私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

観察図鑑 2006年10月28・29日マダラヒタキ

2006年10月29日 | 観察図鑑
■2006/10/28(土)6:30-12:00,10/29(日)8:00-13:30
【場所】太白区三神峯公園
【種名】マダラヒタキ(ヒタキ科)
【備考】mametiさんの発見による。以前ヤマヒバリが出た時は行かなかったので,今回は何としてもと思いつつ土曜日を待つ。6時過ぎに行くとすでに狭い駐車場は県外ナンバーでいっぱいだ。いるという場所に行ったがすぐは出てこない。そのうち栃木支部のM先輩が「あれじゃないの,ほら,あそこにいるよ。」とか言う。うーむ,このセリフは大学時代に何度か聞いた。そう,大学時代の探鳥会に戻ったような感じだ。昔は伊豆沼や蒲生,鳥の海のセンサスによく出かけたし,探鳥会もみんなでそっちこっち行ったが,それは楽しかったものだ。そのうち,1人でじっくり見るのが良くなってきて,社会人になってからはずっと1人で,しかもなるべく最軽量で歩くようになった。しかし,ワイバードの硫黄島ツアーは楽しかったし,今回のマダラヒタキでも旧知の方とお会いできたのが何よりだった。おもしろかったのは,バーダー集団の前線が時間の経過と共に近くなっていくことか。笑えたのは,マダラヒタキと我々の間を朝のジョギングをされている方が通った時だろう。ジョギングされている方からすれば,この道を通るのは日常のことだ。それが突然,気がつくと超望遠レンズの砲列の前を通っていることに気づくのだから,それはびっくりされたことだろう。「あー!」とやや非難めいたささやきもあったが,ほとんどの方は「仕方ないね」と苦笑したり,微笑んだりとなかなかいい雰囲気だった。日曜日の午前中は桜の樹上にいることが多く,ムカデやミミズを食べ体力がついていよいよ旅立ちの時かと思わせる行動も多かったが,もうすぐ職場に戻らなければならないという時に,レンズを構えていた目の前にやってきてくれた。ぶれ+ピンぼけだったが(設定が悪かったのがあとで判明)。帰宅すると庭にホオアカの雌がいて採餌していた。またしても暗い葉陰だったが・・・。今回のキーワード「超珍鳥」「暗い」「ぶれる」「お立ち台」「可愛い」か。
【写真】



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2006年10月22日(日)鳥の海・長谷釜

2006年10月22日 | 鳥の海
■2006/10/22(日)12:00-13:30【天気】晴れ  *印は長谷釜のみで観察したもの
【場所】鳥の海,*長谷釜
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ冬羽,カワウ,*アマサギ冬羽1,*チュウサギ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ++,カルガモ+,コガモ+,ヨシガモ♂1,ヒドリガモ+,オナガガモ++,ハシビロガモ-,ホシハジロ-,スズガモ++,ミサゴ2,トビ,*ノスリ,*ハヤブサ若鳥1,*チョウゲンボウ♀1不明1,*ムナグロ3+,*オジロトウネン幼羽1,*タカブシギ4,*イソシギ2,*タシギ18+,オオセグロカモメ,セグロカモメ成鳥1,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科40種)
【備考】鳥の海は8月に1回行っただけで,シギチの渡りは見に行かないでしまった。今日は10月も下旬で,カモ類は全種合わせると5000羽近く飛来していた。スズガモは蛭塚周辺に多く,マガモ,オナガガモ,ヒドリガモは防波堤から南側奥の干潟までいる。コガモは南側奥の干潟の葦原付近。防波堤と奥干潟の中間点にヨシガモ♂1がいた。ハマシギもきっといたろうが,本来いる場所に人が多かった。
長谷釜はきっとジシギくらいでもういないと思っていたら,そこそこに残っていた。神明神社から水路に沿った田圃道をミズアオイが群生する休耕田に向かって行くと,枯れたミズアオイの休耕田にはサギ類くらいしかいなかったが,反対側のよくトウネンの群れが入る泥田に1羽トウネンらしきシギがいた。すぐ見てオジロトウネンとわかった。貞山堀沿いの土手に上るとハヤブサ若鳥がしきりに旋回している。よく見ると田圃1枚に「ジェジェジェ」のタシギ中心にいろいろいる。ハヤブサが何回か下降しかけたが,結局諦めて行ってしまった。合計すると30羽以上はいたようだ。もう少しきちんと見ればまだまだ種類も個体数も出たかもしれなかったが,時間がもうなかったので帰ることにした。
【写真】
  
■ハヤブサ若鳥/ムナグロ幼羽/チュウサギ
  
■オジロトウネン幼羽から冬羽移行個体右側面。足は黄土色(トウネンは黒)。トウネンよりスマートな感じ。翼上面や側頭部,胸回りなど灰褐色で地味な感じ。
  
■空を見上げるポーズ/光の加減で胸回りのぼやけた灰褐色が切れているように見えるが実際はつながっている。喉の部分はやや白くなっている。


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2006年10月21日(土)伊豆沼

2006年10月21日 | 伊豆沼・内沼
■2006/10/21(土)5:50-16:00【天気】晴れ
【場所】伊豆沼,内沼,2工区,3工区
【種名】カイツブリ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガン,亜種ヒシクイ,ハクガン1,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,トビ,ノスリ,オオバン,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ウグイス,シジュウカラ,ホオジロ,アオジ,スズメ,ムクドリ,カケス,オナガ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科35種)
【備考】今年はじめて朝の飛び出しを見に行った。5時50分に何とか獅子鼻に着いた。Sさんたちが撮影していたので挨拶をして,いろいろ話をしながら,飛び出しを待つ。今日の飛び出しは朝日と共に一斉にとはいかず,時報の音楽が鳴ってもあまり飛び出さなかった。内沼,3工区,新田桟橋と観察して,朝食を取り,2工区を回って,もう一度3工区でハクガンを待ったが結局,午前中は見られなかったので,「くんぺる」で食事をし,午後3工区に戻ったら,ハクガンが1羽いた。Sさんはじめ何人か観察をしていた。新潟のMさんがEF600mmLISを貸してくださるというので,お言葉に甘えて,自分の30Dを付け替えてハクガンや休憩するマガンを撮影した。解像度がよくシャープで,自然な色合いだ。100-400mmLISは色の抜けは良いが解像度ではかなり落ちる。特に遠くの被写体で,さらに空気の揺らぎがあるとかなり致命的だ。近くで撮影するのが一番だろう。というわけでハクガンも早々に見て撮影したので,今シーズンは残りのガンををゆっくり見ればOKだ。帰りに蕪栗沼に寄ったら近くの用水池にハマシギとオオハシシギがいた。今日はハクガンはゆっくり撮影できたが,見ている人たちは農作業をしている農家の方にはくれぐれも迷惑をかけないようにしたいものだ。
【写真】撮影写真のリンクはこちらです。


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2006年10月14日(土)酒田市飛島

2006年10月17日 | 酒田市飛島
■2006/10/14(土)10:40-13:00【天気】晴れ
【場所】山形県酒田市飛島
【種名】オオミズナギドリ,マガモ,カルガモ,トビ,ミサゴ,ハヤブサ3,オオセグロカモメ,ウミネコ,アジサシSP,ウミスズメ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ビンズイ,ヒヨドリ,(オガワコマドリ),ノビタキ,イソヒヨドリ,ウグイス,(ムジセッカ),シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,コホオアカ,ミヤマホオジロ,ノジコ,アオジ,(アカマシコ),スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科27種)
【備考】昨年は9月中旬に行ったので,今年は10月中旬にした。オガワコマドリ,ズグロチャキンチョウ,アカマシコ,ムジセッカがいたそうだが何しろ日帰りなので,いつものようにざっと一周して終わりだった。オガワコマドリのポイントも教えてもらったが,帰りの時間があるので待つことが出来ない。今回は秋らしいノビタキの写真とヤツガシラの写真を撮るのが第1の目的だったが,ヤツガシラは見ることができなかった。また,昨年9月に来たときいっぱいいたエゾビタキも見ることができなかった(いたのだとは思うが)。ノビタキは主に避難所のグラウンドで,ミヤマホオジロとノジコは学校の校庭で撮影した。珍鳥もさることながら,ちょっと回っただけでもいつもはそう見られない小鳥が当たり前にいるところが飛島のすごさだ。ノジコは3,4羽の群れで採餌していたが,どれもまるまる太っていた。ノジコというと目の高さやそれ以下で,しかも至近距離で見たことはこれまでなかったのでとても感動した。ミヤマホオジロの♂が上空のハヤブサの鳴き声に警戒して,しきりに上を見ているのはおもしろかった。緊張しているときは,頭の黄色い羽毛は水平に止まっていても畳んでいるように見える。次回は11月か12月に行ってみたい。
【写真】
  
  
■秋の飛島はあちらこちらにノビタキがいる。絵になる風景がいくつもある。宮城県ではこんなに狭い範囲にいっぱいノビタキがいる場所はない。秋の蕪栗沼白鳥地区の土手沿いでもけっこうな個体数が見られることがあるが・・・。
  
  
■かなり栄養状態がいい?ノジコ♂。逆さになっていると何の鳥かほとんどわからない。いつもは梢や電線で囀っているのを見上げるしかないのだが,ここでは地面(小学校の)で採餌したり,植木に止まっていたりする。
  
■ミヤマホオジロ♂。校庭の草原で採餌していたが,上空をハヤブサ3羽が鳴き交わしながら旋回しているのを見つけるとすぐ灌木に止まり,不安そうに黄色い羽毛を引っ込めて上を見ていた。
  
  
■今回はミヤマホオジロの♀をじっくり観察することが出来た。宮城県や地元仙台にもいるにはいるが数は多くないし,いつでも会えるというわけではない。しかし,ここでは,たくさんのミヤマホオジロを見ることができるし,ホオジロより明らかに個体数が多い。


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2006年10月7日(土)伊豆沼・蕪栗沼

2006年10月08日 | 伊豆沼・内沼
■2006/10/7(土)14:30-15:30【天気】曇り,雨
【場所】伊豆沼・蕪栗沼
【種名】マガン
【備考】9月21日前後に飛来してからまだ数は1万羽に達してはいないが,ガンのいるいつもの風景を見ることができた。
【写真】
  
■ヤチネズミ(?)を捕まえたダイサギ/蕪栗沼西側田圃のマガンの群れ
  
  
■マガンの親子とマガンの群れ 伊豆沼3工区,南側田圃,蕪栗沼西側田圃


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