木々も道路に比較的近いところにある。その中の一本に,オオワシとオジロワシが止まっていて,これはけっこう近かった。被写体が大きいのとEOS7Dの1800万画素+望遠1.6倍=640mm相当の効果で,これくらいの距離と被写体の大きさだとけっこう大きく写る。ワシ船だったらもっとすごいことになるが,これで十分だ。このオオワシというのが亜成鳥で,翼前縁の白い羽毛がまだ生えそろっていない。しかし,オオワシとしての迫力は十分過ぎるくらいあった。
 この2羽を見てそれなりに満足し,野付半島に向かった。夏の風景をモノクロにすれば,今見ている景色もそう変わりはないが,何しろ違うのは,国後島まで続く海だ。離れ氷や流れ氷が国後まで浮かんで海面が小刻みに揺れている。この風景を背景にオジロワシやオオワシが飛ぶ。ネイチャーセンターで一休みし,鳥情報をいろいろ教えてもらい,ポイントに一応行ってみたが,特に何も見つけられなかった。しかし,海辺でトドらしい海獣の死骸を食べているカラスたちや,カモメ,そこから少し離れたところにいたオオワシやオジロワシを眺め,また,薄氷がさざめく海を見て満足して野付半島を後にした。
 しかし,これからが行く野付国道・斜里国道の244号線と根北峠越えはなかなか大変な感じがした。(斜里漁港・濤沸湖白鳥公園に続く)
【写真】
  
■オジロワシ成鳥 3番目の写真がお気に入りの一枚
  
■オオワシ亜成鳥
  
■止まっていた枝から飛び立つというよりは飛び落ちるという状態。しかし,3枚目は力強く羽ばたいているのがわかる。20分ほど道路脇に車を止めて見ていたが,やがて飛んで行ってしまった。
  
■野付半島フラワーロードでのオオワシ成鳥の飛翔。準逆光であまりよい写真は撮れなかったが,オオワシの飛翔は本当に迫力がある。
  
■オオワシの飛翔/ここではチョウゲンボウまで大きく見える/ネイチャーセンター付近から砂嘴の対岸を望む
  
■ハシボソガラス。ワタリガラスがいたようだが見つけられなかった/国後島をバックに飛ぶオジロワシ
  
■海岸のオオワシとオジロワシ/オオワシ/第1回・第3回・成鳥冬羽のシロカモメ
  
■シロカモメ第4回冬羽/シロカモメ第2回冬羽/国後島


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2010年3月6日(土) 羅臼シマフクロウ

2010年04月11日 | 北海道
■2010/3/6(土)20:00-26:30【天気】吹雪時々晴れ 観察撮影時間 3/7 0:22:31~0:25:44 3分13秒
【場所】羅臼町民宿「鷲の宿」
【種名】シマフクロウ成鳥♂1(1科1種)
【メモ】事前に「鷲の宿」とシマフクロウの情報をウェブで調べたところ,ここは撮影と赤目防止に2灯,3灯とセッティングしたストロボで撮影する場所ということがわかった。その日は自分を含めて4人の客だったが,皆本格的にストロボのセッティングをしていた。夜中にシマフクロウが来るとストロボ大会になるのだと思うと気が重かったが,まあ,あとは2度とやるまいと思いつつ,夜を待った。この日のために日頃は全く使わないストロボをヨドバシカメラで購入し,説明書を読んだが,よくわからず,早い話が赤目防止にストロボを別角度からスレーブ発光させて,反射光が直接カメラに入ってこないようにすればいいというのがわかった。直接光が網膜に入れば眼底検査と同じことになるわけだ。しかし結局は赤目覚悟で,カメラに載せて撮ることにした。連写とAFの試し撮りを何度かしたが,そもそも照明用ライトがあるのでAFもOKだった。距離が近く,被写体も大きいので400mm望遠では全部入らないことが予想されたので,ズームの焦点距離を275mにした。
 連泊している方のお話では22時頃来るということだったが,夕方鳴き声がしたので,20時から車で待機することにした。ところが外は次第に吹雪となり,とてもシマフクロウが来る状況ではなくなってきた。おまけにこの風は国後島の方へ吹いているので,流氷もさらに国後側に行ってしまうことが容易に予想された。他の方々は車のエンジンをかけて暖房をしていたようだが(ここではそれが常識らしいが),自分はただでさえストロボを使うことに後ろめたさがあったので,寒いのは我慢して待つことにした。
 ところで,餌のヤマメは夕食後,生け簀から網ですくって渓流の真ん中の生け簀に入れたもので,あまり入れると食べ過ぎて来なくなるということだったので,4,5匹にした。そして今,寒い車の中でこのヤマメを食べにやってくるシマフクロウを待っているわけである。23時頃,吹雪がおさまり,来るかもしれないと思って期待したがちっとも現れない。ふと川と反対側の建物を見ると,戸の下あたりに黒い細長いものが動いている。それがやがて川の対岸にやってきて,雪に覆われた岸を動いている。クロテンかと思ったが,後で聞くとミンクということだった。
 12時を回り,また少し風が出てきて,今回はもうだめかと諦めかけ,家内から持たされたプリッツやカロリーメイト,楽天イーグルスのパッケージの柿の種など全部食べ終えて,明日(今日)も早いしと思い,車を出ようとした瞬間,上流からシマフクロウが飛んできた。近いし,ライトアップされているのでその大きさがよくわかる。生け簀から3mくらい離れた木に止まり,そこから生け簀の脇にすっと降りると,ぱっと飛んで池にほとんど音もなく入り,瞬間2匹のヤマメを掴んで,生け簀の脇に降りて食べ始めた。1匹が川に落ちて逃れたのをちょっと惜しそうに川面を眺めていたが,気を取り直したかもう1匹を頭から丸呑みした。足を見ると,かなり密度が高い羽毛に覆われているのがわかった。とにかく大きく,でっかい猫か小トトロのような鳥で,威厳もあるがとてもかわいい感じもした。その後,上流に向かって飛んでいったが,まさに興奮冷めやらぬ状態だった。
 その後,2時間ほど待ったが来なかったので,宿に戻ったが,30分くらいしてから♂♀で来たということだった。きっと♂はこんな吹雪で寒い日は,行きたくなかったはずだが,♀のかみさんにあなた,行ってきなさいと言われてしぶしぶやってきて,1匹だけ食べて戻ったが,じゃあ,私も行くからもう一度行きましょと催促(命令)されてやってきたのだろうと,2回クルーズでご一緒したI氏が語ってくれたが,まさにそういう状況だったろうと思った。
 寒い中,6時間30分待って,出会えたのが3分13秒だったがすばらしいの一語に尽きる。デジタルビデオにも一部始終を撮ったが,何しろストロボの嵐で,とても見せられたものではない。
 夏,冬と今シーズン2回餌付けされたシマフクロウを見る機会があったが,本当にシマフクロウを見させていただいたという感じがする。民宿では,いろいろ羅臼町の今昔についてお話を伺ったが,水産資源の枯渇問題はここ知床の地にもあるのだった。
【写真】EOS7D+EF100-400mmLIS+SPEEDLITE430EXⅡ ISO400 1/60 プログラムAE
  
■生け簀の脇に立ってヤマメを狙う。
  
■せっかく翼を広げて生け簀に入った瞬間を撮影したのだが,頭に岩でごつんという感じの写真になってしまった。
  
■2匹のイワナを掴んだのだが,食べているうちに,一匹川に逃げられ,ちょっと考え込んでいる感じ。
  
■生け簀に飛び込み,イワナを捕まえ,食べるのも一瞬だった。
  
■一匹だけ食べ,また捕まえるということはしなかった。
 
■上流に向かって飛ぶ。


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2010年3月6日(土)春国岱~羅臼,流氷クルーズ

2010年04月11日 | 北海道
■2010/3/6(土)5:00-17:00【天気】晴れ
【場所】春国岱~羅臼
【種名】ウミウ,ヒメウ,ホシハジロ,スズガモ,シノリガモ,コオリガモ,ウミアイサ,トビ,オジロワシ,オオワシ,タンチョウ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ハシブトウミガラス,エトロフウミスズメ,エゾアカゲラ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(8科20種) ゴマフアザラシ
【メモ】朝の4時30分に起床して,路面が凍っている根室市内を5時に出発して,羅臼に向かった。天気はよかったが,何しろまだ多少とも暗く,道路はシャーベット状だった。春国岱の橋にさしかかると,前回と同じ場所にタンチョウが2羽いた。一方は足輪をしているが一方はしていない。遠いので番号を確かめるすべはなかったが,とても美しい光景だった。10時羅臼漁港出港なので,途中,鳥を見つつ行くとすると先を急がねばならず,予定していたネイチャーセンターや走古丹はカットせざるをえなかった。3年前に同じコースを2月下旬に通ったのだが,そのときは雪があまりなく,小鳥もかなりいたが,今回はここ数日で降った雪がかなりの量で,どこを見ても鳥の姿は少なかった。そこで,一気に尾岱沼まで走ったが,この周辺もあまり鳥はいなかった。そのうちSNCから電話が入り,流氷の具合が悪く,出航してもワシの群れが見られる可能性はほとんどないということだったが,すでに,あと1時間も走れば羅臼なので,今更根室に引き返すわけにもにもいかず,また,今通ってきた状況からすると,あまり小鳥類も期待できないことから,そのまま行くことにした。ただ野付半島には寄るつもりだったので,中標津から野付半島のフラワーロードをネイチャーセンターまで行ってみたが,特に何もいない状況だった。Uターンしてあとはひたすら羅臼を目指して走った。9時前には羅臼に到着し,宿泊予定の鷲の宿に行ってみると,オーストリアから来たという青年が,すばらし光景だったと「英語」で話していたので,何とか話をすることができた。朝,ワシ船に乗って堪能したのでSNCの船には乗らないと言っていた。それから民宿前の小川(本当に小さい川で,これまた小さな生け簀があり,ここにシマフクロウが来るらしい)を見て,これは楽勝だと思った。
 そろそろ時間になったので,港に行くと,SNCのメンバーが出航の準備をしていた。キャプテンはというと,丘の上で流氷の様子を観察しているとのことだった。しばらくしてキャプテンの長谷川氏がやってきた。流氷は国後側に行ってしまい,国境の向こうということで,標津川沖方面に行ってみるとのことだった。ワシは全然期待できないが,流氷を見たいというお客さんもいるということだった。自分としては,もうこうなれば海鳥が見られればいいということで,ウミガラス狙いに気持ちを切り替えた。出航して,知床岬とは反対方向の標津方向に進む。ハシブトウミガラスが多い。オオワシ数羽がかなりの上空を飛んでいた。そう言えば,3月に入り,ワシがどんどん北帰しているという話を聞いたが,あのワシたちもそうかもしれないと思った。iPhoneのマップアプリで見ると,船は国後島と知床半島のちょうど真ん中あたりの海域を標津方面に向かって進んでいるのだった。そのうち前方に流氷原が見え,コオリガモが1羽飛んでいった。ツチクジラも姿を見せた。流氷原に到着するが,ワシのかけらも見えない状態だったが,流氷の間を上手に操船しながら少しずつ流氷原の中を進んでいった。砕氷船ではないので,流氷の塊の間に舳先を入れ,押し,間を開けて進むという繰り返しで,すごい操船技術だ。しばらく進むと,向こうにゴマフアザラシが寝そべっているのが見え,そちらに近づいていった。さらに国後島を背景にオオワシが2羽ほどいたが,かなり遠かった。これ以上進むのは難しいということで引き返した。この頃になると,海はべた凪状態になっており(夏に来た時もそうだったが),ハシブトウミガラスの群れが次々に現れた。この鳥は,船が来るとすぐ潜ったり,ばたばたと走って逃げていくので,船の後ろにぷかぷか浮かんで餌をねだるフルマカモメのようにフレンドリーではないが,それでもかなり近くにいても逃げない個体もかなりいて,目の前でかなりの数を見ることができたのだが,何しろピントが合いにくい鳥だった。概数で230羽+ほど観察することができた。またしてもワシ船にはならなかったが,流れ氷上のオオワシや,この風景全般に感動した。やはり船に乗ってみないとわからないものがたくさんあった。iPhoneのマップの中,根室海峡を船が進んでいくのを見て国境ということを本当に意識したし,国後島はけっして遙か遠くでは,目の前にあった。長谷川キャプテンの話では,沖縄本島より大きいということだった(あとで地図で見ると確かに沖縄よりも確かにずっと大きい)。巡航中,何度か国境という言葉を聞いたが,国と国との間には厳然とした国境があると実感すると共に身の引き締まる思いがした。
 下船後は,まだ明るかったので,近辺をワシ探しに車を走らせたが,数羽のワシしか見つけられなかった。あと1,2週間早ければかなりの羽数がいたのだが,このように実際,羅臼にいるべき鈴なりのワシがいないと,当たり前の話だが,やっぱりこの時期になるとワシは羅臼といえどもいなくなるものだと,ただただ思うのだった。(夜の部に続く)


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2010年3月6日(土)春国岱~羅臼,流氷クルーズ

2010年04月11日 | 北海道
2010年3月6日(土)春国岱~羅臼,流氷クルーズ
【写真】
  
■春国岱のタンチョウペア/風蓮湖付近のオオワシ成鳥/春別川のタンチョウとカモ類
  
■電柱に止まっているオジロワシ成鳥/オオセグロカモメ/シロカモメ成鳥冬羽
  
■羅臼岳/流氷上のシロカモメ・オオセグロカモメ/コオリガモ成鳥冬羽の飛翔
  
■国後島まで続く流氷/流氷上のゴマフアザラシ
  
■シロカモメ成鳥冬羽/国後島をバックにオオワシ成鳥
  
■流氷上のオオワシ成鳥/知床連山を背景に流れ氷上のオオワシ(お気に入りの写真)
  
■知床連山を背景に飛翔するオオワシ成鳥
  
■羅臼岳/ハシブトウミガラス。生殖羽になっている個体や非生殖羽で喉の濃淡が異なるものなど様々な個体がいた。
  
  
  
■流氷原からの帰りは行きよりもハシブトウミガラスの群れが多く出現し,どこを見てもハシブトウミガラスという状態で,最初珍しがっていた観光客もしまいには飽きていた。
  
■ハシブトウミガラス非生殖羽。とにかくピントが合いづらかった。/羅臼のオジロワシとオオワシ


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2010年3月5日道東その1

2010年04月06日 | 北海道
■2010/3/5(金)14:18-17:01【天気】雪,霙
【行程・場所】釧路空港(12:00)~釧路(根釧国道)~茶内(14:00)~(MGロードR808)霧多布湿原(14:18)~霧多布岬~霧多布漁港(14:49)~(なぎさのドライブウェーR142)~(ムツゴロウの動物王国)~幌戸沼(15:11)~落石駅(16:13)~落石岬・落石漁港~(16:28)花咲漁港(17:01)~(17:30)根室イーストハーバーホテル
【種名】ヒメウ,ホシハジロ,オオホシハジロ,スズガモ,クロガモ,ビロードキンクロ,シノリガモ,コオリガモ,ホオジロガモ,トビ,オジロワシ,オオワシ,タンチョウ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カナダカモメ,シロカモメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(6科19種)
【メモ】仙台空港からJALとHACで新千歳経由のたんちょう釧路空港に11:30に着く予定だったが,この日は仙台は快晴にもかかわらず,札幌は雪,釧路は豪雪で,新千歳までは飛ぶがその後はわからないという話だった。新千歳に着くとその通りで10時を過ぎないと飛ぶか飛ばないかわからないという。電車でだけは行きたくないと思っても,仕方がないとあきらめていると,アナウンスがあり,引き返す条件で飛ぶという。「やった!」と思わず心の中で叫んで,小さいプロペラ機に搭乗した。たんちょう釧路空港に着き,レンタカーを借りたはいいが,すごい雪で心細かったが,とにかく行くことにした。
 釧路市内へは普通の道路を行けばよかったのだが(3年前に2月下旬に行ったので),誰も通ってなさそうな近道風の「釧路湿原道路」を行ったのが困難の始まりで,途中の橋近くではものすごく滑ったりして,何とか釧路市内に着いた。ここから根釧国道を根室に向かうのだが,厚岸までは雪でかなり苦労した。
 最初の探鳥地である霧多布漁港へ向かう途中,雪の霧多布湿原でエゾシカの群れを見た。漁港はいったんパスして霧多布岬へ向かった。平らな台地を10分ほど走ると,岬に着いた。風景はとても美しかったが,何しろ雪からみぞれになり,しかも強風で写真も撮らず,「見た」という感じで引き返した。
 霧多布漁港では大型カモメ類を撮影することにしたが,群れのいる場所が1m位の幅の防波堤の突端で,そのときは霙というよりは雨になっていて,かなり雑に撮影・観察して,強風に煽られて防波堤から海に落ちないよう注意して,這々の体で車に戻ったが,上着もカメラもレンズもびしょ濡れだった。そこから国道を安全策で行こうか迷ったが,どうせ来たのだからと,海岸沿いの道を行くことにした。この頃になるとまた雪で,途中,ムツゴロウの動物王国の看板矢印を見ながら,落石へ向かった。
 途中,後で地図を見たら幌戸沼というところがあり,そこで2羽のタンチョウを見た。片方は写真の通り足輪がしてあり,番号も読めたが,一方は何も付いていなかった。ここからがかなり長い距離で,しばらく海沿いにアップダウンのコースを走った。カーナビで目的地をJR落石駅としてしたのだが,着いたところは何もないところで,ナビは無視して標識を見ながら,落石漁港に行った。霧多布は意外にも今まで行ったことがなかったが,落石岬は大学時代夏に一度だけ行って,シマアオジやノゴマをたくさん見,岬の断崖でチシマウガラスが繁殖しているのを見た。今回は時間もなく,また雪と強風であまり行く気がしなかったので,漁港だけにしたが,スズガモくらいしかいなかった。落石は知り合いのSCの故郷でもある。
 ここから,花咲漁港へはすぐ近くで,チリ地震津波で漁港が冠水している様子をテレビでやっていたので,オオホシハジロなんかはもういないかもしれないと思っていたが,地元の鳥情報を毎日こまめにチェックしていたら,まだいるということだったのでとにかく行ってみることにした。もう4時半近くになり,だいぶ暗くなっていたが,最初の船揚場に行ってみると,ちょうどそこにオオホシハジロが陸に上がって羽繕いをしているところだった。車を止めると,ホシハジロと一緒にすーっと泳いで離れていったが,暗い中でもあえて撮影した。それから,漁協の方へ行ってみると目の前に2羽のカナダカモメの第1回冬羽がいた。車でそっと近づき,かなり近くでしばらく見ていた。ふと岸壁の下のカモの群れを見るとさきほどのオオホシハジロがいた。この時はもう5時近くになっていてまた明日来ればいいと思い,カナダカモメに集中してじっくり観察したり,撮影したりした。花咲漁港は全体でかなりの数の大型カモメがおり,とてもうれしくなった。
 明日はじっくり観察しようと思い,根室市内のホテルに向かった。ホテルに着き,夕食をすませて部屋に戻ると,次の日お世話になる知床ネイチャークルーズから電話があり,流氷の関係で,午後の便なしの10時出航という。地元の鳥情報で,シロハヤブサ,チシマシギ,ナキハクチョウが出ているという話だったが,流氷クルーズを優先させて,5時には羅臼に向けて出発することにした。
【写真】
  
■霧多布湿原のエゾシカの群れ/落石駅近くの道路沿いに出てきたエゾシカ。雪が積もると餌が採れないので,除雪した道路脇や線路脇に出てきて草を食うということだった。
  
■足輪をつけたタンチョウ/2羽のうち1羽は標識の足輪がなかった/霧多布漁港の大型カモメの群れとヒメウ
  
■オオホシハジロ成鳥♂/ホシハジロ,オオホシハジロ,スズガモ/カナダカモメ第1回冬羽
  
■カナダカモメ第1回冬羽。『カモメ識別図鑑』で言えばBがかったCタイプというところか。
  
■カナダカモメ第1回冬羽(上の個体)/別個体カナダカモメ。


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2010年1月~2月新松川浦漁港カモメウォッチング

2010年04月04日 | 観察図鑑
■2010/1/11(月)・17(日)・30(土)・2/14(日)【天気】晴れ(1/30曇り)
【場所】福島県相馬市新松川浦漁港
【種名】ユリカモメ,ホイグリン系カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ(1科7種)
【メモ】新地町釣師浜のラハイナに行ったついでの新松川浦漁港のカモメウォッチング。詳細はこちらです。


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2010年4月3日(土)青葉山公園ニホンリス

2010年04月03日 | 観察図鑑
■2010/4/3(土)8:07-8:13【天気】晴れ
【場所】青葉山公園
【種名】ニホンリス成2幼3
【メモ】今日の青葉山公園では,いつも見かけるニホンリスの親子が盛んに公園内の木立で追いかけっこをしたり,隠しておいたらしいクルミの木を食べていた。時々,例によって可愛らしい警戒ポーズなど取るが,すぐに,3mくらい先でクルミを上手に割って食べていたりする。公園にはテニスコートがあるので,中学生がたくさんやってくるシーズンはほとんど行かない。秋もあまり行かず,煩雑に通うのは,ハヤブサが営巣を始める頃から,キビタキやオオルリ,アカハラ,シロハラ,クロツグミ,クロジ,アトリなどを見ることができる4月下旬までだ。秋は池のオシドリもいいが,やはりサクラの季節が一番いい。
 今年はほぼ毎年見られるマヒワやレンジャクを,全然見ることができなかった。これはちょっとした異変だ。ハギマシコの話もあまり聞かなかった。ベニマシコは普通に広瀬川にいたが,今年はちゃんとした写真は撮れなかった。ガビチョウだけは元気だった。
【写真】
  
■首のところの毛が抜けているのがわかる。
  
■リスたちは重力や上下という概念がないような動きを見せる。
  
■おそらく手前が親でもう1匹の方がやや体が小さく,子どもと思われる。
  
■土の中に隠しておいたらしい実を探し出し,くわえたところ。個体は成獣で自分がゴールドチャッピーと勝手に呼んでいるリス。
  
■ひたすら噛みついている。
  
■♀親のシルバーチャッピー(と呼んでいる個体)。得意の?警戒ポーズ。警戒ポーズをするんだったら,目の前にいなくていいと思うのだが。
  
■長く伸びたシルバーチャッピー/こちらは先ほどからクルミに熱中のゴールドチャッピー,♂親か?
  
■追いかけっこをしている子リス/シルバーチャッピーの警戒ポーズ/お食事に集中しているゴールドチャッピー
  
■クルミを食べるシルバーチャッピー。


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