私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2007年1月21日(日)鳥の海

2007年01月27日 | 鳥の海
■2007/1/21(日)12:30-13:30【天気】晴れ,波高し
【場所】鳥の海,周辺田圃
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カワウ,ダイサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ若鳥2,コチョウゲンボウ♀2,オオバン,シロチドリ12,ハマシギ38,ユリカモメ,ホイグリン系カモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ハクセキレイ,ツグミ,スズメ,ムクドリ,ミヤマガラス200+,ハシボソガラス,ハシブトガラス(15科32種)
【備考】防波堤付近でカモ類やハマシギの群れがハヤブサ若鳥に追われ,飛び回っていた。最後にマリンゲートのいつもの黄色いフロートのところへ行くと,ぱっと見てホイグリンカモメかホイグリン系カモメという感じの大型カモメがいた。背の色はオオセグロカモメとセグロカモメの中間ぐらいで,昨年見たホイグリンカモメより色は薄く,全体の感じもホイグリンカモメよりスマートでない。10Pはまだ伸びきっていない。足は黄色で,指付近がやや橙色がかっているが,全体的には黄色だ。ということでホイグリン系カモメとした。
【写真】
  
■フロート上のホイグリン系カモメ成鳥冬羽とユリカモメ/飛翔形
  
■上嘴の先端部分もやや赤い。
  
■正面顔/休息する/直接頭ではない顔掻き
  
■短足に見える/背の色はオオセグロカモメほど黒くない。反射の関係もあるが,ユリカモメの背より少し濃い感じ。昨年同じ場所で見たホイグリンカモメより薄い感じで,ホイグリンカモメの濃さは,ウミネコとほぼ同じだった。セグロカモメの背の色はこれらと比べればかなり薄い。


【参考】左サイドメニューのフィールドノートの「鳥の海」をクリックすると,今回を合わせ3回ホイグリンカモメととホイグリン系カモメの記事が掲載されているので,個体を比較してみてください。

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2007年1月21日(日)磯浜,釣師浜

2007年01月24日 | 磯浜漁港
■2007/1/21(日)10:00-12:00【天気】晴れ,波高し
【場所】磯浜漁港,釣師浜,新地漁港,水神沼
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,アオサギ,オオハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホオジロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ビロードキンクロ成鳥♂2♀2若鳥♂1,シノリガモ,ホオジロガモ,トビ,ミユビシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ツグミ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科36種)
【備考】天気が良かったので,鳥の海・磯浜方面にカモメ類を見に出かけた。橋の上を通過する際,釣師浜を見るとカモメの群れがいたので,まず新地漁港に向かった。ミユビシギ,ハジロカイツブリ,スズガモを見て釣師浜の端から端まで歩きながら,カモメ類を観察した。シロカモメはいなかったがワシカモメやオオセグロカモメの何世代かの個体がいた。海を見るといつもは磯浜寄りにいるクロガモの群れが釣師浜の前面海面にいる。漁船が多く出ていて,頻繁に沖を航行しているので,海ガモたちは比較的海岸近くにいたようだ。とは言っても距離はだいぶ遠い。スコープで見るとすぐにビロードキンクロの♀がいるのが見えた。よく見ると,3羽で行動しており,成鳥♀,成鳥♂,それにスコープでないとわからないが♂の若鳥だった。別の手前の方には,やや褐色で色が薄い♀1羽と,♂1羽のペアがいた。もう少し近いと,ビロードキンクロらしく写真が撮れるのだが何分遠かったので仕方がない。ビロキンといえば,納沙布岬の崖下で見た群れを想い出すが,かなりの数の変な顔がわずかな開氷面にひしめいていた。中には寝ている間に氷に足が埋まってしまったのか動けないでいる情けないビロキンもいた。今日の釣師浜前面海面は,コオリガモやコケワタガモがいないだけで,クロガモ・ビロキン・シノリガモ・ホオジロガモと冬の北海道では普通種のカモたちが一カ所で見られ,何となく得をした気がした。流氷の状況を見ながら2月に25年ぶりに納沙布,羅臼に行く予定なので,何となくそんなイメージで海を見ていた。海がせり上がって見えないのは北海道とは違うところだ。昼はパピハウス2号店のモッツアラレピザを食べたが,いつものようにおいしかった。帰りに水神沼に寄り,何か別なものはいないかと探したが,いつも通りの種類だった。この後鳥の海に向かった。
【写真】上の写真はビロードキンクロ成鳥♂の飛翔
  
■3羽いたうちの1羽。羽ばたきの様子。初列風切・次列風切,そして特に3列風切の様子がよくわかる。右端の写真は何か餌になるものをくわえているが,これ何?
  
■3羽のミユビシギ。それぞれ羽色,模様,嘴が違う。真ん中の個体は嘴がやや変形している。
  
■3番目のミユビシギ/嘴変形ミユビシギ/防波堤の上に1羽いたところへもう1羽がやってきたのに対し,威嚇し追い回していた。
  
■姿勢を低くし背中の羽根を逆立て,追い回す。なかなかおもしろいシーンだった。
  
■ワシカモメ第1回冬羽。身体全体がほぼ一様な色系統をしている。/雨覆,三列風切,尾羽がまだ褐色がかる。嘴も黒い部分が多く,嘴の黄色い部分も成鳥に比べると薄い。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽。嘴に黒い斑があるが,赤い斑が大きく明瞭。/初列風切(推進力),次列風切(揚力),三列風切(翼と本体とのつなぎ)の様子がよくわかる。初列風切の羽軸は中心からそれているため,打ち下ろせば前に進む。
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/オオセグロカモメ第4回冬羽→夏羽/オオセグロカモメ成鳥冬羽
  
■オオセグロカモメ成鳥冬羽→夏羽/それぞれの世代がいるオオセグロカモメ/ユリカモメ成鳥冬羽(小さい!)とオオセグロカモメ
  
■ビロードキンクロ♀成鳥・やや茶ぽい♂若鳥・成鳥♂/♂若鳥・成鳥♀,♂は潜水中/成鳥♀
  
■シノリガモとクロガモ/ハジロカイツブリ冬羽/スズガモ♂♀


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観察図鑑 ミヤコドリ 2007年1月13・14日

2007年01月18日 | 観察図鑑
■2007/1/13(土)14日(日)【天気】晴れ時々曇り
【場所】東松島市鳴瀬川河口
【種名】ミヤコドリ幼羽(1科1種)
【備考】最初に、ミヤコドリを見たのは、昭和54年(1979年)10月石川県金沢市大浜で、この時は背後から声がしてふり返ると頭上を通過していく ,その鳥がミヤコドリだった。ものすごい感動で,野鳥人生6大感動*の一つだ。仙台に帰ってみると蒲生海岸に来ているという情報があり、行ってみるとまさにミヤコドリが干潟を闊歩していた。これが蒲生海岸での最初の観察である。翌年も飛来したが、 情報に疎いせいか次の年からは見ていない。観察記録を見ると蒲生には、前後して、時々出ているようだ。鳴瀬川河口の次は長浜の可能性もあるだろう。
【写真】観察記録写真はこちらです。


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2007年1月1日(月)加護坊山,蕪栗沼

2007年01月15日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2007/1/1(月)7:40-8:00,13:00-15:00【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼西側田圃,白鳥地区,加護坊山,蕪栗沼,周辺田圃
【種名】カイツブリ,ダイサギ,アオサギ,マガン,オオヒシクイ,ハクガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,ミコアイサ,トビ,ノスリ,ハイイロチュウヒ,チュウヒ,ハヤブサ,コチョウゲンボウ,タゲリ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,シジュウカラ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科40種)
【備考】朝の西側田圃沿いの農道脇にタゲリの群れがいた。田圃の窪みに潜んでじっとしているが,長い冠羽と特徴のある顔でこちらを見ているのですぐ見つかってしまう。白鳥地区の土手に上がると,まだ朝明けの橙色の光線がハクチョウを照らしていて,背景の栗駒山も美しかった。ここから今日は石巻,宮戸島へと行った。加護坊山山頂に着いたのは午後1時。加護坊山は小学生の時と大きさが感覚的にあまり変わらない。少し急で山頂付近は息が切れる。眼下に蕪栗沼と白鳥地区,周辺田圃が見える。ハクチョウは肉眼でガンも気をつけてみると田圃に点々としているのがわかる。北側は順光だが,仙台方面の南側は逆光で薄く山々が見える。この山は低いにもかかわらず,360度本当にすばらしい眺めだ。ハレー彗星が涌谷方面の鳴瀬川あたりに落ちるように見えたのを今も覚えている。さて,山を下って蕪栗沼に行った。西側田圃でハクガンが道路のすぐ脇にいて,泥んこになりながら採餌していたが,後ろから家族連れの車がきて,ほんの数分しか観察しないうちに飛ばれてしまったのは,全く残念だった。自分が見ても小さいハクチョウ,いやアヒルに見えたくらいだ。もちろん体型は違うけれども。
【写真】
  
■朝の白鳥地区と栗駒山/加護坊山から見た蕪栗沼・白鳥地区,周辺田圃/朝の田圃でじっとしていたタゲリ
  
■西側田圃道路脇の泥田で採餌していたハクガン。せっかくの顔が泥だらけ。これまで見た中で一番近いところにいた。
  
■飛び立つハクガン/オオヒシクイ
  
■家族が採餌する間,見張りをする親(父親?)ではあるが,2,3分前は自分もひたすら食べていました/マガンの若鳥/オオハクチョウの交歓


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2007年1月1日(月)奥松島

2007年01月14日 | 奥松島・野蒜
■2007/1/1(月)10:30-12:00【天気】晴れ
【場所】鳴瀬川河口,野蒜海岸,塩田跡,宮戸島
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ(室浜),アカエリカイツブリ(室浜),カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ♂,ミサゴ,トビ,オオタカ成鳥,ノスリ,チュウヒ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,オオバン,シロチドリ,ハマシギ,ユリカモメ,ワシカモメ成鳥,カモメ,ウミネコ,キジバト,フクロウ1,アカゲラ,コゲラ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ルリビタキ♂,ジョウビタキ,アカハラ,シロハラ,ツグミ,ウグイス,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ,ミヤマホオジロペア,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(26科65種)
【備考】石巻ではシギチには1羽も会えず(実際はeuonenがいるということだったが),歩き疲れたのでそのまま奥松島に行った。鳴瀬川河口付近ではオカヨシガモの数が少なく,満潮のせいか,他のカモ・カモメ類も群れが海に出ていて非常に小規模だった。塩田跡から宮戸島に行った。
途中,狭い道路にはみ出した枝にフクロウ(亜種フクロウ)が止まっていて,ちょっとびっくり。フクロウ類の常として全然近寄っても逃げない。こちらも3m位の距離になってはじめてわかったのだったが。どうも太陽の方を見てひなたぼっこをしていたらしい(あくまで想像だが)。人が来たのでやや斜め後ろを振り向いたという感じだ。撮影しようとしたら,近くにルリビタキがやってきた。こちらは逆光で写真を1枚撮ったきりで,近くの茂みに入ってしまった。それで,しばらくはフクロウとご対面となった。400mm(640mm相当)では,全身が入らなかったので,多少離れたりしながら100mm(160mm相当)で撮影した。また近くに寄って,いろいろ見たが,尾羽はけっこう摩耗していた。爪は長く鋭い。顔の羽根の造りはかなり複雑だ。人間の鼻のように見える嘴は短く曲がっている。写真もずいぶん撮り,10分以上見ていたが,そのうち羽音もさせず飛び立ち,来た方向の道の真ん中の空間を音もなく一直線に飛んでいった。こういう狭い枝に覆われた小径の空間をすーっと飛んでいくのはまさにフクロウならではだろう。
フクロウといえば,幼少の頃,実家の作業場の電球に露出オーバーになって(つまり目が眩んで)のびていたのを難なく捕まえたことがあった。ヒモでつないでおいたが,当然のことながら翌日にはいなかった。今でも繁殖期になると,実家から見える東と西の山でフクロウが鳴き交わしているのが聞こえるということだ。
さて,それから室浜に行こうとしたが道を間違え,また一周して辿り着いたが,その途中でミヤマホオジロの♂♀を見た。例によって写真よりも双眼鏡で見ているうちに灌木の中に入ってしまった。室浜ではアカエリカイツブリとミミカイツブリの冬羽がいた。アビ類を期待していたが今回もいなかった。大学の頃はアビ類を見るなら室浜と網地島航路,鳥の海と決まっていたのだが。帰りは塩田跡と野蒜海岸を見て,加護坊山に向かった。
【写真】
  
■カンムリカイツブリ成鳥冬羽
  
■フクロウの鋸歯状の羽毛(セレーション)と思われる初列風切りの拡大写真。詳細は日本野鳥の会のHP中のこのリンクを参照。最近,本物のフクロウの初列風切羽根をいただいたので,近々掲載します。撮影したフクロウの写真はここをクリック


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2007年1月1日伊豆沼獅子鼻

2007年01月14日 | 伊豆沼・内沼
■2007/1/1(月)6:40-7:10【天気】晴れ
【場所】伊豆沼獅子鼻
【種名】マガン(1科1種)
【備考】2007年元旦の飛び出しを撮影に行った。初日の出の前に群れの大半が飛んでしまったが,見に来ている人たちは,空を網にかけたような大群の通過に感動していた。これがもっと密度が濃くなれば,空気や大地が震えるような感動を覚えるのだが・・・。今日はこの後,蕪栗沼~石巻~奥松島~加護坊山~蕪栗沼を回って帰宅する予定だったので,内沼,2・3工区,新田桟橋方面も見ず,急いで伊豆沼を後にしたが,元旦の飛び出しというのはいつも清新な気分になる。元旦からyさん一家にお会いできたのもよかった。
【写真】
  
■夜明け前の飛び出しと,初日の出


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2006年12月29日(金)蕪栗沼,白鳥地区,周辺田圃

2007年01月07日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2006/12/29(金)9:00-12:30【天気】晴れ
【場所】白鳥地区,蕪栗沼,蕪栗沼周辺田圃
【種名】ダイサギ,アオサギ,マガン,亜種ヒシクイ,亜種オオヒシクイ,ハクガン成鳥1,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,オナガガモ,トビ,ノスリ,チュウヒ,ハイイロチュウヒ♀,チョウゲンボウ,コチョウゲンボウ♂♀,タゲリ,オオバン,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(16科37種)
【備考】今日からやっと短い年末年始の「業務停止日」に入ったので,気分良く蕪栗沼に向かった。農道脇に例によってマガンがいたのでそれをまず観察した。草を引き抜いて地中の根を引っぱり出し,それを食べている。道路反対側の群れのところにこの間のコチョウゲンボウ♂と新たに♀が現れ,マガンを挑発していたがマガンの群れはあまり関係ないという感じだった。猛禽とはいえ,マガンに比べるとかなり小さいので致し方ないのか。この前のように小鳥を狙うべきだろう。スズメなどは周りにかなりいたようだし。ということで,例年この辺はコチョウゲンボウが出現する場所ということになるようだ。オジロワシは結論から言えば今日も1日見られなかったが,午前中ハクガンが西側田圃の道路近くにいた。西側田圃の泥田がどうもお気に入りのようだ。今日はオオヒシクイと行動を共にしていた。タゲリが何度か大群で田圃の上空を群れで行ったり来たりしていた。
【写真】
  
■農道脇のマガン。前回見たおでこマガンもいる。羽ばたいて羽繕いをしている。直立するとペンギンのようだ。
  
■何と鳴いたか忘れてしまったが,鳴いた瞬間。アイリングが比較的目立つマガン。
  
  
■マガンの個体差,オオヒシクイ,ハクガン成鳥
 
■西側田圃のハクガン,マガン,ヒシクイ/タゲリの群れ


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2006年12月24日(日)蕪栗沼,白鳥地区,周辺田圃

2007年01月07日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2006/12/24(日)10:50-16:50【天気】曇り
【場所】白鳥地区,蕪栗沼,蕪栗沼周辺田圃
【種名】ダイサギ,アオサギ,マガン,亜種ヒシクイ,亜種オオヒシクイ,ハクガン成鳥1,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,トビ,ノスリ,オオタカ若鳥,チュウヒ,ハイイロチュウヒ♀,ハヤブサ成鳥,チョウゲンボウ,コチョウゲンボウ♂,オオバン,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(16科37種)
【備考】最近天気が悪く,すっかり晴れた青い空を見たことがなかったが,今日もやはり曇りだ。長者原ETC出口から農道を通って蕪栗沼に向かった。途中,コチョウゲンボウの♂が電線に止まって足に獲物の小鳥をしっかり掴んでいるのを見つけた。光線が全然だめだったので,一応証拠写真程度と言うことで撮影しておいた。それから少し行くと例によって農道脇にマガンの群れが採餌している。ただ天気が悪いので,撮影してもうまくピントが合わないとは思ったが,一応撮影しておいた。ここはマガンが近いので,特に頭部の個体差がよくわかる。嘴の基部の白い部分がかなり大きいものや,アイリングのあるマガン,おでこがカリガネなみのマガンとか,嘴の先端部の色の違いとか,いろいろある。蕪栗沼西側の田圃から見ていくといつも通り,オオヒシクイの群れが採餌していた。オオヒシクイも年齢によるのか,嘴が比較的短いものや,嘴の黄色い部分が多いものなど個体差がある。泥田の中で,稲の切り株を引っこ抜いて,柔らかい根の部分を食べている。白鳥地区から南側の土手を通って南側の駐車場に行く途中で,Yさんにお会いした。けっこう車がぎりぎりだったが,挨拶もそこそこにすれ違った。今日の目的はオジロワシだったのだが,Yさんも見ていないという。沼を一周して途中ぬまっこクラブのTさんといろいろお話しした。Tさんは大学野鳥の会の後輩だ。雁を保護する会のKさんは先輩だが,蒲生を守る会や雁を保護する会にサークル時代に入っていた会員もたくさんいて,社会人になってからも何らかの形で関わっている人たちもかなりいるようだ。蕪栗沼の対岸にはオオヒシクイの群れがいて採餌したり休眠していた。いったん実家に行って,午後からまた沼に戻ると,もう3時過ぎで暗くなりかけていたが,ちょうどハクガンを含む群れが,車を停めていた近くの田圃に降りてきたので,ラッキーと思い,多少場所を移動しながら,結局4時30分過ぎまで車から薄暮のハクガンをいつまでも見ていた。今日はワシタカ類はけっこう出たが,オジロワシが出なかったのが残念だった。ハイイロチュウヒ♀は東部の田圃で藁がかなり残っているところで見た。
【写真】
  
■ハクガンとマガンの群れ
  
■マガンとオオヒシクイ
  
■オオハクチョウの飛翔/泥田での採餌,背景は箟岳山(ののだけやま)/白鳥地区で休眠するオオハクチョウ
  
■東側田圃で採餌するマガンの群れ。背景は加護坊山,鳴子花渕山。かつての大回転や滑降のコースに雪が積もっている。この花渕の壁は仕事上(県中総体スキー大会アルペン競技の付き添いで)何度も降りたが,それは怖いコースだった。選手たちは全く平気もいいところだったが。
 
■薄暮のハクガン,塒入りまでずっと暗くなっても採餌を続けていた。(ISO1600で撮影400mm,100mm)


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2007年1月1日(月)奥松島(再掲)

2007年01月01日 | 奥松島・野蒜

■2007/1/1(月)10:30-12:00【天気】晴れ 【機材】EOS30D+EF100-400mmⅠ(再掲)
【場所】宮戸島
【種名】フクロウ(1科1種)
【メモ】車で室浜に行く途中、狭い道路にはみ出した枝があり、そこにフクロウが止まっていたのを発見した。少し行き過ぎたところに駐車して、戻ったが全然逃げない。やや斜め後ろを振り向いたが、身動きしないので、しばらく見ていた。400mmでは,全身が入らなかったので,多少離れて100mmで撮影した。また近くに寄っていろいろ見たが,尾羽はけっこう摩耗していた。爪は長く鋭い。片足で枝を掴んでいる。顔の羽根の造りはかなり複雑で、人間の鼻のように見える嘴は短く曲がっている。写真もずいぶん撮り,10分以上見ていたが,そのうち羽音もさせず飛び立ち,来た方向の道の真ん中の空間を音もなく一直線に飛んでいった。こういう狭い枝に覆われた小径の空間をすーっと飛んでいくのはまさにフクロウならではだろう。
フクロウといえば,幼少の頃,実家の作業場の電球を夜暗くなってから、点灯したところ、フクロウが作業場の梁に止まって、ネズミを狙っていたフクロウが目が眩み、落下したのを難なく捕まえたことがあった。ヒモでつないでおいたが,当然のことながら翌朝にはいなかった。
※宮古島のフクロウの記録を掲載していたサイトが終了したので再掲した。記事一覧
【写真】

  
  
  
舗装されていない坂になっている細道に突き出た枝に止まっていた。

  
尾羽/風切羽には鋸歯状の突起(セレーション)があり、音もなく飛行するのに役に立っているとか
  
顔面の羽毛の変化がすごい この写真はこれまで多く生徒や先生方に差し上げたもの(森の賢者)


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